2009/11/05

ゴーストライター / 柴田淳

ゴーストライター
 この秋は女性ボーカルが豊作で、知世様、鬼ちゃんに次いでシバジュンこと柴田淳も11月4日に新譜「ゴーストライター」を発表しました。もう、蠍一座龍生柴田組の掲示板は大変な事になっております(笑。

1. 救世主 
2. 透明光速で会いに行く 
3. Love Letter 
4. うちうのほうそく 
5. 蝶 
6. 雫 ~instrumental~ 
7. 雨 
8. 宿り木 
9. 君にしかわからない歌 
10. 幸福な人生 

『7作目となるオリジナルNEWアルバム。柴田淳の作品史上、最も切なく美しいアルバムが完成しました。彼女の生み出す美しいメロディに透き通る歌声を乗せて情景がリアルに浮かび上がってきます。アレンジャー陣に、松浦晃久、澤近泰輔、塩谷哲、古川初穂を迎え、柴田淳の世界観を彩ります。秋~冬の夜長にどっぷりと浸れる1枚。必聴です。(AMAZON解説より)』

 掲示板の膨大な感想を読んでしまうと、なんか自分の感性が鈍いのかなと思ってしまうくらいシバジュンそのもの、と言うのが第一印象です。

 いきなりロックっぽいアレンジの「救世主」、
 シバジュン版「中央フリーウェイ」っぽい「透明光速で会いに行く」、
 最初のSEは何なんだと言うくらい明るく軽くて’うちう’というのが如何にもネット中毒っぽい「うちうのほうそく」、
 君にしかわからないなんて言われると照れちゃうな~(違、という感じの「君にしかわからない歌」、
 鬼ちゃんの「VENUS」に匹敵するくらいしっかりと作ってきた壮大なバラード「幸福な人生」、

 このあたりがファンの感じる新境地なのかな~、と思ったりもしますが、それでも今までのシバジュン節を極端に逸脱する程のものではありません。

 そしてやっぱり安心して聴いていられるのは「Love Letter(アルバムver.)」「」「」あたりの切なく美しいシバジュンだったりするわけです。特にアルバム用に先行シングルとはアレンジもボーカルのテイクも変えてきた「Love Letter」はやっぱりシバジュンファンにとってのキラーチューンなんじゃないかな、と思います。

 てな事書いていてふとシバジュンのブログ読んだら、見事に見透かされてました(大汗。

『いつも私もファンも、求めることは同じだと思ってる。
私はKO勝ちしたくて、みんなはKO負けしたがってる。

私は何も変わってないって思ってるのに、
かなり変わったというメッセージをもらいました。

大丈夫。何も変わってないから(笑)。
むしろ、足踏みしているような気分だから。
動きたくてウズウズしてる。

ダメだと思ってた曲が好評で、
自信作が、ややウケ。(笑)
ロックだと思ってた曲に誰も気付かず!(爆笑)
王道の柴田淳はやっぱりみんな大好きなんだね!あははは。

でも、一つだけ言えること。
このアルバムを作る前の私と、作った後の私は、
全然違う自信の持ち方をしてると思ってる。

今は何が自信になっているかはわからないけど、
でも前とは違う。
辛い日々を乗り越えたこともひとつかな。
強くなったような気はしてます。

もしかしたら、このアルバムがトンネルになってくれたのかも。
ようやく抜け出せたような、私がいます。

ロックは「救世主」のことでした。

レコーディングの一番始めに歌って、
マチコが泣いた復讐の歌は、「蝶」でした。

藤子不二雄のマンガを書きながら、
どのくらい歌詞をかけばいいか、線を引っ張って確かめて、
どっさりあると愕然としたのは「雨」でした。

歌手の歌は「君にしかわからない歌」でした。

「Love Letter」は、実は地方の森で書いていました。
一人旅をしていたんです。泣きました。(笑)

一曲でも、あなたのこころにひっかかる曲があることを願ってます
(柴田淳 オフィシャル・ブログより抜粋)』

 まあ、以前のライブレポでも書いたように、生声を聴いて初めて凄みが分かる曲があるはず、とりあえず押さえた神戸、大阪公演を楽しみにそれまで聴きこむ事にします。

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2009/11/03

DOROTHY / 鬼束ちひろ

DOROTHY
 私が個人的に「迷走する天才、鬼ちゃん」と呼んでいる鬼束ちひろの復帰二作目です。あれだけ復帰を待ち望んでいたのに全くレビューしないのはどうした事か、ツアーをドタキャンされた恨みか?と言う声があちこちから聞こえていたので、やってみます(笑。
 ちなみに復帰第一作LAS VEGAS は聴くのが辛いアルバムでした。映画「ギルバート・グレイブ」を意識したという一曲目「Sweet Rosemary」でとても良い雰囲気で始まるものの、その後が続かず。。。楽曲は今一だわ、声量が落ちてるわ、アレンジはJ-POPだわで、あのコンディションで録音させる周囲スタッフにも腹が立ちました。今でも「Sweet Rosemary」「Magical World」くらいしか聴きません。さて、二作目は如何に?

1. A WHITE WHALE IN MY QUIET DREAM 
2. 陽炎 
3. X 
4. ストーリーテラー 
5. STEAL THIS HEART 
6. I Pass By 
7. 帰り路をなくして 
8. Losing a distance 
9. ラストメロディー 
10.  
11. VENUS

 如何に?と言っても全11曲中5曲がシングルで既発売(カップリングの9も含める)ですので大体想像はつきますよね。なお、リンク先は公式のPVです。さすが迷走する天才、毎回趣向を凝らしているもののちょっとひいてしまう映像が多いです。特にこのアルバムに先駆けて発表された5「Steal This Heart」のPVではバンドの面々と次々にキスするもんでネットニュース欄まで賑わしてしまいました。

 さて、これだけシングルが入っているとアルバムとしての統一感が失われがちなものですが、それがそうでもない。アルバムにかける熱意が全体を支配しており、最後を決意表明と思える大作「Venus」で締めくくっているところに、復帰した頃より気力がかなり充実して来ている事を感じました。勿論「」あたりからプロデュースを手がけている坂本昌之氏の貢献も大きいとは思いますが。ちなみに坂本さんと言えばシバジュンですね。坂本さんも扱いにくい人を上手く御するもんですなあ(苦笑。

 声量・歌唱力も戻ってきてるように思います。特に全盛期を髣髴とさせる鬼束流バラード「陽炎」は素晴らしい。このアルバム随一のキラー・チューンだと思います。PVはちょっと怖いけど(^_^;)。

 唯一の問題は例の「Steal This Heart」でしょうか。躁状態になると声まで変わるのか、とても鬼ちゃんの声には聞こえません。ちなみにまことさん情報によると彼女が吊り下げている(敢えて弾いているとは言わない)ギターはラウドネス高崎晃モデルだそうです。

 私なりに五作を採点すれば、脅威の天才現るとJ-POP界を震撼させた「インソムニア」を100点として、

This Armor」 95点
Sugara High」 85点

Las Vegas」 50点
DOROTHY」 75点

と、再上昇傾向にはなってきていると思います。とは言っても先の全く読めない「迷走する天才」ですから、今後どうなるかは全く予測がつきませんが。。。

 最後にお願いです。私はiTunesからDLしたためAMAZONリンク先に記してあるDisc2「DOROTHY」をまだ聴いていません。ご存知の方は感想などコメントいただければ幸いです。

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2009/10/27

eyja(エイヤ) / 原田知世

eyja
eyja
 ども、お忘れかもしれませんが原田知世教信者のゆうけいです。今回は勿論新作「eyja(エイヤ)」の紹介です。以前スウェディッシュ・ポップを積極的に自らの音楽に取り込んだ彼女が今回目指したのは同じ北欧の島国、アイスランド。アイスランド語で「島」を意味するアルバム・タイトルが示すように、2つの島国の音楽と映像が融合した美しいアルバムです。

1.ハーモニー  作詞:原田知世 作曲:梅林太郎
2.Giving Tree  作詞:いしわたり淳治 作曲:伊藤ゴロー
3.us  作詞:原田知世・天辰京子 作曲:mum
4.FINE  作詞:原田知世 作曲:伊藤ゴロー
5.黒い犬  作詞:樽湖夫 作曲:伊藤ゴロー・梅林太郎
6.夢のゆりかご  作詞・作曲:大貫妙子
7.予感  作詞:原田知世・天辰京子 作曲:mum
8.voice  作詞:原田知世・天辰京子 作曲:伊藤ゴロー
9.ソバカス  作詞:樽湖夫 作曲:細野晴臣
10.marmalade  作詞:原田知世・天辰京子 作曲:Valgeir Sigurdsson
11.青い鳥  作詞:原田知世 作曲:伊藤ゴロー

 前作「floating PUPA」はPUPAというユニットとしてのアルバムですので、ソロアルバムは「music & me」から数えて2年振りとなります。前作同様伊藤ゴローをプロデューサーに迎えていますので、やはり基調はアコースティック路線。そして制作は、かねてよりアイスランド出身のアーティストが生み出すサウンドの魅力に惹かれていたという彼女のたっての希望により、ビョークシガー・ロスを手掛けたことで知られるヴァルゲイル・シグルドソンのスタジオで行われました。

「アイスランドには〈ここは天国?〉、そう、真剣に錯覚してしまうような場所が至る瞬間、至るところに沢山ありました。言葉ではうまく表現できないのですが、そこでは心も身体も浄化されていくような、不思議なエネルギーを感じました。そして人々は、みんな控えめで、さりげなく、それでいて最高に温かい。レコーディングを行ったヴァルゲイルのスタジオは、緑に囲まれ、差し込む光や風に揺れる緑が美しく、それを眺めながらの作品作りはとても穏やかな時間でした」(原田知世)

 確かにインナージャケットやライナーの写真、そして「fine」のPVなどを見ると、Sigur Rosの国内ツアーのDVD「Heima」を思い出しました。あの風景の中に知世様がいるのは何か不思議な感じもするし、妖精のように風景の中に自然に溶け込んでいる印象もあります。ちなみに本作のアートワークは知世様の夫であるデザイナーEd TSUWAKIが担当しています。と、冷静に書けるだけの年月が流れたわけですな(苦笑。

 さて、曲紹介が遅くなってしまいましたが、一曲目の「ハーモニー」からして、シンセのプログラミング音がアイスランドしてます。その音楽をバックに彼女独特の浮遊感・透明感のあるボーカルがたゆたう様に滑り込んでくると、もう完全に「不思議の国の知世様」ワールドです。

 もちろんアイスランドのミュージシャンも参加しています。特に注目なのは有名なエレクトロニカ・ユニット、MUM(ムーム)が3と7で作曲を含めて全面的に彼女をサポートしていることでしょう。特に3の「us」での彼女との絶妙のハーモニーはまさに天上の音楽の様で素晴らしい。さらに細野晴臣、大貫妙子、いしわたり淳治ら日本人アーティストも楽曲作りをサポートしています。

 ただ、今回は「ロマンス」や「時をかける少女」のような有名曲は全くありませんので、完全に知世ファン、不思議系ファン、そしてアイスランド音楽ファン限定となりましょう。興味のある方は是非どうぞ。

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2009/10/09

La Vie En Rose~I Love Cinemas~ / 手嶌葵

La Vie En Rose~I Love Cinemas~
 その独特の声質と歌唱でオーディオファイルにも絶大な人気を誇る手嶌葵が、昨年リリースした映画音楽集「The Rose~I Love Cinemas~」に続いて2作目の映画音楽カヴァー集を発表しました。彼女はオードリー・ヘップバーンが憧れの人だそうで、今回はオードリーの主演作が多く収録されています。彼女の作品の中では超マイナーな「緑の館」まで入っているのにはビックリです。当時の夫メル・ファーラーが監督してイメチェンを図った作品ですが、まあ概ねの評価は「トホホ系」でしたねえ。こんな作品まで入れちゃちょっとオードリーが可哀想な気も。。。

1. Winter Light (1993/米 映画「秘密の花園」より) 
2. Smile(1936/米 映画「モダン・タイムズ」より) 
3. La Vie En Rose(1954/米 映画「麗しのサブリナ」より) 
4. A Dream Is A Wish Your Heart Makes(1950/米 映画「シンデレラ」<アニメーション>より) 
5. Song Of Green Mansions(1959/米 映画「緑の館」より) 
6. Secret Kingdom (1976/英 映画「シンデレラ」<実写>より) 
7. Night And Day (1934/米 映画「コンチネンタル/離婚協奏曲」より) 
8. Wouldn't It Be Loverly? (1964/米 映画「マイ・フェア・レディ」より) 
9. Fascination (1957/米 映画「昼下りの情事」より) 
10. Edelweiss (1964/米 映画「サウンド・オブ・ミュージック」より) 
11. Angel (1998/米 映画「シティ・オブ・エンジェル」より) 

 前のレビューにも書きましたが、前作はどこの国の歌手が歌っているのか分からない不思議な雰囲気がありました。全体に超スローペースの英語ながら、一語一語の発音は比較的綺麗であり、その独特の声質とあいまって良い雰囲気を醸し出していました。
 今回も概ねそういう感じの歌唱で、スローバラードがメインとなっています。というか、アレンジを全てそういう落ち着いた方向に(やや無理矢理に)もっていってます。だから前作にはまった方はまた満足できると思います。

 ただ今回は欲張って難しい歌を選び過ぎたのではないでしょうか。そのために前作より更に英語をしっかり練習したのでしょう、それがかえってジャパングリッシュっぽい感じを増してしまった印象があります。例えば7の「Night and Day」。発音がゆっくりなために「ナイラ・アン・デイ」という風に聞こえてしまいます。
 更には今回あのサラ・マクラクランの名曲「エンジェル」にも挑戦しております、、、評価は聴いた方にお任せしますが、「The Rose」程には期待しないほうがいいでしょう(苦笑。

 録音も大きく変わりました。前回のようなふわっと包みこむような柔らかさが影を潜めて、全体に輪郭のはっきりしたクリアでハイファイ調の音となりました。特にピアノはフェビアン・レザ・パネとは思えない切れの良さ(w。
 それに伴ってか手嶌葵の声も明瞭ではありますが、オンマイク過ぎる気もします。AMAZONのレビューに「高音を強調しすぎ」と書いておられる方がおられますが、確かにその通りで子音の擦過音や吐息音がきついですね。前作のようにもう少しナチュラルなバランスで録音した方が好ましいと個人的には思います。

 と、色々と注文をつけてしまいましたが、とにもかくにも待ちわびた手嶌葵の新作です。秋の夜長にゆっくりと楽しんでください。

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2009/09/24

Box Emotions / Superfly

Box Emotions
  最近巷で大騒ぎなのがビートルズ・ボックス・セットとSuperflyの2nd album「Box Emotions」。Boxつながりですな(笑。てな冗談はさておいて、抜群の声量と歌唱力を持つ越智志帆の事は以前から気になっていたのでそちらを聴いてみました。

1. Alright!! 
2. How Do I Survive? 
3. Searching 
4. My Best Of My Life 
5. 恋する瞳は美しい 
6. やさしい気持ちで 
7. 誕生 
8. Bad Girl 
9. See You 
10. 春のまぼろし 
11. アイデンティティの行方 
12. Hanky Panky 
13. 愛に抱かれて

 1の「Alright!!」からパワー全開、徹頭徹尾脅威のハイテンション。13の「愛に抱かれて」で漸く大人しくなって、一応こういう曲も入っていたかとほっとしました(笑。それまでの12曲中にバラードも無いわけではないんですが、それでさえ朗々と歌い上げるその歌唱に加えてバックのインストも尋常じゃない。まるで昔のハードロックの世界ですな。そう言えば2の「How Do I Survive?」のイントロなんて、まんまストーンズのキース・りチャーズじゃね?

 そのハイテンションに録音がJ-POPですから、 音圧バリバリ。DG-38でレベルを自動調整してあるからいいものの、ほっときゃサチュりまくりでしょうな。アナライザ画面みても始めから終わりまでエアーズロック状態(笑。ずーっと殆どの帯域で-20~-10Hzをキープしております。

 とまあ、ちょっと否定的な事を長々と書いてしまいましたが、彼女の歌唱力の凄さは素直に認めざるを得ません。ちょっと変な喩えですが、阪神の藤川投手を思い浮かべてしまいます。彼がクローザーとして9回をあの剛速球で締めくくるのは阪神ファンにとってはこの上ない快感です。球場で生で見れば更に感動するでしょう。それと同じように、彼女の曲を一曲だけとって聴いてみればどの曲も完成度は高いし、ライブはおそらく鳥肌モノの感動が得られるでしょう。
 が、アルバムとなるとこれはやはり全体としての出来で評価されるべきであり、いわば先発完投型のピッチングを要求されるわけです。緩急や球種の多彩さ、そしてペース配分を考えないといけない訳で、そういう意味においてこのアルバムはまだまだ一本調子であり、ダルビッシュ杉内の域には達していないと感じます。

 喩えを歌手に戻してみます。おそらく彼女のようなタイプの歌手が一つの目標にしているであろうジャニス・ジョプリンの代表作「Pearl」を例にとってみましょう。彼女の本来の持ち味である「Move Over」のような熱唱型の曲がやはり多数を占めていますが、その合間にギター一本をバックにうまく力を抜いて歌うカバー曲「Me And Bobby McGee」や、愉快なコーラス曲「Mercedes Benz」なんかが絶妙のアクセントをつけており、アルバム全体として楽しめる作品となっています。
 iTunesなどで好きな曲だけDLできたりデジタルプレーヤーで好きな曲だけ聴けたりする現在ではそのような価値観jはもう古いのかもしれませんが、願わくばSuperflyにもそのような緩急をつけたアルバムを今後は期待したいところです。

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2009/09/08

my Classics! / 平原綾香

my Classics!
 平原綾香の新譜で、全編有名なクラシック曲のカバーとなっています。ただ、常連のオーディオファイル、クラシックファイルの皆さんには申し上げておかないといけないことがあります。それは本アルバムがあくまでも「ジャパニーズ・ポップス」のアルバムであるということです。彼女がベルカントを披露するわけでもないし、バックが室内楽やオーケストラで統一されているわけでもありません。エレキもシンセも普通のJ-Popの如く随所に使われています。その上で楽しめるアルバムになっているかどうかですが。。。

1. pavane~亡き王女のためのパヴァーヌ
2. ミオ・アモーレ
3. カンパニュラの恋
4. ロミオとジュリエット
5. シェヘラザード
6. Moldau
7. 仮面舞踏会
8. AVE MARIA
9. 新世界
10. シチリアーナ
11. ノクターン
12. Jupiter

『全曲クラシックをカヴァーしたアルバム。どこかで聴いた親しみのある旋律に敬意を込め、新しい解釈で世界観を表現。シングル「ミオ・アモーレ」「新世界」はもちろんのこと、クラシックカヴァー曲の草分けとして名高い「Jupiter」と、ドラマ「風のガーデン」主題歌としてヒットした「ノクターン」を同一アルバムに収録。さらに、「アンケート:平原綾香に歌ってほしいクラシック曲」での人気曲をカヴァーした楽曲も収録。オリジナルアルバムとしても、平原綾香のクラシックカヴァーベストとしても必聴の名盤がここに完成。』

 正直言ってかなり退屈ですね(苦笑。AMZONの評価で言えば☆1~2個といったところがせいぜいでしょう。どの曲もあまり変わり映えしない歌唱法であるとか、クラファンが聴けば怒り出しそうなアレンジであるとか、「ファンのリクエスト」が多いという大義名分に甘えたスタッフのこの程度のごまかしは効くだろうという姿勢がミエミエです。
 よく言えばクラシックに興味を持ってもらいたいと言う姿勢かもしれませんが、まあこれを飽きずに最後まで聴きとおせるのは余程の平原ファンなんでしょう。敢えて聴ける曲を挙げれば「シェラザード」「モルダウ」くらいでしょうか。

 コンサートで聴いた彼女の歌声はそれなりに声量も歌唱力もあるのでアイデア次第ではもっと魅力的なアルバムが作れると思うんですけどね。大体から彼女は洗足音楽大学といってもジャズ・サックス専攻ですし、お世辞にもクラシック向けの声質とは言い難い。じゃあ何故ファンなんだと言われそうですが、私が好きになったのは「明日」という曲だったんで、「ジュピター」ではない。だからカバーも本作よりは「From To」の方がずっといいと思う。考えてみれば「ジュピター」でデビューした事が今頃足枷になってる気がしないでもないですね。

 前作「Path Of Independence」のタイトル曲で吹っ切れた自分を語り、「Ave Maria」の中で「死ぬまで音楽と共に生きるためにどうか私に力を」と歌っていますが、それならばこれを区切りにクラシックの安易なボーカル曲化はほどほどにして、また新たな道を模索して欲しいと思います。

 というわけで今回はHPで試聴の上、iTunes StoreからのDLにしました。近々iPod補強作戦を実行する予定なので、試聴ソースにも使ってみるつもりです。補足ですがAve Mariaのミュージック・クリップがついていました。

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2009/07/24

初恋 / 四角佳子

初恋
 普段AMAZONやHMVからメールが来てもヘッドラインだけ読んで片っ端から消していますが、先日「四角佳子(よすみけいこ)」の名前を見つけた時はさすがに腰を抜かすほど驚きました。おまけに「待望のファースト・アルバム」、、、えええええっ?、まさにタイムスリップ感覚でした(笑。
 ご存知ない方のために説明しておきますと、通称「おけい」さん、元六文銭のボーカリストです、と言うよりは吉田拓郎の最初の奥さん、と言ったほうが分かりやすいですかね。当時は美貌と美声で知られていましたので、結婚を機に引退された時は惜しむ声がしきりでした。拓郎がその責任を取って「新・六文銭」に参加したくらいです。後にも先にも拓郎がバンドメンバーになったのは、多分この時だけでしょう(Kinki Kidsとの企画バンドは別にして)。
 2000年に及川恒平のソロ・ライブに小室等とともに参加したのがきっかけで3人で2003年に「まるで六文銭のように」としてバンド活動を再開されていたそうです。そしてこれが初のファースト・アルバムとの事、ご本人とこれも拓郎人脈で元猫の常富喜雄の二人がプロデュースしています。

1. うれしくて
2. 初恋
3. ホワンポウエルの街
4. 春の風が吹いていたら
5. 私の青空
6. かざぐるま
7. 君のために
8. 幸せになれる天才
9. しずかな雨
10. 旅の途中
11. インドの街を象にのって
12. ささやかでも愛の歌

 もう一曲目のイントロからシンプルなフォーク調アレンジであの頃へタイムスリップさせてくれますね。でも彼女の声が聞こえた来た時はちょっとキーが落ちたな、と思いました。もう40年近くたっていますものね。でも間違いなくおけいさんの声です。優しくて包んでくれるような暖かい感じはそのままです。

 どの曲も安心して聴ける、所謂癒し系の歌ばかりです。その分やや単調で、真剣に聴き通すには余り向いてないかもしれませんが、ピックアップして聴いたり、BGMとして流しておいたりする分にはとても良いと思います。
 私の世代ですとピックアップするならやはり彼女の引退前のセルフカバーでしょうね。まず六文銭からは11の2曲(「キングサーモンのいる島」収録)、特に「ホワンポウエルの街」はとてもいい曲ですし、アレンジも良いです。

 そして白眉はやはり、吉田拓郎の名作「伽草子」でデュエットしていた名曲「春の風が吹いていたら」でしょう。やっぱり聴くと胸が熱くなります。久しぶりに「伽草子」も引っ張り出してみました。この曲の一曲前が「長い雨の後に」、吉田拓郎が柳田ヒロのピアノだけをバックに赤裸々に当時の心情を吐露した泣ける曲です。

僕のそばに 妻がすわる
傷だらけの 心ひらき
長い雨はもうすぐ終る
僕たちは肩をよせる

この詩の妻とは「よしだけいこ」、つまりおけいさんです。拓郎の病が癒えて、二人で「春の風が吹いていたら」をカバーしてくれる日が来たら、と願わずにいられません。

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2009/07/10

⊿ / Perfume

トライアングル(初回限定盤)
 ゴシップ雑誌デビューも果たしていよいよ一流アイドル・グループとして認知された(か?)Perfumeの新作です。⊿はトライアングルと読むらしいですが、セカンドツアーは「直角二等辺三角形 TOUR」と銘打たれており、ま、こっちの方がPerfumeらしくていいような気もしますな。

ディスク:1 
1. Take off 
2. love the world 
3. Dream Fighter 
4. edge <⊿ -mix> 
5. NIGHT FLIGHT 
6. Kiss and Music 
7. Zero Gravity 
8. I still love U 
9. The best thing 
10. Speed of Sound
11. ワンルーム・ディスコ 
12. 願い  (album-mix)

ディスク:2 
1. I still love U 
2. NIGHT FLIGHT 
3. edge 
4. love the world 
5. Dream Fighter 
6. ワンルーム・ディスコ

 中田ヤスタカのマリオネットに徹してここまで来たユニットですから、CDは中田ヤスタカ・プロジェクトの音を聴いているといっても過言ではないでしょう。極端な話、音だけの世界なら初音ミクに歌わせても多分違和感は無い。
 その彼のこれまでのアプローチの特徴は、最先端のサウンドイフェクトを駆使しながら、歌自体は歌謡曲っぽいダサさを残して、それをうまく3人の女の子への親しみ易さにリンクさせて共感の輪を広げていった所にあったと思います。

 が、今回はオーバーチュアっぽい一曲目のTake Offから10曲目のSpeed Of Soundまで題名・曲調・アレンジにある程度一貫性を持たせて、空を翔けるイメージのコンセプト・アルバムっぽく仕上げて来ました。Perfumeの持つ芸術性を一段高いレベルに持ち上げようという目論見なんでしょうか。もちろんlove the worldDream Fighterと言ったシングル・ヒットもちゃんと入れて飽きさせないようにはしてありますが、それにしても曲名からして垢抜けてしまっている(笑。
 まあ冗談はともかく、一昔前のテクノの進化と人気が必ずしも平行しなかったように、彼女たちに合っているかどうか、そしてファンの嗜好にあっているかどうかというあたりは今後慎重にリサーチすべきなのじゃないかと思います。

 そう言う意味では「ワンルーム・ディスコ」みたいなカタカナ・ポップのちょっと崩した親しみ易さが彼女たちの本来の持ち味だとは思うんですが、構成的にはその次の「願い」のリミックスも含め、日本語の曲名を持つ二曲を最後に回すと言うアンコール的な扱いですね。上手いとも言えるし、方針転換の先行きが少し心配な気もします。

 とは言え、個人的にはremixされたedgeが一番はまりました。元々好きな曲なんですが、この派手なリミックスもプログレ魂をくすぐられますね(笑。edgeはDVDにも収録されていますが、武道館とはまた違った振り付けでこれはこれで抜群に良い。まあ、3300円出しても動くPerfumeを観る価値はあると思います。但し4、5、6はTVスポットですので実質1のPVと2、3のライブのみの収録と考えてください。

 というわけで似たようなフォロワーを寄せ付けることなく人気を維持しているPerfume、とりあえずノッチが可愛いうちはダイジョウブですぅ。ってヤマほど「ちょっと待ってくださいよ~(こんにちわぁ根岸風)」の声が聞こえてきそうですな(^_^;)。

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2009/03/03

JUN SHIBATA CONCERT TOUR 2008 DVD / 柴田淳

JUN SHIBATA CONCERT TOUR 2008 月夜PARTY vol.1 LIVE DVD~しばじゅん、アイスクリームからサニーへ~(仮)
 柴田淳のツアー・ファイナルを収録したDVDが発売されました。嬉しい事にゲストの塩谷哲(しおのやさとる)氏が参加した2曲(11、12)も含めて全曲完全収録されています。

01. オープニング 
02. カラフル
03. 涙ごはん   
04. メロディ 
05. FORBIDDEN ACT ~instrumental
06. 椿   
07. 愛をする人~Orochi's Theme 
08. 月光浴 
09. 隣の部屋 
10. それでも来た道
11. わたしの夢
12. 小鳥と風
13. 白い世界~instrumental   
14. 君へ 
15. 片想い
16. 少女
17. ため息   
18. 泣いていい日まで 
-ENCORE-
00. トーク&アカペラ
01. 夜の海に立ち・・・
02. ぼくの味方

-BONUS-
TOUR DOCUMENT

2008.11.25 @東京国際フォーラム』

 ジャケットのイラストはライブ用には如何なものか、とか、中のパンフレットのしょぼさは一体どうした事か、とか、まあ色々言いたい事はあるものの、まあ要は中身ですよ中身、何しろファイナル完全収録ですもんね。
 というわけで一気に通しで観ました。見事に去年の大阪公演の興奮が蘇ってきます。シバジュンの声の真の魅力は実際ライブで聴いた者しかわからないプラスアルファがあると思いましたが、このDVDでも伸びや艶は良く捉えられていると思います。

 憧れの塩谷哲さんとステージ上での初共演という事で緊張しまくっているところも可愛いですが、ちょっと素人みたいだ(笑。まあそれはともかく、その塩谷さんの「私の夢」と「小鳥と風」の弦とピアノのアレンジ・演奏は見事です。これは聴きたかったですねえ。

 さて一方で、MCは相変わらずです、ファイナルだというのにこのクオリティは何だ(笑?ちなみにアンコールでのリクエスト・アカペラは「花吹雪」「終電」でした。これは大阪公演の方が圧倒的に良かったです(*^^)v。

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2008/08/05

虹の歌集 / 手嶌葵

虹の歌集
 最近オーディオファイルの間で話題沸騰の手嶌葵のニューアルバムです。

1. 虹
2. 恋唄
3. 空へ
4. 恋するしっぽ。
5. CHINESE SOUP
6. 元気を出して
7. 奇跡の星(Album Version)
8. 家族の風景

 オリジナルとカバーがほど良くブレンドされていて楽しめます。1の「」は先日紹介した「西の魔女が死んだ」の主題歌で、今でもこの曲を聴くとラストシーンが脳裏に浮かんでジーンと来ます。是非映画も観ていただきたいですね。

 5の「Chinese Soup」は言わずと知れたユーミンのカバーですが、鼻歌を歌いながら料理してるという感覚は僭越ながら我が原田知世様のカバーの方が雰囲気良いと思います(^_^;)。
 一方で竹内まりやのカバーの6の「元気を出して」は良いですね、もともと薬師丸ひろ子さんに提供した曲だったと思いますが、本人もセルフカバーしてますし、島谷ひとみさんのカバーもあります。それらに比べてもより良く歌詞の内容を理解して丁寧に歌いこんでいるんじゃないでしょうか。

 また有名になるとともにタイアップ曲も増えてきましたね。4の「恋するしっぽ。」はNINTENDOの「夢ねこDS」のプロモーション曲ですが、とってもかわいくて良い雰囲気です。この動画などは猫好きの方にはたまらないんじゃないでしょうか(^o^)。

 オーディオ的には、、、まあどうということはない(笑。素直に彼女の歌声を楽しむしかないでしょう。個人的には彼女のボーカルにはイフェクタをかけ過ぎじゃないかなといつも思うんですが私の錯覚でしょうか?あれが彼女の素の声なのかどうか、是非一度ライブを観たいものです。

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2008/08/02

floating pupa / pupa

floating pupa
 近頃蒼井優田中麗奈にうつつを抜かして原田知世様を忘れてしまってるだろうとお嘆きの知世教信者の皆様、お待たせいたしました。ニューアルバムです、といってもソロアルバムではなくPUPAと言う摩訶不思議なニューユニット名義のアルバムです。

1. Jargon~What's pupa~ 
2. At Dawn 
3. Creaks 
4. Anywhere 
5. Tameiki 
6. Unfixed Stars 
7. Glass 
8. How? 
9. Laika 
10. floating pupa 
11. marimo 
12. Sunny Day Blue 
13. New Order 
14. Home Of My Heart 
15. Cicada 

高橋幸宏、原田知世、高野寛、高田漣、堀江博久、権藤知彦というベテランミュージシャン6人によるユニットなんですが、ユキヒロさんと知世さんの共通項である独特の浮遊感がこのユニットにも感じられます。売り文句は

「ポップでキュートでアグレッシヴな唯一無二のサウンドスケープが完成」

とありますが、まあそれ程のもんでもない(笑。カーオーディオで聞き流したり携帯メディアで聴きながら散歩したりという感じで楽しんでくださいという雰囲気ですね。もちろんYMOがそうであったように、ライトで薄っぺらなようにみえて実はかなり高度な事をやっています。でもまあそれをとやかく言うのも野暮というもんでしょう。

知世教信者としては彼女の歌声を聴けるだけで気持ち良くなります。全曲歌ってくれればいうことないんですが、まあそうもいかない(苦笑。でも他の人がボーカルを取ってる曲でもコーラスをつけていたり、エレクトリックバグパイプを演奏したりとけなげにがんばってますよ(^^)v

 そう言えばfumi_oさんに教えていただいたんですが、今YMO結成30周年を記念して

YMO楽曲大賞78/07

が行われています。fumi_oさんの楽曲第一位は「TAISO」だそうです。良いですね~(^O^)/、私も早速投票しました。楽曲第一位は「Neue Tanz」にしようかと思ったんですが、やっぱり自分に正直に「Rydeen」を選びました。アルバム一位は「テクノデリック」にしましたけどね。往年のテクノファンは是非どうぞ。

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2008/06/05

The Rose~I Love Cinemas~ / 手嶌葵

The Rose~I Love Cinemas~
 先日訪問させていただいたOTさんから先日CD-Rをいただきました。そのうちの一枚の題名が「ポンジュース」(^_^;)。いったい何が入ってるんだろう、ポンジュースの社歌集か?なんておそるおそる聴いてみたのですが、、、「ポンジュース」と言うよりは、、、「闇鍋」でした(笑。いやいや、さまざまなジャンルの音楽がごった煮で入っていて楽しめましたよ。

 で、その中に以前拙ブログでも紹介した事のある映画「The Rose」のテーマが入っておりました。私はこの歌に関しては映画への思いが強い事もあり、作詞者のアマンダ・マックブルームか、Rose本人であるベット・ミドラー以外の歌唱は有り得ない、すなわちカバーするべきではない歌だと思っていたのですが、この歌はいいなあと思いました。

 ただ、悔しい事にどこかで聞いた事のある声なのに歌手名が思い出せません。発音に少し癖があり、ネイティブ・アメリカンではないけど、ベタなジャパングリッシュでもない。とすると香港かシンガポールあたりの歌手、あるいはコリン・メイのような中国系アメリカ人?とか思い悩んだのですが結局判らない。仕方ないのでOTさんに直接訊いてみてビックリ!なんと、

手嶌葵 !!(゚Д゚;) 

だったんです。ええ~~~~、テルーかああああ!?いやあ、ゲド戦記レビューでボロクソにけなして間もないので冷や汗がにじみ出てきましたよ(苦笑。一言、

御見それしました<(_ _)>

と申し上げておきます。ちなみにOTさん情報によりますと、宮崎駿氏は彼女が送ったこの「The Rose」のデモテープを聴いてゲド戦記の主題歌を依頼されたそうです。。。声優まで頼む事は無かったのに(しつこい^_^;)。と言うわけで罪滅ぼしにアルバムを購入しました。

1. The Rose (1979/米 映画「ローズ」より) 
2. Moon River (1961/米 映画「ティファニーで朝食を」より) 
3. Calling you (1987/西独 映画「バグダッド・カフェ」より) 
4. Raindrops Keep Falling On My Head (1969/米 映画「明日に向って撃て!」より) 
5. Over the rainbow (1939/米 映画「オズの魔法使」より) 
6. Beauty And The Beast (1991/米 映画「美女と野獣」より) 
7. What Is A Youth? (1968/英・伊 映画「ロミオとジュリエット」より) 
8. Alfie (1966/英 映画「アルフィー」より) 
9. The Rose (extra ver.)

 副題の如く洋画の主題歌を集めたアルバムとなっています。彼女の歌唱の良い所は切々と丁寧に歌いこみ、聴く者の心に直に訴えてくるところでしょう。その「訴求力(by 三浦先生)」があっさり過ぎず暑苦しすぎず、程良い心地良さ加減なのが良いです。

 その魅力が最大限に引き出されているのはやはり「The Rose」ですが、マリアンネ・ゼーゲブレヒトの顔が思い浮かぶバグダッド・カフェからの3や、布施明と結婚するなんて当時想像だにしなかった美女オリビア・ハッセーの代表作「ロミオとジュリエット」のテーマの7もなかなか良かったです。伴奏や編曲では、1,6,8を担当したピアニストのフェビアン・レザ・パネのサポートがとても素晴らしいです。

 逆に言うとスローなバラード以外はまだ彼女の手に余る面もあります。ブッチ&サンダースが懐かしい「明日に向かって撃て」から大ヒットした4なんかはリズムに乗り切れていないところがやや歯痒いですね。

 ちなみに私はこの8本の洋画の中で一本だけ観てないのがありました。一本とは言え観てないのがあるとは、、、悔しいでっす!!(ザブングル加藤風)

 それは8の「アルフィー」です。カバー曲はそれこぞ五万と聴いてるのにねえ。ちなみにこれまで聴いた中で一番好きなカバーはパトリシア・バーバーです。

Night Club

 と言うわけで洋画ファン、女性ボーカルファンなら一聴の価値はあるアルバムだと思います。あっ、上の「Night Club」じゃないですよ、手嶌葵ですから、お間違えなく!

追記:シンクロにシティーでしょうか、同日にOTさんがこのアルバムをレビューされてます。まあ、出所がOTさんですから有り得ない事ではないんですが、そこからOTさんは都はるみ、私がパトリシア・バーバーと、どちらも独特の節回しが持ち味の歌手に言及するところまでシンクロしてるとはオソロシヤ(笑。

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2008/05/21

I Love A Piano / 今井美樹

I Love A Piano
 実は前回紹介した「井上道義のベートーヴェン」の翌日、神戸で今井美樹さんのコンサートがあったんですが、私の今の体調では二日続けて繁華街へ出かけるのは無理。。。泣く泣くあきらめました。で、最近しんどい時はこのアルバムをよく聴いています。彼女と有名ピアニストとのデュオ・7曲を収録した「I Love A Piano」です。

1.  瞳がほほえむから  with 河野 圭
2.  年下の水夫  with 小曽根真
3.  春の日  with 武部聡志
4.  Goodbye Yesterday  with 倉田信雄
5.  遠い街から  with 川江美奈子
6.  ルパン三世 愛のテーマ  with 大野雄二
7.  PRIDE  with 塩谷 哲

 どの曲も彼女の透明感溢れるボーカルとピアノの絡みがとても美しく、聴き応えがあります。昔はそれ程歌が上手い人だとは思わなかったんですが、ピアノとのデュオでこれだけ歌えるとは少々驚きました。クリスタル・ボイスは健在でピアノ独特の透明感と良くマッチしています。

 個人的には(ファンの身贔屓かもしれませんが)イマジネーション溢れるインプロで美樹さんのボーカルを包みこむ小曽根真さんのピアノ演奏が素晴らしいと思います。

 一方、一番のサプライズは「ルパン三世 愛のテーマ」ですね。リンク先の大野雄二さんのコメントを別な意味で流用すれば

「大胆な事やっちゃうなー」

という気がします。初期の「ルパン三世」のエンディングテーマでしたが、あの頃のまだ大人のアニメだった雰囲気がとてもよく引き出されています。バイクで疾走する峰不二子の姿が蘇えってきましたね。「震えて眠れ」と美樹さんが歌うとちょっとゾクッときますよ(^_^;)。

 「大切なレパートリーの封印を紐解いた」と語っておられるように、大ヒット曲である1や7の出来栄えもなかなかのものです。今井美樹ファン、クリスタルボイス系のファンにはお勧めです。

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2008/04/30

リラのホテル / かしぶち哲郎

Lilac08042 

 我が家の庭も初夏の日差しが注ぎ始め、「リラの花咲く頃」となりました。リラの花と映画「転々」で紹介したムーンライダーズからふと、かしぶち哲郎の「リラのホテル」を思い出したので聴いてみました。

1. ひまわり 
2. リラのホテル 
3. フレンズ 
4. 冬のバラ 
5. 屋根裏の二匹のねずみ 
6. リッスン・トゥ・ミー,ナウ! 
7. 堕ちた恋 
8. 恋ざんげ 
9. 憂うつな肉体 
10. 春の庭 

 ムーンライダーズのドラマーだったかしぶち哲郎が1983年に発表したソロ・アルバムです。「featuring 矢野顕子」とあるとおり、5でデュエットしている他、演奏でも全面的に参加しております。当然ながらバックの面々もほとんどYMO人脈となっています。クレジットを見ると、ムーンライダーズからは白井良明がギターで参加してるだけですね。

 かしぶちはそれほど歌がうまいわけでもなく、矢野顕子の歌唱は当時から苦手だったんで、なんでこのアルバムを買ったのかよく覚えていません(笑。多分題名に惹かれたんでしょう、題名買い(をいをい。

 中身もなんとなくアルバムの題名から連想される通りの、ちょっと切なくてちょっとデカダンな欧州的雰囲気のある曲が並んでいます。どうせならター坊(大貫妙子)に手伝ってもらえよ、と思わないでもないです。と、クレジットを見てみるとなんとBackgroud Vocalで参加しているではないか(笑。

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2008/01/06

camomile Best Audio / Emi Fujita

camomile Best Audio
 ステレオサウンドで和田博巳先生が推薦しておられたル・クプルのヴォーカリスト、藤田恵美さんのハイブリッド・ベスト盤を買ってみました。上質な装丁、綺麗なジャケット写真、グリーンが綺麗なディスクと、視覚的には満足させてくれます。勿論グリーンは音質も考えた色のようです。ジャケット写真のクレジットは「tamjin」になってました。多分中島みゆきさんを70年代から撮り続けているタムジンこと田村仁さんでしょう、まだお元気で活躍されてるんですね~。

1. And I Love You So
2. Best of My Love
3. First of May
4. All My Loving
5. Unchained Melody
6. Desperado
7. Angel Voices Calling
8. Fields of Gold
9. Proud of You
10. Longer
11. Today
12. Walking in the Air
13. Beneath a Rowan Tree
14. Over the Rainbow
15. Wide Awake
16. Tears in Heaven
17. What a Wonderful World

『アジアでトータル20万枚以上をセールスしている"camomileシリーズ"のベストアルバム。アジアで藤田恵美の"camomile"に火が付いたのは、香港のオーディオファンからでした。シンプルな編成で、とても良い音のアルバムがあり、オーディオチェックに最適というオーディオ誌での紹介からオーディオファンの間で広がって行き香港で藤田恵美は『Hi-Fi Queen』と呼ばれるほどになりました。そしてそんな中からソニーで音響設計一筋30年というオーディオ界のカリスマ金井隆氏との出会いがありました。今回のこのベストアルバムは過去3枚の"camomileシリーズ"から16曲をピックアップ。全曲リミックス、リマスタリングをSACD,マルチサラウンドのフォーマットで実施。それをLe Couple時代から長い間藤田恵美を手がけているフリーのレコーディング・エンジニア阿部哲也氏とソニーの金井氏とが正に二人三脚で、品川のソニーにある金井氏の試聴室にて行っています。(Amazon解説より)』

 解説の通り、いつのまにかアジアでは一番有名な日本人歌手になっておられるそうで、その癒し効果から「聴く薬」とまで呼ばれているとか。確かに聴いていてアルファ波が出そうな心地よい歌が続きます。聴いていて寝つきが良くなるような音楽を目指しているとおっしゃってるとおり、「聴くカモミール」と申せましょう。ヨガやストレッチをしながら聴くのもいいかもしれません。

 ただ、それ故に殆ど全てスローバラードで全体にあまり抑揚がありませんから、通しでじっくり聴き込むには少し辛いものがあります。破綻しない範囲内での優等生的な英語に終始している印象もぬぐえず、それ故か歌唱もやや平板で、本当の彼女の個性が奈辺にあるのかつかみきれない気がします。アジアの方が聞くとこういう英語もありなのかもしれませんけれどね。

 またカバー曲が殆どという構成もかえって災いしているような気もします。それぞれに名カバーがある曲ばかりですから、比べてしまうとどうしても見劣りしてしまうんですね。たとえば3ならサラ・ブライトマン、6ならリンダ・ロンシュタット、8,17ならエヴァ・キャシディ、16ならタック&パティなどを思い浮かべてしまうと残念ながら勝負にならないです。Fields of Goldなんかは日本人としては大健闘だなあとは思うんですけど、エヴァのバージョンを知ってしまうとね。そういう意味ではむしろ余りカバーされていない曲の方が安心して聴けます。例えばイーグルスの2やダン・フォーゲルバーグの10などは良かったです、Longerなんて本当に久しぶりで懐かしかったですね。

 また、親友のEstherという方が書いたオリジナルの7や13はいいですね。ケルト楽器に弱い私のツボを押さえ込まれました(笑。

 さてSACDの音質に関してですが、楽曲の性質上それほどのダイナミックレンジは要求されませんが、それでもS/N比の高さは十分感じ取れます。f特も十分広いと思いますが、曲によっては中域の密度が薄いなと感じないでもないです。ボーカルや各楽器の音質はとても自然でいいと思います。

 ちなみにライナーノートに制作者の説明が詳しく載っていますが、2Chの場合8と16がお勧めだそうです。8は先ほど述べたケルト楽器の質感が、16は甲斐よしひろさんのライブで強い印象を残してくれた美人ヴァイオリニストクラッシャー木村さんの弦が聴き所かなと思いますが、先ほど述べたように個人的にはそれほど入り込めないところがありました。2や17の方が全体のバランスがいいかな、と思います。

 ちなみにマルチは拙宅では聴けないので分かりませんが、とても頑張って制作されたようです。2ではパーカッションのきらきらした音が二階から降り注いでくるそうですし、5ではフルートの音が天井に鳴り響き、それを見上げながら藤田さんが歌っているそうですので、機会があれば是非一度聴いてみたいものです。

 というわけで、女性ボーカルが好きなオーディオファイルや、適当なスリーパーをお探しの方にはぴったりでしょう。

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2007/11/28

Music and Me / 原田知世

music & me (DVD付)
はむちぃ: みなさまごきげんよう、はむちぃでございます。今日はご主人様待望の原田知世様、5年ぶりの新作にしてデビュー25周年記念のニューアルバム、「Music and Me」の紹介でございます。おまけに初回盤のみプロモDVDがついておりまっすっ!(^^♪、あれご主人様、いかがなされました?
ゆうけい: 。。。。。。。。(ToT)

は: おや、感動で泣いておられるので?えっ、違う?はあはあ、PVの知世様が「所帯やつれしてて可哀想でならない」ですって(ーー;)?あれはそういうメイクなのではございませんか(怒!
ゆ: 。。。。。。。。(ToT)
は: はあ、だから私はあの結婚に最初から反対だったんだですって?あんたは花嫁の父ですか(嘆息!もうようございます、私が解説いたしますっ。

1. Cruel Park (伊藤ゴロー オリジナル曲)
2. 色彩都市 (大貫妙子選曲 カバー曲)
3. きみとぼく (伊藤ゴロー オリジナル曲)
4. Are You There ? (バートバカラック カバー曲/選曲&編曲:高橋幸宏)
5. I Will (ビートルズ カバー曲/コーラス:キセル)
6. Wondefull Life (オニキユウジ オリジナル曲)
7. 菩提樹の家 (鈴木慶一 オリジナル曲)
8. シンシア (セルフカバー曲/編曲:伊藤ゴロー)
9. Aie (高木正勝 オリジナル曲)
10. ノスタルジア (伊藤ゴロー カバー曲)
11. くちなしの丘 (キセル オリジナル曲)
12. 時をかける少女 (セルフカバー曲/編曲:伊藤ゴロー)

DVD
1. くちなしの丘(PV本編)
2. くちなしの丘(ボーナストラック)(PV別ヴァージョン)

 「My Pieces」から、5年ぶりのアルバムはギタリスト伊藤ゴローをプロデューサーに迎えた、デビュー25周年記念作品でございます。長いお付き合いの鈴木慶一様をはじめ、高橋幸宏様、高木正勝様、キセル様、そしてご主人様も大ファンの大貫妙子様ら豪華なゲストをお迎えし、オリジナル曲とカバー曲が程よくブレンドされております。嬉しい事に「シンシア」「時をかける少女」と、セルフ・カヴァー2曲も収録されております。
 恥ずかしいし、もうあの歌を歌う年齢ではないと言う理由で、知世様は「時かけ」をコンサートでは決して歌われなかったのでございますが、ついにその封印を解かれたわけでございますね。この一曲だけでも知世ファンには価値ある作品でございます。

ゆ: 。。。。。。。。(ToT)
は: はあ、何でございます?知世様が「時かけ」でデビューした年に私も社会人になったのだ、言ってみれば知世様と私は銀婚式だあ(--〆)?率直に申し上げてその考え方は完璧に間違いでございますっ!
ゆ: 。。。。。。。。(ToT)
は: えっ、まあそんなに怒るなですって?怒りますよほんとに、はぁ?所帯やつれしていても笑顔はやっぱり可愛いですって、、、、、、(ーー;)、、、もうお好きになさいませ。皆様、情けないレビューで申し訳ございません、知世様のちょっと鼻にかかったアンニュイな歌唱は健在でございます。よろしければお聴きくださいませ。

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2007/10/07

空はまるで / MONKEY MAJIK

空はまるで
 モンキーマジックといってもゴダイゴではありません。MAJIKといってもリン・ジャパンの回しもんでもありません(それが言いたかったのか(-_-;))。「空はまるで」がヒットしている、仙台をベースに活動するカナダ人2人、日本人2人のグループなんですが、その4thアルバムを聴いてみました。

1. 空はまるで
2. No Snow In December
3. 光朝
4. Picture Perfect ( + m-flo )
5. 卒業、そして未来へ。 ( + SEAMO)
6. Change ( + 吉田兄弟 )
7. フタリ
8. LONG SHOT PENNY
9. Pretty People -Japanese ver.-
10. 願
11. スマイル
12. MAYBE
13. I Miss You
bonus track(初回限定盤)
14: Around The World(+Go!空)
15: ガンダーラ

 先日偶然に彼等がMステに出演して「空はまるで」を演奏しているところを観て、

Mステも久しぶりにまともなグループを出してるやん

と思いました。全体を通して聴いてみると、ラップが入ってる事を除けばシンプルなアレンジで、乾いたギターの音といい、ボーカル二人のハーモニーといい、往年のウェスト・コースト・サウンドを彷彿とさせます。カナダ人兄弟らしいですけど(^_^;)。まあニール・ヤングだってカナダ人だし。

 ゲストも結構豪華メンバーですが、初回限定盤ボーナス曲14の、Go!空(香取慎吾)の叫び声は全く不要というか、音楽を聴こうとしている時には不快ですね。もう一曲のサービス曲ゴダイゴの「ガンダーラ」が良いだけにどちらをお勧めするか、悩むところです。

 音質的には如何にも今風のJ-POPの録り方で、これが所謂「THE LOUDNESS WAR」というやつなんでしょうか、油断して通常のボリューム位置でかけたら爆音に襲われました(苦笑。まあ、車で流したりi-Podで聴いたりする方が妥当かと思います。

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2007/06/08

Rhapsody Naked / RC Succession

RHAPSODY NAKED (DVD付)
 先日の「80年代邦楽ベスト25」で「80年代ロックの幕開けを告げた一枚」と紹介したRC Successionの「ラプソディ」のコンプリート・バージョンをご紹介しましょう。

ディスク:1
1. Opening MC
2. よォーこそ(A-1)
3. ロックン・ロール・ ショー
4. エネルギー Oh エネルギー(A-2)
5. ラプソディー(A-3)
6. ボスしけてるぜ(A-4)
7. まりんブルース
8. たとえばこんなラヴ・ソング
9. いい事ばかりはありゃしない
10. Sweet Soul Music~The Dock Of The Bay

ディスク:2
1. エンジェル(B-1)
2. お墓
3. ブン・ブン・ブン(B-2)
4. ステップ!
5. スローバラード
6. 雨あがりの夜空に(B-3)
7. 上を向いて歩こう(B-4)
8. キモちE(B-5)
9. 指輪をはめたい
(オリジナル盤の配曲)

ディスク:3(DVD)
1. よォーこそ (イントロダクションのみ)
2. エネルギー Oh エネルギー
3. ブン・ブン・ブン
4. スローバラード
5.雨上がりの夜空に
6.キモちE
(DVDは既発売の「ロックン・ロール・ショウ 80/83」からの抜粋です)

RC SUCCESSION
忌野 KIYOSHIRO 清志郎(Vo)
仲井戸 CHABO 麗市(G)
小林 Rinko-Wassho 和生(B)
新井田耕三(Dr)
G2(Keyboard Robot Gonta 2-Gou)(kbd)

ゲスト
小川銀次(G) from Crosswind
梅津和時(Sax) from 生活向上委員会(生向委)
金子 Soul Sister マリ(Vo)

Recorded at 久保講堂 1980年4月5日

 ビートルズの「Let It Be naked」に倣って「naked」と名付けられています。そのあたりは当時のディレクターで今回もリマスターに携わった森川 Francis 欣信氏の解説に詳しいですが、確かにオリジナル盤には「ライブアルバム」と言う説明は一切ありませんでした。
 スタジオ録音ではどうしてもライブで彼らが見せる爆発的エネルギーが再現されない事に業を煮やした森川氏が、ライブ一発録りに賭けたのがこの久保講堂コンサートでした。その録音の細かい点をしらみつぶしに修正し、スタジオでオーバーダビングを重ねて完成させたのがオリジナルの「ラプソディ」だったわけです。その賭けは見事に的中し、このアルバムが80年代ロックの方向性を示した、またライブのあり方を決定付けた、と言って過言ではありません。

 しかし、森川氏には「あの日の名演を犠牲にして名盤を作ってしまった」と言う悔恨が残り、いつかコンプリート版をありのままの「naked」な状態で出したい、と考えていました。幸いマスターテープが良好な状態で保存されており、それに今のデジタル技術を駆使して完成したのがこのアルバムなのです。彼は解説の最後にこう書いています。

『そして25年の歳月を経て僕はやっとあの日の音に再会する事が出来た。あのミキサー卓でヘッド・フォン越しに聴いていたあの音に。RCは無敵のライブをやっている。その臨場感は時代を飛び越えている。仕上がった音はまるで昨日LIVE収録をして来ましたってくらい生々しく迫力のあるものだった。』

 オリジナル盤ではカットされていた観衆を煽りまくるCHABOのMCに早速体が熱くなります。直後「よォーこそ」が始まれば、完全にあの日あの頃のRCの世界。未収録曲ではSoul Sister金子マリの歌声を聞けるのも嬉しいですが、極めつけは何と言っても、キヨシローの「愛しあってるかい?」の煽りから滑り込む「スローバラード」でしょうね。そして最後の「指輪をはめたい」まで、全曲そしてキヨシローのMC、観客の反応、全てが完璧なロックンロールアルバム。

 とにかくどの曲を語ろうとしてもうまい言葉が見つかりません。言える事は唯一つ、オリジナルを知ってる人も知らない人も、

「買って聴け!」

だけですね。

 惜しむらくは、当時としてはクールな英語で書かれていたYoshinobu Francis MorikawaのライナーノートとKiyoshiro's Talkを再掲して欲しかったです。

"Rock'n Roll in Japanese? Don't make me laugh. What is Japanese, English, matehamtics? What is all this stuff? I'm not talking about school, man. I already graduated. I don't even  remember my class-kids, let alone the shit they taught us. School is school; we've past that. This is real life, man. We are just bandmen. When we're asked we just play"(Kiyoshiro Imawano, translation by Fukuko Yorifuji )

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2007/06/02

80年代邦楽ベスト25(2)社会人編

Yokan
 前回の学生時代編に引き続き、83-89年の社会人編です。3年で14枚、後の7年で11枚という不均衡は、CD時代に突入したという要素もありますが、概ね聴いていた情報量と一致していたんだろうと思います。まあ一言で言うと音楽なんて聴く暇も無かった、というところですが、それなりに辛い時期を支えてくれたアルバムも多々あり、懐かしく選びました。

1983年
中島みゆき 「予感」

予感
 えっ、みゆきさんと言えば「寒水魚」だろう、と言う声が聞こえて来そうですが、私にはこれ、社会人になったばかりのハードな時期の折れそうな心を何度も慰めてくれました。一曲目の「この世に二人だけ」が私にとっての中島みゆきベスト1ですが、もちろんアルバム構成的にも寒水魚に負けない完成度があり、後に高い評価を得た「ファイト!」で締めくくられています。「臨月」「寒水魚」「予感」の漢字三部作が彼女のピークで、その後明らかに失速していく彼女をフォローしていくのはちょっと辛かったです。

1984年
VOW WOW 「BEAT OF METAL MOTION」

ビート・オブ・メタルモーション
 バウワウ(B)からメンバーチェンジしバウワウ(V)になった最初の作品。驚異のボーカリスト人見元基とシンセの達人厚見玲衣の二人が加わった事により、本当に世界レベルで勝負できるバンドになった、と思いました。

1985年
萩原健一 「Andree Marlou Live」

アンドレマルロ‐LIVE
 類稀なる表現者であるショーケンはやはりライブで本領を発揮するシンガーであったと思います。79年の「熱狂雷舞」、83年の「Shanti Shanti Live」ときて、総決算的なアルバムがこれ。楽譜などあって無きが如しのフェイク入れまくりの彼の歌唱にはバックのメンバーは散々泣かされた事と思いますが(爆。まあ、とにかくこの時代のショーケンは輝いてました。

原田知世 「PAVANE」
 知世様18歳記念アルバム。えっ、何かご質問でも?(笑

1986年
甲斐バンド 「Repeat & Fade」

REPEAT&FADE
REPEAT&FADE

 解散を前提に甲斐よしひろ、松藤英男、大森信和、田中一郎の4人のメンバーがソロ・プロジェクトとして4曲ずつを担当し、長年の甲斐バンドとしてのメンバー活動に落とし前をつけた傑作四枚組アルバム。ここに来てもなお、甲斐よしひろをはじめとするメンバーの熱いロック魂は聴くものの心を熱い感動で包んでくれます。

佐野元春 「Cafe Bohemia」
Cafe Bohemia
Cafe Bohemia
 モトのマニアックなファンはどちらかというと前作の「Visitors」あるいは次作の「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」あたりを推すんですけど、私はベタを承知、スタイル・カウンシルの「Cafe Bleu」のパクりを承知でこのアルバムを推します。「Individualist」「99 Blues」が入ってますからね~、やっぱり。

浜田省吾 「J.Boy」
J.BOY
 80年代の乙女の感涙を絞りまくった浜省、彼の極めつけの傑作。他にも「愛の世代の前に」とか「約束の地」とか素晴らしい作品は多々あるのですが、この二枚組に込められた彼の鬼気迫るような情熱は別格でした。よく和製スプリングスティーンと呼ばれていましたが、そういう意味では彼にとっての「ザ・リバー」だったと思える大作です。A-D面全てに溢れる郷愁と自らのルーツ探しの情熱には思わず目頭が熱くなる事請け合い。

1987年
小比類巻かおる 「I'm Here」

I’m Here
I’m Here
三沢基地で鍛えていたと言う話を聞いた事がありますが、彼女のケレン味のないスケールの大きな歌唱は聴いていて気持ち良かったです。タイトルになっている「I'm Here」が大作で一番のキラー・チューンですが、TV主題歌として大ヒットした「Hold On Me」も好きでした。ちなみにまだお嬢さん女優だった(笑)沢口靖子さんが新井素子役をやってたと思います。

1988年
Barbee Boys  「Black List」

BLACK LIST(紙ジャケット仕様)
 バービーと言えば「おれたちひょうきん族」をつい思い出してしまいますが(苦笑、本家バービーのコンタと杏子のツインボーカル、いまみちのギター、コンタのサックスは本当にクールでした。このアルバムは正確に言うとオリジナルではなくセレクションアルバムなんですが、単なるベストモノではなく彼らがこだわって選んだ選曲となっているので、オリジナルと同格と考えてチョイスしました。やっぱり「チャンス到来」は最高です。

1989年
COMPLEX 「COMPLEX」

COMPLEX
COMPLEX

 当時人気絶頂だった吉川晃司とBOOWYの布袋寅泰が組んだ黄金ユニット。この当時、私は新世代のBOOWYやTM Networkの音にはついていけず、もう自分がロックを聴く時代ではなくなったなあと言う思いを強くしていたのですが、このユニットが一気にそんな気分を吹っ飛ばしてくれたのを思い出します。大ヒットした「Be My Baby」をはじめ、最初から最後まで捨て曲無しで乗せまくってくれる、ご機嫌なロックンロール・アルバムでした。

The Timers 「Timers」
ザ・タイマーズ
 大麻とザ・タイガースをかけた意味深なバンド名にニヤリ。リーダーの名はタイガースのジュリーに引っ掛けたゼリー。でもヘルメットとサングラスと手ぬぐいで正体は不明。忌野清志郎に似ていると言う噂もありましたが、偶然にも彼の知り合いだったそうです(^_^;)。ヒットしたカバー曲「デイ・ドリーム・ビリーバー」なんぞでこのアルバムの真髄は分かりません。テレビ史上に名を残す「FM東京おまんこ野郎事件」に見られるような徹底的な批判精神、反骨精神こそ、この国でもかの国でも長い間忘れられていたロックの原点でした。

 という訳で図らずも(^^ゞ、RCではじまりTimersで終わった80年代邦楽ベスト25でしたが、如何でしたでしょうか?えっ、王道や超売れっ子が全然出てない?そんな事ないと思うけどなあ(爆。リクエストいただいたまことさん、どうもありがとうございました。

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2007/06/01

80年代邦楽ベスト25(1)学生時代編

Tkonightlight
 まことさんが80年代ロックベスト25の連動記事を書いてくださったのですが、その勢いで「邦楽ベスト25」をリクエストされてしまいました。わおっ!

 困った事に邦楽に関しては全く参考となる資料を持ち合わせていないので、全くの個人的嗜好を反映したものとなってしまいますが選んでみました。1アーチストで4、5枚選びたい人も複数いますので、今回も1アルバムの縛りを設けました。それでも結果的にはやっぱり学生時代だった80-82年に集中してしまいましたが、まあまあ王道かな(ホントか?
 という訳で、今回は一作ごとに簡単なコメントをつける形にしました。長くなりますので二回に分けさせていただきます、先ずは学生時代編を。

1980年 (順番は単にあいうえお順です)
RC Succession 「Rhapsody」
RHAPSODY NAKED (DVD付)
 初期の名曲「スロー・バラード」を産んだアルバム「シングル・マン」時代から様々のメンバーの変遷を経て完全にイメチェンし、80年代ロックの幕開けを告げたRCの傑作。一曲目「よォーこそ」なんて、バンド紹介だけでどうしてこんなに熱いの(笑、というわけでライブをスタジオ編集したアルバムなんですが、リンクは新作「Naked」、これも近々レビュー予定です。

大貫妙子 「Romantique」
ROMANTIQUE(紙ジャケット仕様)
 ター坊がYMOファミリーのバックアップを得て新境地を開いたアルバム。「Carnaval」は何回聴いても鳥肌が立ちます。

加藤和彦 「うたかたのオペラ」
うたかたのオペラ(紙ジャケット仕様)
 トノバンのヨーロッパ三部作の中核をなす作品。以前記事に取り上げた事がありますが、バブル前の時代によくこれだけの作品が作れたものだと今でも思います。

坂本龍一 「B-2 Unit」
B-2 UNIT
 YMO活動と平行してこんな過激で前衛的な作品を作っていた教授はさすがですね。アンディ・パートリッジやデニス・ポ-ヴェルの名前もクレジットされてます。通して聴くと疲れますがラストのプログレ風味漂よう「the end of Europe」で和んだりして^^;。

NACHIKO 「お花畑は水びたし」
 
80年代初頭に忽然として現われ、わずか3作品を残して姿を消した伝説のロック・シンガー、NACHIKOの第2作。以前記事にしたことがありますが、シュールな歌詞と四人囃子人脈のサポートを得て繰り広げられる演奏は圧巻、個人的には80年代最高のロック・クイーンだと思ってます。

PANTA & HAL 「TKO Night Light」
 和製ロックの極北を示す傑作中の傑作。今の人には信じられないでしょうけど、60-70年代には「日本語でロックは可能か?」という命題が大真面目で論じられていたのです。その命題に対して完璧な落とし前をつけたライブを2枚組LPにした作品で、私はこれ以上の邦楽ライブ・アルバムには未だに出会えていません。
 表ジャケット(冒頭写真)も最高、これ、デビッド・ボウイの「Heroes」を撮った鋤田正義氏の作品です。

ヒカシュー 「ヒカシュー」
 おそらくDevoあたりに影響を受けたテクノポップの代表がヒカシュー、プラスティクス、P-Modelでした。本音を言えばP-Modelの「In A Model Room」に一票を投じたいのですが生憎1979年リリース、という事で、ヒカシューのデビュー作を御三家代表という事で(爆。もちろん巻上公一さん好きです。

松原みき 「Pocket Park」
Pocket Park
 これがデビュー作とは思えないほどの洗練された歌唱力には驚きました。林哲司作編曲の一曲目「真夜中のドア~Stay With Me」は今でも全く色褪せる事のない名曲。惜しい人を亡くしました。

MARIAH 「Yen Tricks」
 清水靖晃、笹路正徳、土方隆行をはじめとするマライア・プロジェクトと呼ばれる人脈はYMO人脈と並んで日本のその後の音楽界を支配する影響力を持っていきますが、これはMARIAH名義のデビュー作にして邦楽プログレの最高傑作だったと思います、、、と書くのも、当時借りてカセット録音で聴きまくっていたもので今持ってないんです(涙。自分の「LP探してますリスト」の邦楽最高ランクに位置しております。

吉田拓郎 「アジアの片隅で」
アジアの片隅で(紙ジャケット仕様)
 この年アメリカで録音した「シャングリ・ラ」も良いんですけど、やっぱり「アジアの片隅で」が入ってますから外せませんね。

 という訳で80年だけで10枚!1アーチスト1アルバムの縛りで選べなかった作品も多々あり、邦楽も洋楽も80年と言うのは奇跡のような年だったんですね。

1981年
Kazumi Band 「Talk You All Tight/頭狂奸児唐眼」

TALK YOU ALL TIGHT
 数ある渡辺香津美の作品の中でも個人的には一番好きです。先述したマライア人脈が全面参加というより、MARIAH featuring KAZUMIと言った方がいいとさえ思える作品で、最も彼がロックに近づいた時期かも。ちなみに漢字は「とうきょうがんじがらめ」と読みます。

吉田美奈子 「Monsters In Town」
モンスター・イン・タウン
 CCCD擁護発言ですっかり味噌をつけちゃったミナコ姐さんですが、当時は「ファンクの女王」として君臨しておられました。サポートするのはこれまたマライア人脈で最高にクール、土方隆行のカッティングギター最高です。「Town」を聴いた時の衝撃は今でも忘れられません。

Yellow Magic Orchestra 「Technodelic」
テクノデリック(初回限定紙ジャケット仕様)
 この年初頭に発表された「BGM」を陰とすれば見事に「陽」に転じた作品でどちらも傑作だと思いますが、こちらの方が面白いです。世界で初めてサンプリングマシンを導入したとか話題になりましたが、そんな事よりバリ音楽を取り入れた「Neue Tanz」の心地よさや、無駄に明るい「Taiso」なんかを単純に楽しんでましたね。

1982年
IPPU-DO 「LUNATIC MENU
 和製Japan(笑)一風堂の代表作、かな。シングル・ヒットした「すみれセプテンバー・ラブ」に騙されちゃいけません、実はこのアルバム、恐ろしくとんがった演奏が聴けるんです。B面一曲目の「ジャーマン・ロード」の疾走感なんか最高、「ラジオ・ファンタジー」も当時ファンには人気ありました。そう言えば土屋昌巳はその後本当にJapanに入っちゃいました。

という訳で、学生時代を思い出しながら14枚紹介しました。何れ劣らぬ傑作ばかりでしたが、後半には果たしてこれらを越えるアルバムがあるんでしょうか、お楽しみに。

Lunaticmenu

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2007/01/18

歌姫ベスト / 中森明菜

 中森明菜の新譜、といってもカバーシリーズ「歌姫」からセレクトしたベスト盤です。予約しておいたのですが、今日AMAZONから届きました。開封一番、ジャケットには少々ビビりましたが(^_^;)、内容はとても良かったですよ。

歌姫ベスト~25th Anniversary Selection~(初回限定盤)(DVD付)
歌姫ベスト~25th Anniversary Selection~(初回限定盤)(DVD付)


1. リバーサイドホテル(LIVE ver.)
2. ダンスはうまく踊れない
3. 魔法の鏡
4. チャイナタウン
5. 黄昏のビギン
6. 色彩のブルース
7. 桃色吐息
8. 愛はかげろう
9. 恋の予感
10. 窓
11. 傘がない
12. 秋桜
13. 別れの予感
14. 異邦人
15. 瑠璃色の地球
16. いい日旅立ち

 「歌姫」と言うのは井上陽水氏の命名だそうで、その陽水のカバー「リバーサイドホテル」のライブバージョンから始まります。決して他人のカバーを許さなかった矢沢栄吉がその熱意に負けて許可した、と言う「チャイナタウン」がこのアルバムの大きなセールスポイントとなっています。また、これも初収録の「いい日旅立ち」を百恵さん、鬼ちゃんと3世代の歌姫の歌唱と聴き比べてみるのも一興でしょう。

 全曲通して聴いてみて感じるのは彼女の日本語の発音の美しさ。一言一言、いや、一文字一文字を実に丁寧に歌いこんでいます。昔全世代の人が歌謡曲というものを共有していた頃の歌詞の歌いこみ方あるいはスピードを心得ている歌手の真骨頂がここにある、という印象を受けました。バックの演奏も実にオーソドックスで安心して聴けるもの。「好きな歌しか歌わない」という彼女のポリシーもあるのでしょうが、原曲の雰囲気を損なわない範囲でのアレンジとなっています。そんななかでもライブの「リバーサイドホテル」だけはタンゴ調を強調したしゃれたものとなっていて、一曲目ではありますが、ベストテイクではないかな、と思いました。

 一方で少し寂しいのは声量が落ちたかなあ、という事。全盛期のあの凄みの効いたビブラートのかかったロングトーンの伸ばし方は完全に影を潜めています。EGO-WRAPPIN'の「色彩のブルース」なんかあの調子でやって欲しかったですけどね。

 初回盤はおまけで「秋桜」の収録風景とインタビューのDVDがついています。ファンの方は是非どうぞ。

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2007/01/09

HOME/Angela Aki

Home (通常盤)
はむちぃ: おっ、今日は珍しくJ-POPでございますね。
ゆうけい: そうなのだ、先日の紅白歌合戦で紅白史上最大の窮地を救った、NHKにとっては大々功労者なのだな。
は: はあはあ、はむちぃメ思い出しました、例のDJ OZMAのパフォーマンスに会場騒然、仲間由紀恵呆然の中、堂々としたピアノの弾き語りで会場を一発でクールダウンさせてしまわれました、大した度胸ではむちぃメ感心いたしました。
ゆ: おたおたしてるスタッフ連中の方が間抜けなんだけどね、ホントは。DJ OZMA呼んだ時点で辞表出す覚悟くらいしとけっちゅうの(^_^;)

は: さて、ピアノの弾き語りでお歌いになった「HOME」でございますが、見事なバラードでございますね。
ゆ: あれだけの声量と歌唱で歌われると素直に脱帽ですな、感極まって涙を流すことには賛否両論あるでしょうけれどね。
は: 故郷は徳島県で、かわいがってくれた亡きおばあちゃんに捧げる歌だとおっしゃってましたね。
ゆ: あの風貌ですから帰国子女かと思いきや、ちょっと驚きましたね。徳島弁も堪能のトライリンガルとか、さすが英会話学校イーオンのシャッチョさんのご令嬢だけありますね(爆。
は: でもってこのCDをご購入されたわけですか?
ゆ: 実はその前にレンタル屋さんで「ONE」という、ボズの「We Are All Alone」のカバーなんかが入ってるミニアルバムを借りてみたんですが、残念ながらお目当てのHomeが入ってなかったものでね。「One」自体は良い出来だとは思いますですけど、わざわざ日本語に訳して歌う必然性が今ひとつ感じられなかったし、ジャニス・イアンが誉めるほどには突出した魅力があるとは思えなかったです。でもまあ、このアルバムを買う気になったんですから、まともにオーディオの俎台に乗せてみようという気にさせるだけのものは持っている歌手ですね。
は: 大変回りくどいご評価有難うございます(-.-)、で本アルバムの出来栄えや如何に?
ゆ: 歌唱力は十分グローバルスタンダードに達していると思いますけれど、曲自体に魅力のあるものがまだ少ないかな、と思います。もう少しバラエティを持たせて、カバー曲なんかも混ぜれば本当に良いアルバムができるように思いますね。もう既に大人気でチケットとるのも大変かもしれませんがライブも聴いてみたいです。

は: ではついででございますが、紅白で他に気になった歌手はおられましたですか?
ゆ: 新聞のセットリスト見てつまみ食いですから偏ってはおりますが、全般に魅力のある歌手が少なかった、と言うか我々より上の世代とずっと下の世代に合わせていて、中間層の私達は置いてけぼりかよ~とツッコミを入れたくなりましたね(爆。AngelaとOzma以外ではスガシカオだけですかね、良かったのは。
は: 世間では「千の風になって」を歌ったテノール歌手秋川雅史様が話題を呼んでおりますが。
ゆ: 近年クラシックを適宜配置してますからね。個人的には申し訳ありませんがペケです、あんだけくさい歌詞を堂々と歌われると穴があったら入っちゃいたくなるほうなので、ほうほうの体でチャンネルを替えさせていただきました。
ゆ: あの後NHK教育でアーノンクールの「ジュピター」がございましたからね。
は: その前にネトレプコも見る事ができたしよかったです。それにしてもアーノンクールの顔は恐かったですね~、よくオケの人ビビったり笑ったりしないもんです(^_^;)
は: 何か変な方向にお話が脱線してしまいました、本日はこれにてお開きでございます。

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2006/12/30

Portrait Of Chii

Oni
 うう、感涙に咽んでおります。長い間待ち望んでいた彼女の最新画像が玉井夕海さんのブログにアップされました。9月のシークレット・ライブの時の写真だそうです。また、映画「もんしぇん」の公式HP でも見る事が出来ます。

 随分痩せましたね、玉井さんのブログの写真は誰だか分かりませんでした。ちなみに愛称は「ちい」だそうですね、はむちぃが喜びます(爆。

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2006/11/19

春 / 深町純

Rainyday061119
(雨に打たれる姫ツルソバ)
痩身に 午後の氷雨の降りしきり  ゆうけい
  「春」未だ遠き タアンテイブル  はむちぃ

 今日は氷雨まじりの寒い日でした。朝からの仕事が長引き、帰宅後おそがけの昼ごはんを食べつつテレビをつけたら、東京国際女子マラソンが大詰めでした。東京も寒そうでしたね、高橋尚子さんが雨に濡れそぼってやけにがりがりに見えて痛々しかったです。

春
 こんな日はアナログの調子もいまひとつ、と思いつつかけてしまうのがオーマニの性(^_^;)。針圧調整やら消磁やら色々やってるうちに部屋もやっと暖まってきて、少し音もましになりました。こんな日は静かなピアノのアルバムを、と言う事で季節外れのタイトルではありますが、深町純さんの「」を久しぶりに引っ張り出してきました。グランドピアノで奏でられる美しい旋律が辛い季節と慌しい日常を忘れさせてくれます。

 上記リンクは正式なCD盤ですが、拙宅のはアナログレコードで収録曲も9曲です。パイオニアのピュア・モルト・シリーズ(拙宅の場合アナログターンテーブルのPL-PM2000)のおまけについていたものです。シンプルなピアノソロですので、オーディオシステムの調子や変化を素直に反映してくれますので、折に触れて聴いていました。拙宅のオーディオシステムの歴史とともに歩んできた一枚、とも言えます。現行のライラ・ヘリコンの精緻で音数の多い音楽再現性には満足していますが、時々壊してしまったオーディオテクニカのカートリッジART-2000の、繊細ながらふわっと気持ちよく広がる音場を懐かしく思い出したりもします。

 と言うわけで、一息ついたので今日も今日とてプールへ向かうのでした。

プールには 氷雨も風も無かりけり  ゆうけい
  プルだキックだ 仲間とともに    はむちぃ

ゆ: はむちぃ君、それでは生ぬるいぞよ。
は: はっ、ではどのように受ければ?

  キックキックだ キックの鬼だ ゆうけい

は: 沢村忠ですか、あんたは(ーー;)

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2006/10/23

夢助

夢助
Oh 何度でも夢を見せてやる
Oh この世界が平和だった頃の夢
RCサクセションがきこえる
RCサクセションがきこえる

(「激しい雨」 by 忌野清志郎&仲井戸麗市)

夢は何度でも見られる。君がそう願うなら
GODからDREAMERへ。夢と勇気を歌った本当のラブソング。
スティーブ・クロッパープロデュース、ナッシュビル録音。
(CD宣伝帯より)

1. 「誇り高く生きよう」
2. 「ダンスミュージック☆あいつ」
3. 「激しい雨」
4. 「花びら」
5. 「涙のプリンセス」
6. 「残り香」
7. 「雨の降る日」
8. 「THIS TIME」
9. 「温故知新」
10. 「毎日がブランニューデイ」
11. 「オーティスが教えてくれた」
12. 「NIGHT AND DAY」
13. 「ダイアモンドが呼んでいる」
14. 「あいつの口笛」

 喉頭癌で闘病中のキング、忌野清志郎の新譜です。チャボ三宅伸治はもちろん参加してますが、カントリーのメッカ・ナッシュビルでプロデュースのスティーブ・クロッパー人脈のミュージシャンを使って演奏・録音されています。オーティス・レディングをこよなく愛するキヨシローのことですから、この人選はなるほどと思いました。スティーブと一緒に作った11はファンには泣かせどころです。
 全体に少し乾き目のナッシュビルサウンドが心地よく、キヨシローの声も凄く調子が良いです。全盛期より艶があるくらいに感じますね、とても喉頭癌があるとは思えない声です。

 個人的には冒頭に引用した詩にやっぱりジーンときます。おじさんだなあ(^_^;)。ナッシュビルという事で、カントリーロックの大御所ニール・ヤングの「Buffalo Springfield Again」をちょっと思い出してしまいました。ところが、今AMAZONのレビューを見ると、本当にそれを下敷きにして曲を作ろうとチャボがキヨシローに持ちかけたとの事。!嬉しいなあ。

 ちょっと前にサブタイトルにしていた「古いとか新しいとかしゃらくさいことさ」は9に入ってる歌詞でした。

 キヨシローの帰還を祈る!

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2006/07/06

BESTII(紙ジャケ仕様) / 中森明菜

 先日新聞に久々の大広告を打っていたのでご存知の方も多いと思いますが、中森明菜の過去のアルバムがリマスタリング+紙ジャケ仕様で再発されました。さすがにBOXSETを買う根性はなく、先日映画の帰りに物色して「BEST II」を買ってまいりました。
BESTII(紙ジャケット仕様)
BESTII(紙ジャケット仕様)

1. ノンフィクション・エクスタシー
2. TATTOO
3. DESIRE -情熱-
4. TANGO NOIR(タンゴ ノアール)
5. BLONDE
6. I MISSED “THE SHOCK”
7. AL-MAUJ(アルマージ)
8. Fin
9. ジプシー・クイーン
10. 難破船

 以前中森明菜のコンサートに関しての記事

オリコン一位曲を全て歌う

と言う嬉しい企画だった、と言う話をした事がありましたが、確か23曲くらいあったと思います。凄い数ですね、当時

陽の松田聖子、陰の中森明菜

とよく比肩されましたが、歌唱力、特に歌詞の表現力においては他の追随を許さない存在であったと記憶しています。陰の方の存在でありながらオリコン一位をこれだけ連続して獲得し続けたと言う事実がそれを雄弁に証明していると言えるでしょう。

 だから今回の紙ジャケ化された中にもベスト集は2つあります。最初にでた「BEST」には代表曲「少女A」や「飾りじゃないのよ涙は」などが入ってるのですが、全体のクオリティとしては、さまざまなジャンルの楽曲に取り組んでいるこちら「BEST II」の方が高いと思います。他にも色々とベストものは出てますが、選曲も自分にとってはこのアルバムが一番ですね。ただ、残念ながら古いCDなもので音質がペナペナで最悪。とてもオフ会に出せないくらいのレベルでしたのでリマスタリングは嬉しいニュースでした。

 と言うわけで前振りが長くなってしまいましたが早速聴いてみましたところ、、、う~む、、、確かに音質は良くなっているのですが全体にリバーブがかかりすぎてますねえ。ただでさえ残響の多い拙宅のシステムではチョト辛い。井戸の底から音が聞こえて来るようだ
(・_・;)、、、でもそこは明菜ファンの意地でヘビーローテーションしてます(自爆。
 今まではギターのイントロのリフが気持ち良い3がお気に入りでしたが、今回はシンセとフレットレスベース(多分)がアンニュイな雰囲気を醸し出す6、中近東サウンドに乗せて明菜の歌唱力がピークに達した感のある7あたりが妙に良いです。特に今は梅雨時ですから6が最高。

夜が長い1日のせいで 
あなたがわからなくなっていた
どんなシビアな小説よりも 
心はふさぎこむ RAINY DAY


I missed "The Shock" もう届かない 
全てが壊れ始める 

(作詞・作曲 FUCCI QUMICO)

 この曲、メロディに不思議な浮遊感がある一方で歌詞には痛切な哀感があってそのアンビバレンスさがたまりません。それにしてもFUCCI QUMICOって誰なんでしょう?GUCCI裕三なら知ってますが。当時そこまで関心がなかったもので調べる事もしませんでしたが、こんな良い曲書いてるのに謎の存在ですね。
 一行目、何でもないような歌詞ですが明菜が歌うと鳥肌が立つような凄みを感じてしまいます。そして最後のSHOCK,SHOCK,SHOCK!でびしっと落とし前をつけて終わるところもお見事、参りました!と言う他ありません。
 ところで未だに分からないのが「I missed "The Shock"」の意味。括弧でくくってあるくらいですから固有名詞?「衝撃」君と言うニックネームの彼がいなくなって寂しいんでしょうか、凄い名前(^_^;)

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2006/05/10

ウクレレ ウルトラマン

ウクレレ ウルトラマン
ウクレレ ウルトラマン

は: ご主人様、ひょっとして先日の「光の国から闇祓い」とはこれでございますか!?
ゆ: そうそう、ハコさんや茶木さんの心の闇を直視するような歌を聴いた後は、これでぱーっと気分転換するのが良いぞよ、はむちぃ君。発売は随分前だったんだけど、そろそろ夏も近いしご紹介しようかと。

ウクレレで名曲をカヴァーする人気シリーズの“ウルトラマン”版。“ウルトラQ”から“ブースカ”まで、円谷作品の主題歌や挿入歌を心地良いハワイアン・サウンドでカヴァー。IWAOやバンバンバザールなどが参加。(AMAZON解説より)

1.ウルトラQメインタイトル~メインテーマ/ウクレレカフェカルテット
2.ウルトラマンの歌/ウクレレカフェカルテット
3.特捜隊の歌/松宮幹彦
4.ウルトラセブンの歌/栗コーダーカルテット
5.ULTRA SEVEN/ラウラ
6.ウルトラ少年の歌/久住昌之&BlueHip
7.帰ってきたウルトラマン/はじめにきよし
8.MATのテーマ/バンバンバザール
9.ウルトラマンエース/キヨシ小林&ウクレレスウィングギャング
10.ウルトラマンタロウ/IWAO
11.恐怖の町(怪奇大作戦)/勝誠二とウクレレえいじ
12.快獣ブースカ/栗コーダーカルテット
13.陽気なブースカ/栗コーダーカルテット
CDエクストラ: 「ウルトラマンの歌」プロモーションビデオ

は: なかなかの脱力系ハワイアンでございますね、気持ち良うございます。ウクレレ・フォースと同じような企画ものでございましょうか。
ゆ: そうそう、あれが「やる気の無いダース・ベーダーのテーマ」一曲がユルユル脱力系だったのに比べると、今回は全面的に脱力系で、しかもウルトラマン関係の曲はメロディが身に沁みついてるから、どの曲も笑えます。でも演奏はしっかりしてます、だからこそ安心して笑えるんだけど。

は: それにしても懐かしいメロディばかりですね~。ウルトラQの最初のロゴが回転するあたりの効果音までバッチリでございます。
ゆ: そうそう、それにウルトラ警備隊のテーマ「ULTRASEVEN」の「ONE,TWO,THREE,FOUR」のリフたまらなく懐かしくて気持ち良いねえ。それと滅多に聴けないところでは怪奇大作戦のテーマ「恐怖の町」が良かったな。「やー」という叫び声まで忠実に再現してます。そういやSRIって何の略だったっけなあ?
は: scientific research institute?でございましょうか?
ゆ: 多分そんなとこだったよね、そうそう、忠実といえばプロモーションビデオのウルトラマン、ちゃんと時間がくるとカラータイマーが鳴るよね(^o^)
は: シーボーズを慰めてウクレレ弾いて波乗りやって、ちゃんと3分間でまとめる技は見事でございました。
ゆ: 実相寺昭雄監督も顔負けですな、というわけで、夏に向けて一枚どうぞ。

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2006/02/27

ため息 / 柴田淳

ため息
ため息

 関西のオーディオシーンを席巻しつつある(もう十分していると言う意見もあり)シバジュンこと柴田淳さんのセカンドアルバムです。先日の記事でオーディオのセッティングがびしっと決まると「ため息」が出るほど素晴らしい、と書いたのはこのアルバム名に引っ掛けてのことでもありました。

 詳細なプロフィールはリンク先の公式HPをご覧いただければ幸いですが、HPにありますように、

2001年10月のデビュー以来、透明感のある歌声と印象的なメロディー、そして
言葉を大事にする繊細な歌詞の織り成す世界観が、聴く人の心を掴んで離さない。

 そのままの魅力で、オーディオファイルにも浸透中です。いくつかTVドラマの主題歌も書いておられるようですが、生憎私はドラマをほとんど見ないものでどれがどれだか分かりません。ただ、神戸のFM局であるkiss FMで週1回「柴田淳の月と太陽」という番組が流れているので親しみを感じております。

 さて、このアルバム、シングル曲4曲を含むという豪華さで、本当に捨て曲無しの良いアルバムです。そんな中で先日kimura邸で試聴に使ったのは、実は8曲目の「なにもない場所ー弾き語りー」という曲。題名の如くピアノの弾き語りという非常にシンプルな構成ですが、シンプルなだけにオーディオの調整具合を如実に露見してくれる、という難しい曲でもあります。ポイントをいくつか挙げると

1: 出だしのピアノの音のほぐれ方
2: ピアノとボーカルの間に介在する空間の表現
3: 切なく振り絞るような声に付帯する呼気の音、唇の摩擦音の表現
4: 静かな曲の中での激情の表現

となりましょうか。

 このような点をクリアできると、この上なくリアルな音像が出来上がります。よくオーディオ雑誌の機器評価のレポートで「唇の動きが見えるよう」と表現されますが、まさしくそのような.感じです。
 ちなみにkimuraさんのSystem 7は、最初のピアノの一音と歌詞冒頭の「愛を」の一言だけで、ごく僅かなセッティングの変更による音の変化が判るという素晴らしい反応を示してくれました。傅先生がよくこのSPを評して

F1カー並みに遊びがなく、ハンドルのわずかな切れに呼応する

とおっしゃる、まさにそのままでした。

 でも、あまりやりすぎると目に見えぬ眼前のシバジュンに魅了されて魂を吸い取られてしまうので注意が必要です(苦笑。とか何とか言いながら、私は他所やFMで聴いたことはあったものの自分では持っていなかったもので、早速購入して聴いてみました。
 結果はーー
最初のピアノの一音でSystem 7の凄さを思い知ることとなりました(^_^;)。まあ、昨日はオーディオを調整したばかりだったので、もう少し音が熟れるのを待つことにしよう(強がり。

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2005/12/07

small circle / 山本潤子

smallcircle
 山本潤子さんの新譜が到着しました。Official HPのShopで購入するとサインつき!上の写真がそうです。宝物が一つ増えました(^o^)

 今年の3月にOsaka Blue Noteで行われたライブ記事で紹介した、てるてるボーイズのギタリスト井川恭一さんが全面的に製作に参加しています。サラリーマンをしておられた時代から山本潤子さんが好きで好きでデモテープを送ったのが潤子さんの耳にとまり、バックミュージシャンになった、と言う経歴ですから、息もぴったりと言うところです。

 印象としては「ほのぼの」してます。井川さんも結構ホンワカしたした温かい印象のある方ですし、潤子さんも肩の力を抜いて普段着のままという感じで歌っておられます。
 ただ、潤子さんがあまりにもリラックスしすぎていて、今ひとつテンションが上がってないなあという気もします。私のmost favouriteである初ソロアルバム「junko yamamoto」のように瀬尾一三さんと一緒に海を渡り、西海岸のミュージシャンと緊張感のある中で作り上げたような完成度は残念ながらありません。まあ、リラックスしたい時にバックでかけてる分には潤子さんの歌声で気持ち良い時間が過ごせるかな、という感じ。

 そう言えば最後のlife goes onという歌の名前、junko yamamotoの中の「ベジタリアンのライオン」の歌詞の一節(作詞小泉亮)なんですが、結構気に入っておられるようで、今回のコンサートツアーの題名にもなっています。まだまだ続く歌手人生、がんばってください!

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2005/11/10

TAKURO TOUR 1979の思い出

takurotour1979
 オラシオさんの月一アンケートに拓郎の「Live'73」を書き込んだところ

吉田拓郎は、何とか島でやった24時間コンサートのが好きですね。
「外は白い雪の夜」は名曲です!

というレスをいただきました。それがこのアルバム「TAKURO TOUR 1979」です。残念ながらAMAZONやHMVで検索しても引っかかってこなかったので廃盤かもしれません。

 これは1979年7月26-7日に愛知県の篠島で「アイランドコンサート イン篠島」と銘打って行われた壮大なコンサートの一部をレコード化したものです。一部と書いたのも当然、なんとオールナイトで69曲、時間にして約8時間拓郎は唄い続けました。観客は2万人!本当に小さな島ですから観客もスタッフも大変だったようです。

 この頃私は大学生で神戸市長田区の学生下宿に住んでいました。下宿の仲間も拓郎好きでこのライブの頃は週一の拓郎の「セイ・ヤング」をラジオにかじりついて聴いていました。
 文化放送は関西では入りにくく、どうしても聞き漏らしたくない企画の時には受信状況の良い須磨海岸まで出かけて聞いたものでした。(真夜中の1-3時ですが(^_^;))
 篠島イベントもそんな盛り上がった企画の一つで、毎週のように詳細に語っていましたが、

「やっとの思いでたどり着いたら遠くの方に米粒のように拓郎が見えるだけ、音も聞えにくいしトイレ一つも大変だし、何をしに行ったのかわからなかった」

という投書を拓郎が淡々と読んでいたのをよく覚えています。

 このアルバムはTOURと銘打っているものの、通常のツアーとは全く異なる企画です。当時拓郎はフォーライフレコードの社長としても忙しかったのですが、丁度30歳となる節目に2枚組みの大作「ローリング30」を発表したりして、非常に充実した時期でした。だからこのアルバムも2枚+ボーナスEP(両面に人間なんてを収録!)という大作になっています。更にこの後Vol2としてもう一枚LPを出していますから実質上3枚組みのライブということになりますが、当時のベスト・オブ拓郎といえる内容でどの面を聴いても飽きさせないところはさすがです。

 「人生を語らず」が斎藤哲夫、「伽草子」の作詞が白石ありすであることを除けば、拓郎、岡本おさみ、松本隆の3人の作詞、拓郎の作曲という不動のコンビネーションです。特に当時は「ローリング30」で徹底的に松本隆をしごいて良い作品を作らせたと拓郎が自らラジオで語るほど彼に入れ込んでいたように覚えています。
 ちなみにオラシオさんのお好きな「外は白い雪の夜」は松本隆/拓郎の作品です。別れるために喫茶店にやってきた男女のそれぞれの心情を交互に描いていく松本隆らしいナイーブな詞が泣かせますね。ちなみに私は「白夜」が好きだったのですが、ライブには収録されていません。

 当時注目されたのは、旧来のファンに大ブーイングを浴びてからやらなくなった「結婚しようよ」を歌っていること、コンサートでしかやらず幻の歌といわれていた「準ちゃん」を初めてレコード化したところ。当時をご存じない方にはちょっとわかりにくい機微かもしれませんね。

 そんなこんなで懐かしいアルバムです。というか、あの無茶をやってた下宿時代が懐かしいのかもしれません。オラシオさん、ありがとうございました。

Side-A
1: 知識
2: 大いなる
3: 流星
4: もうすぐ帰るよ
5: 虹の魚
6: されど私の人生 (斎藤 哲夫)

Side-B
1: ひらひら
2:  ペニーレインでバーボン
3: 舞姫
4: こうき心
5: まにあうかもしれない
6: 人生を語らず

Side-C
1: イメージの詩
2:  結婚しようよ
3: 準ちゃん 
4: かくれましょう
5: 祭りのあと
6:  外は白い雪の夜

Side-D
1: 今日までそして明日から
2: 伽草子
3: 僕の唄はサヨナラだけ
4: 冷たい雨が降っている
5: 英雄
6: 落陽

Extra-Track:人間なんて

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2005/09/29

千の夜と千の昼

gate
千の夜と千の昼を越えて
溢れる光の銀河を渡る夢
草木に埋もれて忘れ去られた
崩れた塔の上で何を見てる

(「千の昼と千の夜」Lyrics by 上田現

 沖縄旅行用に「ノマド・ソウル」をiPodに入れていきました。沖縄の手前の奄美を選ぶところが渋い(自分で言うか)。元ちとせに良い楽曲を提供している上田現さんも「百億の夜と千億の夜」を読んだくちでしょうか。写真は宮良殿内(みやらどぅんち)という石垣島の古い由緒ある建物です。

ノマド・ソウル (SACD-Hybrid) (初回生産限定盤)
ノマド・ソウル (SACD-Hybrid) (初回生産限定盤)

ノマドと言えばあのSF名作を思い出しますね。明日当たり取り上げればタイムリーなネタかも。

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2005/09/14

ウクレレ・フォース

 Nemotaさんのブログで教えていただいて、AMZONに注文していたのですが、結構人気が出ているらしく少し遅れましたがようやく届きました。
ウクレレ・フォース~スター・ウォーズ ベスト・カバーズ~
ウクレレ・フォース~スター・ウォーズ ベスト・カバーズ~

1.20世紀フォックス・ファンファーレ / ウクレレカフェカルテット
2.スターウォーズ メイン・タイトル / 宮川彬良&銀河系ウクレレ交響楽団
3.ジェダイの騎士の物語 ~ フォースを学べ / 栗コーダーカルテット
4.モス・アイズレー宇宙港 / ジェームス・ヒル
5.レイア姫のテーマ / キヨシ小林
6.ヒア・ゼイ・カム / 松宮幹彦
7.帝国のマーチ (ダース・ベイダーのテーマ) / 栗コーダーカルテット
8.ハン・ソロ・とレイア姫 / はじめにきよし
9.ヨーダのテーマ / 栗コーダーカルテット
10.アナキンのテーマ / 松宮幹彦
11.アクロス・ザ・スターズ / ウクレレカフェカルテット
12.オージーの大楽隊 / ウクレレカフェカルテット
13.王座の間 ~ エンド・タイトル / 栗コーダーカルテット

 ウクレレ雑誌の企画ものだそうで、これまでにもビートルズやジブリ作品をやっているそうです。だから、演奏・録音自体は結構しっかりしていてメインのオーディオシステムで聴いても結構満足できるレベルです。
 「気が抜ける」「力が抜ける」「癒される」「和む」と巷で評判の「やる気のないダースベーダーのテーマ」は7ですが、リコーダーの音がほのぼのしています。おまけにひょっとしたら逆相で録ってるんじゃないかと思う位独特の浮遊感を持って両側のスピーカの間やや上方をふわふわ漂っています。ダースベーダーが酔っ払って上機嫌で千鳥足で歩いていると言う感じでしょうか。荘厳で畏怖感を与えるような音楽ほどパロディにした時のイメージの落差が大きくて面白いですから、選曲の妙と言えましょう。

 でも全部そんな感じかというとそうではなく、上述したようにかっちりとしたまじめな作品です。逆に拍子抜けするかもしれませんが(^_^;)。

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2005/09/07

鬼束ちひろUnplugged Show2003

 相変わらず鬼ちゃん中毒のゆうけいです。ということで、東芝に対する罵倒の声の渦巻く中、結局予約してしまった例のブツが今日届きました。
SINGLES 2000-2003(初回生産限定盤DVD付)
SINGLES 2000-2003(初回生産限定盤DVD付)

 正直言って今まで出た鬼ちゃんのジャケットの中でも群を抜いて

センスが悪い

東芝の社内会議では問題にならなかったのか?それとも儲かるならさっさと出せ、ということか。

ディスク 1
1 シャイン
2 月光
3 Cage
4 眩暈
5 Edge
6 infection
7 Little Beat Rifle
8 流星群
9 Sign
10 Beautiful Fighter 
11 いい日旅立ち・西へ
12 私とワルツを
13 We can go(summer radio mix)
14 Castle・imitation 
15 守ってあげたい 

14が現在では入手不能 →Sugar Highの初回盤を持ってる人はみんな聴いてるぞ

13がリミックスで初収録 →そんな手は聞き飽きたぞ

15は初収録 →Yumingトリビュートアルバム「Queen's Fellows」を持ってるものには意味ないぞ、鬼ちゃんのライブDVDにも入ってるぞ

とツッコミどころ満載のCDは

はっきりいってどうでもいい(断定

一言で言うとおまけです。問題はDVD。「ライブDVD付初回限定盤」などと煽ってるが、完全版DVDを出してくれる方が余程良心的というものだろう(怒。

ディスク 2:UNPLUGGED SHOW at The Symphony Hall ~2003.8.5 OSAKA~
1 嵐ヶ丘 
2 眩暈 
3 infection 
4 Crow
5 Beautiful Fighter

 前回の記事にも書きましたが、夏休みのレジャーを全部ボツにしてヤフオクで手に入れたチケット4枚を握り締め、家族4人で出かけた因縁のコンサートなのです。買わないわけにはいかないじゃーあーりませんか。許されよ>某K氏m(__)m
 最初のシーンで、舞台に向かって右手をパンするカメラに娘が座っていたあたりが明瞭に写っています。やったー。でも私たちが座っていたあたりは最後の最後にちらっと出ただけ。拍手だけは入ってますからー、残念。

 冗談はさておき、この日一曲目の「月光」の歌いだしで「あ、今日はのどの調子が悪そう」と危惧したのですが、2曲目以降は戻っていたと思っていました。でも今回のDVDを聴くとやっぱりのどは本調子でなかったようでややかすれを聴取できます。でも、歌唱力、歌にこめる情念、表現力は以前のライブよりずっと素晴らしい。また、キングあおぽんさんではないけど、肌の艶、脂の乗りが妖艶な雰囲気をかもし出しています。
 一つだけ解説しとくと、ラストの曲だけ衣装が違うのはアンコール曲だからです。DVDには収録されてませんが、出て来た時に一斉に「カワイー」という黄色い声が飛び交い、鬼ちゃんも大はしゃぎでした。あれを入れんかい、東芝さん!
 ということで、DVDだけでもとりあえず鬼束ファンなら買いです。これでもし完全版DVDを出したら、東芝さんにはカースをかけるぞ。

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2005/08/04

だめだこりゃ!?

 最近鬼束ちひろ関係のニュースが全くないので寂しい思いをしていたら傷口に塩を塗りたくるような企画が(怒怒。
SINGLES 2000-2003(初回生産限定盤DVD付)
SINGLES 2000-2003(初回生産限定盤DVD付)

 東芝さんよ、ええ加減にセエよ、レビューで書いてる人がもういるけど(某K氏ではないのか?(^_^;))、

オリジナルアルバム4枚のアーティストに対して、1年半の間にシングルBOXセットとベスト盤2枚って、なに考えてんだろ?あまりにもナメてないか?東芝EMIの鬼束ちひろに対する仕打ちは酷い。

おまけにAMAZONさん、曲目リストが変だぞ!?

1.君に告げる
2.全力少年
3.水色のスカート
4.冬の口笛(feat. Takuya ver.)
5.フィクション
6.さみしくとも明日を待つ(Album ver.)
7.キレイだ
8.かけら ほのか
9.目が覚めて
10.飲みに来ないか
11.雨待ち風(Album ver.)

聴いたことない曲ばかりで面食らっちゃったじゃないか。HMVで確認したらやっぱり。じゃあ一体誰の曲なんだ?

ディスク 1
1 シャイン
2 月光
3 Cage
4 眩暈
5 Edge
6 infection
7 Little Beat Rifle
8 流星群
9 Sign
10 Beautiful Fighter 
11 いい日旅立ち・西へ
12 私とワルツを
13 We can go(summer radio mix)
14 Castle・imitation 
15 守ってあげたい 

ディスク 2
1 嵐ヶ丘 
2 眩暈 
3 infection 
4 Crow
5 Beautiful Fighter (2003年8月5日大阪ザ・シンフォニーフォール「the unplugged show」ライヴ映像)

 うっ、ここで正気に戻ってしまいました。2-5はなんとわたしが泣く泣くヤフオクでバカ高いチケットを手に入れて見に行ったあのコンサートなんですよねー。うーむーーーどうしよう(-_-;)。

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2005/06/13

五輪真弓→加藤和彦←スネークマン・ショー

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 え~、調子に乗ってもう一枚紹介します。今回は加藤和彦さんの「うたかたのオペラ」を選んでみました。「スネークマン・ショー」からでも「冬ざれた街」からでもつなげます。理由は二つ。
1: スネークマン・ショーに変名で加藤和彦さんが参加してるから。
2: 3枚全てに大村憲司さんが参加してるから(またかよと言わないで^^;)。

うたかたのオペラ(紙ジャケット仕様)
うたかたのオペラ(紙ジャケット仕様)

 私はこの頃の加藤和彦さん(トノバン)をひそかに高等遊民(夏目漱石の造語です)と呼んでいます。パートナーの故安井かずみさんと一緒に世界を回っては時代の一歩先を行くアルバムを作り続けていた、という贅沢な時間を過ごしておられたからです。当然ながらバックの演奏陣も超豪華な人たちを選んでは呼び寄せていました。坂本教授をはじめとするYMO人脈が中心ですが、大村憲司さんも常連の一人でした。
 そのピークを成すヨーロッパ3部作といわれているのが、
「パパ・ヘミングウェイ」(バハマ、79年)
「うたかたのオペラ」(ベルリン、80年)
「ベル・エキセントリック」(パリ、81年)
の3作。バハマが入っているのに何故ヨーロッパ三部作というのかは未だに謎。

 さて、「うたかたのオペラ」をわざわざ選んだのはスネークマン・ショーに参加した時の変名が「Dr.Kesseler」で、その名前の出所がこのアルバムの

ケスラー博士の忙しい週末(Dr.Kesseler's Busy Weekend)

という曲だと思われるからです。
 このアルバムはデビッド・ボウイ&ブライアン・イーノの所謂ベルリン三部作に多大な影響を受けて、ベルリンはハンザ・バイ・ザ・ウォールで録音されたもの。「LOW」「HEROES」のB面において、ボウイとイーノがヨーロッパのデカダンスと時代の閉塞感をシンセサイザーで表現した部分に感化されたのだと思いますが、まだバブルの前の時代にすぐに行動に移せるのですから凄いですねえ。
 安井かずみさんの詞はたしかにヨーロッパのデカダンと時代の陰翳をよく反映していますが、音楽自体は時代の暗さを良く捉えつつもそれほど重く沈みすぎてはいません。このあたりはトノバンの資質とのせめぎあいというか、落としどころというか、オペラやコンチネンタル・タンゴ等をトノバンふうに料理するとこうなりますよ、という感じです。
 そういえば「ケスラー博士の忙しい週末」はいきなりスカ風のビートで始まります。スカ、といえばMadnessを思い出しますが、丁度あの頃流行ってたんですね。早速にうまく取り入れているって感じです。佐藤奈々子さんのバッキングボーカルも軽やかで、この曲のみならずアルバムを通しての貢献度も大です。

 ところで、冒頭の私のLP写真とCDの紙ジャケ写真が違うのに気が付かれましたか?これはCDになって変更されたわけではなく、最初から確か4種類のジャケットが用意されていたんです。これも贅沢ですねえ。私の記憶では当時そんなことをしてたのはLed Zeppelinの「In Through The Outdoor」くらいです。

 とにもかくにもサディスティック・ミカ・バンド解散後も高等遊民トノバンが日本の最先端を走り続けていた時代の輝きがこの三部作にはあります。とはいえ、フォークの名残をまだ残している「それから先のことは」も好きなんですけどね。

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2005/06/12

スネークマン・ショー→五輪真弓

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 先日キングあおぽんさんのブログでスネークマン・ショーが紹介されていました。私はLPで持っているのですが、家族の前ではとても聴けない代物なので、長いことお蔵入りのままでした。そこで、先日一人になる時間を見計らってこっそり(^_^;)聴きました。

スネークマンショー
スネークマンショー

 いやあ、懐かしい。スネークマンという名前自体が、桑原茂一さんが好きだったウルフマン・ジャックをパロったものだったと思いますが、やたら能天気だったウルフマンと違い、蛇を名乗るだけあって毒が一杯!
 時代も感じます。ポール・マッカートニーがウィングスとして始めて来日して、麻薬所持でつかまって留置場で歌って帰ったというあの事件の頃だったんですね。それをパロった

はい、菊地です。

には久しぶりに腹を抱えました(^O^)。伊武雅刀演じる「ポール・マッカートニー特別捜査係長」菊地が居丈高にポールを取り調べつつ「ここにサインしろ」と迫ります。弱虫ポール(^_^;)は「イエ~ス」と消え入りそうな声で答えつつせっせとサイン。実は調書にサインさせているのではなく、方々からかかってくる依頼電話に応えて色紙にサインさせてるわけ。書いてしまうとなーんだ、というネタですが、スネークマン・ショーにかかると抱腹絶倒になってしまうんですよ、これが。東芝EMIからよくクレームが来なかったもんです。

 さて、キングあおぽんさんも書いておられるとおり、YMOやシーナ&ロケッツ、サンディ、クラウス・ノーミ、更にはDr.Kesseler(またの名をトノバン)等々の豪華ゲストが参加してます。こうなると、まだプログレ家系図のつながり探し病がぶり返してきて(^_^;)。MAO.Kさんなら、まずは美女系のサンディか!?
 で、私はコアなところで、大村憲司の名をハケーン(^^♪なんとYMOの曲でギターを弾いてます。といっても聴いてもよく判りませんが(わざわざモノラルで音をぐちゃぐちゃに詰め込んでるし(>_<))
 当たり前のところへ継いでも面白くないので、って一人で受け狙いしても仕方ないんだけど、ふと思い出したのが五輪真弓さんの「冬ざれた街」(冒頭写真)

冬ざれた街
冬ざれた街

 デビュー間もない頃のライブですが、とにかく面子がスゴい。
五輪真弓(Vo, ac g & p)
石川鷹彦(ac g)
深町 純(p, Fender Rhodes, mellotron)
村岡 健(ss)
大村憲司(el g)
高水健司(el b)
村上Ponta秀一(ds)
 時は1973年12月、場所は渋谷ジャンジャン。デビュー間もないSSWに良くぞこれだけのバックがついたもの。ところが、久しぶりに聴いてみて感じるのはひたすら彼女の歌唱力とソングライティングの能力の凄さ。さすが当時天才少女と騒がれていただけのことはあるなあ、と再認識しました。
 ジョニ・ミッチェルが傑作ライブ「シャドウズ・アンド・ライト」においてジャコパスやメセニーを後ろに従えて完全に彼女の音楽世界を展開したような雰囲気が既にこの頃の五輪真弓にも見られます。抜群の歌唱力で一曲目の「あなたを追いかけてPart2」でいきなり彼女の世界に引き込んでいきます。キャロル・キングやロバータ・フラックのカバーに混じって演奏される彼女のオリジナル曲が全く遜色ないというのも凄いですね。さすがキャロル・キングを驚かせただけのことはあります。MCがまだ初々しいのが唯一まだ新人っぽいところ。
 このアルバム、それに加えて録音が素晴らしいのにびっくり。ボーカルは立ってるし、バックの楽器一つ一つもクリア。Pontaさんのバスドラもしっかり低音まで入ってるし、73年という古さを微塵も感じさせません。
 
 それにしてもこうして30年の時を隔てて聴いてみても、デビュー曲「少女」は傑作ですね。後年は歌がうますぎるせいか、演歌っぽくなっていったのは残念でした。また容姿のことばかり揶揄されるのも気の毒でした。というわけで

天才少女五輪真弓

を堪能するのにはこのアルバムが一番だと思います。

 おっと、忘れてました、故大村憲司さんも、時代を感じさせるフレーズもありますが、随所でいいソロを展開しています。赤い鳥時代からの付き合いであるPontaさんが後ろで叩いてますから伸び伸びと弾いておられます。本当に惜しい人を亡くしました。

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2005/04/06

中島みゆきLAライブ

 中島みゆきさんのLAライブがやっと届きました。DejavuのBBSで、常連であるオスカルさん(ステレオサウンドでもおなじみのオーディオ評論家楢大樹さん)も高音質盤として紹介されておられましたが、今回はSACD2ch,MultiCh,CDのハイブリッド盤となっています。

中島みゆきライヴ! Live at Sony Pictures Studios in L.A.
中島みゆき 瀬尾一三
ヤマハミュージックコミュニケーションズ  2005-03-23


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 上述のBBSでもちょっと話題になっていましたが、ライブといっても観客を入れての録音ではなく、同時演奏での一発録りであること、BSで放送することを前提として演奏しているということで「ライブ」と銘打たれているようです。
 当然ながらバックの演奏メンバーはLA録音のいまのきもちとほぼ同じです。といっても前回あまり気にしてなかったのですが^^;、よく見るとCello&ContractorにSuzie Katayamaの名前が。この方はジェニファー・ウォーンズのアルバムでもよく活躍されていますね。
 
 さて、前振りが長引きましたが肝心の音の方は、確かに日本のスタジオ録音とは違う演奏会場の雰囲気というのがよくとらえられていると思います。オスカルさんの言葉を借りれば「鮮度と密度が違う」というところです。瀬尾さんの渾身のアレンジの賜物かも知れませんが。
 ちょっと気になったのが、CDとSACDの音質の差。まずCDから聴き始めたのですが、一聴してなんだこのぎすぎすした音は?とビックリしてしまいました。SACDに変えると、自然できついところのない広がりのある音が得られてホッとしました。
 でも実を言うと拙宅のプレーヤーDP-85はCDでもそれほどきつい音にならないところを気に入って選んだ機種なんですけどね。逆にSACDの方も最終的に信号をMDS変換して出すため、音質が似すぎてしまって区別がつかないという不満の声もあります。そのような機種で聴いてこれだけ差が出てしまうということは、CD層だけ聴かれる方も多く存在するでしょうからちょっと問題じゃないでしょうかね。今季号のステサンで、ハイブリッド盤のCD層の音質はCD単層のものに比べて悪いのではないかという指摘がありましたが、レイヤーが奥だとこうなってしまうんでしょうか?

 みゆきさんの声の調子は良好だと思います。一発録りにしては大して歌詞も間違えてないし^^;。
 ただ、2月のライブレポートにもちょっと書いたのですが、年々演歌っぽいこぶしのまわし方が強くなってるような気がします。
 正直言ってバックの演奏から少し浮いてます。「いまのきもち」ではそんなに感じなかったんだけど、やっぱり一発録りは怖い?「土用波」「夜行」等、選曲の影響もあるのでしょうけれど、折角LAに来て腕の良いメンバーとやってるんだからある程度歌唱法もそれにあわせて順応させるべきなんじゃないのかなあ。出来ない人じゃないんだし。

 それと、ライブで確認したので間違いないと思いますが、おそらく弾いてないサイレントギターをジャケに載せまくるのはいかがなものかと。

 残念ながらマルチは拙宅では聞けないので未試聴です。かわはらさんのレポートを楽しみにするとしましょう。

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2005/03/05

夜会がついに大阪にくる!

 ビッグ・ニュース!中島みゆき研究所の掲示板にとんでもなく嬉しい情報が。ついに大阪での夜会開催がほぼ確定したとのこと。昨日大阪でのコンサートで、みゆきさん自身から発表があったそうです。
 3年前のXXIstツアーのときは「なかなか深夜まで開けてくれる会場が見つからなくって」とおっしゃってましたがようやくクリア出来たようですね。一体会場はどこだろう?
 とはいえ、やっぱりプラチナチケットなんだろうなあ。悔しいけどヤフオクまで考えとかないといけないでしょうねえ。

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2005/02/09

霧に走る

fog

ああ

外はなんて深い霧

車の中にまで

いっそこんな車

こわれてしまえばいいのに

(中島みゆき「霧に走る」より)

kirinihashiru 今朝は当地は濃い霧に包まれていました。交通機関にもかなり影響がでたようです。中島みゆきさんのコンサートに行ってきたばかりなので、思わず「霧に走る」を思い出してしまいました。
 この曲は「かなしみ笑い」のB面だった曲で、どのオリジナルアルバムにも入っていません。所謂隠れた名曲の代表かな、と勝手に思っています。

 みゆきさんらしいしっとりとしたTorch Songで、後半の女性コーラスが非常に美しく、霧の夜の雰囲気をうまく演出しています。

 CD時代になって「Singles」に入れられたため、今では比較的簡単に聴くことが出来ます。

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2005/01/05

Sign / Cold

bridgelight-2

喜びよりも悲しみよりも

ただ君のことを考えているよ

今夜君のもとへーーーー笑ってほしい
      
               (鬼束ちひろ/Sign)

 昨日風邪気味で感冒薬を飲んで鬼束を聴いていたら異様に聴覚が鋭敏になってきて、ちょっと飛んでしまいました。

鬼束ちひろ ~THE ULTIMATE COLLECTION~
鬼束ちひろ 羽毛田丈史

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2005/01/04

LOVE PSYCHEDELICO/EARLY TIMES

 LOVE PSYCHEDELICOのベスト盤が早くも出るようです。 LOVE PSYCHEDELICO、ベスト盤を発表 - bounce.com [ニュース]  1st Albumに「Greatest Hits」と言うタイトルを既に使ってしまったLOVE PSYCHEDELICOですが、ほんもののベスト盤のタイトルは「Early Times」となりました。普通は逆ですね。その辺が彼ら独特のセンスのよさなんでしょうけれど、はてさて、ジャケットにバーボンは登場するのでしょうか?  それはさておき、ここらで一区切りつけて、更なる飛躍を、という意味でのタイトルなんでしょうね。    収録予定曲は下記のとおりです。3枚のオリジナルアルバム以外にも映画「ホテル・ビーナス」から2曲(3、13)、新曲も2曲入れるようですね。楽しみ(^^♪。 Early Times



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1.Your Song     2.Free World     3.Everybody Needs Somebody   4.Fantastic World     5.Lady Madonna~憂鬱なるスパイダー~       6.“O”     7.Life Goes On     8.My Last Fight     9.Standing Bird 10.Silver Dust Lane 11.Last Smile 12.Green 13.Neverland 14.A Day For You 15.新曲A 16.新曲B

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2004/12/23

Intermission/光の川

river_of_light1

途切れた願いは消えてしまうのではなくて

僕らはその痛みで明日を知るのかも知れない

全ての祈りが輝きはしないけれど

車はいつの間にか光の川に消えてしまった

          スガシカオ

光の川
光の川

 
 ちょっとライブ・エイドも息切れしてきたので休憩をいただきました。ジャズマンのたかけんさんも誉めていたこの曲、昨日車の中で聴いていていいなあと思ったので、交差点で止まったときに一枚撮ってみました。

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2004/12/17

松原みきを悼む

 先日もサブタイトルで書きましたが松原みきさんが去る10月7日に子宮頚癌で逝去されました。44歳の若さだったそうです。

Pocket Park
松原みき
ポニーキャニオン
1996-12-16


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 時々思い出したように口をついて出てくるフレーズってありますよね。私の場合これもその一つ。

To You, Yes My Love To You,
Yes My Love To You You, To You

 松原みきさんの1979年のデビュー作にして代表曲「真夜中のドア」のイントロコーラスです。私も一聴して気に入ってしまい、LP「Pocket Park」が出たときにはすぐに買いに走りました。
 おしゃれなJ-POPという風な宣伝をされていたと思いますが、みきさんの歌唱力とバックの林哲夫、後藤次利、松原正樹等のしっかりしたサポートで、久しぶりに聴いても全く色褪せない素晴らしい曲ですね。みきさんはもちろんその美貌でも注目されていましたが、私の記憶では世良譲さんの秘蔵っ子だったと思いますが十分ヴォイストレーニングを受けた実力派だったと思います。
 また、彼女の声がフェードアウトしていく中滑り込んでくる松原正樹さんのギターソロもなかなか印象的です。彼の出世作となったHi-Fi-Setの「冷たい雨」のギターソロに匹敵するのではないでしょうか。

 ここ2年ほど闘病生活を続けながら音楽活動もされていたとか。全く知らなかったのが残念です。ご冥福をお祈りしたいです。

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2004/11/26

Am I wainting 4 U?

ガネクロの4th Albumがもうすぐ出るようです。

I’m Waiting 4 You
GARNET CROW
GIZA
2004-12-08


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01 夕月夜 
02 冷たい影 
03 忘れ咲き 
04 君を飾る花を咲かそう 
05 U 
06 Fill A Way 
07 僕らだけの未来 
08 この冬の白さに 
09 ブルーの森で 
10 雨上がりのblue 
11 Picture Of World 
12 Sky~Nwe Arranged Track~ 
13 君 連れ去る時の訪れを 
オフィシャルサイトより)

 このユニットを仕切っているのは古井弘人のようですが、ガネクロの魅力の多くはkbのAZUKI七の作詞の独特な感覚、そしてVoの中村由利のクリスタルヴォイスに依っていると思われます。1stの「水の無い晴れた海へ 」「君の家に着くまでずっと走ってゆく 」の冒頭の2曲を聴いただけで、ああ良いグループが出たなあ、と感心していました。
 その後コナンのテーマソングを手がけたりしてメジャーになって行き、だんだん音が派手になりすぎてきたという批判もありましたが、まあ今のJ-POPでシングルを出すには仕方の無いところでしょうし、ライブ用には派手な曲も必要だと思います。そして、アルバム作りにおいて基本的にサウンドの傾向は変わらないようです。3rdにも「今日の君と明日を待つ」という佳曲があり結構気に入っていました。
 ただ、さすがにこの4thに入っているシングルはマンネリの誹りも免れえないところでしょうね。アルバムのみの収録曲に期待したいところです。

 来年にはライブもあるようで、またプラチナチケットになるんでしょうね。でも私はパス。実はこのDVDがトラウマになっていまして。

GARNET CROW live scope 2004 ~君という光~

by G-Tools

 今までのベスト盤的な選曲ですので期待を持って聴き始めましたが---((+_+))。人それぞれ評価は違うと思いますのであくまで個人的な意見ですが、中村由利のヴォーカルというのはまだ人前で歌うレベルではないんじゃないかなあ、と思いました。もしかしたらプレイバックモニター?それともカラオケ?になっているんじゃないのと思ってしまうようなイアフォンで実音が聞こえていないのかも、とも思ってしまうくらい。
(ご、ご主人様、そんなこと言って全国数十万のガネクロファンを敵に回してちまうでちぃ(;O;))
(大丈夫、はむちぃ、グループのフルネーム出してないから検索できないし、そんなに見ないって)
(ホ、ホントですかちぃ?ショ、商品名に入っているでちぃ---)
(エ''---(;O;))

 スタジオ収録アルバムではその辺いくらでも修正は聞きますから4thもうまく仕上がっているとは思いますけど、ライブに行こうとはまだ思えないですね。因みに私の意見に厳しい娘も、以前TVで見た彼女のヴォーカルは確かにひどかった、だからDVDも見たいと思わないって言ってました。
(お、お孃様---以下略)

 更に驚いたことにはB'zの松本某のプロジェクトで、我が愛する名盤「カルメン・マキ&OZ」の名作「私は風」を中村由利がカバーしているらしいです。をいをい、身の程をーーー
(ご、ご主人様、止めてくださいませちぃ~~~以下略)

 何はともあれ、4thは聴いてみるつもりです。

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2004/11/19

いまのきもち

 中島みゆきさんが今の気持ちで「翻楽(リーフレットより)」したセルフカバー集です。もう既にあちこちで感想を見かけますが、私も遅ればせながら。まず「CDケースが厚い」のに驚きます。カラーで紙質も良い豪華仕様リーフレットが一冊と白黒の英訳版リーフレットが一冊。どうりで厚いはず。こういう2冊組みというのは海外作品の日本盤でよくやる手ですが、それを逆手に取って遊んでいる感じ。こういうのってアナログ時代に「予感」「臨月」などで輸入盤を気取ってシュリンクヴィニール包装にして売り出した洒落っ気を思い出しますね。ちなみに写真は相変わらずタムジン。彼以外に撮らせるつもりは無いようですね、長い付き合いだなあ。

いまのきもち
中島みゆき 瀬尾一三

おすすめ平均 
みゆき節は健在
土用波
過去の名曲を今のアレンジで、今の歌唱で楽しめそう!
いったん立ち止まり、新たな旅立ちへと送り出すアルバム?

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まず曲目をおさらいしておきます。曲名、収録アルバム名、初出年を示します。
01: あぶな坂 「私の声が聞こえますか」 1976
02: わかれうた 「愛していると云ってくれ」 1977*
03: 怜子 「愛していると云ってくれ」 1978
04: 信じ難いもの 「親愛なるものへ」 1979
05: この空を飛べたら 「おかえりなさい」 1979**
06: あわせ鏡 「臨月」 1981
07: 歌姫 「寒水魚」 1982
08: 傾斜 「寒水魚」 1982
09: 横恋慕 (Single) 1982
10: この世に二人だけ 「予感」 1983
11: はじめまして 「はじめまして」 1984
12: どこにいても (Single c/w 見返り美人)1986
13: 土用波 「中島みゆき」 1988
*:シングル初出年
**:ただし加藤登紀子のシングルは1978年
 デビューアルバム「私の声--」から自らの名前を題名にした「中島みゆき」までより年代順に選曲されています。ちなみに1989年に最初の夜会が開かれていますから夜会前夜までの総括的構成ですね。アルバムによっては採用されていないものもある一方、Mao.Kさんにコメントいただいたように「愛していると云ってくれ」「寒水魚」からは2曲入っています。02,07が彼女の代表曲的な選曲とすれば03,08に彼女のこだわりがあるのかもしれません。

 先ず感じたのは、手前味噌になりますが出来るだけ良いオーディオシステムで聴きたいという事。

瀬尾さんの作った揺りかごの上で自分の子供(歌詞)をしみじみと眺め慈しみながら歌っている

という印象が強く、このアルバムは「中島みゆき」の作品ではなく「中島みゆき+瀬尾一三」の作品であるということを感じました。
 そこで問題になるのが瀬尾さんの編曲。彼の編曲は良く言えば「オーソドックス」悪く言えば「ありきたり」というところがあります。先日の吉田拓郎のコンサートなど、実演で聴く瀬尾さんのオーケストレーションの素晴らしさは定評があり、だからこそ多くのアーチストに支持されているわけですが、現代の一般聴取形態がミニコンポ、PC用のSP、あるいは携帯器等となっている状況では、せっかくのバック演奏がカラオケ程度にしか聴こえてこないきらいがあると思います。私もメインシステム、サブシステム、カーオーディオ、PCで聴いてみましたが順番に落差が激しく、愕然としてしまいました。PC用SPなどになるとストリングスの美しい余韻、あるいはベースの深みなど殆ど伝わってきません。ただでさえみゆきさんの歌は歌詞にこだわる人が多いので、折角の味わい深い演奏が無視されやしないかと他人事ながらとても心配になります。

 さて前フリが長くなりましたがみゆきさんのヴォーカル、原曲をアナログで聞きながら対比してみると、もう自由自在に歌いこなしている感じがはっきりと分かります。さらりと歌っている、昔の辛そうな印象が影を潜め楽しく歌っているというような感想(中島みゆき研究所Niftyフォーラム掲示板等)を見かけますが、まさにそのとおりで、実力目一杯のところで勝負するのではなく、肩の力を抜いた上で一つ一つ技巧を凝らそうという印象を受けます。夜会で磨いたテクニックなのでしょうね、きっと。
 みゆきさんの場合、個々のファンが自分の好きな曲に深い思い入れを持っている度合いが強いと思います。それを敢えて違ったアレンジで聴かせる訳ですから、ああしてほしかった、こうしてほしかったという反応は当然あるでしょう。それを見越した上でこうしたアルバムを作ったわけですからAmazonのレビューにあるように

いったん立ち止まり、新たな旅立ちへと送り出すアルバム?

と思いますね。コンサートのチケット、取れるといいんだけどなあ、今回は神戸国際会館が無いのでちょっと難しそう。

 全曲各論的に検討していくと限りが無いので、前回の記事で思い入れが深いと書いた数曲のみ感想を。
01: あぶな坂
 以前デビューアルバムの編曲は、とてもあちらでプログレが全盛だった70年代のものとは思えないほど素朴と書いた記憶がありますが、あれはあれで良かったのかな、とも思ってしまいますね。それにしても久しぶりに原曲を聴くと声が若いですね。今のみゆきさんも音域は非常に広く高音も出せますが、あの頃の声質とは別物なので新鮮な驚きがありました。
03: 怜子
 「愛していると云ってくれ」は冒頭の朗読曲「元気ですか」から「れーーーいーーーこーー」のアカペラ絶唱に続きその後バンド演奏が滑り込んでくる構成がすばらしく、この2曲がセットと云うイメージを抱いていましたから、歌姫のイントロを髣髴とさせる穏やかなストリングスが流れてきた時は何の曲かなと思いました。歌い方も優しくいつくしむ感じで、歌の性格を少し変えてしまった印象がありますね。トラックバックさせていただいたakiraさんが書かれているように姉さんぶった女の内心の哀しみが無くなって慈母が歌い込んでいるよう。みゆきさんがそういう女を、可愛いと思って眺められる年齢に達したと言うことなのでしょう。
08: 傾斜
 原曲では後藤次利のうねるようなベースをイントロにヘビーな印象で始まりますが、今回はおとなしめのギターのリフで始まります。バスドラが坂を登っていく老女の心拍を刻むかのようなリフをバックで繰り返していますがPCで聴いても殆ど聞き取れませんね。後半の盛り上げ方はまさに瀬尾風。
10: この世に二人だけ
 個人的には最も思いいれの深い曲のひとつで、みゆきさん唯一のライブアルバム歌暦で「この曲を今回は最後に歌いたかったんです」とMCされたときには涙してしまいました。今回は途中からえらく演歌調になってますね。以前夜会で「わかれうた」などを演歌調で披露された事がありましたがそのノリなんでしょうか。
 また、原曲ではJ.コンセプションがとてもいいサックスソロを聴かせているだけに今回も入れてほしかったと思うのは贅沢でしょうかね。
 そして今回英訳歌詞を見てはじめて知った事があります。ページをめくったのは「」で無く「」だったんですね。

 リーフレットの最後に---、やはりありました。

DAD 川上源一

合掌。

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2004/11/17

忘れた頃に

 AMAZONで予約していたDVDとCDが忘れた頃にやってきました。一つは8月31日の記事に書いた映画のDVD「小さな恋のメロディ」、もう一つは9月6日の記事に書いた中島みゆきのセルフカバーCD「いまのきもち」です。

 

小さな恋のメロディ
ワリス・フセイン

ポニーキャニオン
2004-11-17
売り上げランキング 14

おすすめ平均 
自分が小学校の頃。。。
4回観たー!!
本当にうれしいです!

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 四十過ぎたおっさんが「小恋」かよーなんて声も聞こえてきそうですが、いやあ、嬉しいです。過去再三話題にしてきたように私の中では今でもベスト映画の一つ。実は勿体なくてまだ見てません(爆。それにしてもびっくりしたことが二つ。
 まず、この映画モノラルだったんです。ビージーズやCSN&Yの曲が一杯ちりばめられていてましたから漠然とステレオかと思ってました。サントラはおそらく私が持っているLPの中でも最古参だと思いますが、ステレオです。今でも折に触れて聴くのでそのイメージが強かったのかも。
 二つ目:トレイシー・ハイドの声を日本語版では杉田かおるが吹き替え---知らなかったなあ。まあ、オリジナルしか見る気は無いけど、旬の役者を使うっていうのは後年の事も考えとかないとね(ヲイコラ(ーー;)。
 なにはともあれビージーズの「In The Morning」で幕を開けるLondonの朝の情景が目に浮かびます。週末が楽しみ(^^♪。

いまのきもち
中島みゆき 瀬尾一三

おすすめ平均 
みゆき節は健在
土用波
過去の名曲を今のアレンジで、今の歌唱で楽しめそう!
いったん立ち止まり、新たな旅立ちへと送り出すアルバム?

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 先日のライブで吉田拓郎が「瀬尾さん、みゆきさんだけじゃなくて僕とも付き合ってよ」と言ってたプロジェクトがこれですね。私としては山本潤子さんも忘れないでほしいです。閑話休題、向こうで撮ったスタジオライブを地上波デジタルで放映するらしいですねえ。見たいけどまだ入れてないもんね、しかたない。
 個人的には「あぶな坂」「怜子」「歌姫」「傾斜」「この世に二人だけ」などに思い入れが深いです。感想は少し長くなりそうなのでまた後日。色々と思うこともあり、もう少し聴き込んで見ます。

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2004/10/22

薬屋の娘のHPがあった!

nachiko123
NACHIKOという1980年台初頭に彗星のように現れ、3枚のLPを残して消えていった幻のロックシンガーを、皆さんご存知でしょうか。私は今でもLPを引っ張り出してしょっちゅう聴いているくらい好きなのですが、このたびプログレファンが聴く女性ヴォーカル投票に投票してみるにあたってちょっとググってみたら、なんと!公式HPが!!

冒頭の写真は左から順番に、

1st「薬屋の娘」(1980、Epic Sony)
2nd「お花畑は水びたし」(1980)
3rd「髪舞」(1981)

 どのLPにも針を落とすと、硬質で突き抜けるようなハイトーンボイスと高度なテクニックを持ったバック演奏(元四人囃子の森園勝敏さんが全面的にサポート)が空間を自由自在に飛び回ります。またその歌詞がシュールなもんでトリップ感覚が味わえます。その強い個性はちょっと比肩し得る人が思いつかないくらいですが、あえていえば鬼束ちひろソーニャ・クリスティーナ(カーヴド・エア)を足して2で割った(?_?)、という感じです。

 アンドロイド風のジャケットが印象的だった「薬屋の娘」(本当に薬屋の娘さんだったのですが)が最も有名ですが、白眉は2作目。「J-プログレの傑作」と呼んでもおかしくない高度な音楽性を持った作品です。歌詞にあわせてアレンジが一曲ごとに異なり、いわゆる捨て曲が一つもありません。敢えて言えば富士通テンのCMソングだった「ネイチャー・ボーイ」がその平凡なコマーシャル性のためにつまらなく感じるほどです。個人的には漂うようなイントロから「トミー、気づいてあんたの過ち、そして信じさせてお願い」とささやくようにヴォーカルが入ってくる表題作が最高です。何しろそのあと、お花畑が水浸しでデンデン虫が追われて逃げてしまうのですから、シュールですねえ。
 ときどきヤフオクでも見かけますのでぜひgetして聴いてみてください!

 今はなんと心理カウンセラーをしておられるとのこと。あの作詞能力をその方面に生かしておられるとは、また感慨深いものがあります。

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2004/10/20

まだ一儲けしたいのか、東芝EMI

ONIのベスト盤、一度立ち消えになっていたはずですが、やはり出るようです。東芝EMIも追い出しといてからセコくもう一儲けですか、やれやれ。選曲も今ひとつ、思い入れが感じられませんね。


鬼束ちひろ ~THE ULTIMATE COLLECTION~
鬼束ちひろ

おすすめ平均
ベストなら・・・泣

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2004/09/21

鬼束はどこへ行くのか

Yahoo!ミュージック - J-POP - ニュース
 ついに鬼束が第一線に復帰してきました。裸足の巫女からミニスカブーツのロッカーに変身したらしいです。「育つ雑草」というタイトルは以前からファンの間でも物議をかもしていましたが、本決まりのようですね。一口にロックといっても彼女の場合そんな単純なものにはならないでしょうから、まずは早く聴いてみたいところです。

育つ雑草
鬼束ちひろ

発売日 2004/10/27
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2004/09/14

バクダン・ジュースを聴いてみた

 村上春樹の「アフターダーク」に出てくるスガシカオの「バクダン・ジュース」と言う曲、ずいぶん刺激的な題名ですが、音が全く想像できなかったので今日借りてきて聴いてみました。アルバムタイトルは

Sugarless
スガシカオ

 打ち込みのドラムのタイトなリズム、ウニョウニョとしたベース、全体としてファンクの雰囲気を作ってます。シニカルな歌詞、スガ自身が弾いているらしいちょっと古臭い気もするワウワウギター、それなりに楽しめるけどいわゆるヒット狙いとはかけ離れた随分個性的な曲。これがコンビニの天井スピーカーから流れるか、しかし。
 このアルバム自体がカップリング曲を集めたものなので個性的な曲が集まってはいるのですが、それでももっとメロディアスな曲とか、「夜空ノムコウ」のようなセルフカバーとか、「バクダン・ジュース」よりはもっと普遍的な曲がいくらでもあります。何でわざわざこの曲を村上氏が選んだのか?余程個人的に気に入ってたのか、題名の刺激的なところを採用したのか、くらいしか考えられないですね。大量生産大量消費されるチープな曲を流すチープな場所、と言うイメージにはやっぱりそぐわないです。
 でもここで難しいことを考えると、村上氏の思うツボ。ここは単純に「ええカッコしようと思ってはったんやろけど全然イケてないよ、村上さん」とバッサリ切り捨てるのが正しい読みかた。と私は思います。

 ついでに「夜空ノムコウ」の話を少し。この曲、スガシカオのナイーブな感性が作り上げた歌詞と川村結花のハートウォーミングなメロディが見事に融合昇華して、J-POPの近年の最大の収穫ではないかと思えるほどの楽曲に仕上がっていると思います。SMAP(本家)、川村結花(セルフカバー)、スガシカオ(セルフカバー)、綾戸智絵(菅野氏絶賛の英語独自解釈バージョン)の4バージョンを知っているのですが、楽曲の良さなのか、どれも楽しめます。敢えて言えば川村さんのしっとりとした歌が聴き飽きないですね。

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2004/09/06

中島みゆきセルフカバー集

スポニチアネックス 芸能 記事

 中島みゆきさんのセルフカバー集が出るようです。初めてと書いてありますがたしか以前にもセルフカバーは出しているはずです。今回はどんな曲が入っているかなと思ってあちこちあたってみるとどうも「あぶな坂」が入っているようで、殆どアナログ時代のみゆきさんにしか興味のない私としてはちょっとそそられますね。

 みゆきさんと言えば以前オーディオファンで「中島みゆきは残念ながら歌唱力がない」と言うとんでもない人がいて少し論争になった事がありました。その時助けてくださったのはもうAFにおられない石井さんでした(T_T)/~~~

 オーディオ的には正直言って2作目まではこれが70年代の作品かというくらいしょぼいですが、3作目は「ホームにて」のヴァイオリンの音だけで許せます(^_^;)。4作目の「愛しているといってくれ」では今から考えると信じられないような面子(つのだひろ、坂本龍一、後藤次利、増田俊郎、斉藤ノブ)をバックにしてますし、「親愛なるものへ」あたりからはセッションプレーヤーを大勢使うようになり、「寒水魚」あたりが音楽的にもピークだったように思います。後藤次利のグルーブするベースで「傾斜10度の坂道を腰の曲がった老婆がーー」なんて歌われるとちょっとトリップ気分(^_^;)。一時期みゆきさんとの仲も噂された椎名和夫色の濃い「36.5℃」は"MIYUKI PLAYS ROCK"と言う感じで通して聴くのはちょっときつかったですね。でもその頃のライブ(夜会を除いては唯一のライブだと思います)である「歌暦」は抜群の音質でした。今から思えば懐かしい4Ch再生(ドルビーサラウンド)もできたはず。

今回は海外へわたって向こうのセッションマンを使っているらしいですが、どんな出来になるでしょうか。

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2004/07/23

山本潤子さんの写真削除とお詫び

本日記事「山本潤子さんの歌声の力」の中で使わせていただいた潤子さんの写真を削除させていただきました。

記事作成後、念のためバード企画に問い合わせていたのですが本日返答がありました。内容には問題がないが、やはり写真使用は問題があり1件認めてしまうと今後収拾がつかなくなる恐れもあり削除してほしいとのことでした。

バード企画、山本潤子さんには大変ご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。

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2004/07/19

山本潤子さんの歌声の力

 今日も神戸はかんかん照りでしたが局地的豪雨に見舞われた北信越地方の方々の映像には心が痛みます。このような天災が起こるたびに私たちのような大震災を経験したものは心が痛みます。今回の水害に会われた方には心よりお見舞い申し上げたいです。

 そういえばあの頃私を励まし続けてくれた音楽がありました。山本潤子さんの「JUNKO YAMAMOTO」という初ソロアルバムでした。その思い出をオーディオアクセサリーという雑誌に投稿した事があり、佳作をいただいて101号に掲載されました。久しぶりに今日元原稿を引っ張り出してきたので載せてみます。久しぶりに読むと赤面してしまうような文章ですが、潤子さんの声の持つ力というものを感じていただけるかなとは思います。読んでいただいて何かコメントしていただけるととても有難いですが、著作権は音元出版に属しているはずなので、他所で引用等はできないと思いますので悪しからずご了承ください。

 平成7年1月17日未明、突然の突き上げるような衝撃が我が家を襲った。家具は悉く崩れ落ち、ライフラインも途絶え、電話も通じない。静寂が怖い程重くのしかかってきた。相次ぐ余震や寒さ、更には顔を強打した長男が吐気を訴えはじめたことなどで家族の不安が頂点に達したころ、突然電灯が灯ると同時に「鍵があわない」のイントロが流れ出した。その頃一番好きだった、山本潤子さんの初ソロアルバム「junko yamamoto」の一曲目だった。このアルバムを聴きながら眠りにつくのが習慣となっており、前夜もかけっぱなしで寝ていたので、崩れ落ちながらも壊れないでいてくれたオーディオセットが、電気の回復とともに奏で始めたのだった。時間の歯車がまた動き出したことが本当に実感でき、あの時ほど音楽が心に沁みたことはなかった。「潤子さんの歌声が帰ってきたよ、生きてるよ、大丈夫だよ」と、妻と泣き笑いに似たほほ笑みを交わしあった。  
 その日から我を忘れて働く日々が続いたが、三月に入りやっと少しは落ち着いた日々が戻ってきた。その頃ふとしたことで私は山本潤子さんが大阪でコンサートを開くことを知った。何とかチケットが取れ、まだ遠回りながら大阪に出ることができた私は、神戸以外の日本は全く日々が途切れず続いていることを思い知った。そして、山本潤子さんが暗闇の中から登場し「翼を下さい」を生ギター一本で歌い始められた。その突き抜けるように透明な歌声に、私の中で2ヶ月間張りつめ続けていた何かが崩れ落ち、それから2時間の間涙が止まらなくなってしまった。人の歌声が生きる勇気を与え、また生きていることの喜びを噛みしめさせてくれる、それを実感させてくれる希有な力を持った人の二度の歌声は私の心の中に一生響き続けることであろう。

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