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2008/11/15

容疑者Xの献身

Yougishax_2
はむちぃ: 本日の映画レビューはTVガリレオシリーズの映画化で話題の「容疑者Xの献身」でございます。
ゆうけい: お仲間のブログやマイミクさんの間で評判が高かったんで見なくちゃとは思ってたんですけど、なんとなく億劫で遅れてしまいました。
は: 原作が出た当時、内容に批判的でございましたものね。
ゆ: まっ、それについては後で検討しましょう。

『惨殺死体が発見され、新人女性刑事・内海(柴咲コウ)は先輩と事件の捜査に乗り出す。捜査を進めていくうちに、被害者の元妻の隣人である石神(堤真一)が、ガリレオこと物理学者・湯川(福山雅治)の大学時代の友人であることが判明。内海から事件の相談を受けた湯川は、石神が事件の裏にいるのではないかと推理するが……。(シネマトゥデイ) 』

キャスト
湯川学 - 福山雅治
内海薫 - 柴咲コウ
草薙俊平 - 北村一輝
花岡靖子 - 松雪泰子
石神哲哉 - 堤真一

[編集] スタッフ
原作 - 東野圭吾     
製作 - 亀山千広
監督 - 西谷弘 
脚本 - 福田靖
音楽 - 福山雅治、菅野祐悟

は: TVドラマシリーズからの映画化としては良くできた映画でございましたね。
ゆ: 全く、意外と言えるほどしっかりとした脚本、演出、撮影で驚きました。
は: 監督の西谷弘様はTVドラマ「ガリレオ」シリーズも演出しておられますので気心が知れてるスタッフ・キャストだったんでしょうね。
ゆ: フジTVの場合は気心が知れすぎてるとTVをそのまま映画に持って行っちゃう愚をおかすところがあるんですが、「映画」として評価できる作品を作ったこと、それにかなり原作に忠実に作った点も評価できると思います。その上で敢えて言わせてもらえば、TVドラマからの流れの演出は仕方ないとしても、必然性のない雪山シーンとかラスト近くの愁嘆場とか、余計な修飾を加えないでほしかったですね。これは当たり外れの多いプロデューサー亀山千広のサシガネかもしれませんが(苦笑。

は: 雪山のシーンは真相を知られたと確信した容疑者Xが湯川を殺すかもしれないという緊張感を映画に与えるためとも受け取れましたが?
ゆ: それに加えて地味目なドラマに派手なシーンが欲しかったんでしょうね。賛否両論あって良いとは思いますが、私は論理的に整合性のない行動はしないと言う容疑者Xのすることではないように思いました。

は: さて、俳優陣の演技でございますが、ご主人様はいつもTVタレントと映画俳優の共演は難しいとおっしゃってますが?
ゆ: 今回はスタッフの演出やカメラワークに応えて、TVドラマのレギュラー陣が約一名を除いて十分映画のスクリーンに耐える演技をしていていたと思います。それにゲスト俳優のキャスティングが適切でしたね、これがこの映画成功の最大のポイントだったんじゃないでしょうか。
は: 特に主役級の堤真一松雪泰子のお二人でございますね。
ゆ: 手堅く中堅どころの役者を持ってきたことによって、TVドラマレギュラー陣と上手く融合しましたね。脇にも敢えて格上の大物俳優を起用しなかったことも良い見識だと思います。

は: 世評では堤真一様の演技がとても高く評価されているようでございます。
ゆ: あれくらいはできる俳優さんで、あの程度の演技で凄い凄いと騒いでいる日本映画のレベルが問題なんですけどね。それに原作からすると男前過ぎますよね。
は: 原作では女には見向きもされないような中年男と言う設定でございますからね。
ゆ: ダンカンと役を交代した方が良かったと思うけどね。
は: まあ、今回は比較されるのが福山雅治様でしたので相対的には釣り合いがとれていたのではないでしょうか(^_^;)。
ゆ: まあそうだね、メイクさんも頑張って冴えない中年男に仕立てましたね(笑。

は: 松雪泰子様はいかがでしたでしょう?
ゆ: 白鳥麗子様が変われば変わるもんですね、と「フラガール」でも言った気がしますが(苦笑、彼女がヒロインをやる時代が終わったんだなあと思うと感慨深いものがあります。
は: 今回の演技は登場人物の中でも一際精彩を放っている印象を受けましたが。
ゆ: 地味で薄幸な女性が生彩を放つというのも変ですが、ホステス上がりの弁当屋さんという難しい役柄を見事にこなしましたね。その演技力をクライマックスで存分に発揮させようと最後の愁嘆場のような陳腐なシーンを用意したんでしょうけど、あれだけの演技が出来る人ならもっと抑制の効いた重厚な脚本を書いても良かったと思いますけどね。
は: なかなか厳しゅうございますね。
ゆ: 良い出来の映画で良い演技をしていた二人の最後のシーンだっただけに余計に残念なんですよね。あれで観客が泣くとスタッフは信じてたんですかね?
は: 実際泣いた方も多くおられるんですから、過激な意見は避けた方がようございますよ(-_-)ボソッ。
ゆ: う~ん、そうですかね~、スマソ。

は: そうおっしゃるからには東野圭吾様の原作を評価しておられるはずですのに、原作にも批判的でございましたよね。
ゆ: 原作は犯罪の詳細を冒頭で提示する、所謂倒叙推理小説なんですが、その倒叙推理の約束事を破っていましたから、今一つ納得できなかったんですよね。
は: 映画になりますと謎解推理小説の側面が薄れて丁度良い塩梅になったんじゃないでしょうか?
ゆ: そうそう、「2時間サスペンス・ドラマの映画版」と考えれば出色の出来栄えなんですよね、だから原作を知らずに映画を観たほうがむしろ感動できるんじゃないでしょうか。

は: では最後に一言お願いいたします。
ゆ: TVドラマの映画化は安易な集客作戦で今一つ感心しないのですが、まあこれくらいきっちりとした映画を作れば映画ファンもある程度納得できると思います。それにしても適当に正当防衛工作をしてさっさと自首させて有利な証言をして恩を売る方が論理的と思うのは私だけでしょうか?
は: それでは小説も映画も成り立ちません(ーー;)。さて、最後にお知らせでございます。皆様のご愛顧を持ちまして続けております「映画」カテゴリーでございますが、かなり重くなって参りました故、新たに本年度の記事より

「邦画(08-)」
「洋画(08-)」

に分割させていただく事と頂しました。同様に重重の「オーディオ」「日記」からも

「オーディオ(08-)」「歳時記」

を分離・追加しております。これでカテゴリーが大分軽くなったと思いますので今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m。

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コメント

いつもながら、ゆうけいさまの素晴しい批評、
感服し、是非とも見なければと思いを新たに
致しております。あ、そう言えば、麻生久美子
さんのメイド・コスプレのやつ、まだ、見てないな(汗

素晴しい批評なのですが、柴崎某と北村某のことが
一言も書いていないような(爆
「約一名」はどちら?w
すけべ大王、福山バカ治も頑張っていますね。

ではでは。

投稿: koyama | 2008/11/15 09:54

koyamaさん、コメントありがとうございます。またまた褒めたおして狙いは「約一名」をしゃべらせることですね、分かってるくせに(笑。ちゃんと冒頭写真の隅っこに写ってるんですよ、知ってました?

投稿: ゆうけい | 2008/11/15 20:30

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