2009/11/23
The Fall / Norah Jones
今日の一言で「まだ届かない」と書いていたNorah Jones待望の四作目「The Fall」がやっと届きました。
ジャズの名門ブルーノートから「Come Away With Me」で衝撃のデビューを飾ったのは2002年の事でした。BNのアルバムとしては驚異的なセールスを叩きだし、一躍世界にその名を知らしめたノラですが、その後はあくまでマイペースで「Feels Like Home」(2004)、「Not Too Late」(2007)、更には友人との匿名バンド「Little Willies」と、自分の好きなカントリー色の強いアルバムを出し続けていました。音楽的に失速しているとの声も多くありましたが、なんだかんだ言ってもノラ名義のアルバムのセールスは累計で3,600万枚に達しています。いくら旧来のジャズファンが「BNの伝統を壊してしまった」と揶揄・批判してもこの圧倒的な数字の前にはBNの屋台骨を支えているのは彼女だと認めざるをえないでしょう。
さてそんなノラの新作、音楽でも私生活でも良きパートナーだったリー・アレキサンダーと別れた事もあり、新たにジャクワイア・キングをプロデューサーに迎えバンド・メンバーも一新し、共作を含め全曲を彼女を作詞・作曲するという意欲作となっています。
1. Chasing Pirates
2. Even Though
3. Light As A Feather
4. Young Blood
5. I Wouldn't Need You
6. Waiting
7. It's Gonna Be
8. You've Ruined Me
9. Back To Manhattan
10. Stuck
11. December
12. Tell Yer Mama
13. Man of the Hour
ジャクワイア・キングはトム・ウェイツの『ミュール・ヴァリエーションズ』でエンジニアを担当し、以来、ウェイツとの関係を保ちながら、キングス・オブ・レオンなどのオルタナティヴ・アクトを手がけてきたエンジニア兼プロデューサーだそうです(宇田和弘氏レビューより)。
ノラもトム・ウェイツのファンで「ロング・ウェイ・ホーム」を取りあげた事がありますし、その線での新たなSSWとしての自身を表現するためにキングを起用したものと思われます。サポート・ミュージシャンも上述のリーをはじめ従来のバンドメンバーは参加せず、キング人脈のマーク・リボーやジョーイ・ワロンカー、ジェイムス・ギャドソンらで固めており、新しいノラを表現するのに貢献しています。
実際PVで先行発表された「Waiting Pirates」、続く二曲目の「Even Though」、三曲目のライアン・アダムズとの共作の「Light As A Feather」と冒頭から立て続けにオルタナ・カントリーっぽい雰囲気が濃厚です。その結構低音がずしんと腹に響いてくるアレンジに従来のノラファンは少なからず驚いた事と思います。勿論私もですが(笑。
以前某所で彼女の写真を取り上げたのですが、ショートカットでギターを弾く彼女の姿には驚きました。しっとりとピアノで弾き語りをする長髪の美人歌手という従来のイメージを払拭しとうとするその姿と同じような変化がはっきりと音にも出ているようです。
とは言え、ノラの熱心なファン以外の方にはアレンジが変わっただけでノラの歌自体はいつもどおりで変わり映えはしない、と感じられるかもしれません。まあそれくらい「ノラ節」の個性が際立っているとも言えますが「都会派カントリー(ちょっと表現が矛盾していますが(笑。)」という軸をぶらさないところは彼女の芯の強さなのか、或いは不器用さなのか、気は早いですが今後の変化を見守りたいと思います。
そんな中でも、ノラファンとして今回感心するのは進境著しいソングライティングの才能です。マイク・マーチンとの共作で、先ほど述べた冒頭のオルタナ・カントリー3連発から一息つかせる軽快なテンポが気持ち良い「Young Blood」、次の二曲のしっとりとしたバラード「 I Wouldn't Need You」「Waiting」あたり素晴らしいと思います。
その他にも本作の白眉と思えるバラード「Back To Manhattan」、名曲「Don't Know Why」の作者ジェシ・ハリスと共作した「Tell Yer Mama」など聴きこむほどに味が出てくる曲が目白押しです。
多くのポップス・ファンは今でも「Come Away With Me」の幻影を追いかけていると思います。でもこの作品を聴くと、もういつまでもデビュー作のような作品を求めても仕方ない、これが今のノラなのだという割り切りが必要なのだと思います。新しいノラを応援していきましょう。
2009/11/22
ND-S1の直流安定化電源
(左:Onkyo ND-S1、右:本日のコーヒー様仕様DC安定化電源)
先日購入したiPodからのデジタル伝送ツール、ONKYOのND-S1ですが、その音の良さ故にRoksanのXerxes20(Turntable)、Accuphse DP-85(SACD/CD Player)と並んで我が家の送り出し機器の3本柱の一角を占めるまでになりました。前二者の価格を考えると信じられないような事態ですが(笑、唯一の不満は他の通常PC家電並みにしょぼいACアダプターです。その為かオフ会レベルの音量ではさすがにCDPと張り合うのは苦しくなります。
では、そこを強化すれば音はどう変わるか?それを確かめるには直流安定化電源を作るのが一番ですが、私にはそんな技量はありません。そこで、本日のコーヒー様のご好意により自作の安定化電源をお貸しいただき、ここ2週間ほど試聴させていただきました。
ND-S1は5V/1Aですのでそれに合わせて調節していただき、おまけに素晴らしい自作ケーブルまでつけていただきました。冒頭写真でND-S1と並べると分かるように本体は結構大きく、中身では大きいトランスが目を惹きます。これはプライトロンのトランスで話題の出川式第二電源だそうです。仕上げの美しいACケーブルはDivasの切り売りケーブルにマリンコのプラグをつけたものだそうです。拙宅の幾つかのケーブルと比較しましたが、帯域バランスの自然さと中高域の伸びやかさが印象的でした。
先ずは音出しして問題の無い事を確認。いつもと変わり無い音が出ました。それからシャッフルで3~4時間鳴らし続けてコンデンサーに十分電気が溜まったころを見計らって試聴開始。リファレンスはAIFFで取り込んだFourplayとAnne Sophie von Otter。。。凄い。かなりの音量でもND-S1の特徴であるクリアで情報量の多い音はそのままに、より上質で滑らかなになる感じです。決して誇張ではなくDP-85で聴くCDの音に遜色無く、多分ブラインドテストをしても分からないと思います(DACが共通ですから余計にですが)。
とはいえ、これからはiTunes storeからのダウンロードが増える事確実。と言うわけでシバジュンやら鬼ちゃんやらのAACソースもチェック。確かに大音量時に僅かにがさつにはなりますが、音の立体感や重量感はなかなかのもの、それに電源供給能力が違うのでしょう、全ての音に余裕を感じます。C-290Vのボリューブノブは通常は9時くらいまで、オフ会レベルではプリの10時あたりですが、11時頃まで一度上げてみましたが破綻しませんでした。
敢えて問題点を挙げるとすればコストでしょう。製作するにはND-S1の倍くらいの費用がかかるそうです。オーディオファイルなら電源の大事さは十分承知していますが、普通の人が聞いたら驚くでしょうね。それにあくまでもメインラインが別にあって、こちらは流し聴きするくらいのシステムだと割り切っている人には付属のACアダプタでも先日レビューしたようにハイC/Pの音は出ますのでそれで十分だと思います。
何はともあれ貴重な経験をさせていただきました。本日のコーヒー様、ありがとうございました。
お気に召せばポチッとお願いしいますm(__)m
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2009/11/20
今日のマスターズ練習
今週は月曜日の「目指せ中級」がブレの練習、木曜日の「目指せ上級」が4th(一番苦手種目)の練習、そして今日はブレメイン。。。つまり今週ブレばっかり。。。手足の関節全部グワッと来てます(笑泣。ということで綾瀬はるかたんの「グワッと写真」まで手が回りまへんm(__)m。
アップ: 個メ 50Mx4本
行きの25が個メの順番、帰りはクロール。
キック: 200M
来ました~(泣。今日は人数が少なく、5人で男は私一人、にもかかわらず私がゲベ。如何にブレが苦手かおわかりでしょう(苦笑。
ドリル: 25M x6本
ブレのドリル。最初の2本は手を下にして、膝が手がつくまで足を曲げてくる練習。次の2本が逆に踵に手が付くように体が真っ直ぐを保つ練習。最後の2本が普通のブレ。終了後休憩。あ~しんど。でもこのドリルをやりこめばフォームがマスターできるかも、と思いました。今週だけである程度進歩したようですし。それでも女性陣に負けてるけど(--〆)。
スイム: 200M x4本
今週のメインはロング。さすがにこれは先頭で(^_^;)。ランニングくらいの感覚で、と言われたので一本目は3'23"。コーチの次の指示はタイムをこれ以上落とさない様に。そう来たか。。。で、3'16"、3'15"、3'18"となんとかクリアいたしました。というか、ブレから開放されたからか、久しぶりに気持ち良く泳がせて頂きました(笑。
ダウン: 100M
トータル: 1400M
ブレの後は十分ストレッチが必要。股関節が固いのう~辛いの~。
2009/11/16
Soulbook / Rod Stewart

スティングに続いてもう一人英国ロックの大御所のアルバムを紹介。ロッド・スチュワートの新作「Soulbook」です。咽喉の手術でさすがのロッキン・ロッドも声質・声量とも衰えてしまい、復帰第一作の「Human」(これはいいアルバムだったと思います)以降はアメリカン・ソングブック・シリーズのような、妙に老成したカバーものに活路を見出して、それなりに成功していました。しかし私は余りそんなロッドは見たくないもので、しばらく彼から離れていましたが、さすがにこれにはやられました(笑。ソウルの名曲集なんです。彼自身がライナーノートの冒頭に
This is the album I have waited my whole life to record.
と記しているように、昔からソウルはロッドの十八番だったんですよね。有名なところではジェフ・ベック・グループの「Ol' Man River」とか、後年ジェフと録音した「People Get Ready」とか。
1. It's The Same Old Song
2. My Cherie Amour Featuring Stevie Wonder
3. You Make Me Feel Brand New Duet with Mary J. Blige
4. (Your Love Keeps Lifting Me) Higher And Higher
5. Tracks Of My Tears Featuring Smokey Robinson
6. Let It Be Me Duet with Jennifer Hudson
7. Rainy Night In Georgia
8. What Becomes Of The Broken Hearted
9. Love Train
10. You've Really Got A Hold On Me
11. Wonderful World
12. If You Don't Know Me By Now
13. Just My Imagination
このライイナップを見ていただくとわかるように、サム・クック、オーティス・レディング、JB、ジャッキー・ウィルソン、テンプテーションズ、フォー・トップス、スタイリスティックスと、どの曲をとっても私たち日本人でさえ誰もが一度は耳にした事のある超有名曲ばかり。
再び彼自身のライナーを読んでみると、これらの曲は彼がやせっぽちの貧乏なティーンエージャーの頃、北ロンドンの片隅で唯一の財産と言っていいオンボロのラジオから流れていた曲ばかりだそうです。まさしく清志郎の「トランジスタラジオ」の世界ですな。
これらの有名曲を彼独特のハスキーボイス(Humanの頃に比べると随分回復していますね)である時は軽く流し、ある時はじっくりと歌いこんでいます。そしてロッドだからこそ対等に渡り合える超豪華ゲストが4人。そのうち二人(S.Wonder, S.Robinson)はなんとオリジネイターなんですからたまりませんね。そして二人のDiva、M・J・ブライジ、J・ハドスンの歌唱も素晴らしい。バックもR・パーカー・Jrをはじめ、手練のミュージシャンががっちりと固めています。
まあ、もういい加減カバーで稼ぐのはやめにしてフェイセズの再結成に参加してよ、という声もあるのは重々承知ですが、それにしてもこのカバー集は別格。さすがロッド!と久しぶりに涙しましたよ、もう降参です。全ての洋楽ファンに聴いて欲しいと思います。
2009/11/14
If On A Winter's Night... / Sting
冬はX'mas企画アルバムのシーズンで、人気ミュージシャンにはオファーが大抵あります。勿論質の高いX'masアルバムを作る人もいますが、、中にはオファーを逆手にとって冬をテーマにした優れたオリジナルアルバムを作ってしまう実力者もいるわけで、例えば去年のEnyaの「And Winter Came...」がそうでした。
そして最近の私のヘビー・ローテーションがStingのこのアルバムです。クラシック・ファンは驚かれるかもしれませんが、彼はなんと現在ドイチェ・グラモフォンと契約しています。DGでの第一作「Songs From The Labyrinth」はなんとリュート奏者ダウランドの作品集でした。本気でクラシックをやってるのは凄いなと思いましたが、余りにもイメチェンし過ぎて面食らった方も多いと思います。そして第二弾となる本アルバムのテーマは
『時代を超えてイギリス諸島で歌い継がれてきたわらべ歌、子守歌、そしてクリスマス・キャロルの数々。コンセプトは冬。』
1. Gabriel's Message
2. Soul Cake
3. There is No Rose of Such Virtue
4. The Snow it Melts the Soonest
5. Christmas at Sea
6. Lo How a Rose E'er Blooming
7. Cold Song
8. The Burning Babe
9. Now Winter Comes Slowly
10. The Hounds of Winter
11. Balulalow
12. Cherry Tree Carol
13. Lullaby for an Anxious Child
14. Hurdy Gurdy Man
15. You Only Cross My Mind in Winter
16. Blake's Cradle Song (Bonus Track - Deluxe Version Only)
詳細はSting自身がライナーノートに記していますが、全曲実にしっかりと歌いこんでいて感心します。一曲目のクリスマス・キャロルの名曲「Gabriel's Message」から早くも濃厚なケルトっぽい雰囲気が漂い、クリスマスの時期に貧しい子供たちが家の前でクリスマスキャロルを歌うお礼にごちそうかお金をもらうというイギリスの伝統行事を歌った“A Soalin”をベースにしたと思われる曲「Soul Cake」は実に楽しく軽快に、ニューカッスル・バラードの「The Snow it Melts the Soonest」、パーセルの『妖精の女王』からの佳曲「Now Winter Comes Slowly」、シューベルトの『冬の旅』の終曲「辻音楽師」をベースにスティングが英訳&編曲をおこなった「Hurdy Gurdy Man」等々のクラシックの数々はベルカントこそ無いもののしっかりと歌詞をかみしめる様に歌いこみます。それらの名曲に混じってスティングのオリジナル曲2曲「The Hounds of Winter」「Lullaby for an Anxious Child」も全く違和感なく溶け込んでおり、さすが稀代のコンポーザーだけの事はあります。
それにしても感心するのがStingの歌唱力。今更何をと言われるかもしれませんが、ポリスのデビュー時には、彼が将来これ程コクのある芳醇な声質を以て説得力のある歌唱をするシンガーになるとは思ってもみませんでした。ちょっと古すぎますか(^_^;)、まあ確かに名作「シンクロニシティ」からソロ名義の傑作を連発した80年代に大きく成長したことは明らかですが、年輪を重ねるに連れ、ウィスキーが樽の中で熟成されるように更に上手くなったなあと思います。去年のポリスのReunion Tourでは逆に年齢を感じさせないパワーも見せ付けていましたけどね。
さて、楽器の方ですがさすがに今回は前回ほどシンプルではなく、コンサートでお馴染みのドミニク・ミラーは勿論、クリス・ボッティ(トランペット)、ダニエル・ホープ(ヴァイオリン)も参加しています。また先ほど述べたように、ケルト楽器であるフィドルやスコティッシュ・ハープ、バグ・パイプなども加わり、英国・アイルランド地方の冬の夜を髣髴とさせる上質な出来上がりとなっています。もちろんポリス時代のロックのビートやソロ時代に傾倒していたジャジーな雰囲気は望むべくも無い地味なアルバムではありますが、冬の夜長にはじっくりと楽しめる一枚だと思います。
2009/11/13
今日のマスターズ練習
グワッと来る綾瀬はるか写真お待たせいたしました。アイコラかどうかスレスレですが多分はるかたんだろうと。。。(^_^;)。さて、ここしばらく体調がすぐれずにサボっていましたが、今週あたりから持ち直してきて、昨日「目指せ上級」に入ったら一番苦手なブレばかり泳がされて今日は体がギシギシ。さてどうなりましたか?
アップ: SKPS 50Mx4本 x2セット
スイム・キック・プル・スイムを1セット目は第一種目、2セット目は第2種目、私はクロール、バタフライとなります。まあアップですから、はっはっは~(大汗。
スカーリング: 25M x6本
やっぱりスカーリング、まだやってたか(苦笑。最初のコーチの指示はバックのスカーリングで3本。割りと楽勝で終了かと思ったら、まだあと3本ありました、トホホ。あとの3本はフロントから順番にバックまで。徐々に一回の距離を伸ばすように。ここで休憩。
スイム: 100M x4本
今週のメイン。男子は4分サークル。速い人二人は個メで行くのでクロールで行く私がトップ。。。最初1分30秒で帰ってきて出された課題が「あと3本1分38秒未満で」。31秒、34秒、35秒でなんとかクリア。
ダウン: 200M
トータル: 1150M
今日は10人に満たなかったので1コースだけの使用のため距離は短かったです。入念にストレッチして帰ってきました。
2009/11/09
Accuphase C-27その後(漫談編)

はむちぃ: ご主人様、例のアキュのフォノイコライザーC-27を導入なさってからアナログ三昧でございますね。
ゆうけい: いやあ、毎日毎日音が濃くなっていくので楽しいですなあ。
は: で、昨日も体調も省みずに三宮をウロウロされてたでしょ!
ゆ: えっ、いやいやはむちぃ君、あれは車検が済んだ車を引き取りに行ってきただけじゃよ(ドキドキ。
は: 嘘おっしゃい、ならば何故リズムボックスの袋がパンパンだったのでございます!?
ゆ: ギクゥ(゜o゜)、、、、、いや、あれは先日Hoteiさんに聴かせていただいたパット・メセニーのライブLPを探しにちょこっとね(大汗。
は: それがどうしてジャクソン・ブラウンとMJQに化けるのでございます!
ゆ: ひぇっ、知っておったか(>_<)、実はなかなか見つからんもんで3軒回ったらそのような次第にね。。。(^_^;)
は: おまけに三宮上新の袋までご・ざ・い・ま・し・た・ね!?
ゆ: あ、あれはですな、Heliconの和紙カバーがヘタってきたもんで西田さんに相談し、し。。。。。
は: ( 一一)
ゆ: はは~畏れ入りやの鬼子母神様~m(__)m
は: 私は鬼子母神ではございません!
ゆ: じゃあ聖☆はむにいさん?
は: オーディオファイルのうちでもごく一部の中村光ファンにしか分からんようなギャグは慎みなさいませ!
は: で、音の変化はどういう感じでございますか?
ゆ: 音のしなやかさ、柔軟さはそのままに低音の重量感が日増しに出てきましたな。
は: 音に実体感が伴ってきて陰翳のあるリアルな音像になってきた、という感じでございますか?
ゆ: そうですね、おそらくMC、MM基板各々に2個もデカいコンデンサがついてますから、そのエージング効果でしょうな。でついに低音が限界を突破しまして(笑、2日前にDG-38のイコライジングカーブもちょっと変更しました。これがまたハマりましてな!(^^)!
は: それは何よりでございます(サラッ、で、今回のお買い物は?
ゆ: 冒頭写真を見ていただくとお分かりかと思いますが、ついにデジタル針圧計を買ってしまいました。
は: やっぱり。シュアのアナログの針圧計ではなかなか迅速正確に測れないとおっしゃっておられましたが、ケチのご主人様が決断されたとは余程測りにくかったのでございましょう。
ゆ: これこれはむちぃ君余計な事はイワン・レンドル。
は: また使い回しのギャグを(ーー;)、で、サクサクと測れるようになったのでございますか。
ゆ: それがですな、0.01gレベルまで測れるようになったのは嬉しいんですが、結局Roksanのアーム自体がダイアル回転式ではないもので調整しにくいんですな、これが律速段階になってあ~ストレス~♪
は: それは森高千里様でございます(-.-)。で、エージング終了、イコライジング終了後の最適針圧は如何ほどになりました?
ゆ: よくぞ訊いてくれた、Weather Reportの「Teen Town」冒頭のパーカッションの重量感とジャコのベースの切れが両立するポイントを探し続けてウン時間!
は: よくもまあそれだけの時間ご家族の迷惑も顧みず頑張られましたねぇ。
ゆ: いやいやはむちぃ君、そんなに褒めないでくれたまへ。
は: 決して褒めてばかりいるわけではございません(ー_ー)!!、で、ヘリコンの針圧指示は1.6-175gでございますが?
ゆ: 1.67gと決定いたしました~(^^)/
は: おおっ、0.01g単位まで精密に調整されましたね!
ゆ: はむちぃ君、先ほども言ったではないか、Roksanは調整しにくいと。
は: は?それでは。。。
ゆ: もう1.6-1.8までの間でアトランダムに針圧が変化しまくってのう、振幅を狭めていってこんなもんじゃ~というところで手を打ったのじゃ(笑。
は: 笑ってる場合ですか、ご主人様の方がHotei様に笑われますよ。
ゆ: 針圧調整に限ってはLinnの方が良いのう~(トホホ。
は: というわけでございまして、あいも変わらずのゆうはむ漫談でございますが、ちょっとでもくすっと笑っていただけましたらポチッとお願いいたしますm(__)m。
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2009/11/08
アルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ・ライヴ・イン東京 1973
最近ヘビーローテーションで聴いているのが、某K氏にご紹介いただいたこのCDです。ミケランジェリには「巨匠」「完璧主義」「キャンセル魔」「副業が医師・パイロット・レーサー」等々様々な逸話に満ちた天才ピアニストのイメージがありますが、多くjの音源が曖昧模糊とした霞の向こうから聞こえてくるような古いもので、その真価が明らかとは言えませんでした。ところがこのアルバムは相当高水準の録音で、ようやく彼の真髄の一端を見る事ができた気がします。1970年台初頭の録音の復刻と言えば以前紹介したジョージ・セルの東京ライブもそうでしたが、まだまだ宝の山は眠っているのですねえ。
Disc 1
1. シューマン: ウィーンの謝肉祭の道化
2. ショパン: ピアノ・ソナタ第2番
Disc 2
3. ラヴェル: 高雅で感傷的なワルツ
4. ラヴェル: 夜のガスパール
『名盤がHQCD化。より一層透明度が増し素晴らしい音質となりました。
スタジオ録音なみ、ライヴ離れの高音質。アルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ・ライヴ・イン・東京1973。巨匠の貴重な日本でのリサイタルを完全収録!巨匠ミケランジェリといえば大変なキャンセル魔ですが、この録音も当初予定していたリサイタルをキャンセルされ、かろうじて録音が許されたのがこの日のリサイタル。しかし録音していみるとFM 東京の録音陣を気に入った様子で当時のプロデューサー東条碩夫(現音楽ジャーナリスト)氏の談話によるとかなり協力的で大変満足なものであったようです。NHKにはリサイタルの録音は既に残っていないので日本における唯一のオリジナルテープが現存するリサイタル録音がこれと申せましょう。その貴重な音源を復刻するにあたってはアナログからデジタルへの変換に通常以上に時間をかけキングスタジオに残るこれも日本で唯一の現役稼動しているテレフンケンのオープンリール再生機で必要以上に丁寧にオリジナルのアナログテープをトランスファーいたしました。[録音:1973年10月29日東京文化会館(ライヴ)]』
素人の私がどうこう言うレベルではないと思うのですが、Disc 1における、シューマンの陽とショパンの陰の対比の見事さ、Disc 2のラヴェルの華麗さと高度なテクニック、どれをとっても息を飲む美しさに満ちております。以前ラヴェルのピアノ協奏曲のレビューで「稀代のヴァーチュオーゾ 」と書きましたが、このアルバム用に取っておくべきでした(笑。
個人的には以前のレビュー以降「夜のガスパール」にはまっている事もあり、ガスパールが一番のヘビー・ローテーションです。ガスパールの名演数々あれど、この一枚がその上位に食い込んでくる事は確実だと思います。彼独特のピアノの響かせ方がとても良くとらえられており、最初聴いた時は超難曲「スカルボ」のラストで思わずブラボー!と声を出してしまいました。ちなみにアルゲリッチは一時期彼に弟子入りしていましたが、彼女によるとちっともピアノを教えてくれず卓球の相手ばかりさせられていたそうです(笑。
さて、このオリジナルテープに関してですが、東条氏のライナーノートによると収録時の使用マイクは、ノイマンSM69をメインにエコー用としてホール客席上方に2本。アンプとテープ・レコーダーはいずれもアンペックス。2トラ38による当時の放送局の典型的なアナログ録音システムだったそうです。あらためてマスターテープの音の凄さを思い知らされますね。
そして現在のリマスタリングの技術でこれ程の音質に蘇らせる事が出来るのであれば、これからもいろいろなマスターテープが発掘される事を期待します。
最後に一つだけ。冒頭リンクと違って私の買ったCDのジャケットはこちらになっております。この両手は当時のチケットのデザインです。昔のチケットは味がありましたね。
2009/11/06
THIS IS IT
はむちぃ: ご主人様、健康もすぐれませんのにまた映画鑑賞でございますか?
ゆうけい: こんにちは~ マイコー・ジャクスンですぅ、なんてね!(ものいい吉田サラダ風)。
は: 。。。。。(;一_一)
ゆ: まぁまぁそう怒らんでも(^_^;)、実はこの前映画館でマイコーの「THIS IS IT」のトレイラーを見て驚いたんだよ。
は: マイケル・ジャクソン様がお亡くなりになって幻となったロンドン公演を、リハーサル映像の編集によってスクリーン上で再現する試みの映画でございますね。
ゆ: そう、あの様な亡くなり方をしたものだから廃人寸前だろう思っていたマイコーが往年の切れを失っていないステージ・リハをしているなんてにわかには信じられないでしょ、これは全編観て確かめなくてはと思っていたんだ。
は: おまけに期間限定で劇場用パンフレットも作成しないという潔さでございますからね。
ゆ: イエスアイドゥー(坂田師匠風)。
は: 相変わらず限定モノには弱いんですから(;一_一)。
『THIS IS IT
製作年度: 2009年
製作国: アメリカ 上映時間: 111分
SONY Picures Entertainment
2009年6月、1か月後に迫ったロンドンでのコンサートを控え、突然この世を去ったマイケル・ジャクソン。照明、美術、ステージ上で流れるビデオ映像にまでこだわり、唯一無二のアーティストとしての才能を復帰ステージに賭けながら、歌やダンスの猛特訓は死の直前まで繰り返されていた。
解説: 2009年6月に急逝したマイケル・ジャクソンによって、死の数日前まで行われていたコンサート・リハーサルを収録したドキュメンタリー。何百時間にも及ぶリハーサルを一本の映画にまとめあげたのは、『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』の監督兼振付師で、予定されていたロンドン公演のクリエーティブ・パートナーでもあったケニー・オルテガ。コンサートを創り上げる過程では、偉大なスターであり才能あふれるアーティストでもありながらなおも進化を続けたマイケル・ジャクソンの素顔が垣間見える。
(シネマトゥデイ)』
は: こ、これは、確かにリハーサルだけの映像なんですが凄い出来栄えでございますね(驚。
ゆ: これだけの映像を残しておいてくれたスタッフに先ずは感謝したいですね、本当に貴重な映像だと思います。
は: 前田有一氏が構成と編集が突貫工事と大人の事情で明確なコンセプトを示していないのが残念と述べられておりますが?
ゆ: 確かにその通りなんですが、あれだけたっぷりとリハーサルシーンを詰め込んでくれれば文句は言えませんね。かえって余計な演出をしない分、MJファン、音楽ファンにとっては、好ましいと思いますよ。
は: この公演が本当に実現されていたら史上に残る素晴らしいコンサートになっていたでしょうね。
ゆ: 私が見た中ではマドンナのConfession Tourが最も完成された完璧なステージだったと思いますが、それ以上のものになっていたでしょうね。黒人のリズムセクションとキーボードが叩き出す強烈なビート、ステージに花を添えるブロンドの女性ギタリストやバックシンガー、ジュディス・ヒル、そしてオーディションで選ばれた超一流のバックダンサー陣、その全員がMJを尊敬し、彼の注文に機敏に応えていくさまは圧巻でこの映画のもう一つの見所でもありますね。
は: 用意されていたヴィジュアル・イフェクトも凄かったようですね。
ゆ: 当時ジョン・ランディス監督を起用して完成されたショート・ムーヴィーとしてMTVブームを作った名作「スリラー」の新作3D映像は是非見てみたかったですね。それに「スムース・クリミナル」用に用意されたおそらく禁酒法時代のシカゴを舞台にしたモノクロのアクション・フィルム、そして「アース・ソング」に於ける自然破壊に対するマイケルの怒りがこめられた壮大な映像美、どれをとっても断片的ではあれ、蝶一級品の映像ですから完成されていたら会場を圧倒したでしょうね。
は: 蝶一級ではなくて超一級でございます(-.-)。ちなみにこの意味は是非映画をご覧になってお確かめくださいませ。
ゆ: MJはこのコンサートをきっかけとして
「4年で自然破壊を食い止める」
と豪語していますね、これにはさすがに苦笑せざるを得ませんでしたが、彼の熱意だけは十分に理解できましたし、それだけの影響力をまだ行使できる人間であったという事も実感しました。
は: さて、そのマイケル様のパフォーマンスはいかがでございましたでしょうか?
ゆ: 少なくともステージの一定の面積内においての歌唱力とダンスの切れはさすが「King Of Pop」、超一流品でいささかも衰えていませんでしたね。
は: スタッフも彼は音楽とライブの全てを知り尽くしていると感嘆の声をあげておられました。
ゆ: ただ顔のアップはやはり痛々しかったですし、殆ど脂肪が無いんじゃないかと思う程やせ衰えた体で果たして本番を最後まで演じきる事ができたかどうか。。。
は: 選曲はほとんどベスト集と呼んでも差し支えないセットリストでございましたね。
ゆ: 「スタート・サムシング」に始まって名曲のオン・パレード、そしてジャクソン5の曲まで取り上げるつもりだったようですね。「I'll Be There」を彼が歌った時には思わず熱いものがこみ上げて来ましたよ(ウルウル。
は: その曲中で挟まれたモノローグも感動的でございます。
ゆ: 最後には「マン・イン・ザ・ミラー」をもってきて感動的なカーテン・コールが予定されていたようですね。世界を変えたければ先ず鏡の中の自分から、自然破壊を食い止めるのも他人事だと思わず自分から、と言うメッセージをこめていたんでしょう。
は: と言うわけでございまして、リハーサル映像とはいえマイケル様の幻のコンサートを仮想体験できる貴重な映像でございます。
ゆ: 20世紀後半の時代のアイコンであった「King Of Pop」も近年は醜聞にまみれていましたが、その「Inglorious」を再び「Glorious」に転換できるだけの可能性を秘めたコンサートであっただろうと思えるだけのインパクトがありました。
は: それがかなわなかった事が悲しゅうございます。
ゆ: 冷静に現実を見据えればプロポフォルを使用して眠るなんて過激な事をしていたら、たとえ医師の過失で無くてもああなる事はいずれ時間の問題だったでしょう。
は: それだけのプレッシャーを感じながらも「人類愛」と「自然破壊を食い止める」為に再び彼は立ち上がろうとしていたのだとしたら、これはもうこの上ない美談でございますが?
ゆ: 巨額の借金問題などおそらく現実はそうそう綺麗事ばかりではなかったのでしょう。だからこの映像だけが残って再び伝説となった事が彼にとって、そしてファンにとっても良かった、と今は信じたいですね。
は: ところでCDは買われたんでございますか?
ゆ: いやいや、体調不良をおして映画館の大画面とサラウンド音を体感するために出かけたんですからね、家で聴く気にはならないですよ。皆さんも是非映画館でご覧下さいませ。特に近くにIMAXシアターがある方は必見です!
2009/11/05
ゴーストライター / 柴田淳

この秋は女性ボーカルが豊作で、知世様、鬼ちゃんに次いでシバジュンこと柴田淳も11月4日に新譜「ゴーストライター」を発表しました。もう、蠍一座龍生柴田組の掲示板は大変な事になっております(笑。
1. 救世主
2. 透明光速で会いに行く
3. Love Letter
4. うちうのほうそく
5. 蝶
6. 雫 ~instrumental~
7. 雨
8. 宿り木
9. 君にしかわからない歌
10. 幸福な人生
『7作目となるオリジナルNEWアルバム。柴田淳の作品史上、最も切なく美しいアルバムが完成しました。彼女の生み出す美しいメロディに透き通る歌声を乗せて情景がリアルに浮かび上がってきます。アレンジャー陣に、松浦晃久、澤近泰輔、塩谷哲、古川初穂を迎え、柴田淳の世界観を彩ります。秋~冬の夜長にどっぷりと浸れる1枚。必聴です。(AMAZON解説より)』
掲示板の膨大な感想を読んでしまうと、なんか自分の感性が鈍いのかなと思ってしまうくらいシバジュンそのもの、と言うのが第一印象です。
いきなりロックっぽいアレンジの「救世主」、
シバジュン版「中央フリーウェイ」っぽい「透明光速で会いに行く」、
最初のSEは何なんだと言うくらい明るく軽くて’うちう’というのが如何にもネット中毒っぽい「うちうのほうそく」、
君にしかわからないなんて言われると照れちゃうな~(違、という感じの「君にしかわからない歌」、
鬼ちゃんの「VENUS」に匹敵するくらいしっかりと作ってきた壮大なバラード「幸福な人生」、
このあたりがファンの感じる新境地なのかな~、と思ったりもしますが、それでも今までのシバジュン節を極端に逸脱する程のものではありません。
そしてやっぱり安心して聴いていられるのは「Love Letter(アルバムver.)」「蝶」「雨」あたりの切なく美しいシバジュンだったりするわけです。特にアルバム用に先行シングルとはアレンジもボーカルのテイクも変えてきた「Love Letter」はやっぱりシバジュンファンにとってのキラーチューンなんじゃないかな、と思います。
てな事書いていてふとシバジュンのブログ読んだら、見事に見透かされてました(大汗。
『いつも私もファンも、求めることは同じだと思ってる。
私はKO勝ちしたくて、みんなはKO負けしたがってる。
私は何も変わってないって思ってるのに、
かなり変わったというメッセージをもらいました。
大丈夫。何も変わってないから(笑)。
むしろ、足踏みしているような気分だから。
動きたくてウズウズしてる。
ダメだと思ってた曲が好評で、
自信作が、ややウケ。(笑)
ロックだと思ってた曲に誰も気付かず!(爆笑)
王道の柴田淳はやっぱりみんな大好きなんだね!あははは。
でも、一つだけ言えること。
このアルバムを作る前の私と、作った後の私は、
全然違う自信の持ち方をしてると思ってる。
今は何が自信になっているかはわからないけど、
でも前とは違う。
辛い日々を乗り越えたこともひとつかな。
強くなったような気はしてます。
もしかしたら、このアルバムがトンネルになってくれたのかも。
ようやく抜け出せたような、私がいます。
ロックは「救世主」のことでした。
レコーディングの一番始めに歌って、
マチコが泣いた復讐の歌は、「蝶」でした。
藤子不二雄のマンガを書きながら、
どのくらい歌詞をかけばいいか、線を引っ張って確かめて、
どっさりあると愕然としたのは「雨」でした。
歌手の歌は「君にしかわからない歌」でした。
「Love Letter」は、実は地方の森で書いていました。
一人旅をしていたんです。泣きました。(笑)
一曲でも、あなたのこころにひっかかる曲があることを願ってます
(柴田淳 オフィシャル・ブログより抜粋)』
まあ、以前のライブレポでも書いたように、生声を聴いて初めて凄みが分かる曲があるはず、とりあえず押さえた神戸、大阪公演を楽しみにそれまで聴きこむ事にします。
2009/11/03
DOROTHY / 鬼束ちひろ

私が個人的に「迷走する天才、鬼ちゃん」と呼んでいる鬼束ちひろの復帰二作目です。あれだけ復帰を待ち望んでいたのに全くレビューしないのはどうした事か、ツアーをドタキャンされた恨みか?と言う声があちこちから聞こえていたので、やってみます(笑。
ちなみに復帰第一作LAS VEGAS は聴くのが辛いアルバムでした。映画「ギルバート・グレイブ」を意識したという一曲目「Sweet Rosemary」でとても良い雰囲気で始まるものの、その後が続かず。。。楽曲は今一だわ、声量が落ちてるわ、アレンジはJ-POPだわで、あのコンディションで録音させる周囲スタッフにも腹が立ちました。今でも「Sweet Rosemary」「Magical World」くらいしか聴きません。さて、二作目は如何に?
1. A WHITE WHALE IN MY QUIET DREAM
2. 陽炎
3. X
4. ストーリーテラー
5. STEAL THIS HEART
6. I Pass By
7. 帰り路をなくして
8. Losing a distance
9. ラストメロディー
10. 蛍
11. VENUS
如何に?と言っても全11曲中5曲がシングルで既発売(カップリングの9も含める)ですので大体想像はつきますよね。なお、リンク先は公式のPVです。さすが迷走する天才、毎回趣向を凝らしているもののちょっとひいてしまう映像が多いです。特にこのアルバムに先駆けて発表された5「Steal This Heart」のPVではバンドの面々と次々にキスするもんでネットニュース欄まで賑わしてしまいました。
さて、これだけシングルが入っているとアルバムとしての統一感が失われがちなものですが、それがそうでもない。アルバムにかける熱意が全体を支配しており、最後を決意表明と思える大作「Venus」で締めくくっているところに、復帰した頃より気力がかなり充実して来ている事を感じました。勿論「蛍」あたりからプロデュースを手がけている坂本昌之氏の貢献も大きいとは思いますが。ちなみに坂本さんと言えばシバジュンですね。坂本さんも扱いにくい人を上手く御するもんですなあ(苦笑。
声量・歌唱力も戻ってきてるように思います。特に全盛期を髣髴とさせる鬼束流バラード「陽炎」は素晴らしい。このアルバム随一のキラー・チューンだと思います。PVはちょっと怖いけど(^_^;)。
唯一の問題は例の「Steal This Heart」でしょうか。躁状態になると声まで変わるのか、とても鬼ちゃんの声には聞こえません。ちなみにまことさん情報によると彼女が吊り下げている(敢えて弾いているとは言わない)ギターはラウドネスの高崎晃モデルだそうです。
私なりに五作を採点すれば、脅威の天才現るとJ-POP界を震撼させた「インソムニア」を100点として、
「This Armor」 95点
「Sugara High」 85点
「Las Vegas」 50点
「DOROTHY」 75点
と、再上昇傾向にはなってきていると思います。とは言っても先の全く読めない「迷走する天才」ですから、今後どうなるかは全く予測がつきませんが。。。
最後にお願いです。私はiTunesからDLしたためAMAZONリンク先に記してあるDisc2「DOROTHY」をまだ聴いていません。ご存知の方は感想などコメントいただければ幸いです。
2009/11/02
Accuphase C-27導入
今年最後の散財ネタです(多分)。以前試聴会記でご紹介したアキュフェーズ32年振りの単体フォノイコライザー「Accuphase C-27」をついに導入することにしました。ここにもう一度試聴会の印象を引用しますと、
普段AD-290Vで聴いている私からすると、全てに余裕があると言う感じです。まあ単体で電源も別、フォノイコとは思えない大きなトランスを2基積んでいりゃあ当然ですよね、車で言うとエンジンの気筒数、排気量が違うという感じです。番外でC-2810内蔵のAD-2800との聴き比べもありましたが、音質的にはより柔らかく、音場も一回り大きく展開する感じでした。(中略)贅沢にテフロン基盤を奢っています。この辺が音質の柔らかさ、上品さに貢献しているのかもしれません。(中略) 終了後、持参したジョニ・ミッチェルの「Blue(重量盤)」から、「Calfornia」をかけて頂きました。普段聴きなれている曲なので、やっとこのシステムの凄さがわかりました。
あの時点では内蔵型には内蔵型のメリットがあると自分に言い聞かせていましたが、、この記事を読み返してみると導入は必然だったな、とあらためて思います。でもそれなりの値段のするものですから、最終的には最近導入された某氏宅にお邪魔して試聴させていただき決心しました。
先月にターンテーブルのメンテは済ませておき、ルーツサウンドさんに昨月下旬に発注、翌週には届きましたので、月末にいそいそと出かけてきました。これで早や6台目のアキュです。某所で
「アキュのブースみたいですね」
と言われてしまいましたが「それも嬉しいニューカマー」です。梱包は例によって例のごとくアキュらしい丁寧なもので、三重の蓋をめくってカバーを外すとアキュの基調であるシャンペンゴールド色が目に入ります。ご丁寧に横幅もプリやCDPと合わせてありますので、どこからどう見てもアキュフェーズという趣きです。
フォノイコですが、正面パネルには冒頭写真のごとく、
「Stereo Phono Amplifier C-27」
のロゴが入っており、菅野先生ではありませんが、所有欲を満たしてくれる上質感に溢れております。
ターンテーブルと違って特別シビアな調整のいる機械ではありませんが、幾つかセッティング・調整の要点はあり、3日間かけて色々と調整しておりました。幾つか箇条書きであげてみますと、
1.ラック内配置: 買う前から一番迷っていたのがラック内配置です。今までの山本音工のラック2つに棚板を一枚足して済ませる事も出来たのですが、何だかとてもせせこましくなります。そこで思いきってサブシステムの背の低い同社のラックを持ってきて、そこにアナログ関係を全て移しました。写真の左端がそうです。副次的にDG-38も経由させる事ができるようになりましたし、ND-S1にも棚板を一枚あてがう事ができるようになりました。家内には「増殖していく~」と不評ですが(笑。
2.インシュレーター: しばらくは直置きで音の動向を確かめてから、と思っていたのですが山本音工の棚板は響きが良すぎて強音で音が濁ってしまう傾向があります。で、1時間も我慢できずにBlack Diamond Racingのpyramid cone(Mk3)をあてがってしまいました。C-27は向かって左側に2基PEにしては巨大なトランスがありますので、その下あたりに二箇所、対側に一箇所という配置が良かろうと推測してあてがうと、一発で決まりました。音が明らかに軽くなりましたが、これは時間が経てば落ち着くと分かっていましたのでそのままで様子をみたところ予想通り1日で好ましい状態になりました。
3.ケーブル: ラインケーブル、電源ケーブルとも手持ちのものを全て試してみましたが、結局アキュ純正が一番バランスが良いです。ロクサンの方も純正が一番だし、アナログはあまりこの辺をいじらないほうがよさそうですね。
4.接続: ラック配置を見ていただくとわかりますが、C-27とC-290Vの間にDG-38を挟めるんですね。これも迷いました。丁度2MのSAECのバランスケーブルがあったものでそれで直でプリにつないだ音と、アキュのラインケーブルでDG-38を経由させた音をかなり長時間比較検討したのですが、大音量を入れた時の音像の彫りの深さと音の滑らかさ、そして周波数補正が自由な事でDG-38経由と決めました。
普通音量時のバランス直接接続のフレッシュさも捨てがたいのですけれども、両方繋いでおくとアースループの問題か、どちらもやや音が悪くなりますので泣く泣くあきらめました。
5.インピーダンス負荷、ゲイン: フォノイコ自体で唯一といって良い調整項目です。私の使用カートリッジはLyra Heliconで、内部インピーダンスは5.5Ω、推奨負荷抵抗は10~47kΩです(広っ!
今までの内蔵型では100Ω受けがmaxでかつベストでしたが、C-27では300Ω、1kΩも選べます。100が一番アナログらしい音で無難な気もしましたが、300Ωにすると音場が一回り広がりかつ微細な音情報が更に聴き取り易くなります。1kΩまであげると音が逆に薄くなってしまいます。ということで今は300Ω受けにしています。なお、それに伴いゲインも比較しました。内蔵型では68dBを選択していましたが、C27ではデフォルトの60dBで十分でハイゲイン(70dB)にする必要は感じませんでした。
6.フィルター: アナログでは10Hzフィルターが必要になりますが、これも当然C-27側で行います。従って、C-290V購入後初めてフィルターをオフにできました(笑。
7.針圧: 以上のような変更に伴い針圧も再調整しました。ヘリコンは1.6-1.75gという指定があり、最近は1.6gにしていましたが、C-27にして調整を続けた結果1.65gで今は一番良い状態です。当然これからも変化はあると思いますが。
さて、肝腎の音はどうか?最初はこれをかけると決めていたWeather Reportの「8:30」で感じ取れた事は次の3点でした。
1. 自宅試聴であらためて聴感上のS/N比の良さ、背景の静寂さに驚きました。ノイズフロアーが底の見えない井戸のように低く、アナログにつきもののハム音はかなりボリュームを上げても全く聞こえません。ちなみにアースはC-27までしか取っていません。DENONの検聴ディスクでクロストークもチェックしてみましたが、以前より随分少なくなりました。
2: 静寂な背景から重石が取れたように軽々と音が立ち上がる。鳴りっぷりの余裕が内蔵型とは違う。これは試聴会での印象と同じで、左右独立の大きなトランスの効果が大きいと思います。
3: 音の輪郭が滑らかで柔らかく、ナチュラル。これはテフロン基板の効果に加えてRIAA偏差が10-100000Hzで±0.3dBという優秀な特性も寄与していると思います。
その後色々なジャンルのLPをかけ続けましたが、上述したように、BDR pyramid conesを使った事でますます軽々と音像が広がり、今まででも十分と思っていた音離れが更に良くなりました。
一方で明らかに音が軽くなり過ぎてしまいましたので、針圧を変えようかとも思いましたが、某氏宅でLPをかけ続けるに連れてどんどん音が良くなっていった事を思い出して、そのままで色々なソースを聴き続けました。
嬉しい事に予想通りその後徐々に音の濃度が増していき、実体感を伴った音になりました。更には300Ω受けにした事で骨格のしっかりした広い音場が形成され、その中で微細な音情報もほぐれて聴き取り易くなり、曖昧さのない良い意味でのデジタルメディアの音に似てきたと思います。
ということで二日目にして内蔵型とは一ランク違う音になり、とりあえず買って損はなかったと、安心しました(笑。驚いたのは低音の制動が凄く効くようになった事です。アナログは低音が緩いのが当然と思っていましたが、とんだ勘違いだったようです。例えば「Winelight / Grover Washington Jr」の一曲目「Winelight」のMarcus Millerのエレクトリック・ベースや、佐野元春の「Cafe Bohemia」の「99ブルース」冒頭のパーカッション、Norah Jonesの「Come Away With Me」のLee Alexanderのウッド・ベースなど、気持ち良く弾みますし量感も十分です。
一体フォノイコで低音の制動が効くようになるものだろうか、しばらく大音量を入れて無かったのでウーファーがあまり動いてなかっただけかもと訝りましたが、その後の聴きこみでも確実に改善していると確信しています。おそらく負荷インピーダンスと針圧調整がうまくマッチしているのかな、と自画自賛しております(^^ゞ。
またまた褒めたおしの記事になってしまいましたが、あくまでもアキュファンの当社比ですので、ご容赦の程を。まあアナログは調整点が数多くあり、上述したように針圧一つとってもまだまだ変わっていくでしょうし、某氏に教えていただいたLP洗浄液も届きましたし、年内は遊べそうです。
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2009/11/01
Greatest Hits Live / Three Dog Night
前回紹介したKing Crimson IIIが超難解な音楽に取り組んでいた頃に、徹底したエンターテインメント性とポップで良質な曲選択で人気を博していたのがスリー・ドッグ・ナイトでした。往年のファンには懐かしいこのグループの未発表ライブ音源が12曲収録されたアルバムが出た事をMidge大佐さんのブログで知り、懐かしい思いがしました。
1. One Man Band
2. Family of Man
3. Easy to Be Hard
4. Never Been to Spain
5. Mama Told Me (Not to Come)
6. Old Fashioned Love Song
7. Eli's Coming
8. Liar
9. Celebrate
10. Try a Little Tenderness
11. One
12. Joy to the World
Cory Wells (Vo)
Chuck Negron (Vo)
Dunny Hutton (Vo)
Mchael Allsup (g)
Jimmy Greenspoon (kbds)
Floyd Sneed (ds)
Joe Schermie (b)
このバンドは1967年にダニーを中心に結成され、ヴォーカルが3人という当時でも珍しい構成でした。バックの4人はスカウトされた腕利きのミュージシャンでしたから、当初から高い演奏能力を有しており、また殆どの曲は「外注」で、ある意味商業的ロックの魁だったのかもしれません。その選曲眼は抜群でヒットを連発し、このライブの頃は全盛期だったと思います。 このツアーは1972年~1973年に行われた壮大なワールドツアーで、欧州、北米、オセアニア、そして日本を回りました。本作の音源はドイツ、イギリスのもので、これだけ良質な録音がよく未発表で残っていたなと思います。
実はこのツアーのライブ・アルバムはツアー終了後間もなく「Around The World With Three Dog Night」と題して発表され大ヒットしました。「80日間世界一周」にかけたと思われる気球の写真のジャケットが壮麗な、凝った作りの二枚組みで、今回久しぶりに取り出してみましたら、3300円のプライスタグが貼ってありました。当時の厨房には高価なポップ・アルバムを何故プログレ命の私がわざわざ買ったのか?記憶にございません(笑。
ちなみにこのアルバムにはソロ演奏を含めて17曲が収録されており、殆どの曲は今回の未発表音源とダブっています。久しぶりに通しで聴いてみましたが、ボーカル、演奏とも当時の最高水準といって過言はないでしょう。上手いというより、関西弁で言うところの「達者」なグループだったと思います。だからライブならではの盛り上げ方も心得ており、随所でライブならではのフェイクや煽りを入れており、その熱気をこのアルバムは余すところ無く伝えてくれます。
特に「Eli's Coming」でのコーリーの白人とは思えない濃いボーカルは凄くて、このアルバムの白眉でしょう。個人的には当時英語の授業で習ったばかりだった「have never been to = まだ行った事が無い」という言い回しが頻出する「Never Been To Spain」が凄く好きになりました(笑。また、「Joy ToThe World」「Black And White」には微笑ましい日本語のMCが入っており、少なくともこの二曲は日本公演を収録したものだと分かります。
ただ、この「Around The World」はごった煮的に世界中での録音をつぎはぎしている事、CDではアナログのジャケットの凝った作りを楽しめない事が欠点といえば欠点です。その意味では今回のアルバムの方が収録曲の選曲も良いし、2箇所だけの音源でまとまりもあるし、音も未発表音源とは思えないほどのクオリティだし、止めに、、、安いし、Midge大佐さんのおっしゃるように、超お買い得だと思います。往年のファンのみならず、知らない若い世代の人にも是非聴いていただきたいアルバムだと思います。
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2009/10/31
Red / King Crimson

いったい、いくら買わされるんでしょうか・・・。ロバート・フリップ翁の錬「金」術に。。。と、AMAZONのレビューに書いてるのは私ではありません(笑。でも禿同です(古。さすがに最近は愛想を尽かして買っていませんでしたが、なんと今回は
「RED」
う~む、急所に不意打ちを食らった~、なんせ私の人生を狂わせたアルバムですからね~(^_^;)。なんでも
キング・クリムゾン(King Crimson)のデビュー40周年
を記念したスペシャル・アイテム・第一弾らしいです。第一弾と言うところがまたなんとも、、、どこまでお布施をねだるねん!
『Red』
Disc1: CD
Features the original album plus three extra tracks, stunning pre-overdub trio versions of Red & Fallen Angel and the full version of Providence.
1. Red
2. Fallen Angel
3. One More Red Nightmare
4. Providence
5. Starless
Bonus Tracks
6. Red (trio version)
7. Fallen Angel (trio version)
8. Providence - (full version)
Disc2: DVD-Audio
Features the original album in Hi-Res Stereo and 5.1 Surround Sound editions, with the three additional tracks from the CD plus Journey to the Centre of the Cosmos also available in Hi-Res Stereo. The trio version of Fallen Angel and the full versions of Providence and Journey to the Centre of the Cosmos are also available in 5.1 Surround Sound.
including Video footage: Rarely seen footage from French TV from 1974
1: Larks’ Tongues in Aspic II
2: The Night Watch
3: Lament
4: Starless
今回の記念盤の特徴は
1: 「RED」「Fallen Angel」のトリオ・ヴァージョンの初収録と、「Providence」のフル・ヴァージョンを収録したこと。
2: DVDオーディオが付属され、ロバート・フリップ製作総指揮のもと、ポーキュパイン・ツリーのスティーヴン・ウィルソンがミックスダウンを手がけた5.1 Surround Soundと、Hi-Res Stereoが収録されていること。
3: DVDオーディオには映像コンテンツとして、1974年に撮影されたフランスのテレビ番組でのパフォーマンスも収められていること。
CDの方は今更もう語る事もないので省略。初モノの小出しも、これで満足しろって言うの?と言うレベル。
でもってDisc-2。何を今更絶滅危惧種のDVD-Audioをと言う気もしますが、やっぱり付録ビデオ画像の誘惑には勝てませんでした。メニュー画面であの有名なジャケ裏のタコメーターが動いてレッドゾーンに突っ込んだ時には生きてて良かったと狂喜乱舞しました(笑。
まあ映像はトホホで、ELPの「展覧会の絵」のチープなサイケデリック映像を見て呆然とした苦い思い出も蘇って来ましたが、まあそれでもIII期KCの4人を見られるんですから贅沢は言えません。というか、それなりに感動しましたよ、やっぱり。
でもフリップ翁が全く表情を変えずカメラの方をひたすら見つめているのはちょっと気持ち悪いです。そんなもんずっと写し続けるくらいならウェットン君のベースプレイをもっと見せろよと思いました(苦笑。
一方デイヴィッド・クロスのヴァイオリン・プレイには十分な時間を割いてくれており、意外に他の3人に負けない音を出している事にはちょっと驚きました。スタジオライブと言う事もあるんでしょうけど、フリップ翁自身が「彼の楽器はやはり他の3人の音にどうしても負けてしまうので離脱は必然であった」なんて語ってましたからね。
そして何と言っても我が憧れのビルブラが元気一杯な事には感動しました。チャイナ・シンバルを叩いたぞ~なんて単純に喜んでました。
ちなみに最大の期待は「Starless」でしたが、やっぱり既発表音源と同じプロトタイプ版で、本アルバム収録の完全版の完成度には比ぶべくもありませんでした。でもビルブラが縦横無尽にパーカッシブを叩きまくるのを見るだけで十分満足でございます。
ちなみに一応DVD-Audioの音も確認しましたが、まあ元々のオリジナル音源自体があまりハイファイでないし、まあこんなもんかなという感じです。なお、「Journey to the Centre of the Cosmos」は「The Great Deceiver」で既出の音源と同じです。
というわけでKing Crimsonの長い歴史の中でもファーストと並んで歴史に残る傑作ですから、KCファンは必ずお布施するように。ちなみに引き続き、10月12日には「In the Court of the Crimson King」、そして10月26日には「Lizard」が同様の仕様でそれぞれリリースされる予定。また他のタイトルについても今後随時リリースされる予定です。わたしゃ、もういいですが(をい。
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