2009/08/12

のだめカンタービレ #22

のだめカンタービレ #22 (講談社コミックスキス)
 もう一丁コミックスネタを。今回は拙ブログ・レギュラーコミックに戻りまして、のだめカンタービレ・第22巻です。第21巻のレビューでのだめももうそろそろ終わりかなと書きましたが、見事予想は外れまして、まだまだ続くようです。ちなみに今回の表紙は再び楽器路線が復活し、のだめがシンバルを叩いております。

『 「楽園か奈落か。のだめ、運命の舞台へ!」

Ruiと千秋のコンチェルトに衝撃を受けたのだめ。絶望の淵で差し出されたシュトレーゼマンの手を取るがー。運命に導かれるかのようにデビューを飾ったのだめを待っているものは!?そして、のだめを見守るしかない千秋の胸に去来する思いは・・・・・・。
(帯より)』

というわけで今回の主役はようやくというか、ついにというか、のだめです。ミルヒー(シュトレーゼマン)の4年越しの深謀遠慮(笑)により、ついにロンドン公演でデビューします。これが本巻のハイライト。曲はもう直球ど真ん中勝負

ショパン;ピアノ協奏曲第一番 ホ短調

いや~べたですな。リハーサルでオケ団員をうならせ、ミルヒーに遠慮会釈なく注文を出し続けるのだめ。このあたりは今までのミルヒーとの付き合いの長さの強み(苦笑。そして本番では、第一楽章のピアノの入りを思いっきり遅く始めてオケ団員を戸惑わせるのだめ。マネージャーのエリーゼ

「なに、今の ”あんたならどーにかできんでしょ”的態度 あの小娘、うちの巨匠をつかまえて 」

と言わせるのだめ。そして千秋には

「やっぱりのだめはのだめだ 飛んだりはねたり それでも前みたいにはちゃめちゃじゃない ちゃんと破綻しないようわかってやってる そして一音一音の美しさ こいつの音楽の強さがあっという間に人を引き込んでいく」

と言わしめるのだめ。そして終了後の控え室でミルヒーに

「づがれだ~ ひ・・・ぃぃ 死ぬかと思ったぁ ひどいよぉ のだめちゃん この歳でこんな目にあわされるなんて・・・・・・ 生きててよかった・・・・・・」

と独り言ちさせるのだめ。オケとの共演は初めてにもかかわらず、これだけの事ができたのはずっと千秋に寄り添ってオケを見てきた経験があるからだ、とミルヒーは解説しております。

 と、ここまではよかったのですがこの後がだるい(苦笑。千秋との面会を拒否したのだめはその後失踪し放浪の旅に出ます。一方の千秋はひたすらイジイジしております。立ち直るにはどうも犬猿の仲の親父が出てくるしかなさそうな気配で本巻を終わります。。。まだ続くんかよ(^_^;)。さっさとお互い独り立ちするかくっつくかしろよ~と思いつつ、やっぱり次巻も買うんだろうな~。

 で、ショパンのピアノ一番でゆっくりといえばやっぱりこの人でしょうか?

ショパン:ピアノ協奏曲第1番・第2番

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2009/08/11

Billy Bat 1 / 浦沢直樹

BILLY BAT 1 (モーニングKC)
 拙ブログのコミックスのカテゴリーもそろそろ新ネタを、と思っておりましたが、やっぱり浦沢直樹になりました(大汗。Plutoの終了とほぼ同時に刊行された「Billy Bat」です。「20世紀少年」と同じく昭和が舞台ですが、時代は少し遡り、「Pluto」の原作者手塚治虫が新・宝島を描いていた頃、占領軍支配下の日本が舞台となっています。そして驚いた事に本作は戦後日本の三大謀略事件の一つ、下山事件をメイン・テーマとして扱っています。

『1949年、アメリカ──『スーパーマン』『ワンダーウーマン』に並ぶ人気漫画『ビリーバットシリーズ』を描く、ケヴィン・ヤマガタのもとに、彼が描くキャラクターと同じものを以前日本で見たという情報が入った。ケヴィンはその真偽を確かめるため日本へと渡る──

浦沢直樹と長崎尚志の強力タッグがつむぐ、最新作!
コウモリが歴史の深淵を照らし出す── (公式HPより)』

 時あたかも占領軍と第3次吉田内閣により100万人以上の労働者切りが画策されていた時代で、労働組合の抵抗運動が盛り上がるとともに共産党勢力が急進していた時期でした。そのような時代背景の中で下山・三鷹・松川事件が起こります。

 個人的な思い出になりますが、私の中高時代の政治経済の先生は弁護士を目指されており(実際その後弁護士の資格を取得されました)、冤罪事件の講義には特に力を入れておられました。ですから教科書とは全く関係なくこの三大謀略事件に関して熱のこもった授業を展開されたのを覚えています。結局この三大事件は

「組合・共産勢力の台頭を防止・後退させるための占領軍を中心とした陰謀」

の可能性が高いという見方が一番有力であるものの、その真相は21世紀の今に至っても「黒い霧」に包まれています。そのあたりを浦沢・長崎コンビがどう切り込んで行くのか、第一巻はとてもスリリングな導入部となっています。
 特に第一話に於いて、主人公ケヴィン・ヤマガタ(レイチェル・ヤマガタとの関係は?(笑))の描くハードボイルド・コミックを楽しませた後、結末付近で現実世界に戻り、ケヴィンが編集者からの電話に

「すべてソ連のスパイのせいっていうのはいくらなんでも」

とこぼし、それに対して編集者が

「今日びなんでもかんでもソ連のせいにしとけばオッケーなの」

と返すところなどは、その頃の赤狩りのバックグラウンドを説明するとともに、このストーリーの展開を暗示していて秀逸です。

 そして日本に渡ったケヴィンは早速謀略の渦に巻き込まれ、下山国鉄総裁轢死事件が引き起こされ、彼が容疑者とされてしまいます。さて、その先の展開は、というところで次巻以降が楽しみではありますが、事件の複雑さと今なお解明されていない謎の多さに鑑みて、浦沢、長崎の二人の作者にはかなりの困難な作業となる事が予想されます。それでもこの事件を扱いたかった理由として長崎尚志氏は先日新聞紙上で

「戦争の記憶が風化していく事に危機感を感じている」

と述べていました。その志を貫いて是非とも良い作品に仕上げてもらいたいものです。なお、三大事件に関して予備知識のない方は松本清張の「日本の黒い霧」を先に読まれる事をお勧めします。

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2009/08/03

もやしもん8

もやしもん 8―TALES OF AGRICULTURE (イブニングKC)
 拙ブログのコミックス・レビューのレギュラー、「もやしもん」の新刊です。表紙は新キャラの加納はなちゃん27歳とビール酵母のS.セレビシエ君です。8巻に至っても主人公の沢木直保はまだ一度も表紙を飾れません。しかもはなちゃんの登場によって身長詐称疑惑までも勃発(笑!一方の結城螢(男)はますますその美貌とコスプレに磨きが。

 わざわざビール酵母と書いたように本巻は全編ビールがテーマとなっております。まるでビールのために一冊書き下ろしたかのようで、夏の出版にはぴったりですね。とかいいながら、お酒の飲めない私には最初の展開はやや重くてかったるかったです。が、途中から俄然熱気を帯びてきて最後は怒涛のビール・フェストが展開され、過去最高の盛り上がりを見せてくれました。著者も相当の入れ込みようで、最終話では担当さんが

「今回の原稿には本当に驚かされました。たった独りで全部描いてるんですよ」

と欄外コラムで述懐しております。そこに出てくる地ビールを中心とした日本中のビール会社への呼びかけにも熱がこもっております。思わず先日のマーラー7のアンケートを思い出しました(笑。

 さて、今回の主役はミス農大にして無類の酒豪武藤葵と地ビール会社の社員加納はなさん。地ビールに偏見・反感を持つムトーと、地ビールを広めたいはなちゃん。この二人の対比が核とはなるのですが、美味しんぼ風の単純な対決的ストーリー構成にはならないところがもやしもんの良さでしょう。ビールも酒も飲めない私がそれなりに引き込まれるんですから、ビール好きの方ならきっと「笑って」読了できると思います。

 気になるのは日吉酒店店主菊二

「おめー本当に樹慶蔵の子供かね?」

とムトーに尋ねているところ?えっ、そんな設定あったっけ?と、ますます謎は膨らみつつ、連載開始から4年経ってようやく11月に至った超ノンビリ漫画はまだ続く。。。多分。

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2009/06/28

PLUTO 8 / 浦沢直樹

PLUTO 8 豪華版―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (ビッグコミックススペシャル)
 浦沢直樹+長崎尚志手塚治虫の「鉄腕アトム 地上最大のロボットの巻」をリメイクした「Pluto」がついに完結しました。先ずは浦沢・長崎両氏とスタッフの皆様にこれだけの作品を世に出した事に対して深い敬意を表します。お疲れ様でした、そしてありがとうございました。

 ほぼ一巻につき一人(一機)の精鋭ロボットが謎の最強ロボット・プルートゥと対決して斃れていき、最後に残された希望がアトムでした。そのアトムが本巻でついに復活し、最後の対決に挑みます。
 更には深い謎に包まれていたアブラーゴジの関係、ボラーの正体、そして熊のぬいぐるみの正体などが次々に明らかとなります。

 もうこの巻で決着をつけるという気概で一気に突っ走ってしまった為か、拍子抜けするくらいあっさりと手のうちをばらし続け、ストーリーも落ち着くところに落ち着いてしまいます。アトムプルートゥの能力をはるかに凌駕している事、そして単に勝負に勝つような結末にはならない事は当然予想できましたが、それにしてももう少しアトムに活躍して欲しかったなという思いはありますし、おそらくそのような批判があちこちで語られる事と思います。
 しかし全巻を振り返ってみますと、そのような瑕疵を認めた上でなお新たなアニメの金字塔と呼んで差し支えない傑作が誕生したとの思いを強くします。

 浦沢直樹(+長崎尚志)がストーリーテリングの上手さ、作画の質の高さにおいて「地上最大」レベルにある事はあらためて述べるまでもありません。
 それに加えて手塚治虫氏が鉄腕アトムに託した原初的なテーマを敷衍させ、究極のロボットが持ち得た感情を通して人間の尊厳を正面から問いなおす本作品の哲学性は凡百の小説を凌駕していると評価しても決して過言ではないでしょう。
 全8巻といえば彼の作品では短編の部類に入りますが、先日紹介したカズオ・イシグロ短編集チェーホフ的とするならば、骨太の構想と雄弁な文章で哲学を語っている点に於いてこの作品はトルストイ的長編であると思います。

 そこまで言うかと思われる方も多いとは思いますが、未読の方は完結したこの時期を機会に是非ご一読いただき、感想などたまわれば幸いです。

Pluto
 では鎮魂の意味もこめて斃れていったロボットたちの名前をここに記しておきましょう。写真左より

スイスの森を愛していたモンブラン
音楽を愛していたノース2号
家族をこよなく愛していたブランド
一人おいて
ブランドと強い友情で結ばれていたヘラクレス
花を愛し祖国の緑化をを願っていたサハド=プルートゥ
戦争に反対し徴兵拒否までしたエプシロン

そして今回の主役であった、

GESICHT
Der Gröβte Roboter Europas
- Er War Polizist -
stark im Kampf für den Frieden der Menschheit

ゲジヒト
人類平和のため屈強に戦った、ヨーロッパで最も偉大なロボット警察官

(漫画中の墓碑銘より、ゆうけい意訳)

最後に史上最強のロボットとしてただ一人生き残った

アトム

に敬意を表して「Pluto」シリーズのレビュー終了です。

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2009/02/21

PLUTO 7 / 浦沢直樹

PLUTO 豪華版 7 (ビッグコミックススペシャル)
PLUTO 豪華版 7 (ビッグコミックススペシャル)
 浦沢直樹手塚治虫の鉄腕アトム「地上最大のロボットの巻」のリメークに挑戦したPLUTOの7巻が出ました。前巻では、この作品の主人公として扱われていたゲジヒトがついに斃れ、残されたのはエプシロンのみ。と言うわけで当然ながら本巻はエプシロン対プルートゥの対決が中心となります。そして次巻が最終巻である事がはっきりと予告されています。

 予想通り、エプシロンの能力はプルートゥをはるかに凌駕しています。一旦は勝利を収めるエプシロンですが、予想通り、彼の優しさが、、、後は伏せておかないと浜村淳症候群(関西限定ネタ)になっちゃいますね(笑。一つだけ本巻の見所を挙げておくと、今まで竜巻の中に隠れていたり、暗闇に潜んでいたりしていたプルートゥの全貌が明らかになります。また、ボラーが一瞬その巨大な姿を垣間見せます。

 そして何十億という人格をシミュレートしながら眠り続けるアトムゲジヒトの意識が、そしてエプシロンの意識が降り注ぎ、ついに本巻の最後で覚醒します。

 アトムプルートの最後の対決、そして最後まで残されたボラーの謎の二点を中心に次巻は展開し終焉を迎えます。ちなみにウランがピノキオを作ったゼペット爺さんも操り人形であると、興味深い手がかりを呟いていました。

 豪華版の別冊付録「PLUTO設定画集」では、浦沢直樹と長崎尚志が対談していますが、拍子をめくるといきなり

「早く終わらせたくてしょうがないんです」

の文字が(笑。そして対談中でこれがプレッシャーが少ない方であるはずの長崎氏の台詞であると知って二度ビックリ。手塚治虫作品に挑む事の大変さが良く分かりますね。でも

「ちゃんと終われそうなんですよ(笑。それがかなりのプレッシャーだったんですけど多分きれいに終われるかなと。」

と言うことですので、浦沢版「鉄腕アトム」は二十世紀少年のような腰砕けはなく、彼の代表作の一つになるでしょう。楽しみです。

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2008/12/28

もやしもん(7)

もやしもん 7―TALES OF AGRICULTURE (7) (イブニングKC)
 少し遅くなりましたが、「もやしもん」第7巻が出ました。限定版 ~nano~ 買い損ねましたが、東京の息子はしっかりゲットしてナノブロックを組み立てたそうです。ちなみに『もやしもんDS』'09年発売決定、だそうです。久々にゲームやるかなっ!(^^)!

 閑話休題、前回で「フランス編」は終了し、長谷川遥(超モチカネの娘でS的ファッションのタカピー院生)と美里薫(笑い飯の西田そっくりのキャラで貧乏2年生)以外はもうすっかりフランスでの騒動をひきずらずに「日本編」に戻っております。

 今回はいよいよ発酵蔵が稼動し始め、味噌醤油みりん泡盛等々の作成方法がこれでもかと語られていきます、樹教授が復活したため、その薀蓄の字数は脅威的でコミックスの域を超えてますね(爆。あっ、そういえば書籍も重くなってきましたので「コミックス」のカテゴリーを作って分割させました。まあ、セレビシエ君がポンッ、と胞子を飛ばしたようなもんだと思ってください。

 ところで、「しょうゆ・みその主な仲間たち世界地図」のところでしょっつるなどに混じって「いかなご」が入ってました。え~、いかなごは釘煮だろ?、と訝って調べてみたら、なんと香川県に「いかなご醤油」と言うのがありました。へえ~(x20回、古)

 もちろん、薀蓄だけでなく、謎の穴が登場したり、沖縄から「日焼け蛍」こと金城優がやってきたり、まあ色々とにぎやかです。ちなみに金城優は女性です、蛍は今ゴスロリ女装してますが男です、この辺が読んでて非常にややこしい(笑。

 菌たちは菌たちで、腸内フローラ世界で三国志の三国鼎立をやっとります。こっちの方をもうちょっと増やしてほしかったです。菌たちも冒頭で本巻は丸ごと内フローラが舞台だと言ってて、作者も「背景がチョー楽だ」と言ってたのに(^_^;)。

 それにしてもラストシーンでジジイ3人が佇む湖は一体何?次巻にご期待、ってとこですか、それにしても絵柄じじむさいし(^_^;)。

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2008/08/21

のだめカンタービレ #21

のだめカンタービレ #21 (21) (講談社コミックスキス)
 のだめの新刊が出ました。早や21巻ですが、表紙カバーで楽器を演奏していないのは記憶に無いですね、ついにネタ切れ?、それとも新路線でしょうか?

 今回のハイライトは前巻からの続きでラヴェルのピアノ協奏曲ト長調です。この曲については前巻で紹介しましたのでリンク先をご覧いただければ幸いです。のだめはこの曲を聴いて是非千秋と一緒にやりたいと切望しますが、運命の皮肉か、千秋は既に女性ピアニストのソン・ルイとこの曲で競演する事が決まっていたのでした。ちなみにソン・ルイも千秋に恋心を抱いています。

 さて、私は数多いのだめのキャラの中で、このソン・ルイが一番好きです。だから本巻では、ソン・ルイがどういう風に演奏するのかに最も興味がありました。
 結果は想像どおり、もともとの自分の才能・努力に加えて、のだめにインスピレーションを得た素晴らしい演奏となりました。出来れば若い頃のアルゲリッチのように演奏すればいいなと思っていましたが、あたらずと雖も遠からずの、奔放でつきぬけた演奏が聴こえてくるようでした。

 だからここまでは楽しく読めました。問題はのだめですね。千秋&ルイが自分がやりたかった、そしておそらく今演奏することのできる以上の完璧な演奏をしてしまったため、完全に落ち込んでしまいます。そしてその後の千秋へのアプローチが解せない、というか情けなかったです。女心が分からんのだと言われればそれまでですが。

 結局巻全体を通してみると二宮先生が満を持して描いたラヴェルをメインにしているにもかかわらず、最近で一番面白くなかったといえば言い過ぎかもしれませんが、煮え切らないなあという不満の残る巻でした。

 ひょっとしたら意外に早く、千秋とのだめは別の人生を歩んでいくかもしれません。つまりそろそろのだめカンタービレも一旦終了が近いのかなと思います。個人的にはもうここまで来るとそうなった方が良いんじゃないかとも思います。
 少なくとも千秋がのだめを育てる蜜月時代は終わったと感じます。ミルヒー大先生或いはオクレール先生がのだめをソン・ルイレベルのピアニストに成長させる事ができるのかどうか、そしてのだめの真の精神的成熟はあるのか、その辺りが次巻の見所でしょうね。

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2008/07/31

PLUTO 6 / 浦沢直樹

PLUTO 6―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (6) (ビッグコミックス)
 PLUTO第6巻が発売になりました。人間とロボットが共生するようになった時代が舞台で、7名の世界最高水準のロボットのうち、天馬博士の傑作アトムを含めて5名が既に「PLUTO」という謎の最強ロボットに倒され、残るのはユーロポールの誇る特別捜査官ゲジヒトと、第39次中央アジア紛争を拒否しオーストラリアで戦災孤児を引き取って暮らしているエプシロンの2名だけとなってこの巻になだれ込みました。

 この巻の主人公はゲジヒト。前巻でクラスター銃でゼロニウム合金の体が傷つきオーバーホールもままならないままにペルシアに飛びます。人間で言う「勘」により、アブラー博士と接触を持ち、彼に対する疑惑が確信となって行きます。その後小さな手がかりをつてにサハドと呼ばれる男を捜してアムステルダムに飛びますが、、、

 以下黒字でマスクして書いておきますので、PLUTOの正体とゲジヒトの運命を知りたい方はネタバレ承知でマウスドラッグで読んでください。

ゲジヒトはついに

サハド=アブラー博士の息子=PLUTOの意識そのもの

であることを突き止め、PLUTOを絶体絶命の窮地にまで追い込みますが戦意を無くしたロボット(=チューリップを愛する優しい男だったサハド)の止めを刺すことをためらいます。そしてアブラー博士との取引に応じて彼の手に落ちたホフマン博士の解放を条件に、上層部の命令に背いて攻撃を中止しました。

そして休暇を申請した彼をアムステルダムの路上で待ち受けていたのはペルシアで出会った傷痍花売りロボットが放ったクラスター砲だったのです。

 いやあ、泣けます、感動します。ロボットの物語、そして「鉄腕アトムー地上最大のロボット」のリメイクだと分かっていても、彼の最期には涙が止まりませんでした。彼の妻もロボットなのですが、彼とともに休暇を過ごすはずだった日本で待っていた天馬博士に

「泣いてごらん。」
「そんな時、人間は泣くんだ。」
「最初は真似事でもいい。」

と教えられて号泣します。素晴らしいシーンです、さすが浦沢直樹!

 さて残るはエプシロン一体、そして天馬博士が受け取ったデータは一体何か、アトム復活へのシナリオが徐々に明らかになっていく気配で、今後も見逃せません。連載ではもうかなりのところまで行ってるのですがまあそれは言わない事にして次巻を楽しみに待ちましょう。

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2008/07/07

美味しんぼ (102) 究極と至高の行方

美味しんぼ 102 (102) (ビッグコミックス)
 既にご存知の方も多いと思いますが、25年間の長きに渡り続いていた漫画「美味しんぼ」が暫定的に一旦終了しました。個人的にもこのブログで何回もネタにさせていただいたり、始まったばかりの頃私の所属していた研究室で大ブームとなった折、

「海原雄山 = 北大路魯山人」説

をいち早く主張してちょっと尊敬されたりと、懐かしい思い出が一杯の漫画でした。ここの常連さんにもファンが多くて驚いた覚えがあります。
 さて、最終巻は最終話「究極と至高の行方」全11回分をまとめて一冊にするとの告知があったものの出版は少し遅れていました。噂では架空対談が進まずに発売が遅れていたそうですが、ようやく刊行されました。

 過去の総決算的対決、父海原雄山と息子山岡士郎の「歴史的和解」と、現実のニュースの社会面記事にまでなるほどの話題性がありましたから楽しみにしていましたが、実際読んでみると11回もかけた割にはやや拙速であった面は否めません。もっと明るく和解に至ったのかと思ったら、士郎の方は相変わらずと言うか、醜態と入っていい程の屈折振りを見せています。料理の方もあえて言うと新味はありません、まあ過去の総決算ですから当たり前なんでしょうけれども。

 しかしそれで雁屋哲+花咲アキラのこれまでの業績が否定されるわけでもありませんし、個人的には致し方ないかなと思います。全101巻で延々主張し続けてきた事をとりあえずここでまとめないといけない、そして父子の確執にもけりをつけなければいけない、それは大変な作業だったと思います。

 おまけに初期には喝采で迎えられた雁屋哲氏の主張ですが、最近では強い逆風が吹き荒れていたと聞いています。食品会社とのトラブル、若者批判発言への批判、更にはネット右翼からの激しい攻撃と、ネット社会の発展の裏の部分に彼もいい加減疲れ果て、更には発行元としても一旦何らかの形で終了させなければならない必要性に迫られていたのだと思います。

 もちろん事実関係を全て把握しているわけでもないし、私自身これはあんまりだなと感じたことも正直ありました。だから本当に彼が間違っていた事もあるかも知れないし、漫画としてのストーリに面白みがあるのかと言うと疑問符が付くこともあります。

 しかし彼が日本の食品関係者の誰もまだ声をあげていなかったバブル初期の1983年に、安易なグルメブームを批判し、日本の食文化の存続の重要性を説き、そして食の安全性の危機に最初に警鐘を鳴らし、その後もその軸をぶらすことなく今日まで至った事はただ一言

偉業

であると思います。彼がいなければ知られないままに行政や企業の思うままになっていた事は沢山あるはずですし、今の青年、中年世代にはこの漫画で本当の日本の食文化を知った人も数多く入るはずです。

 惜しむらくはこれだけの作品を持ちながら、日本と言う国は自らの臓腑を腐らせていくばかりです。
 農業、酪業、畜産業が危機に瀕している事は日夜報道されているにもかかわらず高齢化や原油高騰もあり歯止めがかかりません。
 食品偽装事件等食のモラルが守られていない事件も後を立ちません。
 中国からの輸入食品やアメリカからの輸入牛の危険性が白日の元にさらされてもスーパー産業や外食産業が日本の経済の一翼を担っている限り、もう止める事は不可能です。

 私を含めて普通に日常を生きている日本人が家族団欒の食卓を囲む事は本当に難しいです。そして、本当に安全で美味しい食材を手に入れようと思うと収入ではまかなえないほどのお金がかかります。そしてその食材でさえ偽装されていないという保証はありません。そのような状況下で物価は高騰し、貧富の格差は以前中流と言われていた層にまで及んでいます。
  安易に「美味しんぼ」を批判する事は簡単ですが、それで事は解決しますか?たかが漫画ですか?漫画はもうトウの昔から日本で一番有効なメディアですよ。そのメディアを以てしても食い止められなかった食文化の崩壊ひいては日本の危機を行政なり企業なりはもう一度虚心坦懐に見直して欲しいと思います。

  更にその不安に拍車をかけるのが、外食産業に馴らされた子供たちです。本当に麻痺しているとしかいいようがない味覚音痴やメタボリック・チルドレンが増え続けていることは、私の職場でさえ実感します。また、根拠・証拠はないといわれていますがどう考えても食のアンバランスが子供の脳に悪影響を与えているとしか言いようのない凶悪事件が続くのには暗澹たる気持ちになります。

 例えば今回の至高のメニューを子供や若者に食べさせようとしても、大半を残してしまうのではないでしょうか?あるいはTVドラマ「おせん」の最終回のようにケチャップやマヨネーズをかけまくるか。

 まあ、色々と愚痴のような事を書きつづってしまいましたが、考えればこれほどドラスティックに世界が変化し続けると生活の根幹も変化せざるを得ないし、飢餓で苦しんだ時代を考えれば日本は少なくとも歴史上もっとも豊かな時代である事も事実です。そして今の若い子供を持つ親の世代には「美味しんぼ」で食の大切さを知った人たちが多いはずです。その成果が出てくるのはこれからなのだ、と信じて次の世代に期待したいと思います。

 雁屋哲さん、花咲アキラさん、本当に長い間ご苦労様でした。またの復活を楽しみにしております。

Oishi

 

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2008/03/17

のだめカンタービレ#20

のだめカンタービレ #20 (20) (講談社コミックスキス)
 のだめカンタービレもついに20巻を数えました。おめでとうございます。

『 ターニャの健闘、清良の快進撃。コンクールを見守るのだめは……?カントナ国際コンクール2次予選。清良は順調な演奏で本選進出を決めるもガケっぷちのターニャは実力を発揮できるのか!?一方、コンクールを見守っていたのだめは運命の曲と出会う。「いつか先輩と共演したい!」ラヴェルの協奏曲が宝物になったのだめを残酷な偶然が待ちうけていた……?(帯より)』

 それぞれの登場人物がそれなりに頑張ってはいるのですが、皆が皆望みを実現できるほどこの世界は甘くない、そんな当たり前のことを当たり前に描くと結構暗くなる(^_^;)、それが漫画の難しいところですね。肝腎ののだめと千秋の互いへの思いも微妙に歯車が合わないもどかしさがあり、この先どうなっていくんだろうという不安感に覆われた巻となっています。

 そんな中、この先主人公の二人にとっての「運命の曲」がついに顔を出しました。ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調です。帯の「残酷な運命」と言う煽りは、以下ネタバレになりますが、既に千秋と彼に好意を寄せる一流女性ピアニスト・ソン・ルイの共演曲に決定していたことを指します。

 以前のだめコンサートの記事に書いたことがありましたが、この曲の第二楽章はアドバイザーの茂木大輔さんが「のだめと千秋の再会のシーンで是非使って欲しい」と作者に希望したことがありました。それが実現しなかった事を作者は気にかけていて、二人の運命を左右しそうな重要な役割を背負わせたのでしょうか。

 さてこの協奏曲についてですが、僭越ながら私のミケランジェリ盤のレビューから再掲してみます。

 ラヴェルが書いた初の協奏曲ト長調は、有名な左手のための協奏曲とほぼ同時に完成ました。3楽章からなり、

第1楽章: アレグラメンテ
第2楽章: アダージョ・アッサイ
第3楽章: プレスト

となっています。1と3は大変賑やかです。特に第3楽章は春の祭典ジャズゴジラのテーマをごった煮にして猛烈なスピードで駆け抜けてしまう感じで、最終楽章にもかかわらず最短の3分50秒で終了します。
 そして先日のコンサートで感動した第2楽章のピアノですが、さすがに稀代のヴァーチュオーゾミケランジェリ、これ以上ないと言うくらいの素晴らしい演奏です。右手を3/4拍子、左手を3/8拍子という独特のリズム・パターンでかなり長いソロ・パッセージが続くのですが、その深い慈愛に満ちた透明感溢れる旋律は、心の奥に宿る哀しみを少しずつ少しずつ洗い流してくれるかのよう。やがて木管や弦が加わって曲は盛り上がって行きますが、正直言ってミケランジェリのピアノの前では添え物に過ぎない感じも否めません。最後のこれまた長い長いトリルが深い余韻を残して終わります。』

 さすがのだめちゃん、ジャズ的なところも楽しいとさらっと言ってのけ、初めて聴いたにもかかわらず殆ど暗譜して弾いてしまいます。しかしこの曲を千秋と弾けるようになるまでには幾多の試練が待ち受けているようです。

 一方もう決まっているソン・ルイはどのような演奏を見せてくれるのでしょうか。まずはこちらの方が楽しみですね。同じ中国系の実在ピアニスト、ユンディ・リーのようなタッチでしょうか?だったらあまり面白くない(^_^;)ので、できれば若い頃のアルゲリッチのように弾いてほしいです。

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2008/02/23

もやしもんVol.6

もやしもん6巻限定版 ぬいぐるみ付きもやしもん 6―TALES OF AGRICULTURE (6) (イブニングKC)
(左ぬいぐるみ付き限定版、右通常版)
来ました来ました、2ヶ月前に予約しといた「もやしもんVol.6:ぬいぐるみ付き限定版」が(^O^)。

Moyasimon0802_3  金曜日にAMAZONからアニメ単行本とは思えないばかでかい箱で届きました。早速開けてみるとタオル地のふんわりしたオリゼー君が梱包されておりました。そして一番下にはひっそりと単行本が納まっている(笑。
 さて、その第6巻ですが、赤白青の三色で分かるとおり、今回でフランス篇 が完結します。フランスに飛んだ農大キャラ(沢木直保美里薫川浜拓馬長谷川遥)がみんな大活躍しますし、新たに黒ゴス男結城蛍そっくりの白ゴス少女・マリーも登場し、話は劇的に盛り上がります。単行本単位では過去最高の面白さと断言できます!

 個人的にはワイン醸造所を引き継いだものの実は下戸のマリーのお父さんの

「僕は・・・・・・前から思っていたんだ。甘くて濃厚なこのピノ=ノワールをなぜかたっぱしからあんなシブくてすっぱいモノにしてしまうんだろうと・・・・・・」

という述懐に、同じく下戸の私は凄くシンパシーを感じてしまいました(^_^;)。
 他には川浜がメキシコ人の振りをして追っ手を撒くところ。もう時効だから言ってもいいと思うんですが、実は同業で教授にまでなられた方で本当にこれをやって交通違反切符を免れた御仁が実在するんです(爆。

Orizebrs オリゼー兄弟(笑。右がおまけのヌイグルミ、左は息子がゲーセンでゲットしてくれたヌイグルミ、我が家のソファでくつろいでおります。
 もちろんワインの国ですから菌たちも大活躍。いつもの欄外コラムには、研究室ご勤務の某常連さんなら涙モノの酵母菌オンパレード(笑。

 、、、のみならず、本編でもワインについて詳細に菌達が解説してくれます。「第62話:欄外だけでは足りないの」というのがそれなんですが、

「ワインを知ったふうに語る奴はなぜちとイラツくのか」

なんていうフェイクで始まって、「ややこしいぞこの野郎」という声の溢れる中これでもかとフランスワインについて解説してくれます。
 そしていよいよ大団円を迎える本編に於いて、「菌の見える少年」沢木の命令にマリーの蔵の菌たちが応じ、ちょっと感動するような奇跡を見せてくれます。かもしファンの皆様、是非通常版を買ってお楽しみくださいませ。

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2007/11/22

のだめカンタービレ #19

のだめカンタービレ #19 (19) (講談社コミックスキス)
 笑えるクラシック漫画のだめの新刊です。表紙で必ず楽器を弾くのだめちゃん、今回はコントラバスを弾いております。

『 もっと高くもっと遠くまで??。舞台はパリ、コンクール開幕!!おじゃま虫カップル付きでウィーンを訪れたのだめと千秋は、留学中の清良と再会。コンクール出場を決めていた清良の迷いとは……?パリでも、ターニャとユンロンがコンクールに向けて猛練習中。それぞれが希望と迷いの中で揺れながら未来へと走り始める。そして、1番星を背負って、あの男がパリの地に立つ!!(AMAZON解説より)』

 早や19巻、パリ編もかなり話が煮詰まってきた感じがします。前回のすれ違いは冒頭で早々に解消され、今回は珍しく千秋とのだめがずっとくっついております。両者とも練習以外の演奏は無く、狂言回しに徹している感じです。その分最初の頃の笑いのテンポに戻ったかなと(^_^;)。峰君というお笑いには欠かせない逸材(笑)も久々に登場しますし、笑いと言う点では最近の低迷を脱した感じですね。

 今回の主役はアパルトマンの住人たちと峰君の恋人三木清良。特に地味な黒木君に恋心を抱く濃いロシア女性のターニャが中心となって物語は進行します。ターニャの恋心には微笑ましいものがあるようなないような、でも今迄で一番輝いてます。でも、そのために安易な捨てキャラを登場させるのはいかがなものか(苦笑。
 一方悲しい結末を迎えるのは本番になるとがちがちに緊張してしまうピアニスト李雲龍(りうんろん)。カントナ国際音楽コンクール(何と言う安易なネーミング(ーー;))の一次予選で2曲目までは健闘するのですが最後のショパンのスケルツォで空回りしてしまいあえなく落選。故郷に帰る決断をします。みんなの前では虚勢を張って一人になるとぼろぼろ泣くという安易な設定ですが^^;、それなりに感情移入してしまいますね。

 と言うことで今回はコンサートシーンは一つだけでした。その死がシュトレーゼマンを寝込ませたサルヴァトーレ・リッピの追悼公演で千秋の師ヴィエラが振るマーラー交響曲第2番「復活」です。あまりの感動にのだめが産気づいてしまいます(~o~)。一方シュトレーゼマンはそんなことに関係なく「復活」し、日本へ脱走、相変わらずやなこの御仁も。。。
マーラー:交響曲第2番

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2007/10/05

21世紀少年(上)(下)

21世紀少年 下 (2) (ビッグコミックス)21世紀少年 上 (1)20世紀少年―本格科学冒険漫画 (22)

はむちぃ: 先日ご主人様がレビューしたいと申しておりました「20世紀少年・21世紀少年」の完結編が発売になりましたので早速取り上げることになりました。
ゆうけい: 奇しくも前回ご紹介した「夏への扉」の舞台となった年代と全く重なっているのですが、「夏への扉」がより良い未来を信じていたのとは対照的に、「20世紀少年・21世紀少年」では1970年に子供達が描いた他愛無い夢想が悪夢のような21世紀を招来する、というストーリー展開になっております。

『日本が高度成長期のまっただ中の1970年、夢と希望に満ちあふれた時代を象徴するイベントが催された。それが日本万国博覧会だった。その当時小学校5年生だった少年たちが空き地に作った秘密基地で空想した世界。地球滅亡をもくろむ悪の組織、それに立ち向かい地球を救う正義のヒーローとその仲間たち。こんな下らないストーリーを“よげんの書”と、少年たちは名付けた。大人になるにつれ、そんな空想の記憶は薄れていく。しかし、1997年幼なじみの死をきっかけに、その記憶が次第に呼び覚まされていく。そして、世界各地の異変が昔幼い頃空想した“よげんの書”通りに起こっていることに気づく。出来事に必ず絡んでくる謎の男“ともだち”との出会いによって、全ての歯車は回り出す。悪の組織“ともだち”に、ヒーロー “ケンヂ”は立ち上がるのだが。。。(Wikipediaを元に改変)』

は: ビッグコミックスピリッツに「20世紀少年」が連載開始になった当時は大変な話題作でございましたね。
ゆ: 現在最も人気のある漫画家である浦沢直樹氏の作品ですからね。序盤から中盤までは、ストーリーテリング、作画能力ともに卓越したものを持っている彼が自身の子供時代に重ね合わせて全力を傾けただけの事はある作品でした。だから、2000年を迎えて謎の宗教集団「ともだち」がいよいよ人類滅亡計画を開始するあたりまではワクワクドキドキの展開でしたね。
は: その後「ともだち」の正体が一旦明らかになり、そして死んでしまうのですが、ローマ法王の前で奇跡の復活を遂げるという劇的展開もございました。
ゆ: そうそう、しかしその後氏の体調不良による休載もあったりして、内容的にも明らかに失速してしまいました。そして、第二の「ともだち」の正体を含め多くの謎を残したまま、単行本で言うと第22巻(冒頭リンク右端)までで突然終了となってしまったんですね。

は: その不満に答える形で再度浦沢様が短期集中連載の形で書かれた完結編が「21世紀少年」なのでございますね。
ゆ: 本来なら次巻は「20世紀少年・第23巻」となるべきなんですが、第22巻とかなり重複する部分があるため、止む終えずタイトルを変更して「21世紀少年(上)」(冒頭リンク中央)とした訳なんですね。
は: そして完結編として出たのが今回の「21世紀少年(下)」(冒頭リンク左端)でございますね。印象は如何でしたでしょうか?
ゆ: (上)でもう一度期待が高まった分かえってがっかりしましたねぇ。話の展開が意味不明な部分もあればスカスカのところもあるし、「第二のともだち」の正体以外にも決着をつけなければいけない事柄は沢山あったのにほったらかしだし、これじゃファンは到底満足できないでしょうね。

は: 第22巻と言い、今回と言い、浦沢氏に一体何があったのでございましょう。
ゆ: それが心配で私も色々調べてみたんだが、どうもネット上での「第二のともだち」の犯人当て競争が過熱してしまい、殆ど特定されてしまったことに嫌気がさしたみたいなんですな。
は: 確かに自分が描く前に犯人の名前がネット上で全国に流れればやる気がなくなりますよね。
ゆ: それを意識してか、彼は一度どこかのインタビューで

「20世紀少年は犯人探しのミステリーではない」

と答えていたそうです。
は: 正論ではございますが、それが一番の謎であった事も事実ですからね。
ゆ: そう、浦沢氏の苛立ちを感じる発言と思いますね。実際本作のラストで主人公けんじが「ともだち」の作ったバーチャルアトラクションに入り込み、お面をかぶった子供時代の「ともだち」に

「おまえ、○○○○君だろ」

と語りかけるんですが、ともだちはそのまま通り過ぎる形で終わってしまい、結局お面の下の素顔は明かされないままでした。
は: 犯人当てに熱を上げているネチズンへの無言の抗議でございましょうか。
ゆ: 降参の白旗のようにも感じましたね、

「お前らの言うとおりだよ、これでいいだろ」

という氏の疲れきった表情さえ見えるような結末でしたね。
は: 現実が虚構の世界の結末に影響を及ぼすところはポストモダン的でございますね。
ゆ: ハリー・ポッターの最終巻でも全世界からのプレッシャーが結末に影響を与えた印象があると思いましたが、情報が一瞬にして全世界を駆け巡り誰でもそれに接することが出来る21世紀という時代の恐さかなあ。さすがのハインラインもそこまでは予想できなかったですね。

は: ところで、他の説明されなかった謎のうちでこれだけは知りたかった、という点はございますか?
ゆ: ストーリー上の謎ではないんですけど、T-REXファンとしてこれだけは訊いておきたかったという事はあります。それは、

「どうして「ともだち」という教祖名を思いついたのか」

という事です。
は: それがどうしてT-REXと関係するのでございましょう?
ゆ: タイトルの「20世紀少年」がT-REXの「20th Century Boy」である事は明白なんですが、作品中ではイントロの暴力的なギターのリフしか流れてこないんですよ、だから殆どの方は歌詞をご存じないと思うんです。実はこの歌はこんなフレーズから始まるんです。

Friend say it's fine
Friend say it's good
Everybody says
it's just like rock'n'roll

( lyrics by Marc Bolan )

は: おおっ、ともだちでございますね!!、、、、、、

   、、、、、、ん(・・?

ゆ: と、ここで突然に終わるのもこの本のレビューらしいかと(爆
は: はあ、またまた姑息なフェイクを(-_-;)、とにもかくにも浦沢直樹様、どうもお疲れ様でございました。
ゆ: 気を取り直して現在進行中の「PLUTO」に全力を傾けていただきたいですね。

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2007/02/27

のだめカンタービレ #17

のだめカンタービレ #17 (17)
 ちょっと遅くなりましたが、のだめの最新刊です。今回はいやにシリアスで、あまり笑えるところが無いのが残念。

『音楽に没頭するあまり、すれ違うのだめと千秋は!?
大成功で幕を閉じた千秋の常任指揮者デビュー公演。その演奏を聴いたのだめは、音楽に真剣に向き合う。次回公演に向け、音楽に集中できる環境を求めた千秋は、アパルトマンから姿を消した。そして真価が問われる第2回公演で、千秋は……!?』

今回のキーパーソンは千秋真一の父親千秋雅之。帯の紹介文では

「千秋が12歳の時に離婚した放蕩親父。世界中を飛び回る有名音楽家だが、マネージャーの女との浮気現場を息子に目撃されたことがある。」

とあります。シュトレーゼマンもスケベ親父でしたがあんな陽性の人物と違い、雅之はどちらかと言うと陰の印象を受けます。しかし、というか人物設定上当然と言うか、ピアノの実力は相当のもののようです。今回初めて独演会のシーンが登場しますが、選曲とその順番がただものではない(^_^;)です。なんとBBBと3人の頭文字Bの巨匠の(難)曲を取り上げており凄い自信家ぶりを見せつけています。

1:バッハ: パルティータ第2番 ハ短調BWV.826
2:ブラームス: ピアノ小曲集 op118
3:ベートーベン: ピアノソナタ32番 ハ短調 op111

1のバッハはひょっとしたら真一がマルレオケで弾き振りをやったバッハのピアノコンチェルトにあてつけているのかもしれません。まあそれにしてもグールドと言うとんでもない比較対象のいる曲を堂々と一曲目に持ってくるところが凄い。

2はブラームス晩年の、諦観を感じさせる小品集です。私はアシャナシエフの演奏をよく寝る前に聴いて鎮静剤代わりにしていますが、これをコンサートのど真ん中にもってくるとは、、、

コノセンキョクノイガイサニドギモヌカレタヤロ(byヨギータ)

まあ静寂と寂寥を感じさせるこの曲目では、お客さんが高揚するとはとても思えません。しかし、終わった後のintermissionでは、どういうわけかみなさん「とっても情感豊か」「昔はもっと切迫感に溢れていた」との高評価。ほんとか?

どうせなら3の通称「熱情」を真ん中に持ってきたほうが良いのではないか?と思いますが。そしてどういうわけか、この3が一番さらっと描かれています。のだめはいたく感動したようですが。

まあ、真一が越えなければいけない壁の高さを見せつけた、と言うところなのでしょう。肝心の真一は聴いてませんが。そしてのだめの目標は「むっきゃー、打倒千明雅之!」と決まったようですが、はてさてそんな無茶な目標大丈夫でしょうか?

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2007/01/19

PLUTO 4 / 浦沢直樹

PLUTO 4―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (4)
 浦沢直樹氏が「鉄腕アトム」へのオマージュとして描き続けている「地上最大のロボット」のリメイク作品「PLUTO」の第4巻が出ました。表カバーはアトム産みの親天馬博士です。

 相変わらず幾つかのエピソードが錯綜して語られ、更にはまだ意味の分からないフラッシュバックが挿入されるため、なかなか全容の理解が難しいですが、ぐいぐいと話に引きずり込む力量はさすがですね。手塚氏の代表作「鉄腕アトム」の中でもとりわけ人気の高いあの原作に真っ向から挑んで一歩も引けをとらない作品を作り上げる手腕には感嘆を禁じ得ません。画風も当代一流の実力者だけあって大したものです。それを見事に価値転換し笑い飛ばしてしまう後書きの西原理恵子の肝っ玉も大したものですが(爆。

「作品に華がないのよね」

には笑わせていただきました。

 さて、この巻でなんとアトムが死んでしまいました。それもいともあっさりと(涙。原作と違うじゃん(謎。まあ他のロボットと違ってボディの破損が無いのがミソかもしれませんが。

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2006/12/24

もやしもん4

Moyashimon4
 ここで振り返るシリーズを中断して臨時ニュースをお送りします(ゴエちゃん風)。

クリスマス・イブの日にわざわざ安田大サーカスの営業を見るためにショッピングモールへ出かけた暇人の情報によりますと、もやしもん4が本屋の店頭に並んだ模様です。それも携帯フィギュア付きで。早速オリゼ君をつけた暇人は

「オリゼ君をつけるのが夢だった、ピロリの野郎でも仕方ないと思っていた」

と感涙に咽んでいる模様です(爆

もやしもん(4) 限定版
もやしもん(4) 限定版

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2006/12/07

もやしもん占い

H_pylori
ピロリ・ゆうけいの図)
 とりあえずココログメンテ中に仕入れたお気楽ネタを(^^ゞ。ヒオチ・まことさんに教えていただいたもやしもん占いです。「もやしもん」って何?という方はこちらをどうぞ。ちなみに私に「もやしもん」を教えてくれた息子は東京方面の一人暮らしでかもされてるらしいです(汗。

早速やってみました、、、、、何と私は、、、、、

ピロリ菌

わたしゃみなさんの胃潰瘍のもとかよ(涙。以下引用。

『あなたは、とても無邪気な性格。どんなにアクのある人とも、あっと言う間にうちとけてしまいます。あなただけの多彩な特技が強み。腕を磨いて、スターを目指しましょう。

・ヘリコバクター・ピロリ[Helicobacter pylori]
胃に存在する細菌。強酸性の胃液を中和して、4本の鞭毛で飛び回っている。多すぎると胃潰瘍や胃ガンの原因になるが、少なすぎると食道炎の原因になるとも言われている。』

さあ、皆さんもどうぞ~、かもされてください。

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2006/10/14

のだめカンタービレ#16

Nodamesharp
のだめカンタービレ 16巻 限定版

 のだめの新刊が出ました。今回は

「千秋のオケのリハを長々と描きました」

以上です。のだめのピアノ演奏は全くなし。もちろん表紙のようなマリンバ演奏もありません。でも

マングースシャープペン

が付いてきます!(^^)!。どうでもいいですがハブも付いてます(^_^;)。でもそのせいで999円もしたじゃん(>_<)。ちなみに全国で500冊にマングースうちわも封入されてるそうです。さあ、皆さんも運試しにどうぞ。

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2006/07/19

もやしもん

もやしもん 1 (1)
 先日「のだめカンタービレ15巻」をご紹介しましたが、そこでのだめちゃんの部屋をかもしに出現し、後世に語り継がれる(はず)の「のだめカレー事件」を引き起こした細菌キャラが気になっておりましたところ、東京から帰省した息子が、これがご本家だよ~んと「もやしもん」(1)~(3)を見せてくれました。早速かもされております。大豆インクに古紙再生紙というところにもこだわりを見て取れますね。

 もやし屋(種麹屋のこと)の息子で幼い頃から「菌類が見える」という突拍子もない設定の主人公が農大に入学するところから始まり、3巻でまだ一年の夏休み。いや~農耕、じゃなかった濃厚な展開。先日鉄腕DASHで「臭い食べ物を探す」ネタをやってましたが多分この漫画を見て思いついた企画でしょうね。
 登場人物の顔の造形は今ひとつ馴染めませんが、かわいい菌群のキャラクターはイケてますね。一応私も微生物学は履修しましたし、未だに日々悩まされ続けてますし名前にも愛着がモテます。何より彼等(か?)の「かもすぞ~」という心意気が良い(^_^;)。
 O157の「かもすぞ~ころすぞ~」のブラックジョークには苦笑しましたが、まじめにあとで解説してますし、不必要なまでの過剰な清潔信仰に警鐘を鳴らしているところなんかも喝采を送りたくなりました。

 ところでこの主人公、病院にも是非欲しい人材です。日本中の病院からMRSAやらVREやら緑膿菌やらを撲滅してくれるんだったら確かに「3億」以上の価値はありますね。本人は絶対に病院は嫌のようですが(^_^;)

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2006/06/16

のだめカンタービレ #15

のだめカンタービレ #15 (15)
のだめカンタービレ #15 (15)

 笑えるクラシック漫画「のだめカンタービレ」の新刊が出ました。もう15巻を数えるんですが、今回はひさしぶりに主人公のだめちゃんこと野田恵にスポットライトが当たった気がするな(^_^;)

初リサイタルで、のだめ菌爆発!?
オクレール先生の紹介で、リサイタルを開くことになったのだめ。ブルターニュのお城に到着してみれば、城主はとてつもないモーツァルトマニアだった。のだめ、苦手なモーツァルトを、初リサイタルでどう演奏するのか!?(AMAZON紹介より)

 生誕250年だかなんだか知らないけど、またモーツァルトかよ~、と少々げんなりしながら読みはじめましたが、幸いのだめちゃんもおんなじ思いだったようで、胸のすく良い展開でした。そう言えばステレオサウンドの新連載許光俊氏のエッセイも、「モーツァルトを聴いて癒されているような奴は負け犬だ」、なんてかなり辛辣でしたね。

 今回はパリを離れて南仏へ向かいましたので絵的にも面白かったです。3月に「バリのモン・サン・ミッシェル、タナロット!」を連発した身としては、本物を一瞬拝めてありがとう、でした(^_^;)
 お約束の俺様千秋様の弱点海恐怖症も出てきますし、それなりのラブラブぶりも見せてくれます。お色気で言うと、ちょっと下腹部の気になるターニャのビキニ姿もちゃんと用意されております。

 恐怖ののだめカレー事件は次刊嵐の予兆か!?

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2006/01/20

のだめカンタービレ#14

のだめカンタービレ #14 (14)
のだめカンタービレ #14 (14)

は: ご主人様、忙しい忙しいと言っておきながらのだめなど買ってらっしゃるんですか?
ゆ: はむちぃよ、実は違うのだ、もうセンター試験まで1週間を切った息子が買ってきたのだ。
は: ええっ、私の天敵のどらーーー、もと~い、ご子息様が!試験直前に(・o・)?ご主人様ご注意なされませ。
ゆ: 当然したぞ、

センター試験が終わってから読め、とりあえず私が読む

ってな、わっはっは。
は: はいはい(-_-;)、で、ご子息様はどうおっしゃられました?
ゆ: もう読んだそうだ(シレッ。
は: やっぱり、あのドラ、もとーい、ご子息様らしゅうございます、トホホ。

ゆ: ここへ来て展開が少しゆっくりになってきましたな、次の大いなる飛躍までの助走期間なんでしょうけれど。それにしても千秋君、悲慘な目にあう星のもとに生まれついたようじゃのう。
は: ---千秋様、おいたわしゅうございます(ToT)。
ゆ: しかしそれでいて相変わらず打たれ強い奴じゃ、ふおっふおっほ~。
は: のだめ様は少しずつその才能が開花していきそうで楽しみでございます。
ゆ: なんと言っても主役だからな、Ruiさんに負けず頑張って欲しいもんです。ゴールデンカプルだから笑いの方の才能も期待してます(爆。
は: そういえばRui様の人物描写も丁寧に描かれていて、好感が持てますですね。
ゆ: そうそう、天才の苦悩というのはやはりこういうストーリーには無くてはならないテーマだからね。天才オレ様千秋様の苦悩には涙あり笑いありだけど、Ruiのちょっとシリアスな設定は、良いバランスを取ってくれてるよね。

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2005/10/06

失踪日記

 先日アキラさんのブログのコメント欄で吾妻ひでおの「失踪日記」のことを教えてもらって気になっていました。そのうち本屋でと思っていたら、一昨日息子が突然「これ、読んだら」と手渡してくれたんです。シンクロニシティ!?

失踪日記
失踪日記

「全部実話です(笑)」──吾妻
突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。
波乱万丈の日々を綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション!

 いやあ、SF漫画の天才あじまー先生がこんなことになっていたとは(愕然。先日「虎よ、虎よ!」でチラッと書きましたがジョウント効果をパロって

青色ジョウントで青色申告に行く

とやったのは、確か「不条理日記」だったでしょうか。不条理日記は確か星雲賞までもらった筈。

 それが野垂れ死に寸前までいくは、アル中で精神病院に入院するは、壮絶な人生ですね。それをけろっと他人事みたいに笑いを取りつつ明るく描くところがあじましぇんしぇいらしい。警察に保護されたら、警察にもロリコンがいて、「吾妻先生、先生ほどの人がなぜこんなーーー」には笑いました。

 一言だけ言わせていただくと、泥酔者ほど夜中当直してて気が萎える患者はいないんですよ。暴れたりわめいたりされると本当に泣きたくなります。臭さも尋常じゃないし(>_<)吾妻先生、二度とこんなにならないで(^_^;)。

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2005/09/24

ご主人様の秘密(3)

 こん**は、みさなま、今晩ご主人様が帰ってこられる予定でございます。ということはこのシリーズも今日が最後でございます。はむちぃめの命を懸けたこのシリーズ、お楽しみいただけましたでしょうか(*^^)v。
 最後は「博士の愛した数式」ならぬ「ご主人様の愛した少女漫画」でお楽しみ頂きましょう。
訪問者
訪問者

 まずはなんと言ってもご主人様のモスト・フェイバリット萩尾望都先生の作品でございます。これは名作「トーマの心臓」の外伝的作品でございますが、なんとも切なくてリリカルで美しくて涙無しでは読めないそうでございます。フラッシュバックで「グスターフ!」と時々叫びたくなるそうでございますよ、ウヒョー、オスカーかあんたは(^_^;)。おっ、申し訳ございません、はむちぃめ取り乱してしまいました。そうそう外伝的作品としては「11人いる!」の続編「東の地平・西の永遠」も切なくてよい作品でございますね。

空くんの手紙 (1)
空くんの手紙 (1)

 まこと様もお気に入りの隠れた名品でございます。実はーーー独身時代の奥様が好きだったので影響されたらしゅうございますよ、ウッヒッヒー^m^。

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚 (巻之1)
るろうに剣心―明治剣客浪漫譚 (巻之1)

 少年ジャンプに初めて女性固定ファンがついたという歴史的歴史ドラマでございます。剣心、佐之助、斉藤一、四之森蒼紫と何れ劣らぬキャラに女性ファンが熱狂したのは記憶に新しいところ。実はご主人様はしばらくの間PSのゲームに相当入れ込んでおられましたのでございますよ、ウヒヒ。
 そういえば一緒に石垣にいっておられるお孃様、先日カナダからお戻りでございましたがご主人様へのお土産は英語版rurouni kenshin2冊でございました。
 ちなみに飛天御剣流最終奥義:天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)は英語版では
Heaven-Bridging Dragon Spark
または
Dragon Flight of Heaven
だそうでございます。

は~、おもしろかったでございます。さてご主人様ご帰還後のはむちぃメの運命や如何に?

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