2009/11/29

おっぱいバレー

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はむちぃ: 常連の皆様、大変お待たせいたしました、今回の邦画レビューはいよいよOPVこと「おっぱいバレー」をお送りいたします。
ゆうけい: タイトル見て主演が綾瀬はるかと聞いた時はキタ━(゚∀゚)━!!!!!、と思いましたが宣伝文句が「このタイトルでまさかの涙!満足度90%、オススメ度95%」、一体どういう映画やねん(笑。
は: 巷の噂では過大広告ともその通りだとも賛否両論渦巻いておりましたが、前田有一様は90点と高評価でございました。
ゆ: それは楽しみですな(^o^)、早速見てみましょうで。

おっぱいバレー [DVD]

『2009年日本/112分/配給:ワーナー・ブラザース映画、東映
原作:水野宗徳 
監督:羽住英一郎 
脚本:岡田惠和 
製作:日本テレビ、エイベックス・エンタテインメントほか 

キャスト:綾瀬はるか、青木崇高、仲村トオル

 1979年、北九州。赴任早々、中学の弱小男子バレー部顧問になった新任女性教師、美香子は、やる気ゼロの部員たちに“試合に勝ったらおっぱいを見せる”というあり得ない約束をさせられてしまう。
 そんな約束に戸惑う美香子をよそに、部員たちはおっぱいが見たい一心で練習に打ち込み、別人のように強くなっていく。ピンチを迎えた美香子先生の運命は・・・??

 監督は『海猿』シリーズや『逆境ナイン』などで男たちの熱い物語の演出に定評がある羽住英一郎。主演はキュートなコメディアンヌぶりが光る綾瀬はるか。教師という仕事への熱意を失いかけつつも、再び自信取り戻そうと奮闘する美香子先生を熱演。さらに青木宗高、仲村トオル、光石研、石田卓也、大後寿々花らが集結。“おっぱい”に憧れる中学生たちには全てオーディションで選ばれたという個性豊かな6人が扮した。多くの話題をさらった、いつの時代も変わらない、感動に満ちた青春エンターテインメントの傑作。』

は: なるほど、なかなか良くできた映画となっておりますね。
ゆ: 題名で煽っておきながら、ごく真っ当な学園青春コメディを作ってしまいましたね~。
は: 自らの過去のトラウマや教師としての未熟さに悩みながら次第に成長していく女性教師、徹底したバカっぷりを徹頭徹尾貫くアホ生徒、見事なマンネリズムを飽きさせずに最後まで引っ張っていった監督の手腕はなかなか見事でございます。
ゆ: 実話をもとにしているらしいですが、それが本当ならこいつらあの時代のバカの見本ですな(笑。

は: 時代設定にもこだわって作られておりましたね。
ゆ: なかなか見せてもらえない「11PM」をやっと見られたと思ったら釣り特集だったとか、BGMに歌謡曲全盛期の名曲を散りばめたリだとか、初代セリカハッチバックをさりげなく見せたリだとか、我々の世代なら思わずニヤリとしてしまう演出でした。また、福岡県の方には八幡製鉄全盛時代の背景はたまらなく懐かしかったでしょうね。
は: 特にBGMには凝って選曲されておられましたね。
ゆ: 一番はフィンガー5の「個人授業」なんでしょうけど、個人的には永ちゃんの「ウィスキーコーク」と永井龍雲の「道標ない旅」にほろりとしました。
は: 「道標ない旅」は試合のクライマックスシーンに使われて、主人公の女性教師の思い入れの強い高村光太郎の詩集「道程」と見事に呼応しておりましたね。

ゆ: ただ、これらの時代設定を懐かしむのは当然我々のようなおじさん世代で、前田有一が言うようにクリック一つで厨房でも裸がいつでも見られる時代、音楽が携帯メディアで極私化している時代の若い人が見てどの程度共感できるのかが疑問なところですね。
は: それなのにおじさん世代が入りにくいような題名をつけてしまったところに自縄自縛の感がございますね。
ゆ: そのあたり、製作者サイドの誤算というか読みの甘さがあったんでしょう、興行成績も余り伸びませんでしたね。

は: さて、綾瀬はるか様はなかなか熱演されておられたと思いますが?
ゆ: 優ちゃんあたりと比べれば圧倒的に大根ですが、売れるにつれて段々と演技が様になって来ましたね。
は: 監督も頑張って演技指導されたような雰囲気がございますね。
ゆ: ただ、この監督、

完璧に勘違い

してますね。
は: は?どういったところでございましょう。
ゆ: 「おっぱいバレー」という題名をつけといて、綾瀬はるかの豊満な胸を封印してちゃ根本的に映画が成り立ちませんがな、初登場のシーンから「巨乳」である事を強調してこそその後の展開に観客も共感していくわけでしょ、はるかたんがそれほどの胸の持ち主でないなら致し方ありませんが、「僕の彼女はサイボーグ」において前田有一が

本年度ベストスローモーション賞
(最大の見せ場は仰向けのままベッドに倒れこむ場面で、ここで監督は真横から彼女のボディラインをしっかりとらえる。推定Eカップ・軟度Aの立派な胸がプリン状に変形するさまをさあ見てくださいといわんばかりだ。)

を捧げたくらいの胸の持ち主なんですよ、それを活かさないでどうするんですか、何も本当に見せるとは誰も思ってないんですから!!!<`ヘ´>
は: おおっ、句点無しに一気に一文で喝破されるとは、余程悔しかったとみえますね(^_^;)。ただ、最近の綾瀬はるか様はあまり胸を強調したくないようですし、事務所サイドから強い要請があったのかもしれませんよ。
ゆ: それなら主演を差し替えればいいんですよ。主演させてもらえるなら胸を強調してもかまわないという女優さんなんてゴマンといるでしょうに。実際ついこの前の「サイボーグ」の頃のはるかたんはそうだったわけでしょ。
は: そう言う意味ではサイボーグの監督のクァク・ジェヨン様の方が羽住英一郎様よりずっと観客のニーズを分かっていらっしゃると。。。
ゆ: 今の韓流ブームにはそういうサービス精神が旺盛なところも貢献しているんでしょうね。まあ、こんな娯楽映画を真面目に撮り過ぎるとこうなるという見本みたいな映画でしたな。

は: と言う事は「このタイトルでまさかの涙!満足度90%、オススメ度95%」と言うキャプションは看板に偽りありと?
ゆ: 前半はまあまあ許せるとしても、綾瀬はるかの胸を強調しなかったと言う一点において満足度、オススメ度とも半減ですな。まあそれでもはるかたんが見たいという方は、彼女なかなか頑張ってますからどうぞ見てください、と申し上げておきましょう。

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2009/10/23

カムイ外伝

Kamui
ゆうけい: さあ、今日ははむちぃ君お待ちかねの「カムイ外伝」ですで。
はむちぃ: もうわくわくでございます、四の五のギャグ飛ばさずに早速参りましょう!
ゆうけい: ちょっと待ってくださいよ~(コンニチワ根岸風)

『 2008年日本映画 企画・配給:松竹
原作:白土三平 『カムイ外伝』(小学館刊)
監督:崔洋一 
脚本:宮藤官九郎 崔洋一 
キャスト:松山ケンイチ 小雪 伊藤英明 大後寿々花 イーキン・チェン 他

17世紀、日本社会の最下層で生まれ育った忍者カムイ(松山ケンイチ)は、殺戮に明け暮れる自由のない日々に嫌気がさし、抜け忍となった。永遠に追われ続ける運命となった彼は、かつての仲間たちでもある追っ手と激しい戦いを繰り返しながら、ふとしたきっかけである島にたどり着く。そこでカムイは同じ"抜け忍"のスガル(小雪)とその娘サヤカ(大後寿々花)と出会う。 』

は: す、素晴らしいカムイ様の術でございました(感激。
ゆ: やっぱりそこへ来ますか(笑、さすが「飯綱落とし」を修行していただけの事はありますな(^O^)
は: まあそれはそれといたしまして、前田有一様が30点をつけておられましたので心配しておりましたが、ストーリーとVFXがそれ程の違和感もなく融合した娯楽映画となっておりましてほっといたしました。
ゆ: 前田氏のおっしゃる事も分かるんですが、まあ我々カムイかぶれ組としてはせめて倍の60点はあげたいですね。

は: カムイ様の抜け忍としての孤独、封建時代の社会制度が産む悲しみや憎しみ、追忍側の非情さ、島人を皆殺しにする残酷さを原作に忠実に描いていたと思うのですが。
ゆ: 崔洋一監督は私と同じくリアルタイムでカムイ伝、カムイ外伝を体験した世代ですからその辺にはこだわっていたと思いますね、白土先生自身がそれを認めています。
は: その上でクドカン流のエンターテインメント性を加えているわけですが、その辺がちょっと評価の分かれるところなんでしょうね。
ゆ: 私は許容範囲内だったと思いますけれどね。特に序盤でカムイ対追忍の戦いをテンポ良く見せ、その中で早くも「変移抜刀霞斬り」「飯綱落とし」というカムイの必殺技を見せてしまうところなんかサービス精神旺盛でワクワクしましたよ。

は: そして話の中心は「スガルの島」編に移っていきます。
ゆ: この話は初期の少年サンデー連載当時の「カムイ外伝」には無くて、なんと15年の歳月を経てビッグコミックに連載されたシリーズ中のエピソードなんですね。だから絵もテーマも子供向きから大人向きに内容は深化していて随分驚いた覚えがあります。そう言う意味では子供向きの序盤の忍術合戦から人間ドラマとしての本題に入っていく流れとして、このエピソードの採用は良かったんじゃないですかね。

は: さて、俳優陣でございますが、何といっても松山ケンイチ様のカムイは素晴らしゅうございました。
ゆ: 以前どこかに

「彼はタッパがあるし演技もうまいし良いカムイになりますよ」

と書いた覚えがあるんですが、その通りになって嬉しいですね。頑張りすぎて怪我をして撮影が中断したり、小雪とのロマンスが伝わってきたり、ハラハラはしましたけど、ちゃんとやってくれました。
は: 漫画の映画化と言う事でデスノートDMCヨハネ・クラウザー2世みたいにならないか心配でございましたが、ほっといたしました。
ゆ: そんじょそこらのコミックと「カムイ外伝」を一緒にしてもらっちゃ困りますな(^_^;)。まあそれはそれとしてスガルが小雪?というのも心配だったんですが意外に似合っていましたし、とにもかくにもヘボ役者がいなかったのが幸いでした。
は: それにしても皆様、原作のキャラクターと良く似ていてビックリでございました。
ゆ: 佐藤浩市土屋アンナはやりすぎですけどね~(笑。俳優陣はもとより衣装、メイクさんたちは頑張りましたねえ。特に不動伊藤英明はあれでもやや線が細いくらいですけど原作を髣髴とさせてくれました。
は: 衣装担当の小川久美子様は、この時代と現代の日本人の体型が全く違う為、着物が洋服のように見えないように苦労したと語っておられます。
ゆ: なるほどねえ。伊藤英明の線が細く見えたのはスタイルが良すぎる事が原因なんですね。カムイは元々マッチョではなくどちらかというと中性的なので丁度良かったんでしょうね。
は: そう言えば老絵師がPANTA様というのはご主人様にはショックではございませんでしたか?
ゆ: パンタ~!!!(TKO Night Light風)ってか(笑。まあ随分前の「稲村ジェーン」で十分なショックを受けましたから今更どうと言う事はないですね。

は: さて最後に何といってもこの映画の肝でございますVFXについて語らねばなりません。
ゆ: 何度も言いますが見事でした。今年のベストVFX賞はもう早この映画に決定ですかな。
は: 浅野秀二様率いるVFXチームはあの「僕の彼女はサイボーグ」を担当しておいででございました。(-.-)
ゆ: さ、さよか(^_^;)。まあとにかく谷垣健治率いるアクション・チームとの連携が見事でしたね。まあ、小雪までワイヤーアクションをやるとは思いませんでしたが。
は: 「グリーン・デスティニー」のチャン・ツイィー様を意識しておいででございましょうか?
ゆ: そう言えばジョーズも出て来ましたな、瀬戸内海にあんな化け物はいませんって(笑。そう言えばあの海はどう見ても沖縄ですな~。
は: ご主人様、話が横道にそれております(-.-)、ちなみにこの映画には約650ものVFXカットがあるそうでございます。それにより白土ワールドに展開される様々な術合戦が実にリアルに描かれておりました。
ゆ: 「変移抜刀霞斬り」「飯綱落とし」「飯網落とし返し返し」「十文字霞くずし」どれをとっても今の時代だからこそ可能な映像で白土先生も感激された事でしょう。

は: という訳でございまして、カムイファンには決して失望はさせない娯楽作品でございます。
ゆ: 白土作品の映画化ですから「水戸黄門」の様にのほほんと楽しむ訳にはいきませんが、このブログでこれまで紹介して来たトホホ忍術映画の轍は踏んでおりませんので是非どうぞ。

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2009/10/03

ホノカアボーイ

ホノカアボーイ [DVD]
はむちぃ: 今日こそ「カムイ外伝」かと思いきや、同じ邦画でも少し以前に公開されました「ホノカアボーイ」でございますね。
ゆうけい: 何と言っても「蒼井優」様ご出演ですからね、それに製作に「つみきのいえ」のROBOTが参加しておりますし。劇場で見逃したのでDVDを楽しみにしておりました!はむちぃ君にはもう少しカムイ外伝は待ってもらいましょう(^^♪
は: はいはい、では早速観てみましょう。

『製作: フジテレビ、電通、ROBOT、2009年日本映画

スタッフ:
原作: 吉田玲雄「ホノカアボーイ」
脚本・プロデュース: 髙崎卓馬
監督: 真田敦

主題歌: 小泉今日子「虹が消えるまで」(曲/斉藤和義)ビクターエンタテインメント

料理: 高山なおみ

キャスト:
岡田将生、倍賞千恵子

長谷川潤、喜味こいし、正司照枝、蒼井優、深津絵里、松坂慶子

人気上昇中の岡田将生と倍賞千恵子ほか豪華女優共演の癒し系ドラマ。ハワイ島北部のホノカア村で唯一の映写技師見習いとして働く青年・レオ。そこで少し風変わりな日系人女性・ビーさんと出会った彼は、毎日彼女の手料理をご馳走になるようになり…。』

は: なかなかほのぼのとした、老いらくのほのかな恋心の物語でございましたね。
ゆ: ・・・・・・(゜o゜)

は: いかがなされました、ご主人様?ご主人様のツボにはまる「」「映画館」「料理」「さびれた町」といったアイテムがこれでもかと出て参りましたのに?
ゆ: ・・・・・・(゜o゜)・・・・・ゆ、ゆ、ゆうちゃぁぁぁ。。。。。。

は: はは~ん、蒼井優様が開始10分にして早や出番糸冬了~がショックで口がきけないと?
は: しょ、しょ、しょう~で~す(ToT)。おまけにふくれっ面しかしてないし~。

は: でもまあそのあとの展開は緩く静かで温かくて良かったんじゃございませんか?
ゆ: 倍賞千恵子さんがヒロインの映画なんて久しぶりですけど良かったですな。
は: ハワイに移住して夫に先立たれて50年一人で生きてきて、突然やってきた若い少年の世話をするうちにほのかな恋心を抱くあたりの演技など淡々としていながら、決めるところはばっちり決めておられましたね。
ゆ: 「西の魔女が死んだ」のサチ・パーカーと喋り方が似てましたな。

は: 喜味こいし様もいい味出されてましたね。
ゆ: さすがにビーグル38能勢もあの演技は真似できんでしょうな。
は: 意味も知らずに「同性愛」と書いたTシャツを着て、エロ本を嬉しそうに読んで、介護していた妻より先にあの世に逝ってしまわれて、なおかつ死んでからも普通に主人公に喋りかけますからね。
ゆ: そう言や、ビーグルの喋らん爺さんみたいなのもおりましたな。

は: 松坂慶子様は、もう映画によって体重を調節する事はお止めになったようですね(笑。
ゆ: アブトロかけてましたな。

は: もう一人のヒロインの長谷川潤様はいかがでございました?
ゆ: 綺麗でしたな。
は: 綺麗でスタイルが良くて完璧なバイリンガルで、これから引っ張りだこになりそうでございますね。
ゆ: 浜村淳さんがえらく褒めてましたが、まあむべなるかなですな。

は: どうもご主人様、茫然自失で心ここにあらずのようでございます(-_-;)、せめて映像に関して何か一言おっしゃってくださいませ(--〆)。
ゆ: 折角ROBOTがかんでるならMoonbowくらい見せろよ~。
は: Moonbowとはハワイでごく稀に見られる月にかかる虹の事で、見たものには幸せが訪れると言う伝説があるそうでございます。
ゆ: ちなみに映画に出てくるMoonbowの写真はダイビング界では高名な写真家高砂淳二様の作品でございました。

は: ではミエミエではございますが最後に一言、ど・う・ぞ!(;一_一)
ゆ: 優ちゃ~ん(号泣。

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2009/09/26

火天の城

Katen
はむちぃ: 本日の映画レビューは織田信長の最後の居城・安土城をつくった職人たちの物語「火天の城」でございます。
ゆうけい: 時代劇と言えば「飯綱落とし」を修行していたはむちぃ君は早く「カムイ外伝」を見たいでしょう(笑。
は: もちろんでございますが、前田有一様から「30点、今週のダメダメ」と烙印を押されてしまいションボリでございます。まあそれはそれといたしまして、この映画は城造りという珍しい題材でございますね。
ゆ: 探偵ナイトスクープに西田敏行局長がなんと嘉田由紀子滋賀県知事を引っ張り出すという力の入れようですからね、家内も是非見たいと言うもので、見てまいりました。

『 2009年日本映画、配給:東映

山本兼一が戦国時代の名工・岡部又右衛を描き、第11回松本清張賞を受賞した同名小説を映画化。天正4年、熱田の宮番匠・岡部又右衛門は、織田信長から安土に五重の城の建設を命じられる。又右衛門は即座にその命を即座に引き受けるが、城造りを指揮する総棟梁の座を名だたる番匠たちと競うことになってしまう。総棟梁の座を掴むため、城の図面作りに没頭する又右衛門だったが……。

監督:田中光敏
脚本:横田与志
原作:山本兼一
キャスト:
西田敏行、福田沙紀、椎名桔平、西岡徳馬、渡辺いっけい、寺島進、山本太郎、石田卓也、河本準一、大竹しのぶ 他』

は: 従来の時代劇と異なり、武士や忍者ではなく、信長が見込んだ熱田の宮大工・岡部又右衛門を中心に描いてなかなかの力作でございました。
ゆ: そしてこちらは史実として、できてからたった三年で消失した幻の巨大城である事を知っていますから、織田信長の天下の儚さをも知っているわけで、なかなか感慨深いものがありましたね。
は: 建築現場の俯瞰や、正確な情報のない安土城を視覚化したその映像には息を呑む思いでございました。
ゆ その辺のVFXは見事なものがありました。建築現場の壮大さと無数の働く人々の描写は「ロード・オブ・ザ・リング」の最終話を思い出させるほどの出来栄えでしたね。そしてラスト・シーンの、3年の歳月を費やして完成し信長がライトアップさせた城のショットにはさすがに感動しました、まああれだけでも映画館の大画面で見る価値があるんじゃないでしょうか。

は: さてストーリーに戻りますが、棟梁の西田敏行様の設計・建築への熱意と艱難辛苦を軸に様々な人間模様が綾なして描かれております。
ゆ: 「この安土の山一つを城にせよ」という椎名拮平の台詞がトレイラーで散々流れておりましたが、たったの三年で建てるように命じられちゃ西田敏行もたまりませんね(笑。それにしてもCADCAMのない時代。墨と和紙、定規、算盤であれだけの城を設計し完成させた日本の木工技術のレベルの高さを再認識いたしました。
は: その3年間の苦労の中でも、親柱となる檜の巨木を敵国である木曾に出向いて探し出す苦労、石工頭が祟りを恐れて動かしたくない三万貫の蛇石を築城奉行の命令で無理矢理運搬させられる事になった際の大事件の二点を中心に描かれてまいります。
ゆ: この二点に絞ったのは構成上正解だったと思いますし、見応えがありましたね。西田敏行の気概に惚れこんで命を賭して大雨の日に巨木を切り出した杣人頭緒形直人の最期には思わず目頭が熱くなりました。が、、、それ以外の泣かせどころが無理矢理であったり、展開の間が悪かったりで正直言って全体を通していえばイマイチつまらなかったですね。
ゆ: 西田敏行を支えた妻大竹しのぶの病死や、敵国の忍びであった水野美紀と彼女に惚れ込んでいた大工の悲惨な最期などでございますか?
は: そうですね、その辺の処理がどうもうまくないですね。もっと感動していいはずの場面がやけに軽いんですよ。これはカット割の間の悪さであるとか、細部の演出の不足であるとか、各シーンのつながりの悪さであるとか、原作を読んでいないと分からない機微の説明不足であるとか、要するに脚本・演出の責任でしょうね。

は: 裏を返せば俳優陣は頑張っていたと言えましょうか。
ゆ: 何しろ主演が西田敏行さんですからねえ(笑。そこまで気張ったらまた心筋梗塞再発しますよ、と言うくらい頑張ってましたね。信長を演じた椎名桔平に関しては家内はあまり良くなかったといってましたが、私は良かったと思いますね。その他も男優は芸達者のおっさんじいさんばかりですからね、見事に濃い演技を見せてくれました(苦笑。

は: 女優陣はいかがでございました?
ゆ: それを言わせますか(爆。。この映画の最大の問題なんですけど。
は: 大竹しのぶ様や水野美紀様は安心して見ていられたと思いますが。。。ということはやっぱり福田沙紀様でございますか。
ゆ: で・す・ね。まるで現代人があの時代にタイムスリップしちゃったような台詞と演技で一人見事に浮いておりましたね。
は: 時代考証をしてはいるんでしょうけど「とうさん」はないんじゃないかと私メも思いました。
ゆ: まあ言っちゃ悪いけど見事なミスキャストでしたね。彼女はやっぱりヤッターマンのような役柄で押していくべきでしょう。
は: 田中光敏監督は「化粧師」では菅野美穂様、池脇千鶴様をうまく使われておられましたのにね。
ゆ: まああれは大正時代の物語で漫画原作という事もあってうまく成立していたんでしょう。やっぱり最近の監督は若手女優に甘すぎますよね、本当に本人が時代劇をやりたかったのならもっと徹底的に演技指導するべきだったと思います。黒澤明監督なら多分10kgくらい痩せさせるくらいの指導をしてますよ、きっと。

は: では最後に一言お願いいたします。
ゆ: こう言う真面目な映画はなかなか貶しにくいのが難点ですな(苦笑。まあ監督・脚本家の力量不足を俳優の演技とVFXで補った映画でしょう。
は: と厳しい意見もございましたが大画面に耐えうる壮大な時代劇ではございます。時代劇ファン・城ファンの方はぜひどうぞ。

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2009/09/14

誰も守ってくれない

誰も守ってくれない スタンダード・エディション [DVD]
はむちぃ: 今日の映画レビューは亀山千広君塚良一の「踊る大捜査線」コンビの警察映画「誰も守ってくれない」でございます。
ゆうけい: こん**は、織田裕二です、キタ~、、、なんてね<`ヘ´>
は: 山本高広だかものいいの吉田サラダの新ギャクだかわかんないリアクションはおよしなさいませ(--〆)。
ゆ: レッドカーペット賞取ったんだけどなあ(苦笑、というわけでふざけてる場合じゃございません、シリアスな映画でございます。
は: だ、誰がふざけてんだか(-_-;)、さっさと話を進めましょう、今回は「加害者家族の保護」という新しい観点から君塚良一様が日本の病根に切り込んだ力作となっております。

『2009年日本映画
フジテレビジョン/日本映画衛星放送/東宝

製作: 亀山千広
監督: 君塚良一
脚本: 君塚良一/鈴木 智
音楽: 村松崇継
主題歌:リベラ「あなたがいるから」(EMIミュージック・ジャパン)

キャスト:
佐藤浩市、志田未来、松田龍平、石田ゆり子、佐々木蔵之介、佐野史郎、木村佳乃、柳葉敏郎 他

「踊る大捜査線」シリーズの君塚良一が、佐藤浩市と志田未来共演で描いたヒューマンムービー。平凡な4人家族の長男が殺人事件の容疑者として逮捕される。刑事・勝浦は、残された容疑者家族をマスコミと世間の目から保護するよう命じられ…。』

は: 「踊る大捜査線」のような派手さはございませんが、殺人容疑で逮捕された少年の家族を襲う、胸が痛くなるような理不尽な迫害と悲劇を観客に突きつける厳しいヒューマン・ドラマとなっておりましたね。
ゆ: まだ自白も得られていない段階で自宅前へ押し寄せる凶悪なマスコミ、警察の車を追うために暴走を繰り返すパパラッチ、2チャンネルや裏サイトを想像させる「祭り」と称して暴走する醜いネット社会、そして警察内部のキャリア組の出世欲、断片的にではありますが凶悪な少年犯罪が起こるたびに見え隠れする日本の醜い現実を系統立てて全て白日の下に晒したところに君塚良一の並々ならぬ意欲を感じますね。
は: 君塚良一様は「踊る大捜査線」の取材を重ねるうちに加害者家族の保護に関して興味をお持ちになり、10年間構想を暖めてこられたそうでございます。
ゆ: 興行的ヒットを狙うなら、一連の「踊る」のスピンオフ映画の一環として撮ってもよかったと思うのですが、そうしなかったところに君塚良一の並々ならぬ意欲を感じますね。所謂TV的リアリズム程度の誇張はされていると思いますし、ずばり賞狙いという意地悪な見方も無いではないですが、とにもかくにも賞賛に値するだけの出来になっているとは思います。

は: 映画自体の構成はいかがでございましたでしょう。
ゆ: 導入部が抜群に良かったですね。警察が少年宅へ踏み込み、少年の妹が学校で知らされ、表情が凍りつくあたりの経緯を説明する映像に一切のセリフや効果音を使用せず、リベラというボーイ・ソプラノ合唱団のテーマソングをかぶせるという手法が素晴らしい効果をあげていました。最近はエンドロールにテーマソングをかぶせる事が慣習化しているのでこれには意表をつかれました。
は: 普通の家族に突然降りかかってきた悲劇と美しく神々しいコーラスの乖離に強いインパクトがございました。
ゆ: 一連の「踊る」シリーズで過去にもこのような手法を使っていたような記憶はありますが、今回程強烈なインパクトを感じたことは無かったですね。それから加害者の自宅が只ならぬ騒動に巻き込まれ、佐藤浩市松田龍一が少年の妹(志田未来)を守るためにひたすらマスコミから逃げ回るあたりのスピード感は抜群でした。
は: そのマスコミを巻いたと思ったら今度はマスコミより恐ろしいネット社会が次々とプライヴァシーを暴き続けるあたりはホラーばりの恐怖感がございました。
ゆ: モントリオール世界映画祭で最優秀脚本賞を獲ったらしいけど、このあたりの展開には向こうの人もビックリしたんでしょうねえ。日本人の陰湿さを世界に晒したような不快感はありますけど、過去に「踊る」シリーズで培った実力は認めざるを得ませんね。

は: その後の展開がやや弱いように思いましたが?
ゆ: そうですね、家族が崩壊しかけている刑事の心の傷であるとか、二人の警察官の会話であるとか、娘へのプレゼントと少女の関わりであるとか、逃げ回って最後に頼るペンションの夫婦と刑事の関係であるとか、少女の彼氏の不可思議な行動であるとか、「踊る」シリーズでも良く出て来る小ネタと伏線のオンパレードなんですが、そのあたりの処理がチョット弱いかなあと思いましたね。
は: 本筋が良く出来ていただけにその辺の弱さからか、最後の少女の行動が微笑ましくはあっても今一つ胸に迫ってこないのが惜しゅうございました。
ゆ: 「一生追いかけまわされるんだ」と佐藤浩市が志田未来に言い放っておきながら、たった3日程度でマスコミやネットの耳目が他の少年犯罪に移ってしまって尻すぼみになるのも映画自体の構成としてはいかがなものかと(^_^;)。

は: 現実には近い事が起こっている事だけに余計に身につまされますよね。さて、俳優陣はいかがでございましょう?
ゆ: まっ、今の日本映画界で安心して主演を任せられるという点では佐藤浩市は一頭地を抜いてますね。そういう意味ではまあこれくらい出来て当然でしょう。「少年メリケンサック」のゲロ吐いてる中年のパンク親爺も良かったけど(笑。
は: 松田龍平さんはいかがでございましょう?
ゆ: 主人公と組ませると良い演技しますね、「背筋が凍るぜ」(笑。
は: 良い役者さんになられましたね。
ゆ: とは言え、父親の事を考えるとあと一皮剥けて欲しいところでしょうか。
は: いつもの「踊る」人脈からは柳葉敏郎様が友情出演というところでございますね。
ゆ: ギバちゃんはギバちゃん、何やらせてもあの演技、まあワンパターンですねえ、それが持ち味といってしまえばそれまでなんですが。

は: さて、少女を演じる志田未来様ですが、素晴らしい演技との評価が高うございます。
ゆ: 初めて見ましたが、まあまあ程度じゃないですか?少なくとも下手ではない、良く言えば堅実な演技でしたけど、全体に表情が暗すぎて一本調子でしたね。
は: どれほどの実力があるのか今一つ掴みきれなかったというところでしょうか。
ゆ: 起こった状況に適応しきれずにひたすら大人に反感を持って殻に閉じこもる、そして最後に心を開いて泣く、いかにもTV的で安直な演出をされると、はっきり言ってどんな美少女であろうと白けますね。そういう意味では監督の責任でもあるでしょう。しらけると言えば木村佳乃が演じる精神科医なんて、浮世離れし過ぎて思いっきり白けましたね。あんなに綺麗な人だとは不覚にして知りませんでしたけど(笑。

は: というところで、大筋としては硬派の力作で見るべき価値のある映画だとは申せましょう。
ゆ: そうですね、アイデアや演出自体はやや行き過ぎのところはあるにせよ良く出来た映画だと思います。あとはTVドラマっぽいキャスティングや演出から一歩踏み出せば、君塚良一は良い監督になるんじゃないかと思いますね。

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2009/09/04

20世紀少年ー最終章ー「ぼくらの旗」

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ゆ: は~むちぃく~ん、あっそびましょっ!
は: ともだちですか、あんたは、って2回続けて同じ事を言わせないで下さいませ。
ゆ: というわけでウォームアップも終わった事ですし、いよいよ最終章、まいりましょうか。
は: こういう伏線を張っておられましたか、やれやれ(--〆)。

20世紀少年ー最終章ー「ぼくらの旗」
2009年、日本、配給:東宝

監督・脚本: 堤幸彦
原作・脚本: 浦沢直樹
脚本: 長崎尚志

キャスト: 唐沢寿明 豊川悦司 常盤貴子 平愛梨 香川照之 石塚英彦 宮迫博之 藤木直人 古田新太 森山未來 小池栄子 黒木瞳 他

“ともだち歴3年”の2019年、世界は世界大統領として君臨する“ともだち”に支配され、殺人ウイルスがまん延する東京は壁で分断。都民の行動は完全に制限されていた。そんな中、カンナ(平愛梨)は反政府組織として武装蜂起する一方、“血の大みそか”以降、行方がわからなくなっていたケンヂ(唐沢寿明)が突然現われる。』

は: 沢山の有名俳優方や第二作でご主人様が褒めておられた平愛梨様が熱演されてなかなかの迫力でございましたね。
ゆ: 本物の遠藤賢司も出てくるしね(笑。CGやVFXも頑張ってるし、ようこれだけ掻き集めたなと言うくらいエキストラも動員してるし、監督もやれる事は全てやり尽くした、と言う感じだね。

は: では三作の中でも一番の出来でございますか。
ゆ: 個人的にはね。ただし、三作中最低の方の一番だよ。
は: ええっ!?これだけ褒めておいて。。。。。(-_-;)
ゆ: それが不思議なんだよねえ。もう、

エンドロール後の最後の10分間を見るためだけにひたすら我慢

と言うくらいつまらなかった。退屈で退屈で

何でこんなに退屈なんだ

と自問自答しながら観てましたよ。
は: その答えは如何に?
ゆ: ともだち暦になってからの話だから全体に暗い、と言う事もあるんだろうけれど、結局は

覆面をかぶった人間が復活した事を全世界の殆どの人間がトリックだと疑わない

という、漫画では通用しても現実世界ではおよそありえない荒唐無稽なシチュエーションから映画が始まるので、各俳優がその役柄を真剣に演じれば演じるほど馬鹿馬鹿しさが募っていくんですよね。衆議院選挙で2回続けて「空気」という実体のないものに振り回された日本人でさえ、かつてのオウムや今回の諸派を誰一人として当選させなかったでしょう。

は: 確かに世界大統領と言う設定も、東京を隔離して昭和時代の町を作りあげるという設定も無理がありまくりですよね。
ゆ おまけにともだち側の軍隊が「地球防衛軍」ですから、ちっとも恐くない(苦笑。だからゲリラとの戦闘(それすら殆ど描かれないんですが)も子供騙しにもならない。いくらカンナおっちょユキジが頑張っても、いや頑張るのに反比例するが如くにどんどんしらけていくあの雰囲気はもう如何ともしがたかったです。

は: いくら漫画と実写の違いとは言え、あれだけよく考え込まれた漫画を何とかならなかったものでしょうかね?
ゆ: 第二作のように少数の登場人物を重点的に掘り下げれば何とかなったのかもしれませんが、今回は登場人物が多過ぎて時間の制約上細切れで出てくるんですね。だから個々の主役級の人々のエピソードが原作に比べてあまりにも浅い。となると、観る方はとりたてて感動する暇もないうちに最後の野外コンサートの場面に突入してしまう。それでスーダラなんて気の抜けた歌聞かされても感動しろという方が無理ですよ。あれがロックだと言われてもね~、高橋ユキヒロまで引っ張り出して(-.-)。ケンヂが手渡されるギブソン・レスポールが泣いてますよ。
は: スタッフやキャストの皆様はとても感動してたそうでございますよ。
ゆ: 究極の自己満足ですな。映画作りで一番やってはいかん事でしょう。というか、

やっぱり実写化してはいけない素材

だったんでしょう。第一作の時に、前田有一のレビューを抜粋したけどもう一度読んでくれないかい、はむちぃ君。
は: かしこまりました。

『それにしても複雑なのは、(何度も繰り返したとおり)この原作が映画向きでないこと、傑作に仕上げることは絶対不可能ということを百も承知で、映画のプロたる人々が60億円ものビッグプロジェクトにGOサインを出してしまうという現実。 それについて、ビジネス面での理由以外に、納得のいく答えは見当たらない。いくら儲かるとわかっていても、60億円もかけてゴミを作るという発想は、私のような庶民には驚きであり、彼らの大物振りにはただただ驚嘆せざるを得ない。』

ゆ: ありがとう、もうこれ以上言う事もないし、おそらくその金を回収する事は可能な勢いですから日テレ系や東宝には御同慶の至りです。でも、三作付きあわせていただいた者として一言言わせていただくと、これが今の日本の映画作りのメインストリームかと思うと暗澹たる気持ちになりますよ。

は: さて、最後になりますが、冒頭でご主人様が言及されたラスト10分の「補完版」についてでございますが、これには満足されたと言う事でございましょうか?

(以下ネタバレになります、ご注意ください)

ゆ: そうですね、これがあったので辛うじて払ったお金に見合う作品となりました。おそらく色々なトラブルがあって21世紀少年で描ききれなかったラストシーンを浦沢直樹がこの10分間で描ききったのだと思います。結局原作とはかなり違った展開になったとは言え、ともだちの正体はやっぱり勝又君であり、彼が何故死んだ事になっていたか、という理由もはっきりします。また、堤監督が三作を通じてかけていたトリックのポイントがどこだったのかもはっきりしますね。
は: その少年時代の勝又くんをご主人様お気に入りの神木隆之介様が演じられてますね。
ゆ: 退屈なままなだれ込んだエンドロールで「神木隆之介」のクレジットを見て腰を抜かすくらいに驚きましたよ。
は: ええっ!?いつ出てきたんだって感じですか(^_^;)。
ゆ: そうそう。それであっ、ひょっとしたら、と思ったら、そうでした。 もちろんたかが10分程度ですから大した演技もしてないんですが、この映画観てて初めてドキドキしましたよ、彼はいいなあ、って私はホモじゃないですよ(笑

は: と言う事で、とにもかくにも前二作につき会われた方は最後の最後までお付き合いくださいませ。
ゆ: 日テレは第二作をTV版で思いっきり編集し直してきましたが、まあ、今度もやってみたらどうですかね。

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2009/08/25

少年メリケンサック

少年メリケンサック スタンダード・エディション[DVD]
はむちぃ: 本日のレビューは宮崎あおい様の「少年メリケンサック」でございますね、あおい様もお好みでございますか( 一一)?
ゆ: いやいや、あおいはあおいでも蒼井優一筋の私でございますから(^_^;)。
は: ちなみにお二人は大の親友だそうでございます(実話。
ゆ: まあ冗談はともかく、篤姫には全く興味なかったんだけど同時期に「闇の子供たち」のナレーションとかこの映画の主演とか、積極的にイメージの違う映画に挑戦しているんで、なかなか役者根性のある子だなとは思ってたんですよ。
は: それで、今回ご覧になろうと思われたわけでございますか?
ゆ: いやいや、今回はどちらかというとクドカン(宮藤官九郎)の線です。先日「サマーウォーズ」を観にいった時にクドカンの「カムイ外伝」のトレイラーが出来ててね、そう言えばこの「少年メリケンサック」をまだ観てないな、カムイ外伝の前にチェックしておこうかと思ったわけです。
は: 「舞妓Haaaan!!!」の次がこの作品でございますからね、では早速映画の紹介に参りましょうか。

『レコード会社OL・かんな(宮崎あおい)が、動画サイトで見つけた〈少年メリケンサック〉のライブ映像。そこには凶悪な絶叫パフォーマンスのイケメンが!!契約を取るために会いに向かうと、そこにはなぜか酔い潰れた50歳すぎのオッサン(佐藤浩市)が!!「これ誰っ!?」・・・かんなが見つけた映像はなんと25年前のものだったのだ。かんなの驚愕をよそに、〈少年メリケンサック〉の人気はネット上で大爆発!サイトはパンク寸前!全国のライブツアーが次々と決まっていく・・・。このまま出たら暴動必至。果たして、かんなと〈少年メリケンサック〉の命運は!???全国ライブツアーは成功するのか???

監督・脚本: 宮藤官九郎
キャスト:
宮崎あおい
木村祐一 勝地 涼 田口トモロヲ 三宅弘城 ピエール瀧 峯田和伸(銀杏BOYZ)
田辺誠一 犬塚 弘 哀川 翔 烏丸せつこ 中村敦夫
佐藤智仁 浪岡一喜 石田法嗣
ユースケ・サンタマリア
佐藤浩市

2009年、日本、「少年メリケンサック」製作委員会
(AMAZON解説より)』

はむちぃ: 以前レビューいたしました「デトロイト・メタル・シティ」と同様のバンド・コメディでございますが?
ゆうけい: 正直言ってぱっとしない映画でしたねえ、「舞妓Haaaan!!!」で見せたスピーディーで人を喰ったコミカルなセンスも今回は空回りしている感が強いですね。これと比べるとDMCが良い映画だった気がしてくるくらいです(苦笑。
は: DMCも本作品もまあトホホと言えばトホホなストーリーではございますよね。
ゆ: DMCの場合、鬼マネージャー(松雪泰子)や、実はなよなよ渋谷系のヘビメタ・カリスマボーカリスト(松山ケンイチ)のキャラが立っていたんで、話は馬鹿馬鹿しくてもそれなりに楽しくは観られたんです。
は: ところが今回はさえない中年パンク・バンドが主人公でございますから華が無いですね。
ゆ: そうそう、

「ブランクが長いわボーカルはヨイヨイだわで演奏ボロボロ」

という設定のために、途中ちょっとずつは上手くなっていくとはいえ、延々としまらない演奏を聴かされるハメになるわけです。パンクは演奏は下手でいいというのは、25年前の彼らの話であって、今の彼等が下手だと目も当てられません(苦笑。
は: それに苦労する宮崎あおい様の奮闘振りを見せる映画でございますからある程度仕方は無いのですが、
ゆ: 最後まで客を引っ張っていくにはかなり辛い脚本でしたねえ。佐藤浩市を起用してこれだけ冴えない映画を作るのはある意味画期的かもしれませんけどね(ーー;)。

は: さて、宮崎あおい様は如何でござましたでしょう?
ゆ: ポスターのメイクから想像して彼女が最後にボーカルをとるのかなと期待してたんですが、残念ながらマネージャーのままでした(苦笑。
は: とは言え、煮ても焼いても食えないような4人のおっさんと社長のユースケ・サンタマリア間に挟まれて孤軍奮闘する姿はいじらしくて良かったですね。
ゆ: たしかに、蒼井優とは一味違った喜怒哀楽を表現できる役者さんですね。いじめると拗ねちゃうあたりの演技は本当に上手い、と言うか地でできるのかな?それだけにマネージャーで終わっちゃわずにもうひとひねり欲しかったです。
は: それは宮崎様の責任じゃございませんね(^_^;)。
ゆ: そう、クドカンならあと一工夫しなくっちゃね(笑。

は: というわけで宮崎あおい様のファンには楽しめる映画でございますがクドカン・ファンにはイマイチ物足りない映画と申せましょう。
ゆ: 「カムイ外伝」はコメディではなくシリアス物になりそうな雰囲気でしたから、本作の轍は踏まないとは思いますが、さあ、どんな出来上がりでしょうね。我々の世代には白土三平先生のカムイは文字通り「」ですからね、中途半端な出来じゃ許せませんよ~。

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2009/08/22

サマーウォーズ

Summerwars
はむちぃ: 皆さんこん**は、本日はだたいま公開中の劇場用アニメ「スターウォーズ」でございます。
ゆうけい: チョット待ってくださいよ~、ジョージ・ルーカスちゃいますよ~、全員日本語喋ってますヤン(コンニチワ根岸風)
は: それをやりたいためにわざわざボケさせるんですから(-.-)、レッドシアター観てない人には何の事か分かりませんよ。というわけでございまして「時をかける少女」の細田守監督の最新作「サマーウォーズ」でございます。
ゆ: 噂通りの面白さで、怒涛の展開と映像の凄さに脱帽でした。もう時代はMAD HOUSEですね。

『 監督: 細田守
脚本: 奥寺佐渡子
キャラクターデザイン: 貞本義行
美術監督: 武重洋二
声優: 神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、仲里依紗、富士純子 他

2009年、日/114分/ワーナー・ブラザース映画配給

数学だけは得意だが内気な健二(神木隆之介)は、学園のアイドル的な先輩夏希(桜庭ななみ)から「私と二人で実家に戻り、数日過ごすこと」という素敵なアルバイトの申し出を受ける。彼女の実家は由緒ある戦国武将の家系で、その日は現当主、栄(富司純子)の90歳の誕生日とあって、大勢の親類が集まっていた。すると夏希は、そこで健二にとんでもない真意を明かす。  』

は: 仮想世界の説明から始まり、現実世界でのどかな田舎へいざなわれたかと思うと、バーチャル空間はとんでもないサイバーテロに見舞われ、それがじわじわと現実世界を侵食していき、一旦終息したかと思いきやさにあらず、終盤では世界が未曾有の危機に直面するという、息つく暇もないほどのスピードで予想もしない大事となる展開でございました。
ゆ: チョット待ってくださいよ~、って言う暇もなかったですね(笑。この次から次へと畳み掛けるテンポの速さが細田守の持ち味なんでしょう。
は: 後から考えてみると実にご都合主義かつマッチポンプ的展開なんですが、
ゆ: 見ている時はそれを少しも感じさせない。
は: ストーリー展開の巧みさ、現実世界とバーチャル世界の映像の質感の切り替え、そして随所に仕込まれた小ネタと伏線が見事でございました。
ゆ: この映画の小ネタ道具の花札で言えば、赤短青短からコイコイで矢継ぎ早に役を上げていって最後に五光にもっていきました~、って感じですかね。


は: そのうまさの際立っているところを挙げるとすればどのあたりでございましょう?
ゆ: いろいろと感心するところはありましたが、例えば冒頭の数分であっという間に仮想世界と現実世界の関係をほぼ説明し終わるあのスピード。いきなり仮想世界OZの映像の凄さで呆気にとられて、コミュニティの規模に驚かされて、その末端の末端で保守点検している二つのアバター(仮想世界での個人)が喋ってると思ったら、現実世界で実際に部室のPCに向かって夏休みのバイトをしている高校生二人に切り替わり、そこに先輩の女性が入ってきて、別の素敵なバイトをオファーしてくる、見事な流れでした。

は: 仮想世界OZは今の「MIXI」や「セカンドライフ」を発展させたバーチャルコミュニティで、携帯やPCなどから国民のほぼ全てがアクセスし、娯楽・買い物から役所の手続き等、生活に必要なほぼすべての事務作業を行うことができる必要不可欠なインフラとして描かれています。
ゆ: 実際はゲームと社会のインフラが共存するような安易で危険なコミュニティは将来的にもありえないとは思いますが、サイバーテロという脅威が現実に存在する以上、映画的には十分納得できる設定ではあったと思います。それにジョンとヨーコがOZの守護神で、最強最悪の人工知能アバターがラブマシーンなんてネーミングはひねりが効いていて思わず唸ってしまいましたね。

は: 一方で現実世界の方は長野県上田市の戦国武将の末裔の大家族が中心となりますが。
ゆ: それぞれがいろいろな問題を抱えてはいても一旦事あらば結束して一族の存亡をかけて戦う、という封建制度の昔からの日本の美意識をうまく映画に取り込んだと思いますね。先ほど述べたように展開がご都合主義ではあるんですが、それを感じさせない不思議な説得力がありました。きっと屋敷と風景が大画面に映えて観るものの郷愁を誘うような出来上がりになっているのも貢献しているんでしょう。

は: 敢えて弱点を挙げるとすればどの辺でございましょう。
ゆ: やはりキャラクターデザインですかね、日本のアニメ共通の弱点ではあるんですが、ガンダムの頃から進歩しませんね~。特に主人公の造形に見るべきものがないのはやはり辛いですね。
は: 今回もキャクターデザインはガイナックスの貞本義行様ですから、エヴァンゲリヲンとだぶる印象が強かったですね。
ゆ: 鍵を握る重要なキャラの侘助なんか、まんま加持リョウジですし(苦笑。なんかしゃべり方まで似てましたね。

は: 声優さんについても、ご主人様が嫌っておられる主人公級に素人をもってくるという配役でございますね。
ゆ: 全くね、まあ神木隆之介君は前から俳優として評価してますし、そつなくこなしたとは思いますが、桜庭ななみなんてお嬢さんは初めてのアフレコだって言うじゃないですか、どこからどういうプッシュがあったのかは知らないけど、細田守も頭を抱えてたかもね。

は: とまあ、冷静に振り返ってみますといろいろと問題はございますが、
ゆ: とにもかくにも今のマッド・ハウスの勢いを感じさせる秀作だと思いました。映像も素晴らしく、大画面で見る価値のあるアニメーションだと思います、ぜひ劇場へ足をお運びくださいませ。

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2009/07/31

インスタント沼

Instantnuma
はむちぃ: ご主人様、急用とは何でございます?
ゆうけい: やあはむちぃ君、すまんね、ちとまた映画につきあってくれんかね?
は: はは~ん、奥様がお留守なのをいい事にまたまたトホホ系映画でも観る算段でございますね(;一_一)。
ゆ: いやいや、トホホ系じゃなくてユルユル系だよ(*^_^*)。
は: 分かりました、三木聡様の「インスタント沼」でございますね。そして目的はずばり麻生久美子様、ですね。
ゆ: 当ったり~。
は: はあ、まあようございます、久しぶりに映画館までお供いたしましょう。

『 監督・脚本:三木聡
キャスト:麻生久美子、加瀬亮、風間杜夫、松坂慶子、相田翔子、笹野高史、ふせえり、岩松了、他

2009年、日本映画、119分

非科学的なことは一切信じない、雑誌編集者の沈丁花ハナメ(麻生久美子)は、担当する雑誌が廃刊になって会社を辞することになり、母親の翠(松坂慶子)は何を考えたかカッパを探して池に落ち昏睡状態になるなど、泥沼の渦中にあった。同じ池から発見された母が投函した古い一通の手紙から自分の出生の秘密を知ってしまったハナメは、行方知れずだという実の父かもしれない男・沈丁花ノブロウ(風間杜夫)の居場所を探し、訪ねてゆくことにする。ノブロウは怪しげな骨董店「電球商会」を営んでおり、店にタムロするパンク青年・ガス(加瀬亮)からは「電球」と呼ばれていた。ノブロウのいい加減で身勝手な性格に呆れ果てたハナメだったが、彼らと触れ合っていくうちに骨董に興味を持ちはじめ、自ら骨董屋を開業する。なかなか商売がうまく行かずテンションの上がらないハナメに電球は「物事に行き詰まったら水道の蛇口をひねれ」という教えを伝授する。』

は: いやはや、何と申しましょうか、ふざけてるんだか真面目なんだか、、、
ゆ: 「亀は意外と速く泳ぐ」や「転々」を撮った三木聡のセンスがお好きな方は2時間クスクス笑い続けてられますし、
は: 麻生久美子ファンの方は、
ゆ: 2時間彼女の奮闘振りを楽しんでいられますね。
は: しかし、どちらでもない方が映画館でご覧になったら、、、
ゆ: 元気が出ますね!
は: 怒る元気しか出ませんよ、きっと(--〆)。
ゆ: まっ、そうかもね(苦笑。

は: 三木様のセンスと先程おっしゃいましたが、メインストーリーが奇想天外で人を食っていて、細部にはとことん拘るあたりでございましょうか。
ゆ: そうですね、パンフの三木聡のインタビューによりますと、土に水をかけると沼が出来上がると言う「インスタント沼」の発想は、昔彼が担当していた「北半球で一番くだらない番組」中の「日光テレフォンショッピング」というコーナーで取り上げた事があるそうです。
は: その馬鹿馬鹿しい構想を綿密な脚本・演出で意味不明なのに面白い映画に仕上げるという技は、まさに三木様の真骨頂でございますね。で、今回ご主人様のツボにはまった演出はどんなところでございます?
ゆ: 意外な事に三木映画初主演となる麻生久美子に、徹底して体を張った演技をさせてるところですかね。
は: やっぱりそこにきますか(-_-;)。
ゆ: いやほんと、麻生久美子の張り切り振りは凄いよ、余程三木映画に出るのが嬉しかったみたいです。先日のTV番組「情熱大陸」でリハと本番の演技の違いを見ておりましたので余計に楽しめました!

は: まあそれはそうと、映画レビューでございますので、演出技法的な所を説明していただきませんと(-.-)。
ゆ: そうですね、演出としては、映画冒頭に子フレーム中で展開される8mmフィルム風の短いカットの連続が面白かったですね。
は: 麻生久美子様がマシンガン・トーク的に自らの泥沼ぶりをおしゃべりになることにより、観客に手短にバックグラウンドを説明する技法でございますね。それにしても背中に「バカ」と書いた張り紙を張らせて駅構内を歩かせたり、ゲリラ撮影的なことをしてらっしゃいますね。
ゆ: だから言ったでしょ、体張ってるって(笑。

は: 他のキャストも三木常連組が大半ですので、安心して観ていられますね。
ゆ: そうそう、その下地の上にゲスト組がどう絡んでいくかが三木映画の見所なんですけど、
は: 「転々」での三浦友和様のような役割を今回は風間杜夫様が怪演しておられました。ご主人様は三浦様を高く評価しておられましたが、風間様はいかがでございます?
ゆ: まあ役割的に三浦友和ほど重いものを背負ってないので、怪演にとどまってますけどこれは仕方ないでしょうね。
は: 加瀬亮様はいかがでございました?
ゆ: トサカ頭が良かったですね(笑。「情熱大陸」で麻生久美子と絡むシーンだけ観た時はステレオタイプなチンピラ風演技で終始するのかなと思ってましたが意外に良かったです。「ハチクロ」「硫黄島」「それボク」「犬と私」とそれなりにいろいろな役柄をこなしているだけあって、三木監督の起用にちゃんと応えてましたね。

は: というわけでございまして、三木聡ファン、麻生久美子ファン限定でございますが、2時間楽しめて元気を貰える映画でございます。
ゆ: 張り紙やナンバープレートなどの小ネタやエンドロール後のサービスカットもお見逃しなく!

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2009/07/15

崖の上のポニョ

崖の上のポニョ [DVD]
はむちぃ: 本日ご紹介する映画はもう説明不要、興行成績155億円のメガヒット、作品に対する評価も極めて高かった宮崎駿様の「崖の上のポニョ」でございます。
ゆうけい: 彼が息子の「ゲド戦記」にダメ出しして、千と千尋以来7年振りに原作・脚本・監督の三役をこなした作品ですからね、そりゃいい加減な出来ではジブリ・ファンが納得しませんわな。
は: ご主人様は「ゲド戦記の失敗の責任は鈴木敏文と宮崎駿自身にある」と以前論じられたことがありましたし、余計にその思いは強うございましょう。
ゆ: そうですね、ですから世評が高かったのでまあさすがだなとは思っていたんですが、さあどうでしょうね、観てみましょうか。

『海辺の小さな町。崖の上の一軒家に住む5歳の少年・宗介は、ある日、クラゲに乗って家出したさかなの子・ポニョと出会う。アタマをジャムの瓶に突っ込んで困っていたところを、宗介に助けてもらったのだ。宗介のことを好きになるポニョ。宗介もポニョを好きになる。「ぼくが守ってあげるからね」
しかし、かつて人間を辞め、海の住人となった父・フジモトによって、ポニョは海の中へと連れ戻されてしまう。人間になりたい!ポニョは、妹たちの力を借りて父の魔法を盗み出し、再び宗介のいる人間の世界を目指す。危険な力を持つ生命の水がまき散らされた。海はふくれあがり、嵐が巻き起こり、妹たちは巨大な水魚に変身して、宗介のいる崖へ、大津波となって押し寄せる。海の世界の混乱は、宗介たちが暮らす町をまるごと飲み込み、海の中へと沈めてしまう―。
少年と少女、愛と責任、海と生命。神経症と不安の時代に、宮崎駿がためらわずに描く、母と子の物語。(AMAZON解説より)』

は: う~ん、、、どうなんでしょう(ーー;)?
ゆ: 折角何度もレンタル店に足を運んでやっとの思いで借りられたのに、終わるや否や家内に

なんじゃこりゃ、これジブリ?、がっかりやわ

と一刀両断に斬り捨てられてしまいました(涙。
は: さすが歯に衣着せぬ奥様、見事な切れ味でございます(-.-)。

ゆ: ということでもうこれで終わりまひょか(ショボーン。
は: それはご主人様あんまりでございます、ゲド戦記に6回もそれも超長文記事を費やしたではございませんか。。。
ゆ: と言われてもねえ、純幼児向けアニメをこのブログで語ってもしゃあないやん。
は: そこをなんとか、例えばディズニーと手を組んだジブリの世界戦略で、世界のアニメずれしていない幼児の方々のために、敢えて大人の評価に値するクオリティは重要視しなかったとか?
ゆ: それも考えて一応宮崎駿のインタビューなんぞをネットで漁ってみたんですが、情けない事に今までと同じスタンスで作っているみたいです、それでこれ?もう彼もダメかな?

は: 一応彼の生涯のテーマとも言える、人間が自然環境を破壊し続ける悪を軸に据えられてはおりますが?
ゆ: その描き方がまあ幼稚になったもんです。ナウシカの頃の志はどこへ消えたのかね?そう言えばあの頃からもののけ姫あたりで頂点に達した絵や色彩のクオリティも近年下がる一方だし。
は: それこそがジブリの真骨頂でございましたのにねえ。ジブリも外国へアウトソーシングしているんでしょうか?それとも極貧に喘ぐアニメーターがやる気をなくしたんでしょうか?
ゆ: 麻生太郎に聞いてください(笑。しっかし、こんなのでもブルーレイで観たら本当に綺麗なのかなあ?まあ健在なのは

「宮崎走り」

だけですな(毒。

は: 声優も相変わらずでございますね。
ゆ: 有名タレントを起用するジブリの悪い癖が全然治ってませんね。だからいつものように、子供と老人はそこそこしゃべっていても、中核となる大人世代の喋りが平板で絵空事が絵空事のまま。しかも聞きとりにくい。
は: 次々とスタジオに現れる有名人に鈴木様と宮崎様が相好を崩しておられる様が目に浮かぶようでございます。
ゆ: 彼等には何故「ルパンIII世 カリオストロの城」のルパン、次元、五右衛門、銭形、不二子たちが今なおあれだけ生彩を放っているのか、もう一度原点に立ち返って考えて欲しいですね。

は: そう言えば主題歌は大ヒットいたしましたね。
ゆ: 家内も待ち受けコールに使っていましたが、もうやめるわ、と申しておりました。要するに単純なフレーズの繰り返しによる洗脳ですからね。
は: ヒットしたからと言ってクオリティとは比例しないということでございますか。まあご主人様、そんなに落胆せずに、折角のレビューですので、どうか一言お褒めの言葉もお述べになって締めくくって下さいませ。
ゆ: 子供が親を呼び捨てにするという一点を除けば、幼児~学童初期のお子様には良い映画だと思います。それと、タイトルロールとバックに流れるソプラノ歌手林正子さんの「海のおかあさん」は素晴らしいと思います。まあ、そんなとこです。

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