2009/11/22

ND-S1の直流安定化電源

Dcpw1
(左:Onkyo ND-S1、右:本日のコーヒー様仕様DC安定化電源)
 先日購入したiPodからのデジタル伝送ツール、ONKYOのND-S1ですが、その音の良さ故にRoksanのXerxes20(Turntable)、Accuphse DP-85(SACD/CD Player)と並んで我が家の送り出し機器の3本柱の一角を占めるまでになりました。前二者の価格を考えると信じられないような事態ですが(笑、唯一の不満は他の通常PC家電並みにしょぼいACアダプターです。その為かオフ会レベルの音量ではさすがにCDPと張り合うのは苦しくなります。
 では、そこを強化すれば音はどう変わるか?それを確かめるには直流安定化電源を作るのが一番ですが、私にはそんな技量はありません。そこで、本日のコーヒー様のご好意により自作の安定化電源をお貸しいただき、ここ2週間ほど試聴させていただきました。

Dcpowerplant2 ND-S1は5V/1Aですのでそれに合わせて調節していただき、おまけに素晴らしい自作ケーブルまでつけていただきました。冒頭写真でND-S1と並べると分かるように本体は結構大きく、中身では大きいトランスが目を惹きます。これはプライトロンのトランスで話題の出川式第二電源だそうです。仕上げの美しいACケーブルはDivasの切り売りケーブルにマリンコのプラグをつけたものだそうです。拙宅の幾つかのケーブルと比較しましたが、帯域バランスの自然さと中高域の伸びやかさが印象的でした。

 先ずは音出しして問題の無い事を確認。いつもと変わり無い音が出ました。それからシャッフルで3~4時間鳴らし続けてコンデンサーに十分電気が溜まったころを見計らって試聴開始。リファレンスはAIFFで取り込んだFourplayとAnne Sophie von Otter。。。凄い。かなりの音量でもND-S1の特徴であるクリアで情報量の多い音はそのままに、より上質で滑らかなになる感じです。決して誇張ではなくDP-85で聴くCDの音に遜色無く、多分ブラインドテストをしても分からないと思います(DACが共通ですから余計にですが)。

 とはいえ、これからはiTunes storeからのダウンロードが増える事確実。と言うわけでシバジュンやら鬼ちゃんやらのAACソースもチェック。確かに大音量時に僅かにがさつにはなりますが、音の立体感や重量感はなかなかのもの、それに電源供給能力が違うのでしょう、全ての音に余裕を感じます。C-290Vのボリューブノブは通常は9時くらいまで、オフ会レベルではプリの10時あたりですが、11時頃まで一度上げてみましたが破綻しませんでした。

 敢えて問題点を挙げるとすればコストでしょう。製作するにはND-S1の倍くらいの費用がかかるそうです。オーディオファイルなら電源の大事さは十分承知していますが、普通の人が聞いたら驚くでしょうね。それにあくまでもメインラインが別にあって、こちらは流し聴きするくらいのシステムだと割り切っている人には付属のACアダプタでも先日レビューしたようにハイC/Pの音は出ますのでそれで十分だと思います。

 何はともあれ貴重な経験をさせていただきました。本日のコーヒー様、ありがとうございました。

 お気に召せばポチッとお願いしいますm(__)m

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ

| | コメント (4)

2009/11/09

Accuphase C-27その後(漫談編)

Shinatukei
はむちぃ: ご主人様、例のアキュのフォノイコライザーC-27を導入なさってからアナログ三昧でございますね。
ゆうけい: いやあ、毎日毎日音が濃くなっていくので楽しいですなあ。
は: で、昨日も体調も省みずに三宮をウロウロされてたでしょ!
ゆ: えっ、いやいやはむちぃ君、あれは車検が済んだ車を引き取りに行ってきただけじゃよ(ドキドキ
は: 嘘おっしゃい、ならば何故リズムボックスの袋がパンパンだったのでございます!?
ゆ: ギクゥ(゜o゜)、、、、、いや、あれは先日Hoteiさんに聴かせていただいたパット・メセニーのライブLPを探しにちょこっとね(大汗。
は: それがどうしてジャクソン・ブラウンMJQに化けるのでございます!
ゆ: ひぇっ、知っておったか(>_<)、実はなかなか見つからんもんで3軒回ったらそのような次第にね。。。(^_^;)
は: おまけに三宮上新の袋までご・ざ・い・ま・し・た・ね!?
ゆ: あ、あれはですな、Heliconの和紙カバーがヘタってきたもんで西田さんに相談し、し。。。。。
は: ( 一一)
ゆ: はは~畏れ入りやの鬼子母神様~m(__)m
は: 私は鬼子母神ではございません!
ゆ: じゃあ聖☆はむにいさん
は: オーディオファイルのうちでもごく一部の中村光ファンにしか分からんようなギャグは慎みなさいませ!

は: で、音の変化はどういう感じでございますか?
ゆ: 音のしなやかさ、柔軟さはそのままに低音の重量感が日増しに出てきましたな。
は: 音に実体感が伴ってきて陰翳のあるリアルな音像になってきた、という感じでございますか?
ゆ: そうですね、おそらくMC、MM基板各々に2個もデカいコンデンサがついてますから、そのエージング効果でしょうな。でついに低音が限界を突破しまして(笑、2日前にDG-38のイコライジングカーブもちょっと変更しました。これがまたハマりましてな!(^^)!
は: それは何よりでございます(サラッ、で、今回のお買い物は?

ゆ: 冒頭写真を見ていただくとお分かりかと思いますが、ついにデジタル針圧計を買ってしまいました。
は: やっぱり。シュアのアナログの針圧計ではなかなか迅速正確に測れないとおっしゃっておられましたが、ケチのご主人様が決断されたとは余程測りにくかったのでございましょう。
ゆ: これこれはむちぃ君余計な事はイワン・レンドル。
は: また使い回しのギャグを(ーー;)、で、サクサクと測れるようになったのでございますか。
ゆ: それがですな、0.01gレベルまで測れるようになったのは嬉しいんですが、結局Roksanのアーム自体がダイアル回転式ではないもので調整しにくいんですな、これが律速段階になってあ~ストレス~♪
は: それは森高千里様でございます(-.-)。で、エージング終了、イコライジング終了後の最適針圧は如何ほどになりました?

ゆ: よくぞ訊いてくれた、Weather Reportの「Teen Town」冒頭のパーカッションの重量感とジャコのベースの切れが両立するポイントを探し続けてウン時間!
は: よくもまあそれだけの時間ご家族の迷惑も顧みず頑張られましたねぇ。
ゆ: いやいやはむちぃ君、そんなに褒めないでくれたまへ。
は: 決して褒めてばかりいるわけではございません(ー_ー)!!、で、ヘリコンの針圧指示は1.6-175gでございますが?
ゆ: 1.67gと決定いたしました~(^^)/
は: おおっ、0.01g単位まで精密に調整されましたね!
ゆ: はむちぃ君、先ほども言ったではないか、Roksanは調整しにくいと。
は: は?それでは。。。
ゆ: もう1.6-1.8までの間でアトランダムに針圧が変化しまくってのう、振幅を狭めていってこんなもんじゃ~というところで手を打ったのじゃ(笑。
は: 笑ってる場合ですか、ご主人様の方がHotei様に笑われますよ。
ゆ: 針圧調整に限ってはLinnの方が良いのう~(トホホ。

は: というわけでございまして、あいも変わらずのゆうはむ漫談でございますが、ちょっとでもくすっと笑っていただけましたらポチッとお願いいたしますm(__)m。

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村

 

| | コメント (4)

2009/11/02

Accuphase C-27導入

C272
 今年最後の散財ネタです(多分)。以前試聴会記でご紹介したアキュフェーズ32年振りの単体フォノイコライザー「Accuphase C-27」をついに導入することにしました。ここにもう一度試聴会の印象を引用しますと、

普段AD-290Vで聴いている私からすると、全てに余裕があると言う感じです。まあ単体で電源も別、フォノイコとは思えない大きなトランスを2基積んでいりゃあ当然ですよね、車で言うとエンジンの気筒数、排気量が違うという感じです。番外でC-2810内蔵のAD-2800との聴き比べもありましたが、音質的にはより柔らかく、音場も一回り大きく展開する感じでした。(中略)贅沢にテフロン基盤を奢っています。この辺が音質の柔らかさ、上品さに貢献しているのかもしれません。(中略) 終了後、持参したジョニ・ミッチェルの「Blue(重量盤)」から、「Calfornia」をかけて頂きました。普段聴きなれている曲なので、やっとこのシステムの凄さがわかりました。

 あの時点では内蔵型には内蔵型のメリットがあると自分に言い聞かせていましたが、、この記事を読み返してみると導入は必然だったな、とあらためて思います。でもそれなりの値段のするものですから、最終的には最近導入された某氏宅にお邪魔して試聴させていただき決心しました。

C27box  先月にターンテーブルのメンテは済ませておき、ルーツサウンドさんに昨月下旬に発注、翌週には届きましたので、月末にいそいそと出かけてきました。これで早や6台目のアキュです。某所で

「アキュのブースみたいですね」

と言われてしまいましたが「それも嬉しいニューカマー」です。梱包は例によって例のごとくアキュらしい丁寧なもので、三重の蓋をめくってカバーを外すとアキュの基調であるシャンペンゴールド色が目に入ります。ご丁寧に横幅もプリやCDPと合わせてありますので、どこからどう見てもアキュフェーズという趣きです。
 フォノイコですが、正面パネルには冒頭写真のごとく、

Stereo Phono Amplifier C-27

のロゴが入っており、菅野先生ではありませんが、所有欲を満たしてくれる上質感に溢れております。
 ターンテーブルと違って特別シビアな調整のいる機械ではありませんが、幾つかセッティング・調整の要点はあり、3日間かけて色々と調整しておりました。幾つか箇条書きであげてみますと、

Rack091031 1.ラック内配置: 買う前から一番迷っていたのがラック内配置です。今までの山本音工のラック2つに棚板を一枚足して済ませる事も出来たのですが、何だかとてもせせこましくなります。そこで思いきってサブシステムの背の低い同社のラックを持ってきて、そこにアナログ関係を全て移しました。写真の左端がそうです。副次的にDG-38も経由させる事ができるようになりましたし、ND-S1にも棚板を一枚あてがう事ができるようになりました。家内には「増殖していく~」と不評ですが(笑。

2.インシュレーター: しばらくは直置きで音の動向を確かめてから、と思っていたのですが山本音工の棚板は響きが良すぎて強音で音が濁ってしまう傾向があります。で、1時間も我慢できずにBlack Diamond Racingのpyramid cone(Mk3)をあてがってしまいました。C-27は向かって左側に2基PEにしては巨大なトランスがありますので、その下あたりに二箇所、対側に一箇所という配置が良かろうと推測してあてがうと、一発で決まりました。音が明らかに軽くなりましたが、これは時間が経てば落ち着くと分かっていましたのでそのままで様子をみたところ予想通り1日で好ましい状態になりました。

3.ケーブル: ラインケーブル、電源ケーブルとも手持ちのものを全て試してみましたが、結局アキュ純正が一番バランスが良いです。ロクサンの方も純正が一番だし、アナログはあまりこの辺をいじらないほうがよさそうですね。

4.接続: ラック配置を見ていただくとわかりますが、C-27とC-290Vの間にDG-38を挟めるんですね。これも迷いました。丁度2MのSAECのバランスケーブルがあったものでそれで直でプリにつないだ音と、アキュのラインケーブルでDG-38を経由させた音をかなり長時間比較検討したのですが、大音量を入れた時の音像の彫りの深さと音の滑らかさ、そして周波数補正が自由な事でDG-38経由と決めました。
 普通音量時のバランス直接接続のフレッシュさも捨てがたいのですけれども、両方繋いでおくとアースループの問題か、どちらもやや音が悪くなりますので泣く泣くあきらめました。

5.インピーダンス負荷、ゲイン: フォノイコ自体で唯一といって良い調整項目です。私の使用カートリッジはLyra Heliconで、内部インピーダンスは5.5Ω、推奨負荷抵抗は10~47kΩです(広っ!
 今までの内蔵型では100Ω受けがmaxでかつベストでしたが、C-27では300Ω、1kΩも選べます。100が一番アナログらしい音で無難な気もしましたが、300Ωにすると音場が一回り広がりかつ微細な音情報が更に聴き取り易くなります。1kΩまであげると音が逆に薄くなってしまいます。ということで今は300Ω受けにしています。なお、それに伴いゲインも比較しました。内蔵型では68dBを選択していましたが、C27ではデフォルトの60dBで十分でハイゲイン(70dB)にする必要は感じませんでした。

6.フィルター: アナログでは10Hzフィルターが必要になりますが、これも当然C-27側で行います。従って、C-290V購入後初めてフィルターをオフにできました(笑。

7.針圧: 以上のような変更に伴い針圧も再調整しました。ヘリコンは1.6-1.75gという指定があり、最近は1.6gにしていましたが、C-27にして調整を続けた結果1.65gで今は一番良い状態です。当然これからも変化はあると思いますが。

C273  さて、肝腎の音はどうか?最初はこれをかけると決めていたWeather Reportの「8:30」で感じ取れた事は次の3点でした。

1. 自宅試聴であらためて聴感上のS/N比の良さ、背景の静寂さに驚きました。ノイズフロアーが底の見えない井戸のように低く、アナログにつきもののハム音はかなりボリュームを上げても全く聞こえません。ちなみにアースはC-27までしか取っていません。DENONの検聴ディスクでクロストークもチェックしてみましたが、以前より随分少なくなりました。

2: 静寂な背景から重石が取れたように軽々と音が立ち上がる。鳴りっぷりの余裕が内蔵型とは違う。これは試聴会での印象と同じで、左右独立の大きなトランスの効果が大きいと思います。

Riaa3: 音の輪郭が滑らかで柔らかく、ナチュラル。これはテフロン基板の効果に加えてRIAA偏差が10-100000Hzで±0.3dBという優秀な特性も寄与していると思います。

 その後色々なジャンルのLPをかけ続けましたが、上述したように、BDR pyramid conesを使った事でますます軽々と音像が広がり、今まででも十分と思っていた音離れが更に良くなりました。
 一方で明らかに音が軽くなり過ぎてしまいましたので、針圧を変えようかとも思いましたが、某氏宅でLPをかけ続けるに連れてどんどん音が良くなっていった事を思い出して、そのままで色々なソースを聴き続けました。

 嬉しい事に予想通りその後徐々に音の濃度が増していき、実体感を伴った音になりました。更には300Ω受けにした事で骨格のしっかりした広い音場が形成され、その中で微細な音情報もほぐれて聴き取り易くなり、曖昧さのない良い意味でのデジタルメディアの音に似てきたと思います。

 ということで二日目にして内蔵型とは一ランク違う音になり、とりあえず買って損はなかったと、安心しました(笑。驚いたのは低音の制動が凄く効くようになった事です。アナログは低音が緩いのが当然と思っていましたが、とんだ勘違いだったようです。例えば「Winelight / Grover Washington Jr」の一曲目「Winelight」のMarcus Millerのエレクトリック・ベースや、佐野元春の「Cafe Bohemia」の「99ブルース」冒頭のパーカッション、Norah Jonesの「Come Away With Me」のLee Alexanderのウッド・ベースなど、気持ち良く弾みますし量感も十分です。
 一体フォノイコで低音の制動が効くようになるものだろうか、しばらく大音量を入れて無かったのでウーファーがあまり動いてなかっただけかもと訝りましたが、その後の聴きこみでも確実に改善していると確信しています。おそらく負荷インピーダンスと針圧調整がうまくマッチしているのかな、と自画自賛しております(^^ゞ。

 またまた褒めたおしの記事になってしまいましたが、あくまでもアキュファンの当社比ですので、ご容赦の程を。まあアナログは調整点が数多くあり、上述したように針圧一つとってもまだまだ変わっていくでしょうし、某氏に教えていただいたLP洗浄液も届きましたし、年内は遊べそうです。

 アキュファンであってもなくても、お気に召せばポチッとお願いしいますm(__)m

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村

| | コメント (5)

2009/09/20

ジム・ティール氏を悼む

Jimthiel
 ハイエンド・スピーカーのデザイナー、主宰者として有名なジム・ティール氏が亡くなられたそうです。Tak Saekiさんからの情報で、stereophile onlineによりますと癌を患っておられたようです。日時はおそらく9月17日と思われます。

Thiel (hide。さん宅) バッフル面を傾斜させて各ユニットのタイムアライメントを揃えたり、パッシブラジエターによる低音増強を図ったりと、現代型スピーカーのパイオニアだったと思います。極端な話、彼がいなければデヴィッド・ウィルソンニール・パテルも今の会社を創業できていなかったかもしれません。

Thielc372  ルーツサウンド、OTさん宅、hide。さん宅で聴かせていただいたCS7、そしてOHSで聴いたCS3.7の音は強く印象に残っています。CS3.7の完成があれだけ遅れていなかったら今頃私もチーム・ティールに入っていたかもしれません。

 謹んでご冥福をお祈りします。

| | コメント (3)

ONKYO ND-S1(B)

Nds12
  iPodからのデジタル伝送が可能なトランスポートOnkyo ND-S1(B)です。今まではDENONのASD-1Rからアナログ出力してDG-38のアナログ入力に入れて聴いていました。iPodからの直接のデジタル出力にはライセンスが必要でWadiaから出ているのは私も気になってはいましたが、デザインがイマイチだったのと、日本企業が出せば半分くらいの値段になるだろうと思って待っていました。そしてついにONKYOから発売される事になり、オンラインショップで予約開始の日にオンライン限定黒バージョンを狙って、開始一分前から更新押しまくって無事予約できました。でもって、さすが日本企業、ちゃんと予定日に到着しました。

Nds1dp85  AccuphaseのDP-85と比べると大きさと薄さがお分かりになると思います。第一印象は、、、軽い(笑。筐体はプラでしょうかね、でも仕上げはさすが日本企業、綺麗にまとめてあります。とりあえデジタルケーブルは三菱電線のCX-1を用いてDG-38とデジタル接続。考えてみりゃデジケとほぼ同じ値段ですな(笑。というわけで、システムとしては

ND-S1 → Accuphase DG-38 → C-290V → P-7000 → Dynaudio Sapphire

となります。電源ケーブルは付属品で、これはしょぼいです。

Nds1andipod  早速CDと聴き比べをしてみました。先ずはCD→ITunes→iPodで入れておいた「Fourplay」と「Anne Sophie von Otter Meets Elvis Costello」で聴き比べてみました。ちなみにiTunesでは最も圧縮率の低いAppleロスレスで入れておきました。一聴して分かるのはノイズフロアの低さで、とてもクリアな音です。通常音量ではCDと殆ど差は感じられません。多分ブラインドテストしても識別は無理。
 でもオフ会レベルに音量を上げていくと、さすがに低音の質感、音像定位、音数などにある程度差は出てきます。おそらくは筐体と電源の違いでしょうね。やっぱりオーディオは重さと値段(笑。
 でもその「値段」からすると決して悪くはありませんし、今までのアナログ入力に比べると先程も述べたようにS/N比、fレンジ,音数や倍音の豊かさ等が向上して、オーディオファイルが聴くに耐える音になっているとは思います。オッターの歌声などは透明感に溢れていてCDより少し線の細い分だけ、場合によっては魅力的だったりもします。

 とは言え、Appleロスレスはメモリーを喰い過ぎます。現実には私は通常殆どAAC(128kbps)で入れています。iTunes Storeで購入する場合もこれがデフォルトです。
 というわけで次いで最近DLした鬼束ちひろの「陽炎」と平原綾香の「my Classics!」を聴いてみました。さすがに若干ナローレンジで高音の抜けが少し悪かったり、音の粗さを感じたりはしますが、それでも大きな不満のあるレベルではありません。

 それ以後シャッフルで色々な音楽を聴いていましたが、宇多田ヒカルPerfumeなどで多用される打ちこみの低音のボトムの深さは結構腹に応えますし、エヴァ・キャシディのアコギの胴鳴りやハーモニクスの美しさもなかなかのものでした。全体に音場の広さも満足できるものです。

Back  回転系や(多分)トランスを持たず、筐体が軽いという構造を考えると、セッティングにあまり気を使う必要はなさそうです。まあそのうちちょこちょことやってみるかもしれませんが(^_^;)。
 なお、iPodの直接接続だけでなくUSB端子もついていますのでPCオーディオへの応用や、iTunesとIpodとのシンクロも出来ます。また電源を強化すれば更に音質改善があるかもしれません。
 当然DAC以降の機器のグレードにより音質は左右されますが、送り出し機器としてiPod(Classic160GBで24800円)+ND-S1(15000円)で4万円くらいという値段と使い易さでこの音は、今までの私のオーディオ感覚からいうと驚異的です。私はまだまだPCオーディオには暗いですし、LP、CD、SACDも聴き続けるだろうとは思いますが、今後はROCK/POP、J-POP系を中心にiTunes storeからのDLが増えていくのは間違いないと思います。

お気に召せばポチッとお願いしいますm(__)m

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村

| | コメント (15)

2009/09/13

Stereo Sound No.172

Ss172
 今季のステレオサウンドのヘッドラインにはビックリしましたね~。やっていいのかブラインドテスト!(笑。編集部と柳沢、和田両先生の英断に拍手です。ということで昨日ざ~っと目を通しておりました。

1:表紙: Wilson Audio Sasha
 Watt and Puppyの最終進化型と言われているSASHAです。全体像を見た時にはお世辞にもかっこいいとは言いがたかったですが、さすがプロの写真家は違いますね~(笑。それはともかく、信じられないほどのコストダウン(330万円)と三浦先生の試聴記にそそられますね。私がDynaudioに逝ってなかったら正当グレードアップ目標になっていたかも。

2:エキサイティングコンポーネント
 前出のSASHA以外にも大物が目白押し。AvalonTimeはやっぱり傳先生がレビュー、予想通り「スピーカーが消えて」おります(苦笑。ISISを買えない人には朗報かも知れんけど、それでも650万円、SASHAが2セット買えますがな。
 以前JMラボのAlto Utopiaを本気で考えていたものとしては、FocalのScala Utopiaにも興味津々。デザインの基本コンセプトは一緒ですが、それでも前の方が良かったような気がします。ところで三浦先生、手嶌葵の「ザ・ローズ」はうちのシステムでさえ「尋常ならざる存在感」は出ますよ(^_^;)。

3: ブラインド試聴テストで探る注目アンプの実力
 ついに出ましたブラインドテスト。普通の試聴記より余程あてになると思いますが、メーカー側がよくOKを出したもんですねえ。今回はプリアンプ7モデル、パワーアンプ8モデル、プリメインアンプ10モデル、何れもステサンで言うところの中堅機(70~200万円)。欲を言えば是非日本製の低価格帯とムンドの超高価格帯を対決させて欲しかったところです。

 お二人の評価から見えてくるのは、ヴィオラブルメスター、リンデマンというハイエンドの3社のボトムとなる価格帯も音が良い事、特にリンデマンのプリメインは抜群にC/P比が高そうということ。
 個人的にはアキュフェーズと言うブランドがなかったらこの三社、特にリンデマンを選んでいる可能性が高いと常々思っていたのでこれは嬉しかったですね。ただ、プリとパワーはリファレンスのアキュフェーズと組み合わせるので相性の悪い機器もあったと思いますので、できれば純正組み合わせもやって欲しかったです。

 とにもかくにも「評論家人生をかけた!」お二方には敬意を表したいと思います。

4:進化するデジタル・ファイル・ミュージック
 
ステサンもPCオーディオ記事がレギュラー化してきました。『ベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホールを聴くようになって』では諸石幸生氏がエアーQB9を、『192kHz/24ビットが再現するリアリスティック・サウンド』では山本浩司氏がリンDSを、 『サウンドフィデリティのオーディオコンピューター』では三浦孝仁氏がModel2(typeA)を、『192kHz/24ビット入力に対応する高性能オーディオインターフェース』でも三浦孝仁氏がRME Fireface 400をレビューしておられます。あと2、3年でオーディオライターが激変しそうな予感がしますね。
 それにしてもサウンドフィデリティの140万円と言うプライスタグを筆頭に冗談でしょうと言うプライスタグばかり。まともなのはRMEのFireface(実売15万円前後)くらいでしょう。PCなんて1、2年もすれば骨董品になっちゃうご時勢なのに馬鹿みたいな値段つけてちゃ年寄り相手の○っ○○り商売と思われても仕方ないんじゃないかな。
 このあたりはステサンよりネット情報の方がはるかに現実的で先を進んでいますよね。かく言う私はFirefaceの十分の一くらいの価格でグレードアップ作戦を考えております(^^ゞ。

5: レコード演奏家訪問
 いつも2軒ご訪問される菅野先生ですが今回は1軒だけでしたね。菅野先生「後期高齢者」だそうですし、お体大切に。あっ、民主党になって後期高齢者は消えるのか(笑。冗談はともかく、いい加減褒め疲れてきたんじゃないでしょうかね(笑。
 ちなみに「Fitzfgerald & Pass ... Again」は私も持っておりまして、先日jazzaudiofanさんが来訪された時にかけてみましたが、あらためてその録音の良さに二人で感心しておりました。さすがパブロ・レーベルです。
 一方すっかりレギュラー化したのが石井伸一郎先生の訪問記。イコライザーと石井式ルームの双方を定期的にレポートしておられてお元気です。

6: その他
 ディスク・レビューではやっぱりジンマンの「マーラー7番 夜の歌」が気になりますね。この前5番勝負を終えた時はもうええわ、と思ってたんですが(爆。

 三浦先生の『リマスタリングは本当に音を良くしているのだろうか』は、もう随分前からネット世界では議論されている事ですけど、ついついメーカー側にすりよらざるを得ない評論家の立場としてはこれも英断と言っていいかも。
 と言いつつ、最後に提灯記事になってたりするのが疑問。私も昨日ビートルズのリマスタリングBOXセットに長蛇の列ができているニュースを見ましたが、この文章の最後で三浦先生、

「リマスタリングされたザ・ビートルズのCDがどんな音を聞かせてくれるのかワクワクと心躍らせている。」

と書いておられます。をいをい(^_^;)、本心じゃないでしょ。「中古屋で全部揃えたほうがよっぽど賢い」と何故書かない(笑。

 あと、ずっと楽しみにしていた嶋護先生の「オーディオファイルのための管弦楽入門」が終わってしまってがっかりしていましたが、補遺と称してあと二回追加となりました。実は前季号「最終回」に満を持して比較試聴されたブーレーズショルティの「春の祭典」に関して、私は幸いブーレーズのLPを持っていたので何回も何回も繰り返し嶋氏の記事を読みながら聴き込んだのですが、正直言ってさっぱり分かりませんでした。
 今回の補遺を読んでみて、氏がアマチュアのオーケストラに4年間在籍した事、他の楽器の音を聴く事が好きだった事、そして何よりトゥッティの練習が一番スリリングで大好きだった事などを語っておられ、やっぱり耳の鍛え方が違うか、と腑に落ちました。
 と言いつつ、ようやくショルティの春祭のLPも手に入りそうなのでまた聞き比べてみようと思っています。

 最後に傳先生が追悼記事を書いておられますが、黒田恭一先生のご冥福をお祈りします。

お気に召せばポチッとお願いしいますm(__)m

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村

| | コメント (9)

2009/08/01

えるえむさんのCFRPボード

Bdrandcfrp
(上:えるえむさんのCFRPボード、下:Brack Diamond Racing; The Shelf)
はむちぃ: おっ、久々のオーディオネタでございますね、早いものでDynaudio Sapphireを導入して1年が経ちましたが?
ゆうけい: そうなんですよね~、特に不満無く鳴ってくれてるんで、時たまDG-38のイコライジングで遊ぶ程度なんですけど。
は: けど、と申しますと?
ゆ: キャビネットが前のWilson AudioCub2のようなガチガチの堅牢な素材ではなく木ですから、ある程度の鳴き、響きはあるんですよ、だから前みたいにどこでもとりあえずBDR(Black Diamond Racing)のインシュやボードをあてがっておけばOKというわけにもいかなくなったんだよね。
は: 以前SPのスパイクベースにBDRをもってきたら響きすぎて急遽黒檀に替えられた事がございました。
ゆ: そうでしたね。あれで落ち着いて、その他の機器の足元は大体BDRでまとまってはいるのですが、画竜点睛を欠くなと悩んでいたのがプリアンプAccuphase C-290Vの足元だったんですよ。
は: Cub2の時はBDRのThe Shelfがぴったりマッチしておりましたのに?
ゆ: それがSapphireだとソースによって響きがやや過多になるんだよね。手持ちのインシュで色々やってみたんだけど、結局The ShelfをCDP(DP-85、今はCDTとして使用)に回して、C-290Vの足には面積の小さなThe Pitsをあてがうことでとりあえずは落ち着いたんですが、完全には満足出来てなかったんです。
は: 確かに残響の多い録音ですと、残響の多いリスニングルームとあいまって音が飽和してしまいますね。それにかなり重いアンプにThe Pitsではちょっと不安定でございますし。
ゆ: そうそう、やっぱりあれだけの大きさと重量があると、筐体の面積以上のボードが欲しかったんですよ。ただ、ラックの関係でThe Shelfの大きさが限度でもあるんです。
は: そこで、あの大きさで作る予定のあったえるえむ様のCFRPボードを予約されてずっと待ち続けておられたのですね。
ゆ: そうそう、ウェット・カーボンより軽量で強い強度が得られるドライ・カーボンをシステムの要に置けば今より音が締まるんじゃないかと思ってね、で、ついに先週待望のボードがやってきたわけです。

Preandcfrp は: で、この一週間いろいろなソフトをかけ続けておられたんでございますね。それにしても表面に樹脂状の光沢が無い上にBDRのようなメッシュの網目がございませんね。
ゆ: ドライ・カーボンCFRPプリプレグという基本となるシートを積層してオートクレーブで熱硬化して作るわけですが、えるえむさんによりますと、よくカーボン製品に見られる折り目のクロス材は最初と最後だけに用いて加工してあるだけの事が多いらしく、CFRP柄が人気だからという理由でそうしている製品が多いのではないか、とのことでした。だから、カーボン製品なら必ずああいうメッシュ模様があるというわけじゃないんですね。
は: 後はそのプリプレグの種類と積層数、密度、工作精度によって音が変わってくるというわけですね。
ゆ: そうそう、ただ、えるえむさんが依頼した会社の方はこれだけの厚さが必要なのかどうか疑問だとおっしゃっておられたようです。The Shelfと同じくらいの厚さなんですが、確かに薄型のシートでさえ音は変わりますからね。
は: それではThe Shelf For The Sourceの立場がございませんね(笑。それにしてもきっちりとした仕上げでございます。
ゆ: そうそう、このボードは市販の一部のカーボン系ボードにありがちな反りが全く無くて素晴らしい仕上げだと思いました。これだと安心してプリアンプとラックの間に敷く事ができます。それに加えてかなり硬質で、メタル系の製品に近い感触があったのが印象的でした。

は: で、肝心の音は如何でございます?
ゆ: そうですね、ボードで音作りをするわけではないので、余り変わりすぎても困るなと思っていたのですが一聴して激変はしなかったので逆に安心しました。もちろん感じ取れる変化はあるわけで、その第一印象としては

・ 音場の広さは殆ど変わりない
・ 音像はやや大きめ。輪郭がかっちりとして定位が良い
・ かなり歯切れが良くなる(高音域の残響が減る)
・ 少し音量が大きくなる
・ 高音域が若干きらびやかな方向になる
・ 低音は50Hz付近が若干盛り上がる

という感じでした。
は: 歯切れの良さやきらびやかさがドライ・カーボンの特徴なんでしょうか?
ゆ: 多分そうなんでしょうね。音量や低音の量感が増すところや響きがやや硬いあたりはメタル系に近い印象も受けました。
は: 実際周波数解析での変化はございましたか?
ゆ: DG-38で周波数解析をやりなおしてみたんだけど、見事に以前と変化無かったですね。この記事の上から二番目のリスニングポイントでのグラフと全く同じでした。聴感上は変化は確かにあるので石井伸一郎先生の測定器の様に精密なものなら多少の変化は出てくると思うんですが、まあ最初に申し上げたようにこれ見よがしな変化はありませんし、歯切れの良さは狙い通りですので、とにかく一週間ひたすら鳴らしこんで馴染ませていたわけです。

は: それで音は大分落ち着いてまいりましたでしょうか?
ゆ: もう、前の音を殆ど忘れてしまいましたね(笑。
は: 。。。。。(--〆)
ゆ: まあまあ、はむちぃ君そう怒らんでも、すっかり馴染んできたということですがな(苦笑。最初の変化にはCDTとプリの結線を一旦全て外して繋ぎなおしたことも関係していたと思います。上に挙げた特徴のいくつかは少しずつ目立たなくなってきました。
は: その中で確実な変化として残っているのはどんなところでございましょう?
ゆ: 歯切れの良さ音像のかっちりとした感じと若干きらびやかな傾向ですね。だから、クラシックのバロックなんかはやや派手過ぎるようにも思うんですが、それ以外のジャンルは概ねオールマイティに適応できていると思います。ちなみにこの一週間はDG-38の補正は左右のSPの特性を合わせるだけにしてイコライジング(-)で聴いております。

Nojima は: 歯切れの良さはどんなソフトで確認されましたのでしょう?
ゆ: まずはピアノのリファレンス曲「Nojima Plays Liszt」の「La Campanella」ですね、高音部の超高速パッセージをノジマは信じられないほど正確に打鍵しているんですが、その一音一音をSapphireに替えて以降では一番明瞭に表現できるようになったのではないかと思います。
は: 低音の響きやダイナミクスはCub2よりSapphireの方が圧倒的に良いですから、今までで一番素晴らしい再生かもしれませんね。後はもともと残響の多かったソフトでございますが?
ゆ: マリンバ奏者の三村奈々恵さんの「Prana」が大分聴き易くなりました。でも一番好きな「ラ・カリファ」は録音自体が飽和状態だとは思うのですが、やっぱり改善しきれなくて残念です。あと、Colour Caneの「A Taste Of」も曲によってはリバーブ過多なんですが、概ね破綻無く再生できるようになりましたね。
は: 合唱曲などは如何でございます?
ゆ: コルボレクイエムなんかはハーモニーがとても綺麗で見通しが良くなったと思います。ただ、先程から述べているきらびやかさ、硬質さがクラシック・ファンにはちょっときつく感じるかもしれませんね。まあここに挙げたのは拙宅での再生が特別難しいものばかりで、普通のソフトは難無くこなしてくれることを申し添えておきます。

は: 以上、BDRの長所であった音場の広さと音色の豊かさ、立ち上がりのハイスピード感に、ドライ・カーボンの歯切れの良さ、音像定位の良さによる見通しの良さが加わり、ほぼ目論見どおりの音と申せましょうか。
ゆ: はむちぃ君は良いこと尽くめの表現しかしていませんが、あくまでもカーボン系の音を追求される方には、ややメタル系の硬質感を伴うところが気になるかもしれません。ただ、あくまでもその変化は大きなものではなく、特別にきつい個性を持ったボードということではないので、例えばイコライザをお持ちの方なら自分の好きな方向への補正はそれ程難しくないと思います。
は: そういう意味では「素性の良いボード」であると言った方が良いかもしれませんね。
ゆ: そのとおりですね、えるえむさんが厳しい注文をつけて信頼できるメーカーが作成しただけのことはあると思います。えるえむさん、ありがとうございました、こんなレビューでも今後のご参考になれば幸いです。

 お気に召せばポチッとお願いします

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村

| | コメント (2)

2009/05/05

STAX SR-404 LIMITED

Staxsig
 久々のオーディオネタです。こればっかし、さすがオーディオの出てこないオーディオブログ(笑。今回はEarspeakerネタでございます。私は締め付けられると頭痛がしてくるのでヘッドフォンは嫌いなのですが、パッドが独特の形状をしていて耳に直接当たらず、なおかつ静電型で耳当たりのよい美音系のSTAXSRS-4040 systemを使っています。ところが最近SR-404のパッドとフロントメッシュが経年劣化し、そろそろオーバーホールか買い替えをしなくちゃなあと思っておりました。そんな折りも折り、Λ(ラムダ)シリーズ30周年記念として1000台限定注文生産SR404 LIMITEDが発売されました。

 ん?30周年記念?1000台限定?注文生産?どっかで聞いたな、そう、拙宅のSP(Dynaudio Sapphire)と全く同じ。。。ああ、限定ものに弱い私(^_^;)。
 というわけで早速4040の購入でお世話になった三宮上新の西田さんに連絡を取って、どの選択が良いかSTAXに直接問い合わせてもらいました。その結果、

「申し訳ないがもう404のOHはできないし、自信作で劇的に音が良くなったので是非LIMITEDを聴いてほしい」

との返事がありました、と連絡を受けました。もちろんセールストークが何割か入っている事は分かっているので、できれば試聴をしたかったところですが、注文に追われて在庫が無いとの事で、思いきって買う事にしました。連休後くらいと言われていたのですが、幸い5月1日に入荷、2日に引き取り、それからずっとバーンインがてら聴き込んでおります。

Staxsig3
 第一印象は、、、黒い(爆。更にコードが少し幅広くなりました。ヘッドアークに「Λ SERIES 30th ANNIVERSARY」の文字、本体上面と側面にはSR-404 LIMITEDのエンブレムが刻み込まれており、所有者の満足感を煽っております(笑。

 変更点は次の2点です、HPから転載します。

『1:新開発銀メッキハイブリッドケーブル採用:SR-404 LIMITEDでは専用に新たなケーブルを開発、搭載しています。中芯線は一般的にも極めて評価の高い6N・Cu高純度軟銅線(φ0.14×3)を使用、その外周に銀メッキ軟銅線(φ0.08×9)を6本配置。全体の構造は線間容量を低減化させるために従来と同じく平行型としています。これにより、さらに「音の鮮度」が向上、今までのSR-Lambdaシリーズの音に「生々しい艶(ツヤ)」という領域が加わりました。

2:本革イヤーパッド搭載:スタックスのハイエンドイヤースピーカーSR-007Aで使用され高い評価をいただいた本革使用のイヤーパッドをSR-404の形状に合わせて新規にデザインし、搭載しました。本革(羊皮)採用の主な目的は本革ならではの通気性と、その柔軟性による頭部との装着感の改善を目指したものでしたが、「音の鮮度」、「音の品位」の向上にも大いに貢献しています。』

Freqresponse
 周波数特性グラフです。SR-404のそれと比較してみますと、、、全くのコピーじゃないかと思うくらい、変化ありません。下の2次歪み、3次歪みも視認出来る限りでは全く同じ。これでどう音が変わるんでしょう?

 というわけで早速聴いてみました。システムは

CDP: Accuphase DP-85
   ↓
STAX付属RCAケーブル
  ↓
Amp: STAX SRM-006t

です。第一印象は

1: あまり変わらん、周波数特性の通りか?
2: 本皮パッドはフィットするといえば聞こえはいいが私のように締め付けられるのが嫌いなものにはちょっときつい
3: バランスケーブルにしたらひょっとしたら激変するか?と思ってCardas Golden Reference(XLR)に繋ぎ変えてみましたが、むしろ付属ケーブルの方が良い

という非常に消極的な印象でした。ああ、ろくまんエソ。。。(涙
 まあ、静電型のふわっとくる柔らかくて軽い音が好きなのでそれはそれでまあいいかと思いなおし、聴く聴かないに関わらずずっと色んなジャンルの音をかけ続けておりました。

Apairofstax_2
 さすがの猿飛び、もとへ、さすが一応高級オーディオ、確実にSR-404と音が変わってきました。静電型特有の軽さ一音一音の線の細さ・柔らかさは変わりませんが、両耳間の情報量・音数が増え密度感が濃くなりました。低音も結構ずしんと来ます。このあたりは多分ケーブルの変更が効いているのでしょう。聴いた事は無いんですが雑誌等でのインプレッションを読んだ感じではおそらくSR-007Aと傾向が似てきているんだろうと思います。これが最近のSTAXの音作りの方向なのかな?

 SR-404だと低音もふわっと軽くて特にクラシックには抜群に合っていたのですが、ロックやジャズでは今一つ物足りないところがありました。それに比すると本機はジャンルを問わないオールマイティな機種であると思います。

 ただ、静電型特有の聴き疲れしない、そよ風が当たって鼓膜を撫でるような美音系の代表作がSR-404であり、それを気に入って購入した者としてはちょっと複雑な気もします。SR-404も引き続き生産されていますし、2万円の差を納得するかどうか、まあこれからもいろいろ聴き込んで納得したいと思っております。

お気に召せばポチッとお願いしますm(__)m

にほんブログ村 PC家電ブログ ピュアオーディオへ
にほんブログ村

| | コメント (2)

2008/12/27

今年を振り返る2008(5)オーディオ編

Living081220
(リビングルーム、2008年12月現在)
はむちぃ: 皆様、長のお付き合いありがとうございました。本日にて「今年を振り返る」シリーズ終了でございます。最後はやはりオーディオ編で締めたいと思います。
ゆうけい: こん**は~、ミシェル・レバションですぅ、調子に乗って3800万もするアンプ作ってしもうてすんまへん、はは、違うかっ!(レッドカーペット流行語大賞)

は: 違います(--〆)、確かにどこの誰が買うのだと言うご意見も多うございますが。それより、今年は当家も激変の年でございましたね。
ゆ: 確かに、オーディオの基本であるスピーカーが変わりましたもんね。でもそのインパクトが強すぎてもうあんまり他を覚えてないんだよね、ああ~アムニ~ジア~ック♪、違うかっ。
は: まあ違いませんけど、何もRadioheadまで歌わなくてもよろしいものを(嘆息。では私メが主だった機器の記事をピックアップしてまとめてみましょう。

フライングモールDPC-500 6/21
Fairy / First Cry 6/26

SPENDOR S3/5 7/01

Dynaudio Sapphire 7/20
Sapphireのセッティング変更 7/27
(続)Sapphireのセッティング変更 8/03

Accuphase DG-38導入記(1)漫談音出し編 9/24
DG-38導入記(2)計測編 9/25
DG-38導入記(3)ヴォイシング編 9/26
DG-38導入記(4)練習編 10/12
DG-38導入記(5)検証・応用編 10/22

iPod Classic 7/22

1年目のアナログメンテ 10/05

三菱電線デジタルケーブル 10/26

ゆ: ありがたう、はむちぃ君、ふむふむなるほど、実はDynaudio Sapphireの発注は去年の今頃にはかけてたんですが、それがまあ限定生産だか何だかでなかなか来ず、その間にクリーン電源のセパレート化を行い、Wilson Audio Cub2を片付けてSpendor S3/5で遊んだりしているうちに、ようやく夏になってはるばるデンマークから

「デンマーク人嘘つかない」

の木箱に入れられてやってきたわけですな。

は: 無理やり半年を一文でまとめてしまわれましたね(-_-;)。それで後半の半年はサファイアのセッティングに時間を費やし、かねてから気になっていた左右のバランスを修正する目的でステサンの特集号に背中を押されてデジタルヴォイシング・イコライザーDG-38を購入され、目論見は当たったもののイコライジングカーブで悩まれ、更には同軸デジタルケーブルも変更され、忘れちゃイケないRoksan Xerxes20のメンテも行って一年が終わったと言うことになりましょうか。
ゆ: 見事一文であと半年をまとめたもんじゃのう(笑。ではこれにてオーディオ編糸冬了~ということで、
は: これこれ、音の方にまだ触れておりませんがな(--〆)

ゆ: そうですねえ、何はともあれ、サファイアカット多面体がカッコイイので満足してます(笑。音は大分熟れてきたと思いますが、ディナウディオに縁の無かった柳沢先生に「美音」と言わしめるだけのことはありますね、まだまだエージングで変わっていくかもしれませんが、Cub2のチタンツイーターにmuRataのスーパーツイーターを足してたのと同等以上の高音が出てると思います。
は: Esotar2というディナでも最高ランクのソフトドームですもんね。
ゆ: ところがソフトドームと思えないほど硬質な美音なんだよね、柳沢先生のSACDで

「あくまでもウェットに鳴ってほしい」

と書いてある弦でもハードドーム並みのドライさがありますね。もちろんクラシックに最も適するスピーカーであろうとは思うんですが、Rock/Pop方面にはこれくらいのドライさ加減の方がいいので満足してます。
は: Rock/Pop関係でツボにはまるアルバムでもございましたか?
ゆ: そうですねえ、たとえばオランダのポップ・グループColour Kaneの「A Taste Of」なんか、独特の浮遊感に加えてひやっとした透明感がより増した感じでいいですね、同じ北海に臨む国同士気候に通じるものがあるんでしょうか(笑。
は: 北欧同士という事でございますね、では逆に日本語の発音に問題はございませんか?
ゆ: それが幸いどのアルバムを聴いても違和感はないですね。逆に今までどうしても上手く鳴らなかった吉田美奈子の「Extreme Beauty」を感動的に再生してくれたのには涙が出そうになりました。

は: 低音もご主人様の守備範囲ではサブウーファー不要なくらい出ておりますね。
ゆ: そうなんだよね、ウーファーの方がむしろ気に入ってるくらいです。特にピアノが思うように鳴るようになったのが嬉しいですね。バスレフの扱いには若干戸惑いましたが幸いHoteiさんのお助けを借りて解決できましたし。
は: 困るのはジェニファー・ウォーンズの「The Hunter」の重低音くらいですかね。
ゆ: そうそう、床は震えるわ耳は痛いわ家族には怒られるわ(笑。でもそれを基準にしてイコライジングすると他のソフトの低音がみんな貧相になっちゃうので、あえてフュージョン系は鳴り過ぎる程度にしてあります。
は: もちろん重低音を抑え気味の別パターンのイコライジングカーブも作れるので、その点でもDG-38を入れた価値はありましたね。
ゆ: ということですね。

は: アナログはどうでございます?
ゆ: アナログはDG-38を通さずに素で聴いてるんだけど、どういうわけか、左右のバランスがどうのこうのとか考えずに音楽に浸れるんだよね、この辺が英国製品の作りこみの上手いところなのかなあと思ったりもします。Xerxes20は見た目も

「ぁ、グゥ~

ですし。
は: 最後の最後にえどはるみ様のギャグをかますとは(ーー;)。

は: では来年の展望をお願いいたします。
ゆ: 今の所発注をかけてる品はありません。まあ欲しいものは沢山ありますが、リーマンショック以降の今のご時勢では、つらいの~、許せよ~、金持ちのボンボンは、う・そ・じゃ!
は: やっぱりご主人様は横山たかし師匠のギャグをかまさないと年があけないようでございます、皆様、長のおつき合いありがとうございました、「オーディオ編」にて「今年を振り返るシリーズ」終了でございます。

| | コメント (9)

2008/10/26

三菱電線デジタルケーブル

Mitsubishicx1
  さて、アキュフェーズのデジタル・ヴォイシングイコライザーDG-38の調整も一段落した訳ですが、、一つだけ残された課題がありました。それは同軸75ΩのRCAデジタルケーブルの選択でした。

 もちろんHS-linkケーブルでCDの伝送も出来るわけですが、DSD録音のSACDと良く似た柔らかい音質になってしまい、PCM録音のCDの長所であるカチッとした歯切れの良い音が出にくいです。クラシックだけ聴かれる方ならこれだけで十分かもしれませんが、ロックをよく聴く私のようなものにはこれだけではちょっと辛い。。。

 という事でCDは同軸ケーブルで聴きたいと思うようになりました。ところが、アキュフェーズの付属のデジタルケーブルはHS-linkに輪をかけて音が柔らかすぎ、手持ちのAV用のカナレは情報量があと一歩というところで、HS-linkと同じくらいの1マソ円前後で物色していました。
 オーディオアクセサリ社の「ケーブル大全」も3、4年も読んでいると大体どれくらいがヨイショでどれくらいが本音か分かってきますし、今はネットでの評判も参考になりますし。という事で目をつけたのが三菱電線DCX-1と言うケーブル。

固有の音作りをしていない
情報量、音数が多い
取り回しがしやすい
極端に太くない
端子がしっかりしている
余計なノイズフィルターがついていない

と言う条件を満たしそうな雰囲気を「ケーブル大全」の行間から読み取りました(笑。通販のみでコスト削減しているのも好感度大。マイミクさんの情報では、内外の高純度系銅線の殆どの出元はこの会社で、OEMで出している他社に気を遣ってオーディオ店に卸さないそうです。

 で、コンビニ支払いにしたためか申し込んでから大分時間がかかりましたが先日やっと到着しました。

Hslinkcoaxial
 写真の如く、端子は意外に大きかったですが、丁寧な作りのコレットチャック方式でしっかり接続できます。取り回しは容易で、これも狙い通りです。

 さて、音ですが繋ぎはじめは何と言うことのない普通の音、すまわち固有の色付けがなく好感触です。そして、ものの30分も聴いていますと、さ~っと音場が澄み渡ってきました。
 熱帯魚を飼った事がある方なら、水作りが落ち着いてくると濾過バクテリアの働きにより、水が輝く如く澄みきってくるのをご存知だと思います。まさにそんな感じの輝くような透明感です。こりゃとんでもないケーブルかも、と思わず鳥肌が立ってしまいました。

Ishii3db2pattern
 当然ながらDG-38のイコライジングをしなおすつもりだったのですが、CX-1接続では先日の記事で最終的に作った「ISHII -3dB」カーブ(写真上段)がドンピシャでした!HS-linkケーブルでは緩く膨らんだ低音を引き締める必要があり、写真下段のような小変更を行ったのですが、こちらはPCM録音特有の音の硬さをそのまま表現してくれるためか、全く変更の必要を感じません。

 この状態で二日間聴きこんでみましたが、その印象は

1: 綺麗に音場が澄み切り、見通しが良い
2: 奥行きはそれ程変わらないが上側方への広がりを感じる
3: 楽器の倍音成分がとにかく美しい(スーパーツイーターを足したような感じ)
4: コーラスの分離が良く濁りがない
5: ややクールな音だが音数は十分でHS-linkと比しても情報量は落ちていない
6: カチッとしているので量感はそれ程ないが低域までちゃんと出ている

 あえて欠点を挙げると音が輝き過ぎることでしょうか。ケーブル類を全部この素材にしてしまったら音が眩しすぎてクラクラ来るかもしれません(笑。音楽のジャンルを問わず聴く方なら、一点ここぞという場所に使うのが正解だと思います。それにしてもこれが1万円そこそこのケーブルとは本当に信じ難い思いがします。

 という事で、Dynaudio Sapphireの性能を可能な限り搾り出すべく行ってきたセッティングは約4ヶ月を要しましたが、このDCX-1を画竜点睛としてひとまず糸冬了~(^O^)/、これからしばらくはこれで音楽を存分に楽しみたいと思います。誰ですか、DP-800が残っているぞなんて囁く人は(笑。

| | コメント (11)