2009/09/06

TL第一節:神鋼対サントリー戦

Vssuntory
 先週の金曜日にいよいよ今季のラグビートップリーグ(TL)が開幕しました。開幕戦の前季のTL優勝の東芝と日本選手権王者の三洋との戦いは三洋に軍配が上がり、今年は去年にもまして混戦が予想されます。
 下部から昇格した慶応卒の山田のいるホンダヒートやオーストラリア元代表のラーカムを要して再起して来たリコーも侮れません。去年の中位チームも虎視眈々と上位を狙っています。TLに順応してきたドゥラームのいるクボタがかなり暴れるんじゃないかと恐れております。
 というわけで去年何とかベスト4に食い込んだ我が神鋼スティーラーズも安穏としてられません。よりによって第一節は去年大敗したサントリー戦。と言うわけで体調不良の体を引きずって長居第二陸上競技場まで出かけて観戦してまいりました。いやあ冷や冷やモノでしたが何とか引き分けに持ちこんでくれました!

Nangai3
神鋼 24 - 24 サントリー

前半 12 - 17
後半 12 -  7
(規定によりMOMはなし)

 相手が地力に勝るサントリーですから、去年と同じようにもう空中戦しかありません、と言う事でSOは久々に見る森田君。神鋼も東芝のヒルや三洋のブラウンのような「KING]をSOに固定できればいう事ないんですが、残念ながらどれだけのタレントはいませんのでゲーム毎に選択していく事になると思います。
 今年はヒルゲンドルフ正面(今季はやっぱりダメらしいですが)も入部しましたし、菊池もいますし、森田もそろそろ頑張らないといけません。デビューした年は日本代表に選ばれたのが嘘のように萎縮してミスキックを連発したり試合判断が悪かったりでがっかりした覚えがあるのですが、今回は得意のキックも当たっていましたし、状況判断、ディフェンス等随分成長していて頼もしくなりました。これならしばらく固定して使ってもいいんじゃないかと思いました。

 さて、前半は個々のフィジカルを鍛えた成果が現れ、アキレス腱断裂から復帰のキャプテン大畑のごっつぁんトライも含めて前半の30分までで12-7とリード。これには観客席も大いに沸きました。
 しかしそこからまたまた神鋼の悪い癖が出てしまいます。後10分守りきってくれと思っていたら、BKがキックに徹せずに安易に自陣でボールを回して奪われる判断ミスで逆転され、おまけに8番谷口君がしょうもないシンビン食らってホーンが鳴った後にPGを食らうという最低の展開で前半終了。
 今季平尾GMが課題に挙げている「クリティカル・モーメント」の重要さを判断できていない象徴的な残り10分であり、今後の大きな課題だと思います。

 後半も開始早々にキャッチミスから小野澤の個人技であっさりトライを決められ、もうこれまでか、と思ってから粘りました。頑張ってディフェンスしつつ、全員に再度キック戦法を徹底。敵陣に蹴りこんで敵陣でプレーする事により反則を誘いPGを重ねていきます。そしてホーン間際に後半4本目のPGを森田が決めて同点でノーサイド。トライを狙わなかったのでブーイングも出てましたが、ま、サントリー相手じゃ仕方ないですね。

Nagai2  今日はMOMは無しですが、当方ではキックゲインやキックパスなどに成長を見せ、後半3PGを冷静に決めた森田でしょう。残念だったのはデルポートが今一つ当たっておらずそれ程難しくない1PG1Gを外した事で、結果論ですがあれが決まってたら勝ってましたね。
 フォワードではやはりウォレスハリソン。彼がいる事によりサントリーのようなセットプレーの強い相手でもラインアウトで確実にマイボールを支配できる事が分かって収穫だったと思います。あと、やっぱり後半から伊藤剛臣ジョシュ・ブラッキーを投入した事により流れがよくなりました。ベテラン伊藤さん、今年もよろしくお願いします(笑。

 とにもかくにも前季空中戦法全く通じずに大敗したサントリー相手にスクラム、ラインアウトを互角に戦え、80分フィジカルが落ちなかったのは成長の証でしょう。まだ接点での強さはサントリーの方が上で、ターンオーバーが一本も無かったのが大きな課題です。

 相手ながら凄く期待していた元オーストラリア代表のSHグレーガンは意外にオーソドックスなプレーに終始しており、むしろ新人SOのトゥシ・ピシの方がトリッキーなサインプレーやスピーディな動きで目だっていました。NZ出身らしいですが、どちらかと言えばオセアニア系の(去年までうちにいたホラのような)SOですね。

 というわけで、今年も上位に食い込めそうな気配はありますが優勝できるだけの力はまだないです。とにもかくにも一戦一戦を大事にして試合をこなしながら平尾GMの掲げる「クリティカル・モーメント」「アージェンシー」「エクシキューション」という3点を全員が意識して戦えるチームになってもらいたいものです。

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2009/02/09

神鋼スティーラーズ今季終了

Kobelcosteelers
 ラグビートップリーグのKOBELCOスティーラーズが2月7日の日本選手権でNECに29-30で敗れ、今季終了と相成りました(涙。トップリーグでは久しぶりに4位に入りましたが、ここまでが限界だったようです。今季は目標に掲げた個々のパフォーマンスの向上は一定の成果は出て、特にスクラム第一列が安定したと思います。ELVにも比較的上手く対応出来たのではないでしょうか。
 しかし、私が見た幾つかの試合の全てがそうだったのですが、試合の中での好不調の波が大きく、相手に一旦主導権を渡してしまうとガタガタッと崩れるところが課題だと思います。他の上位チームに比して層が薄いのも気になりますね。主将でSHの後藤がいなくなると途端にあたふたします、昨日のNEC戦などその際たるものでしょう。新戦力のFBデルポート(南ア)の獲得は成功でしたが、彼がいないと最終ラインが脆いです。
 来季はバックスの立て直し、それに年齢的に限界の近い元木、伊藤、大畑の後継者の成長を望みたいと思います。

 他の試合ではリコー対帝京の試合が凄かったですね。帝京の無念のPG失敗で同点で終了、トライ差で辛うじて勝ち残ったリコーはあのオーストラリアの英雄ラーカムを要しているチームですからねえ。

 さて、最後に触れざるをえないのがクリスチャン・ロアマヌ(東芝)の大麻疑惑です。ブレイブルーパスの公式HPに公式のアナウンスメントがあり、B検体で陽性が確定した場合日本選手権を辞退する予定だそうです。そんな逃げ口上を用意したなら言っておきますが、

JADAがA検体を陽性と発表すれば間違いという事は先ずあり得ない

です。それならMS杯決勝も辞退しておくべきだったと思いますね。一応優勝おめでとうと言っておきますが。

 それにしても後味の悪いシーズンとなりました。世間ではトップリーグに対する関心が薄いからそう騒がれませんが、ロアマヌは今シーズンのトライ王であり、彼の活躍が東芝のトップリーグ一位に大きく貢献している事は間違いない事実です。プロ野球でホームラン王が大麻を吸っていたら転地がひっくり返ったような大騒ぎになるでしょう。
 先日逮捕されたヴィヴィリとこのロアマヌは埼工大時代にも暴行事件をおこしており、それを知りながら採用した二人が再びそれぞれに不祥事をおこしたわけで、東芝のチェックが甘いと謗りを受けてもしょうがないと思います。

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2009/01/12

ラグビー大学選手権の感想

Wasedavictory09012
(上段:試合終了直後の両チームの明暗、下段:TVカメラにVサインを送る早稲田豊田主将)
 第45回全国大学ラグビーフットボール選手権決勝が1月10日に行われ、早稲田大学が15回目の優勝を達成しました。おめでとうございます。

早稲田大学 20 - 10 帝京大学

 準決勝2試合を含めた3試合は全て純国産スピード型チーム(早稲田法政)対外人補強パワー群団(帝京東海)の戦いとなりました。準決勝は一方的展開、決勝もあまり波乱の無い展開で、正直言って今回のTV観戦はあまり面白くなかったです(笑。ELV(暫定的新ルール)は攻撃が面白くなると施行前は言われていましたが、大学もトップリーグも見た感じではやたらハイパント等のキック合戦が増えただけのような印象ですね。日本選手権が終わった頃にラグマガ等で統計分析がされると思いますので、それを待つ事にしましょう。

 さて、早稲田は今回対抗戦Gで帝京、明治に敗れて長い間対抗戦グループで続けてきた連勝が途切れ、相当の危機感を持って選手権に臨んできました。2試合を見た印象で言うと結局彼等が修正してきたのは

接点への集散で相手に負けないこと
ラインディフェンスをきっちりと行うこと
反則を繰り返さないこと
スクラムで組み負けないこと

といった基本的プレーの修正とディフェンスの強化だったように思います。その上で満員の国立競技場での場慣れといった強みが加味され安定した試合が出来たのでしょう。その辺はさすが早稲田、としか言い様がないですね。

 さて今日の試合、早稲田はファーストスクラムで帝京に組み負けなかったことで落ち着きました。これが押されていたら展開は随分変わっていたかもしれません。

 もう一つのポイントは反則でした。早稲田がシンビン一人、帝京がシンビン二人と反則の繰り返しに厳しい主審で、特にゲート・オフサイド(ラックへのサイドからの参加)に厳しかったですが、それにいち早く対応して反則を減らした早稲田と、気負いが勝ちすぎて何度も同じ反則を繰り返す帝京の差が如実に出てしまったと思います。特に外人はこういう時に興奮しやすい短所があり、ツイがシンビンで退場してしまったのが痛恨でした。

 結果論になるかもしれませんが、帝京は「今日は勝てる」と言う手ごたえがありすぎてそれが気負いになり無用な反則を繰り返し墓穴を掘ったと思います。むしろ去年のような無欲のひたむきな試合の方が早稲田をたじろがせていましたから、メンタルが如何に大事な要素か私も良く分かりました。

 選手では準決勝で動きの良かった両方のNo.8、早稲田の豊田主将と帝京の野口君の動きに注目していましたが、やんちゃ坊主のイメージが戻った豊田君が2トライをあげて意地を見せつけました。野口君も再三スクラムからのサイド攻撃を仕掛けましたが、早稲田には思うように通用しませんでした。良い選手だと思うのでこの口惜しさをバネにさらなる飛躍を期待したいですね。他には早稲田の副主将CTBの長尾君と帝京の一年生CTB南橋君が印象に残りました。

 それにしても優勝インタビューの豊田君、本当にやんちゃ坊主の印象どおりですね、「やばいっす」の連発には、普段言葉使いには厳しい批判を繰り返す私も笑わざるを得ませんでした(笑。

 さて次の目標は両チームとも日本選手権ですね。ゆっくり休んでからまた、トップリーグに通用するチームを作り上げてください。

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2009/01/08

第88回高校ラグビー大会決勝

Kunisadatry
(常翔啓光学園WTB国定周央選手のトライ)
 第88回高校ラグビー大会決勝で常翔啓光学園が優勝しました。おめでとうございます。

決勝: 常翔啓光学園 24 - 15 御所工・実

 同じAシードではあるものの実力差は歴然としていたので、啓光の圧勝かと思っていましたが、御所も後半シード校の意地を見せ2トライをあげたのは立派だと思います。

 啓光学園は典型的なバックスのチームですが、超高校級のウィング国定君と言う飛び道具を持っているのが強みです。この決勝では杉本監督が初めて国定君に「思うように走り回れ」と言う指示を出したそうです。結果、チームプレーと言う足枷を解かれ華麗なステップと異次元の速さでグラウンドを駆け回りましたので、御所も防御のしようが無かったですね。
 彼のお父さんの国定精豪さんもトヨタで活躍した名WTBでしたし、お祖父さんはかつての名門目黒高校の名監督梅木恒明氏だそうで、まさにサラブレッドですね。将来の日本を代表する選手に育って欲しいものです。

 もちろんウィングまでボールが回らなければ活躍のしようもない訳ですが、その意味でNo.8、ハーフ団、CTB、FBの中心軸がしっかりしている事が啓光の強みだと思いました。特にNo.8の君、CTBの森田君、三原君が印象に残りました。

 私の地元奈良県の御所工・実も、暫定的新ルール(ELV)や高校特有のルールの恩恵もあっての事だと思いますが、小型チームでありながらよくここまで頑張ってきたと思います。SH前川君のハイパント、SO吉井君の判断力でチームを自在に動かし大型チームを翻弄して来たのは痛快でさえありました。
 が、似たようなスピード型チームで、一枚上手の相手だと逆にチームの個性を悉く潰されてしまいました。相手のプレッシャーが強くてハイパント攻撃が機能せず、かといって吉井君にボールが回っても孤立していて動きようがない、という状況ではいかんともしがたかったですね。その中で見せた意地の2トライを褒めてあげたいと思います。この校名での出場は最後になりますが、準優勝という結果には胸を張って帰郷して欲しいです。

 常翔啓光学園は校名が変わってから初の優勝ですが、通算では7回目の優勝となり、秋田工、同志社に次いで歴代3位となりました。
 ちなみに常翔と言う学校法人は摂南大学、啓光学園、前・大工大付属を包括しており、摂南大は早くも大学選手権で初勝利をあげましたし、常翔学園(前・大阪工大高)は「裏花園」とも言われているサニックスのワールドユース予選会でこれも同じく対奈良対決で天理を破って優勝しています。
 となると、今後も啓光を中心にベスト4が大抵大阪、京都、福岡あたり、と言う時代が当分は続きそうですが、それでは高校ラグビー会全体にとっては決して良くないと思います。かつての名選手が育てたチームが初出場した滋賀(光泉高校、薬師寺氏)や高知(高知中央、大八木氏)のような新しい風も吹き始めており、他府県も頑張って欲しいものです。

 地元の毎日放送でさえ、準々決勝までは深夜のハイライト番組でしか放映しませんので、今大会のベストゲームを選ぶのはとても難しいのですが、番組を全て見た中で特に印象深く、、そして今大会の流れを決定付けたと思われるこの試合をあげたいと思います。

1月1日 3回戦: 東京高校 3 - 7 常翔啓光学園

 

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2008/12/22

神鋼対三洋電機観戦記

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 昨日今季初めてのラグビー・トップリーグ観戦に出かけてきました。我が神戸製鋼スティーラーズにとって天王山となる一戦、全勝街道を突っ走る唯一のチーム、三洋電機ワイルドナイツとの対戦でした。最後10分で地力の差が出て完敗しましたが、去年よりはTL上位に食い込めるだけの力がついて来たかな、という印象でした。

神戸製鋼 35 - 52 三洋電機
 前半   12 - 21
 後半   23 -    31
Man Of The Match:  ダニエル・ヒーナン(LO)

 前半は開始早々にノーホイッスルトライを取られ出鼻をくじかれました。その後は両者ともキックを主体としたゲームメークで拮抗し、この日当たりまくっていた山本大介が3PGを悉く決めて追いすがりますが、勿体無いことにロスタイムに榎本にスコーンと抜かれてトライを許してしまいました。この最初と最後のトライが勿体無かったですが、結局ハンドリングミス等の基本的なスキルの差が出た訳で、ここが全勝の三洋との差なのかなと思いました。

 後半は開始早々ディフェンスを立て直して先に2トライを奪い一旦は逆転しました。これには驚きましたが、三洋は積極的な選手交代を次々と行い、じわじわと神鋼を追い詰め、24分にシオネ・バツベイ、32分にダニエル・ヒーナンが力技でトライをあげて逆転し、そのままリードを広げて終了、終わってみれば完敗でした。

 神鋼は後半20分まで期待を持たせてくれただけ地力はついてるのかなと思いましたが、逆に言うと最後10分持ち堪えられないところに優勝候補筆頭のチームとの差をありありと感じました。基礎体力の向上を今年は図ってきたということですが、その上に一つ一つのプレーの精度を上げていくのが今後の課題でしょう。

 残念だったのが今年の好成績を支えてきた南ア出身のデルポートが出場しなかったこと。リザーブにも入ってなかったので怪我か故障だろうと思いますが、どんなプレーをするのか楽しみにしていたので残念でした。

 三洋はスクラムやラインアウト等のセットプレー、接点への集散の速さ、個々の選手の体力等、全てに神鋼に勝ってはいたものの、正直言ってあまり感心した試合ではなかったというか、思ったより弱いな、という印象でした。
 結果だけ見てトニー・ブラウン抜きでも強いんだなと単純に思っていたのですが、やはり彼がいるいないの差はとても大きいです。やはりラグビーは現場で見ないと分からないものですね。
 ゲームメークに明確な意思が感じられず、何となく相手に合わせてしまってる時間帯が多く、そのうち誰かが抜いてトライするだろうという感じで戦ってる気がしました。トニーがいたらみんな怒られまくってたんじゃないでしょうか。

 更に問題なのはプレーが全般にラフなところで、決して褒められた戦い方ではありませんでした。一時神鋼に逆転されたのも、反則から7つもPGも決められたのが主因でしょう。主審の平林さんにもしょっちゅう注意されてましたし、シンビンが出なかったのが不思議なくらいです。特に8番は日本代表の選手なんだからもう少しラフプレーは謹んで欲しいですね。

 さて神鋼はあと3試合、サントリーヤマハという地力のあるチームとの対戦を残しており、4位以内がかなり苦しくなってきましたが、今日の中盤のようなきちっとしたプレーをすれば活路は開けるように思います。なんとか前半開始直後のエンジンのかかりの遅さを修正して勝ち残ってほしいものです。
 三洋電機は名前は残るようですがパナソニックに吸収されてしまうことが決まっており、名門として恥ずかしくない横綱相撲で優勝して花道を飾ってほしいです。そのためにもやはりトニー・ブラウンの復帰が待たれますね。

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2008/11/30

祝関西学院大学優勝

Kwangaku
 本日ラグビー関西大学リーグで古豪関西学院大学初優勝(リーグ戦になってから)しました。おめでとうございます。

関西学院大学 39 - 0 天理大

 関西と言えば同志社京産大という時代が長く続きましたが、関学も近年力を入れるようになり、高校レベルからの引き上げをはかり、実は去年もかなり前評判は高かったんです。残念ながらそれが空回りしたところがあって去年は今一つ伸び悩んだのですが、徹底したディフェンスの強化により今年は見違えるように強くなりました。
 同じ古豪の天理大も今年は強化が実って上位に食い込むまでになりました。しかし関学は今日勝てば優勝、一方の天理大は46点差以上つけて勝たないと優勝は無理で、今日の一戦に限ってはモチベーションの差がそのまま試合に出てしまいました。

 最初から関学のペースで試合が進んでしまえば、7人制日本代表の長野(ちょうの)君(2年)が自由に暴れまわれます。3トライをあげる大活躍で、本領発揮と言うところでした。天理大も後半ラインアウトを建て直し必死に攻撃、ディフェンスを頑張っていました。局面局面では良いところもあったのですが、もう守備からして前乗りになっている関学のゴールを割る事はできませんでしたね。

 関西にも新風が吹いてきて後は関東勢にどれだけ通用するかです。関学でさえ正直なところまだ早稲田、帝京、慶応、関東、法政、東海に勝つのは難しいでしょう。とにかく主力の怪我を避けて万全の調整をして日本選手権に臨んで欲しいです。関東学院対関西学院なんて、良い組み合わせですよね(笑。

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2008/03/29

ラグビーワールドカップ2007 プレミアムBOX

ラグビーワールドカップ2007 プレミアムBOX(2枚組)
 珍しくラグビーネタ連発です。待ちに待ったDVDが来ました、去年のラグビーW杯の総集編ボックス・セットです。

 もちろん全ての試合の結果は知っているわけですが、それでもまたあの季節の興奮が蘇ってきます。結果は知っていても見ていなかったシーンも沢山ありましたし。中でも個人的に一番気になっていたのは、エリス杯への最短距離にいるといわれていたNZL・オールブラックスが敗退に至る決定的なシーン、準々決勝対フランス戦疑惑の判定に注目。フランスが後半勝ち越したトライに至るパスなんですが、、、

あれは完全にスローフォワードじゃん(ToT)!!!

オールブラックスは負けずしてフランスを去りましたね、あの夜選手たちが荒れたのも良く分かりますよ、ウンウン。とは言え、確かにオールブラックスのディフェンスは結構雑だったですね、まあ予選プール5試合で300点も取りゃあ、怪我したくなくて雑にもなるでしょうけど。

 一方の南アフリカ・スプリングボクスは鉄壁のディフェンスで優勝したと言えます。決勝レベルになるとオフェンスよりディフェンスが優れたチームが勝つと言うのがプロの目でしたが結果的にはその通りでした。

 さて、このDVDを見た限りでの予選プールのベストゲームは、日本と同じ組だったフィジー対ウェールズ戦だと思います。凄い試合だったんですねえ。
 個人的には、勝負に意味のあるトライと言う点でデラサウ(フィジー)とシェーン・ウィリアムス(ウェールズ)のこの試合でのトライが予選ベストトライだと思います。決勝トーナメントでのベストゲームは準決勝南ア対アルゼンチン戦、トーナメント戦ベストトライも同試合でのブライアン・ハバナの2トライでしょう。

 日本の遠藤のウェールズ戦でのトライと、アメリカのングウェニアのハバナを抜き去ったトライが大会トライ・ベスト2及び1位に選ばれていて嬉しい限りですけど、いかんせん勝負には何の関係もなかったですからねえ(嘆息。

 ウィルキンソン(イングランド)、エルナンデスコンテポーミ(アルゼンチン)、モンゴメリー(南ア)、ボクシス(仏)等のキックも素晴らしいのは認めますが、やはり防御合戦、PG合戦での勝負は面白みに欠けます。その意味で今注目されているのがスーパー14で用いられているELVと言う新ルールですね。大きな特徴の一つがPGを減らしFKを増やしている点で、これが定着するか否かが3年後のW杯に影響を与える可能性は大きいでしょう。定着すれば次回の地元オールブラックスにとっては明らかに有利になると思いますが、とにかく楽しいラグビーが見たいです。

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2008/03/28

ラグビーマガジン5月号

Rugby magazine (ラグビーマガジン) 2008年 05月号 [雑誌]
 日本選手権が終わったので、とりあえず買ってみました。三洋の司令塔トニー・ブラウンが表紙でしたし(^O^)。でもトニーは早速スーパー14に行っちゃってインタビューはなし、その代わりといっては何ですが、宮本監督が熱く語っておられました。その宮本さんも勇退し、本業に専念されることになりました。お疲れ様でした。

 色々と面白い記事はありましたが、何と言っても巻末インタビューに2007年M-1王者のサンドウィッチマンが出てたのが面白かったです。仙台商業時代も富澤が1番、伊達が3番で今の立ち位置と同じだったそうで、今でも逆になると気持ちが悪いそうです(笑。中川家の高校ラグビーの司会は全然面白くないので、毎日放送さん、彼らを使ってみてください(^_^;)。

 また、この時期のインタビューは引退記事が多いのも特徴ですね。東芝の黄金時代を牽引したスコット・マクラウドも引退です、お疲れ様でした。我が神鋼からも清水秀司八つ橋修身の二人のインタビューが載っていました。もちろん知ってはいましたが、本当に寂しくなりますね。

 さて、今季号の楽しみと言えばベスト・オブ・2007-8のファン投票ですね。今年はほとんど観戦にいけなかったので選択肢が少ないのですが、今からゆっくり考えます。とりあえずベストゲームだけは決まってます。日本選手権準決勝、三洋対トヨタ戦です。25-24と白熱した好試合で、特に後半40分のホーンが鳴ってからのトヨタの怒涛の攻撃とそれを凌ぎ切った三洋の魂のディフェンスは感動的でした。両軍の素晴らしいファイトにあらためて拍手を送りたいと思います。

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2008/01/20

スティーラーズ観戦記

Steelres080119
 今季は体調が悪いのでラグビー観戦は封印していたのですが、ここのところ我が神戸製鋼スティーラーズの成績が思わしくなく、居ても立ってもいられず19日の土曜日に思い切ってホームズスタジアム(旧ウィングスタジアム)まで出かけてきました。何とか勝ちましたが、確かにこれではベスト4は難しいなあと思いました。

神戸製鋼 26 - 17 リコー
 前半   21 -  0
 後半    5 - 17

 神戸製鋼はここまで6勝4敗、リコーは2勝8敗、実力的には神鋼の方が上のはずです。しかしながら神鋼は三洋に初黒星を喫してからは2勝4敗と失速気味で、先週トヨタに7-45とボロ負けして得失点差もマイナスに落ち込んでいます。

 前半開始早々に敵陣に攻め込み、先発SOのピエーレ・ホラがゴールポスト脇に飛び込んでトライ。開始直後を支配できない神鋼の悪い癖が解消され、これは今日は楽勝かなと思いました。しかしながら、最近の調子の悪さを引きずっているのか、それ以後決め手を欠く上に、双方ハンドリングミスが連発してややしまらない膠着状態が続きます。それでも踏み込みの一歩速い神鋼が2トライを追加して前半を終えました。

 前半目だったのはオープンサイドFLのジョシュ・ブラッキー選手の相手ハーフ団に対するプレッシャーの速さと、新人WTB大橋由和選手のディフェンスの強さでした。
 相手リコーは零封されたこともあり、あまり個人で目立った選手はいませんでしたが、No.8のフェレラの大きさ、強さは印象的でした。また、先日辞任された関東学院大の春口元監督のご子息春口翼選手がハーフをしていましたが158cmと本当に小柄で、大きな選手の間にいると池乃めだか師匠状態でした(^_^;)。でも凄く筋肉質で、動きもすばやくいいSHでした。

 さて、今の神鋼に格下相手に前後半とも圧倒する力があるかどうかが心配される後半が始まりました。悪い予感というのは当たるもので、後半から出場したリコーの新人シュウペリ・ロコツイ選手(オープンサイドWTB)にいきなりロング・ゲインを許してから浮き足立ってしまいます。ブラインドサイドWTBだった大橋を濱島と入れ替えて彼のトイ面に回して以後は何とか抑えましたが、その後BKの不用意なパスミスからインターセプト・トライを許したり、濱島を小笠原仁に替えた直後のちょっとした気の緩みをつかれて35分にロコツイにトライを許したりで3トライを許す醜態でした。
 神鋼は好調だったブラッキー選手が2度連続してキックチャージして押さえ込んだトライで何とか突き放しましたが、リコーに良いキッカーがいたらひっくり返されていたかもしれません。そう言えばW杯で活躍したブライス・ロビンス選手はリザーブにも入ってませんでした。

 神鋼は今季「超攻撃的ラグビー」を標榜しているでわけですが、その割にはBKの足遅すぎです!相手ディフェンスを抜いてこりゃトライだと思った独走を何度止められてるのか(ーー;)!観客席も正直言って呆れてました。
 守備の方も確かに「攻撃的」守備が出来ているうちはいいんですが、少しでも受身に回るとボロが出ますね。去年ヤマハのネイサン・ウィリアムズ選手(現ホンダ)に圧倒されたように、突破力のある大型の外人選手にロング・ゲインを許すと守備が浮き足立ってしまうという悪癖が相変わらず修正されていませんし、後半スタミナ切れなのか、あれだけ集中力を切らしてはとてもベスト4には届かないですね。なんでこれだけのタレントが揃って激しい練習をしていて駄目なんでしょうか?いっそ高校野球みたいに徹底的な走り込みをしてみては?と言いたくなります。

 戦術的にはやはりスタンドオフを固定できていない事が最大の課題だと思います。ピエーレ・ホラ森田恭平を交互に使っているわけですが、二人のスタイルがあまりにも違うためにシーズンも押し詰まってきたこの時期に未だ周囲との連携がうまく機能していない印象を受けます。
 今回初めてホラを80分間じっくり見ることができましたが、傑出したセンスの持ち主でキックも多彩ですし、彼をSOとして十分に生かすことが出来れば素晴らしいチームになると思います。しかし本試合ではオセアニア勢独特のパスのタイミングやトリッキーなオフロードパスなどにまだ日本人がついていけてない気がしました。

 とりあえずあと2試合幸い格下相手ですし来期の展望が見える試合をして欲しいものです。最後に私の選ぶ本試合のマン・オブ・ザ・マッチはジョシュ・ブラッキー選手でした。

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2008/01/15

大学ラグビー選手権を振り返る

 今季の第44回全国大学選手権大会は戦前の予想通り早稲田大学が優勝しました。中竹監督、権丈君をはじめとする選手、ファンの皆さんおめでとうございます。

決勝: 早稲田 26-6 慶應

準決勝: 慶應  34-27 明治

      早稲田 12-5  帝京

 2回戦までで関東リーグ戦グループと関西勢が全て姿を消してしまい、準決勝は対抗戦グループ4校の戦いとなってしまいました。関東学院大が不祥事で欠場したこともありますが、ひたすら対抗戦グループのレベルの高さを見せつけられる形となりました。

 決勝は小雨という悪条件、おまけに双方のスター五郎丸君と山田君が怪我で精彩を欠いていたということもあり、あまり素人受けするような見所の無い試合となってしまいました。それでも前半の慶應の出足の早いディフェンスと早稲田のスクラムはラグビーファンには見応えがあったと思います。一匹の赤黒の大きなスズメバチに複数の黄黒の小さなミツバチが群がって抵抗している様は、決して判官贔屓ではなく感動的だったと思います。
 後半は予想通り、早稲田がじわりじわりと 引き離すのを慶應はもう止める術が無かったですね。慶應の林監督はミスが多すぎて落胆した旨の発言をされたようですが、あの天候、この相手でそれはあまりにも選手に酷ではないでしょうか。

 一方準決勝は2試合ともとても白熱した良い試合でしたね。特に早稲田に肉薄した帝京には驚きました。この試合、早稲田は五郎丸君、有田君が欠場した飛車銀落ちくらいのメンバーだったので、帝京もそこそこはやるだろうとは思ってましたがあそこまでとは。決勝の慶應をも凌ぐような、史上稀に見る防衛合戦だったと思います。特に早稲田の豊田君と帝京の堀江君のNo8の二人が頑張っていて印象に残りました。その他には帝京SHの猿渡君、WTBの鎌田君が印象に残りました。

 準決勝もう一試合は前半が慶應、後半が明治ペースでの点取り合戦となり見ごたえがありました。何と言っても慶應の山田君が傑出していましたが、この試合で足を痛めたことが決勝に響いて残念でしたね。

 という事で、「予想通り勝つ」という本当の強さを見せ付けた早稲田が現在のところ攻守ともに他を圧倒していました。今後大学レベルで早稲田に勝とうと思ったら、慶應、帝京が垣間見せたように、ハイパントなどのキックで相手陣地に攻め込み、反則を誘ってPGを決めるしか活路は無いんじゃないかと思いますね。そしてトライは許しても出来るだけ中央に回りこませないこと。PG2本は1Tより一点点数が多く1T1Gより一点少ないですから。

 さて、毎年書いていますが大学、地域間格差が広がるばかりなので、これも日本ラグビー協会は早稲田人気におんぶに抱っこではなく真剣に考えて欲しいです。社会人のトップリーグのような思い切った改革をしないと大学ラグビーが関東のものだけになってしまいます。
 また当然ながら同志社、関東学院大のような不祥事はもう起こして欲しくないですし、週刊文春に載っていた様な早稲田のスポーツ偏重傾向についても(他大学のやっかみも確かにあるとは思いますが)一考は要すると思います。この記事が本当なら「ラグビーと私」という卒論で卒業した学生がいるらしいですが、やはりこれは内容を見るまでもなくあまりにもひどいですね。

 まあ暗い話題で終わるのもなんですから、個人的今季表彰で終わりたいと思います。皆さんはいかがだったでしょうか。

MVP: 橋本 樹(早稲田PR/LO)
MIP: 豊田将万(早稲田No8)

敢闘賞: 山田章仁(慶應WTB)
            堀江翔太(帝京No8)
      森 功至(東海大FB)
           壇辻勇佑(大体大WTB)

新人賞: 山中亮平(早稲田SO)
復活賞: 宇薄岳央(同志社WTB)
      

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