2009/10/31

Red / King Crimson

Red
 いったい、いくら買わされるんでしょうか・・・。ロバート・フリップ翁の錬「」術に。。。と、AMAZONのレビューに書いてるのは私ではありません(笑。でも禿同です(古。さすがに最近は愛想を尽かして買っていませんでしたが、なんと今回は

 「RED」

う~む、急所に不意打ちを食らった~、なんせ私の人生を狂わせたアルバムですからね~(^_^;)。なんでも

 キング・クリムゾン(King Crimson)のデビュー40周年

を記念したスペシャル・アイテム・第一弾らしいです。第一弾と言うところがまたなんとも、、、どこまでお布施をねだるねん!

Red
Disc1: CD
Features the original album plus three extra tracks, stunning pre-overdub trio versions of Red & Fallen Angel and the full version of Providence.
 
1. Red
2. Fallen Angel
3. One More Red Nightmare
4. Providence
5. Starless
 
Bonus Tracks
6. Red (trio version)
7. Fallen Angel (trio version)
8. Providence - (full version)
 
Disc2: DVD-Audio
Features the original album in Hi-Res Stereo and 5.1 Surround Sound editions, with the three additional tracks from the CD plus Journey to the Centre of the Cosmos also available in Hi-Res Stereo. The trio version of Fallen Angel and the full versions of Providence and Journey to the Centre of the Cosmos are also available in 5.1 Surround Sound.
 
including Video footage: Rarely seen footage from French TV from 1974
1: Larks’ Tongues in Aspic II
2: The Night Watch
3: Lament
4: Starless

今回の記念盤の特徴は
1: 「RED」「Fallen Angel」のトリオ・ヴァージョンの初収録と、「Providence」のフル・ヴァージョンを収録したこと。
2: DVDオーディオが付属され、ロバート・フリップ製作総指揮のもと、ポーキュパイン・ツリースティーヴン・ウィルソンがミックスダウンを手がけた5.1 Surround Soundと、Hi-Res Stereoが収録されていること。
3: DVDオーディオには映像コンテンツとして、1974年に撮影されたフランスのテレビ番組でのパフォーマンスも収められていること。

 CDの方は今更もう語る事もないので省略。初モノの小出しも、これで満足しろって言うの?と言うレベル。

 でもってDisc-2。何を今更絶滅危惧種のDVD-Audioをと言う気もしますが、やっぱり付録ビデオ画像の誘惑には勝てませんでした。メニュー画面であの有名なジャケ裏のタコメーターが動いてレッドゾーンに突っ込んだ時には生きてて良かったと狂喜乱舞しました(笑。

 まあ映像はトホホで、ELPの「展覧会の絵」のチープなサイケデリック映像を見て呆然とした苦い思い出も蘇って来ましたが、まあそれでもIII期KCの4人を見られるんですから贅沢は言えません。というか、それなりに感動しましたよ、やっぱり。
 でもフリップ翁が全く表情を変えずカメラの方をひたすら見つめているのはちょっと気持ち悪いです。そんなもんずっと写し続けるくらいならウェットン君のベースプレイをもっと見せろよと思いました(苦笑。
 一方デイヴィッド・クロスのヴァイオリン・プレイには十分な時間を割いてくれており、意外に他の3人に負けない音を出している事にはちょっと驚きました。スタジオライブと言う事もあるんでしょうけど、フリップ翁自身が「彼の楽器はやはり他の3人の音にどうしても負けてしまうので離脱は必然であった」なんて語ってましたからね。
 そして何と言っても我が憧れのビルブラが元気一杯な事には感動しました。チャイナ・シンバルを叩いたぞ~なんて単純に喜んでました。
 ちなみに最大の期待は「Starless」でしたが、やっぱり既発表音源と同じプロトタイプ版で、本アルバム収録の完全版の完成度には比ぶべくもありませんでした。でもビルブラが縦横無尽にパーカッシブを叩きまくるのを見るだけで十分満足でございます。

 ちなみに一応DVD-Audioの音も確認しましたが、まあ元々のオリジナル音源自体があまりハイファイでないし、まあこんなもんかなという感じです。なお、「Journey to the Centre of the Cosmos」は「The Great Deceiver」で既出の音源と同じです。

 というわけでKing Crimsonの長い歴史の中でもファーストと並んで歴史に残る傑作ですから、KCファンは必ずお布施するように。ちなみに引き続き、10月12日には「In the Court of the Crimson King」、そして10月26日には「Lizard」が同様の仕様でそれぞれリリースされる予定。また他のタイトルについても今後随時リリースされる予定です。わたしゃ、もういいですが(をい。

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2009/07/30

Talking With Strangers / Judy Dyble

Talking with Strangers
  前記事で一体何時になったら着くことやらとぼやいていたら、それが天に通じたんでしょうか、突然に配達されてきました。イギリスのベテラン・フォーク・シンガーJudy Dybleの新譜「Talking With Strangers」です。2004年にちょっとだけ紹介した「Enchanted Garden」以来5年振りとなりますね。
 ジュディ・ダイブルと言ってもご存知ない方も多いとは思いますが、イギリスの伝説のフォーク・バンド、フェアポート・コンヴェンションのオリジナル・メンバーであり、更にはイアン・マクドナルドの恋人であった関係でキング・クリムゾンの結成時にも少し関わっていました。第3期KC解散後に出された「Young Person's Guide To King Crimson」には彼女がメイン・ボーカルをとる「Talk To The Wind」が収録されています。
 今回はそのコネクションを活かしてKC人脈からは何と直々にロバート・フリップ翁、元恋人のイアン・マクドナルドパット・マステロット、フェアポート・コンヴェンションからはサイモン・ニコル、ペンタングルからジャッキー・マックシー、更にはオール・アバウト・イヴからジュリアン・リーガンと、見る人が見れば(笑)垂涎の超豪華ゲストが参加しております。

1: Neverknowing
2: Jazzbirds
3: C'set La Vie
4: Talking with Strangers
5: Dreamtime
6: Grey October Day
7: Harpsong  ~Harpsong  Instrumental ~

 まあ豪華ゲストはさておいて、今回のアルバムの中核となるのはNo-ManのTim BownessとCromer MuseumのAlistair Murphyの二人。ジュディのライナーノートによると、二人の子供が手を離れて後インターネットを使うようになり、新たなミュージシャンとのつながりができティムと知り合う事ができ、ティムからアリステアを紹介された、との事です。

 この3人を中心に、期待通り、懐かしくも新しいトラッド・フォークの世界が展開されていきます。クラシカルなFC時代の雰囲気そのままの「Neverknowing」に続き、少しボーカルにイフェクタをかけて夢想的な雰囲気をかけ、更にはイアンのフルートが初期KCを髣髴とさせる「Jazzbirds」、そしてELP時代のグレッグ・レイクの名曲「C'set La Vie」と続くあたりはオールド・ファンにはたまらない構成ですね。

 タイトル曲「Talking with Strangers」は、中核となる3人で完成させたとても美しい曲で、アリステアの流麗なピアノをバックにジュディとティムがデュエットしております。「Dreamtime」ではティムとジャッキーがバックボーカルを取り、イアンが再びフルートを演奏、そしてあのパットが大人しくドラミングしております(笑。デュエットの「Grey October Day」をはさみ、いよいよ最終曲「Harpsong」で大団円を迎えます。

 この「Harpsong」、先ずは19'19"という演奏時間がプログレしております。そして動員人数も凄い。中核の3人に加え、上に挙げたゲストをすべて総動員。そして途中でいきなりそれまでのトラッド・フォークの雰囲気を完全にぶち壊すKCも真っ青なインプロヴィゼーションが展開されます。いやあ、やってくれましたわ(笑。この一曲だけでもKCファンには貴重なコレクト・アイテムと申せましょう。

 というわけでたった7曲しか入っていませんが、ブリティッシュ・トラッド&プログレ・ファンなら買う価値あり、の一枚でございます。

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2009/07/28

The Isle of Dreaming / Kate Price

The Isle of Dreaming
 Kate Priceと言ってもイギリスの爆乳モデルの姐さんではありません。ハンマー・ダルシマーを始め、多彩なエスニック楽器を弾きこなす才媛です。と言っても良く知らんのですが(をいをい。
 実は先月初めにMAO.Kさんのブログで試聴して、ケルト好きの私はすぐに密林をクリックしてしまいました。が、ついでにJudy Dybleの新譜も一緒に注文してしまったためか、待てども待てども一向に来る気配無し。忘れかけていた頃にケイトさんの方だけ届きました。

1. Isle of Dreaming
2. Andalusia
3. Voices of My People
4. Phoenix
5. Kate Counts Eight
6. Sea of Silence
7. Mystic Warrior
8. Planxty Almblade-Cruso
9. Beloved

『ケルトの幽玄さをはらみながらも、スパニッシュ風のギターがヴォーカル・メロディーに憂いの表情を色づけていく「The Isle of Dreaming」、タイトル通りアンダルシアの風景を描写した哀愁感に満ちた「Andalusia」、シタールやサーランギを意識したヴァイオリンといったインド風味が濃い10分以上の大作「Voices of My People」、タブラがレゲエっぽいリズムを刻む「The Phoenix」、ギターとダルシマーの美しいアルペジオに様々な楽器が絡んでいく、雄大な空間を連想する伸びやかなメロの「Kate Counts Eight」、All About Eveが歌ってもおかしくないようなフォーク・ロック風の「Sea of Silence」、アコ・ギとダルシマーによるブルースっぽいパートと、Kateさんのスキャットも含んだニュー・エイジ的なフレーズが交互に現れる「Mystic Warrior」、ダルシマーがメインの室内楽的でクラシカルな「Planxty Almblade-Cruso」、静かに歌われるラブ・ソングの「Beloved」まで、ケルトのトラッドを下地に据えながら自由に飛翔していくような透明感に満ちた淡い色合いの音と、それに相応しい天使降臨系の彼女の歌声が堪能できます。(MAO.Kさんのブログより)』 

 ジャケも良い!という以外、特に付け足す事はございません(笑。それにしても多才な方ですね。所謂癒し系BGMとして流しておくにもぴったりなんですが、それだけでは勿体無い。ケルトをはじめとする多様な民族音楽に根ざす原初的リズム・たメロディを一つ一つ丹念に掘り起こし、現代音楽として昇華させているような感じがします。。。ズビバゼン、これも半分以上MAO.Kさんの受売りです<m(__)m>。

 さて、録音の方も良好で楽器の種類も多彩です。とここまで書けばオーディオファイルの方々にはピンと来ると思いますが、オーディオチェックのリファレンスにも使えます。実は今あるインシュ・ボードを導入中なんですが、そのチェックにも重宝しております。

 さあ、あとはJudyさんですが、果たして来るんでしょうか(笑。

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2009/04/12

ABCラジヲに告ぐ


この曲を忘れるな、そして憲法を読み直せ!

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2009/02/07

Ashram / Ashram

Ashram_2
 以前「A Taste Of」で紹介したザビエル・レコードの店長一押しシリーズ、今回は幻の名作と言われる「Ashram」でした。2002年に発表された、アルバムタイトルと同名のネオ・クラシカル・ユニットAshramの実質上のファーストアルバムですが、今回未発表曲を加えたデジパック仕様での再発との事で早速購入してみました。

01. Fairy Wind (vo,p,vn,cello)
02. For My Sun (vo,p,vn)
03. Forever at your Mercy (vo,p,d-bass)
04. Fourth (unreleased) (p,vn)
05. Spirit of the Rising Moon (vo,p,vn,cello)
06. Lucky´s Song (vo,p)
07. Nevermore Sorrow (vo,p,vn,cello)
08. Horizons (p)
09. Forgive Me (vo,p,vn,cello)
10. She's Fiddling (vo,vn,cello)
11. Fragile (p,vn)
12. Elisewin (vo,p,cello,d-bass)
13. Oceans (vo)
14. I've Lost Myself (vo,p)
15. Sweet Autumn (vo,p,vn,cello)
16. Silver Eyes (vo,vn,cello)

Sergio Panarella - voice
Luigi Rubino - piano
Edo Notarlorerti - violin

Leonardo Massa - cello
Fulvio Gombos - double-bass

『クリスタルのように繊細で澄んだユニセクシャル・ヴォイスが悲哀に満ちたメロディを切々と歌い上げ、抜群の演奏技術と表現力を持つヴァイオリン、ノーブルでリリカルなピアノが、欧州の秋を彷彿とさせるような美しいサウンドタペストリーを紡ぎ出し、日本人の美的感覚を揺さぶります。まさに「地球に生まれて良かったぁ~~!」と感激させられる超極美傑作です。美しい物が好きな方全ての人へ大推薦。ラストのシークレットトラック(暗黒面)の聞き逃しに注意!(ザビエルレコードHPより)』

 Ashramとはヒンドゥー教の修行者(或いは修行所)と言う意味ですが、メンバーは全てイタリア人でナポリで結成されています。Yogaの瞑想用音楽かと言われたらまあ確かにそんな気がしないでも無いですが、それよりはやはりEuropean Gothicの範疇に入る音楽だろうと思います。

 それにしても店長の煽りが決して誇張では無いと感じるほど美しい音です。テノール(+カウンターテノール)、ピアノ、弦のみで綾なす静謐でやや暗めのゴシック・サウンドはネオアコの究極とでも言うべき世界を形成しています。さすがクラシックの王国イタリアの産んだユニットだけの事はありますね。それに一曲一曲構成を絶妙に変えていますので聴き飽きません。曲名の後に構成を書いておきましたので、公式HPあるいはザビエルのHPでの試聴の参考にしてください。

 それにしても驚きはボーカルのSergio Panarellaです。おそらくクラシックの素養があるのではないかと思いますが、そんじょそこらのロック/ポップ・ボーカルとはレベルが違いますね。まあシャウトはしないので比較しても始まらないんですが。幸い全て英語で歌っており、耽美的な詩の世界も堪能できます。
 カウンターテノールも見事で一曲目の「Fairy Wind」など

アニー・レノックスの新譜です」

と紹介されたら本当に信じてしまいそうです。
 そうそう、店長のコメントにもありますが16曲目の10分くらいからDark SideのAshramが聴けます、お聴き逃し無く。

 というわけで、Coulour Caneがエレクトロニクスを駆使しての美の世界なら、こちらはネオアコの極致です。これからもザビエルレコード店長の一押しからは目を離せませんね。

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2009/01/30

Exposed / Mike Oldfield

Mikeoldfield
 某所で「Tubular Bells」の凄いスタジオセッションを見かけたもので、休日にMike Oldfieldのアルバムを虫干しがてら引っ張り出してみたら、9枚ありました。
 写真上段左より「Tubulara Bells」「Ommadawn」「Discovery」、
中段左より「Crises」「Platinum」「Incantations」、
下段左より「Five Miles Out」「Hargest Ridge」「Exposed」
です。全然発表順に並んで無い、ちゃんと整理しとけよ(^_^;)。

 2300回のダビングと4回のカッティングを経て生まれたと言う伝説の「Tubular Bells」は私の知る限り「II」「III」「2003」も含めると7回くらいレコーディングされているはずですが、とりあえずこの中でオリジナル以外の唯一の録音、ライブの「Exposed」を聴いてみました。

VIP-9909
Side-A: Incantations Part I And II
Side-B: Incantations Part III And IV

VIP-9910
Side-A: Tubular Bells Part I
Side-B: 1: Tubular Bells Part II
           2: Guilty

 アルバム「Incantations(呪文)」の発表後、1979年3~5月に行われた6年振りの大規模なツアーで、総勢80名というロック史上に類を見ない大編成の公演でした。スペイン、ドイツ、ベルギー、オランダ、デンマーク、そして最後に英国と回る長期に渡るツアーでしたが、どこで録音されたかはクレジットがありません。マイクと言えば元祖ヒッキー(笑、というイメージがありましたから、当時この長期ツアーは驚きでしたね。

 呪文の方はやはり随分力が入ってますが、今聴くと意外に軽い気がします。Tubular Bellsの方は更に明るくてロックっぽい乗りになっています、マイクってこんなに明るかったっけ?て感じです。Guiltyに至ってはディスコサウンドですからね(笑。

 調べてみたらDVDも出ているようですが、この録音と同じものかどうかは分かりません。何はともあれ、Pink Floydの「The Wall」とともに、70年代英国プログレの一つの帰結がこのアルバムに集約されていると思いますね。

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2008/10/31

The Hawk Is Howling / MOGWAI

The Hawk Is Howling
 前記事でシガー・ロスを取り上げた以上、これも取り上げないわけにはいかんだろうと(笑。グラスゴーと言えばオーディオファイルにはLinnですが、ブリティッシュ・ロック・ファンには何と言ってもMOGWAIです。ポストロックを代表するバンドである彼らの新作「The Hawk Is Howling」も9月に出ております。こちらは知っていて既にヘビーローテーションで聴いておりました、と言ってもやっぱり家族のいない隙をついてしかかけられませんが(苦笑。

1. I'm Jim Morrison, I'm Dead 
2. Batcat 
3. Danphe and the Brain 
4. Local Authority 
5. Sun Smells Too Loud 
6. Kings Meadow 
7. I Love You, I'm Going to Blow Up Your School 
8. Scotland's Shame 
9. Thank You Space Expert 
10. Precipice 

『美しさと激しさを併せ持った独自のサウンドが世界中で愛されているグラスゴー出身のバンド、モグワイが「Mr. Beast」に次いで「The Hawk Is Howling」をリリース。静寂の中で流れゆくメロディ、轟音の中に込められた静寂。その作品に身を浸していると、アルバムタイトルにもなっているHawk(鷹)の持つ強さ、美しさ、孤高さがバンドの存在そのものにシンクロしてしまうのは僕だけではないはずだ。2曲目「Batcat」、5曲目「Sun Smells Too Loud」が白眉。(silly walker) (Amazon解説より)』

 確かに鷹の持つ気品はジャケットに溢れておりますが、一曲目からして題名はヒネクレまくり。7や8など、どうコメントしていいんでしょうか(笑。これで歌詞があるとえらい事になるのかも知れませんが、シガー・ロスと異なり、ボーカル一切無し。「通奏轟音」をバックに刻み続けられるアルペジオや美しいギターソロ、キーボードをはじめとする様々な音の浮遊感はやはりモグワイならではのもの。特に2,5などにはそれを感じます。その上でAmazonの解説にある「静寂」を強調したところが本作の特徴でしょうか。

 この解説にある「静寂の中で流れゆくメロディ、轟音の中に込められた静寂」と言う惹句は音響派ポストロック全般に通用するキャプションで、例えばシガー・ロスなんかもそうでしょう。でもこの二つのバンドを比べると全くそのサウンドは異なったものとなってしまいます。

 一方で、個々のバンドをとってみるとそのサウンドは、どのアルバムを聴いてもシガー・ロスはシガー・ロスだし、モグワイはモグワイ。どちらの新作も敢えてノイジーな部分を抑制して聴きやすさを意識しているように思えるものの、根底にある彼らのコンセプトは全く変わっていないように思えます。

 彼等もその辺はある程度意識しているのか、前作をプロデュースしたTony Dooganも一曲(5)つきあってますが、他全曲はプロデューサーにデビューアルバム「Young Team」をプロデュースしたAndy Millerを再起用しています。初心に戻るという気概でしょうか、確かにこれまでの流れを一旦断ち切った緊張感漂うアルバムになっている印象を受けはしますが、MOGWAIファン以外の方にどこかどう新しくなったのか説明するのは、、、難しいですね。

 振り返ってみれば彼等も既に13年のキャリアを積んでいます。英国ロックの勃興期だった1960-70年代にはビートルズ、プログレ、グラム、パンクをはじめ様々な音楽、バンドが変遷を重ねていく中で、10年も同じ音楽をやり続けるミュージシャンの方が稀有だったと思いますし、バンドも大抵同メンバーで10年はもたなかったですね。
 
たとえばデヴィッド・ボウイのように次から次へと新しいロックの「方法論(by 渋谷陽一)」を取り込み変化していく事が自らの成長と延命を図るには得策でしたし、それに応えるだけの音楽ジャンルや楽器の進歩があった時代だったのだと思います。
 そういう意味では現代の音楽シーンはその「ロックの方法論」が出尽くして多様化・拡散してしまい、どんなに既成の音楽を否定しようとも結局は開墾されたフィールドの中で演奏せざるを得ない状況なのでしょう。そしてもし成功したなら、その方法論を基本的には守っていくしかないのがポストロックというポストモダンの時代に生まれた音楽の宿命なのかもしれません。

 最後はちょっと小難しい話になってしまいましたが、ポストロックの宿命を彼等がどう考えているのか、ラスト曲の「Precipice(崖っぷち、危機)」という曲の憂愁が示唆している気もします。昔「Close To The Edge(邦題「危機」)」という傑作を生み出したグループの行く末を見ると、ひょっとしたら忘れた頃に新たな展開が見えてくるのかもしれませんが。

 ちなみにMOGAWAIも来年1月に来日するんですが、大阪は水曜日。ダメじゃん(ToT)

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2008/10/30

Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust / Sigur Ros

Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust
 ども、水泳大会とオーディオに気を取られているうちうにシガー・ロス日本公演が終わっていてへこんでいるゆうけいです(涙。おまけに新譜まで出してるじゃないか!
 と言うわけでまあ、

この長ったらしい題名は一体どう言う意味なんだとか、
このジャケットは一体何なんだとか、
寡作だった彼等がどうしてこんなに驚異的な短期間で新譜をリリースしたのかとか、
なんでまたこんなに早く日本にやってきたんだとか、

言いたい事は一杯ありますが(^_^;)、これがまたシガー・ロス・ファンにとっては驚異的な傑作に仕上がっていて、、、口惜しいですっ!(ザブングル加藤風)。

1. Gobbledigook 
2. Inni Mer Syngur Vitleysingur 
3. Godan Daginn 
4. Vif Spilum Endalaust 
5. Festival 
6. Med Suf i Eyrum 
7. Ara Batur 
8. Illgresi 
9. Fljotavik 
10. Straumnes 
11. All Alright
(当て字あり)

 今回はプロデューサーにFloodを迎えていること、初めてアイスランドを離れNY、ロンドン、ハヴァナで録音していることなど、新機軸で一歩前進しようと言う姿勢が見て取れます。Floodはスマパン、U2、ディペッシュ・モード等のプロデュースでブリティッシュ・ロック・ファンにはおなじみですが、今回はシガー・ロス・サウンドの一つの特徴であったノイズ、ディストーションを敢えて封印し、「世界一美しいロック」と称されるアコースティックな面を前面に押し出し、なおかつカラフルな作りに仕上げています。

 特に今回はヨンシーのヴォーカルが目立ちます。ホープランド語は相変わらず意味不明ですが、今回は英語も少し混じっていて少し聞きとりやすく、更には長いソロを取る曲があり、今までは楽器の一部のようだったのが今回はヴォーカリストとして歌を歌っている印象が強いです。その中でも特に5の「Festival」と7の「Ara Batur」は素晴らしい。
 5はパイプオルガンを思わせるキーボードをバックに、ボーイソプラノのレクイエムのごとき神々しいヨンシーのヴォーカル・ソロが延々と続き、その後、ベースとドラムが絡んできてようやくシガー・ロス・サウンドが炸裂して行く様は圧巻でした。
 7はロンドンのアビー・ロード・スタジオでのライブとクレジットされていますが、ピアノをバックに、今度は子守唄を歌うが如くのヨンシーの歌声はとても優しく、後半女性コーラスが絡んできて最後は賛美歌の合唱の如くの盛り上がりをみせます。

 まあそれでもシガー・ロスはシガー・ロス、唯一無二のポスト・ロック・サウンドです。と言うわけで、なかなか家族がいる環境では聴けませんが(苦笑、一人の時には大音量で聴いています。デジタル・ケーブルを変えたのが効いているのか、一段と全体の見通しが良くなりました。ヨンシーのキーの高い声も美しいですし、楽器ではギターの音が良いですね。ピアノは敢えて少しイフェクタをかけているように思います。それにしてもオーディオファイルの鑑賞にも十分耐える音質ですので、ロック・ファンでなくても興味のある方は是非どうぞ。

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2008/09/16

リック・ライト氏を悼む

Wet Dream
 ピンク・フロイドのリック・ライト氏が9月15日癌で死去されたとのことです。

『訃報:リチャード・ライトさん65歳=英のミュージシャン

 リチャード・ライトさん65歳(英国のロックミュージシャン)英PA通信などによると、15日、がんのため英国内の自宅で死去。1943年、ロンドン生まれ。プログレッシブロックの人気バンド「ピンク・フロイド」の創設メンバーで、キーボードと一部ボーカルを担当。代表作の「原子心母」(70年)や「狂気」(73年)などのアルバム制作にかかわった。(毎日jpより)』

 リチャード・ライトと書いてあるニュースが殆どですが、我々の世代にはリック・ライトの方がはるかに親しみがある呼び方です。ピンク・フロイドと言えば初期はシド・バレット、黄金期はロジャー・ウォーターズ、分裂後はデヴィッド・ギルモアがイニシアチブをとっていましたが、常にPFサウンドを下支えしていたのがリックのキーボード&スタジオワークだったと思います。ニュースにもありますように、「Atom Heart Mother」のA面は彼なくしては不可能だったでしょうし、プログレ史上最高のベストセラーアルバム「The Dark Side Of The Moon」では、「The Great Gig In The Sky」がリック畢生の傑作でしょう。

 PFのアルバムはもちろんLPで殆ど持ってますし、ソロの「ウェット・ドリーム」も良く聴きました。最近ではデイブ・ギルモアの「On An Island」に参加しておられたので、まさか、という感じです。 2005年のライブ8で一度だけピンク・フロイドが再結成されましたが、もう完全に不可能になってしまいました。

 残念です。心よりご冥福をお祈りします。

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2008/06/09

A Taste Of / Colour Kane

A_taste_of_2
 ベルギーの新人アンビエント・ポップ・ユニット Colour Kane のデビューアルバムです。と言ったって、某氏や某々氏のようにその方面に詳しいわけでも常に網を張ってるわけでもありません。ユーロジャズのサイトをあちこち探しているうちにザビエル・レコードと言うサイトで偶然見つけ、一目見てクリックしてしまいました、久々のジャケ買いです。

01. A Taste Of
02. This
03. Eve Drops
04. A Kiss In A Lowland's Meadow
05. Love Hurdles
06. Unseen
07. Astonish
08. Share My Ease
09. Silya
10. Broken
11. Seaside Dream (Robin Guthrie Mix)
12. Too Late (Glorybox Mix)

Marjan - vocals
Bruno - music
Jiri - music
Frederik Johansson - remix
Robin Guthrie - mix, produce

『フェアリーでキュートな女性ヴォーカルをフロントに、メランコリックなフレージングが印象的なギター、出しゃばり過ぎずもグルーヴ感を生み出す知的なベースからなる3人に、エレクトロニックサウンド、エレクトロニックビートを加えた、非常にセンスと才能を感じさせられるユニットです。浮遊感溢れるメランコリック・ロックとファンタジックなアンビエント、エレクトロニカを融合させた彼等のサウンドは、とにかく気持ちいい!の一言に付きます。1曲目から最後まで全曲シングルカットできそうな程、キャッチーでハイクオリティなサウンドのオンパレード。この充実した内容に不満を感じる事はまずありません。こんなに素晴らしい音楽が売れないのであれば、それはもう地球が終わる時なのでしょう(笑)。(ザビエル・レコード解説より抜粋)』

 仕掛け人はコクトー・トゥインズのギタリスト、ロビン・ガスリーだそうです。某氏情報によりますと、元々4ADレーベルの中では一番アンビエントな音だったのですが、末期のアルバムはハロルド・バッドとのコラボの前後からよりアンビエントな音作りに傾倒していったそうです。

 さて、肝心の音ですが、まあ地球が終わるかどうかはともかく(笑、バンド名ジャケット解説から想像していた、まさにそのまんまの音が飛び出してきました。まさにカラフルなアンビエント・ロック。
 この前紹介したblanc.(=白)の「new world」が、アーチスト名からも水道水の流れ落ちるジャケットからも無色透明なアンビエントを想像させた通りの音だったのと良く似ていますね。

 解説に「キュートな女性ボーカル」と書いてありますが、ボーカルを楽器的に使っている感じですので、曲名や歌詞なんぞを云々するだけ野暮というものでしょう。リバーブのかかったハイトーンのクリアボイスと、ジャランジャラン弾き鳴らされるギターの音色と、心地よいビートに任せて、ひたすら気持ち良く音の波間に漂っていればそれこそ幻の理想郷アヴァロンまで流れ着いていきそうです。恋人との夜のドライブなどにも、とてもよろしいんじゃないでしょうか(笑。

 冒頭でリンクしたザビエル・レコードのサイトで試聴もできますので是非どうぞ。

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2008/05/12

Fear Of A Blank Planet / Porcupine Tree

フィアー・オブ・ア・ブランク・プラネット
 旅日記シリーズも終了したので、久しぶりのアルバムレビューです。UENOさんからお勧めいただいていたPorcupine Treeの新作「Fear of a Blank Planet」を聴いてみました。

 Porcupine Treeについては元JapanのRichard Barbieriが参加していること、「Great Deceiver」Robert Fripp翁がいたくお気に入りであることくらいは知っていましたが、実際アルバムを通して聴くのは初めてです。

1. Fear of a Blank Planet 
2. My Ashes 
3. Anesthetize 
4. Sentimental 
5. Way out of Here 
6. Sleep Together 

Steve Wilson: vocals, guitars, pianos, keyboards,
Richard Barbieri: keyboards and synthesizers
Clin Edwin: bass guitars
Gavin Harrison: drums

 なるほど、演奏に関しては手馴れのプログレバンドだなと思います。現代のピンク・フロイドと例えられる事もあるようで、キーボードやギター更にはストリングスを用いた劇的な展開には確かにPFを感じさせるところがありますね。

 しかし、音量を上げていくにつれその印象が段々と変わっていくところに興味を惹かれました。タイトでハードなリズムセクションが産み出すハードなドライブ感が前面に押し出されてくるのです。このビートはどこかで聴いたことがあります、そう、近年のフリップ翁が追い求めて止まない「メタル・クリムゾン」のリズムセクションととてもよく似ています。

 特にGavin Harrisonと言うドラマーのマッチョでかつエッジの効いたドラムはどこかPat Mastelottoを連想させます。どこかと言えばこのドラマー、どこかで聞いたことがある名前だなと思っていたんですが、検索をかけたらすぐ分かりました。

 来年40周年で復活させるとフリップ翁が公言している次期キング・クリムゾン、何と三度目のツイン・ドラム体制にするそうなんですが、新加入する予定の二人目のドラマーがこのGavinなのでした。なるほどねえ、さぞや腹に応えるライブとなるでしょう(笑。

 楽曲的には17分以上ある3「Anesthetize」が一番の聴き所だと思いますが、さすがに私も昔のような気力・体力は無いもんで付き合うのはちょっとしんどい(^_^;)。SteveとRichard二人の考えるサウンドのコンセプトはアルバムタイトルにもなっている1「Fear of a Blank Planet」を聴くだけで十分に分かりますね。

 個人的にいいなと思うのは、4「Way out of Here」です。一時期のピンク・フロイドと第3期キング・クリムゾンのエッセンスが詰まっているようなサウンドです。最後の方でフリップ翁もサウンドスケープ(現代版フリッパトロニクス)で参加しているようです。

 タイトルにSF的な面白さを期待してしまったのがいけなかったのかもしれませんが、少々げんなりしたのは歌詞ですね。コンセプト・アルバムと言うことで、このアルバムを聴く方は全曲に渡ってゲームと薬とポルノに溺れる引きこもり男の妄想と愚痴を延々と聞かされることを覚悟せねばなりません。日本人ならまあ無視して聞き流すこともできますが、向こうの人はそうもいかない、というかファンはそれが好きで買うんでしょうけど。

 というわけでPorcupine Treeと言うバンドは「閉塞感が世界を覆いつくしている現代」における正統派プログレバンドですね。KCは40年前に

「21st Century Schizoid Man」

と言う実に示唆に富んだ予言をしていましたが、さしずめこの作品は

「21st Century Autistic Man」

といったところでしょうか。KCの復活とともに今後も注目していきたいと思います。

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2008/04/19

Young Team / Mogwai

Young Team
 先日レビューした映画「ヒロシマナガサキ」のBGMでMOGWAIの曲が何曲か流れていたので、この頃また古いCDを引っ張り出してよく聴いています。彼等のアルバムを全部持ってるわけではないんですが、その中でどの曲が好きかと聞かれたら多分「Rock Action」に入っている「2 Rights Make 1 Wrong」あたりをあげると思うんですが、どのアルバムが好きかと聞かれたらやっぱり最初に手に入れた「Young Team」が一番好きですね。

1. Yes! I Am a Long Way from Home
2. Like Herod
3. Katrien
4. Radar Maker
5. Tracy
6. Summer [Priority Version]
7. With Portofolio
8. R U Still in 2 It?
9. Cheery Wave from Stranded Youngsters
10. Mogwai Fear Satan

Chemikal Underground Records, Glasgow, Scotland, UK, 1997

 彼等の実質上のファーストアルバムで、当時日本盤では権利関係がややこしくて銀行名が消されていたような記憶がありますが、輸入盤が何ぼでも手に入る時代に無意味ですわな。でもってアルバムの通称が「富士銀行」!もう若い人はそんな銀行知らないかもしれませんね、今は確か「みずほファイナンシャルグループ」だっけ。

 でもってこいつ等は恵比寿に住んでるのかとか、富士銀行に口座を持ってるのか、つぶれるぞとか、OとAをミススペルしたら大変な事になるぞとか、FMで好き放題言われてた記憶があります(半嘘。

 もちろん日本には何の関係もないバンドで、イギリスはスコットランドの重工業都市グラスゴーから1990年代後半に忽然として現れました。オーディオファイルにはLinnの故郷として有名ですがおよそミュージックシーンの中心とは言い難い地方です。イギリスと言うところは突然そんな地方都市から新しいムーブメントが始まったりする、音楽に関しては本当にびっくり玉手箱のような不思議な国ですね。

 ギターの美しいアルペジオや単調なリフ、サンプリングされたナレーション、突然現れる轟音ノイズ等のモグワイサウンド、ひいてはポストロックの主な様式がこのアルバムの時点で既に出揃っていて、しかもバラエティに富んでいるので聴いてて飽きないです。家族がいる時にはボリュームを遠慮してしまう事だけが難点でしょうか(^_^;)。

 ということでどの曲にも色々と思い入れがありますが、ポストロックの新しい地平を開拓したと言われる1、ひたすら美しい7、10分以上にも及ぶ大作でその後のライブの定番にもなった10あたりの評価が一般的には高いです。
 個人的には1の「Yes! I Am a Long Way from Home」を聴くと何故かガーネット・クロウの「君の家に着くまでずっと走ってゆく」を連想してしまいます。客観的には何の脈絡もないようですが、一応共通点はあって、デビューアルバムに入っていて、今まで聴いた事のないようなサウンドで、題名が長い(苦笑。いやいや本当にあの頃は21世紀に向けた新しい音楽なんじゃないかなという期待を双方とも抱かせたんですよね。敢えて後者の今は訊かないでください(苦笑。
 一方7の「Summer」や10の「Mogwai Fear Satan」は、手前味噌ですが第二期と三期のキング・クリムゾンを合わせた様な美しさと暴力性を内包した高度な音楽性を感じます。評価が高くても当然でしょうね。

 個人的にはとにかく2の「Like Herod」でびっくりさせられたのをよく覚えています。美しい音楽がフェイドアウトしていきVU計が殆ど振れなくなって終わりかな、と思ったら突然爆音が!見事な騙まし討ち。おまけに後半にもう一度騙まし討ち。轟音にかけては7も負けませんが、卑怯さでは2の圧勝です、藤木君かよ。
 と言うわけでchemikal underground recordsといういかにもアングラな臭いのプンプンするレーベルですが、大変ダイナミックレンジの広い好録音盤です(をい。

 と言うわけで「ポストロック入門に最適の一枚です」。。。と以前シガー・ロスレビューで迂闊にも書いてしまい、MAO.Kさんに思いっきり突っ込まれたトラウマが再び(^_^;)。あれで私がポストロックはシガー・ロスとモグワイくらいしか知らん事が思いっきりばれてしまいましたが、まあポストロックってそんなもんじゃないの?(をいをい。


 


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2008/01/19

HEIMA / Sigur Ros

HEIMA~故郷
はむちぃ: 今回のDVDレビューはいつもと趣向を変えまして、今やアイスランドを代表するバンドとなりましたシガー・ロスのフリー・ツアーのドキュメンタリー「HEIMA~故郷」でございます。世界一美しい音楽を奏でるといわれておりますこのバンドですが、なんと映像化は初めてとの事で、世界中の音楽ファンから注目を集めているDVDでございます。

『孤高のロックバンド、シガー・ロスが約2年の沈黙を破り、アイスランドで行ったフリーツアーの模様を長編アニメ「リロ&スティッチ」のディーン・デュボアの監督で製作したドキュメンタリー。フリーツアーの模様を2週間に亘り撮影したライヴ映画作品に加え、ライヴ映像も収録された2枚組。(AMAZON解説より)』

ゆうけい: 記事としては一応プログレにカテゴライズしておりますが、
は: 一般的には「ポストロック」と呼ばれておりますね。
ゆ: JPもショバ代を行政から請求されて困っているようですな。
は: ご主人様、それは郵便ポストでございます(-.-)。
ゆ: ヒロシです、、、かな?
は: それはホストでございます、分かりやすいボケをかましているところを見るとポストロックとは何ぞやが、いまいち理解できていないのではございませんか(;一_一)。

ゆ: ポストロックね~(-"-)、ロックのようでロックで無い、あ~ベンベン ♪
は: アンビエントの様でアンビエントで無い、ああ~ベンベン (^^♪
ゆ: ネオアコの様でネオアコで無い、はあ~ベンベン (- - ♪
は: トランスの様でトランスで無い、ほあ~ベンベン(@_@ ♪、それは何かとた・ず・ね・た・ら?
ゆ: あっポストロックポストロックポストロック~ベンベン、は~しんど。
は: しんどいわりに今ひとつ面白くも無ければ解説にもなっておりません(--〆)。

ゆ: 何せ「孤高」でございますから、説明のしようもないんですが、リーダーのヨンシーのハイトーンボイスで紡ぎ出す呪文のようなボーカルと、ボウイング奏法によるエレキギターの歪んだ音色が最大の特徴でございましょう。
は: ようやく本題に入ってまいりました、現在のシガー・ロスヨンシー様とベースのゲオルグ、ドラムのオリー、キーボードのキャータンの4人で構成されているのですが、更には女性の4人組弦楽奏団アミーナも加わることにより醸し出される、アコースティックな美しい響きももう一つの特徴でございましょう。ちなみにヨンシー様のボーカルはアイスランド語に加えて、ホープランド語という自ら考案した言語も操っているそうでございます。
ゆ: そりゃ理解できませんわな、「( )」という題名からして理解不能のアルバムなんかその最たるものでございましょう。なんせ曲にも名前ついてませんし。
は: さすがポストロックでございます。
ゆ: でも確かに演奏には鳥肌の立つような凄いものがあるんだよね、だから今回彼等の正体がDVDで明かされるということで、楽しみにしてたんです。

は: で、メンバーのインタビューや演奏シーンなどふんだんに出てまいりましたがいかがでございましたでしょう。
ゆ: 普通の若者なんですね~、これが。アイスランドというと常に奇矯な行動が注目されるビヨークのイメージが強いんだけど、くつろいでインタビューに答えているシガー・ロスの面々はみんなどこにでもいる若者ですね。ヨンシーなんかアンガールズみたいなひ弱ささえ感じるんですが、歌いはじめるとトランス状態に入るんですね(笑。そしてアイスランドで演奏している彼らの姿を見ると、あの不思議ちゃん系音楽がこの地に根付いた音のように思えてくるんですから、やっぱり不思議な国ですね。

は: 確かに荒涼としたそれでいて崇高な美しさを感じるアイスランドの風景も、彼等の音楽と良くマッチしておりました。
ゆ: オーディオじゃないけど空気の透明感が他の国と違いますね。そこに住む人々の営みも、断片的ではありますがよく表現されていると思います。素晴らしい映像美はディズニーのアニメ作ってる監督とは思えませんね(^_^;)。
は: シガー・ロスの大ファンでツアーの撮影をさせてくれるよう切望され、OKを貰ったそうでございます。ちなみにシガー・ロスは世界各地をツアーで回られていましたが、アイスランド国内でのツアーは初めてだそうでございます。
ゆ: 金儲けとしての音楽活動に疲れ果てて帰ってきた自分達を温かく受け入れてくれたアイスランドに対する感謝の意味と原点を見つめなおす意味を込めてのフリー(無料)ツアーだったそうですね。
は: ですので、普通のコンサート会場のみならず、国立公園内や、ダム建設反対運動の現場、小さな市民ホール、二人しか住人のいない元漁村など、色々な変わった場所でのテイクが収録されていて興味深いものがございました。
ゆ: ただ、どうしてもそういう場所での収録はアコースティックな面が強調されがちで、ヨンシーのボウイング奏法を主体とするヘビーなサウンドがあまり見られないのは若干残念でもありました。

は: 最初の「グロウソウリ」と最後の「ポップライイ」くらいですか、はっきりとしたポストロックらしいナンバーというのは。
ゆ: 二曲とも彼等と観客の間にスクリーンを張って、シルエットで演奏を見せるという試みが斬新でしたね。特に最後のレイキャビクでの「ポップライイ」の演奏には痺れました。
は: さっき出てまいりました「( )」の8曲目( Untitled #8 )でございますが、今回は曲名がついておりました。ポップミュージックという意味らしいですが。
ゆ: どこがポップやねん!と突っ込みを入れたくなりますね。少なくともJTのCFで流れてるPop Musikとは似ても似つかぬ前衛的な音で、CDでも鳥肌の立つ思いがしましたが、映像を見ることができて嬉しかったです。
は: ボウイングで最初少しだけ歪んだ音を出した後は静かに美しく進行していくんですが、途中でドラムソロが始まった途端に堰を切ったようにディストーションの効いたエレキサウンドに変貌いたしますね。
ゆ: 加速度的にペースを速めてカオスへ突入していくと興奮はピークに達しますね。それがステージ前に下りてきたスクリーン上に、彼等のシルエットと激しいライティングの明滅により視覚化されていく様は圧巻の一言です。ロック・ファンなら、

ポップライイを観るためだけに大枚はたいても決して後悔しないだろう

と断言してしまいましょう。

は: という事で、シガー・ロスに興味のある方に最適の入門DVDでございます。
ゆ: 二枚組のCDや写真集なども同時に発売されております。ちなみに彼等の過去の日本製CDはCCCDですのでお気をつけ下さいませ(--〆)。

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2008/01/13

First Voyage / T.E.E.

Tee_2
 Progressive Cafeを主宰されているfrancofrehleyさんがギタリストをされているオリジナル・プログレ・バンドT.E.E. (The Earth Explorer)の初アルバムをようやく手に入れました。素晴らしい出来で感動しました。CD-Rとは思えない音質で1200円は安い!皆さんも是非どうぞ!

Recorded Live at Crazy Jam, Tokyo Japan,
July 29th, 2007

1. Awake ~ Nomad (Yonekura, Yoneda)
2. Stromboli (Yonekura, Yoneda)
3. Over The Ocean (Yonekura, Yoneda)
4. L`oiseau Bleu (Yonekura)

The.Earth Explorer:
RYUJI YONEKURA - Keyboards
KENJI IMAI - Flute
TAKAYUKI ASADA - Drums
YUKIO IIGAHAMA - Bass
KATSUMI YONEDA - Guitar

 まずジャケット・デザインが素晴らしいですね。だまし絵で有名なオランダの画家エッシャーを彷彿とさせるようなバンド名のロゴ、初航海の夜明けを思い起こさせるバックの絵、いかにもプログレという感じでわくわくします。このデザインはEskenさんというミュージシャン仲間の方が担当されたとの事です。内側にはfrancofrehleyさんの「Dawning」という英語詩が記載されているのですが、ジャケットデザインとよくマッチしていて素晴らしいです。絵と詩のインタープレイとでも言いましょうか。

 これだけでもう完成度の高いプロのアルバムという気がしますが、あえて言うと帯の

「初航海にもかかわらず楽曲の完成度は高い」

というキャッチコピーなんだか音楽評なんだか分からないような一文がインディーズ系っぽいです(笑。

 さて一曲目、いきなり地を這うようなシンセ・ベースが体を震わせます。「おっ、来たな来たな」という感じですね。続いてfrancofrehlyさんの流麗なギターが絡んできます。このあたりが導入部に当たる「Awake」なのでしょう、そしていよいよプログレ・サウンドが炸裂、主旋律担当のImaiさんのフルート演奏が展開されていきます。「Nomad」という題名どおりのオリエンタルな旋律が、意外にも変拍子的なプログレ・サウンドとよく溶け合っていますね。最後はどういう展開で落とし所を見つけるのだろう、とドキドキしていたら、来ました来ましたフルートによる怒涛の長尺アルペジオ吹奏が!これこそプログレの醍醐味でしょう。

 プログレのフルートといえば先ず思い出すのがキング・クリムゾンイアン・マクドナルドメル・コリンズジェスロ・タルイアン・アンダーソンあたりですが、二曲目の「Stromboli」という曲名、francofrehleyさんのハンドル名の由来(franco=フランコ・ムッシーナ)などを考えると、イタリアプログレ界の雄、PFMのフルート奏者マウロ・パガーニを意識していらっしゃるのではなかろうか、と思ったりもします。

 そのイタリアの火山の名前の付いた二曲目、いきなり変拍子炸裂、不協和音の氾濫に火山の爆発のイメージが重なり、ユーロ・プログレの魅力全開です。不協和音といっても旋律の上でのことなので和音として濁らないところがこのバンドの音のクリアさにつながっている感じですね。でも、職業柄、救急車の音は心臓に悪いです(^_^;)。

 三曲目「Over The Ocean」はバラードとして全体の流れに良いアクセントをつけています。フルートは何故か妙にCamelアンディ・ラティマーを思い起こさせます。そう言えばfrancofrehleyさんの泣きのギターのメロディ・ラインや音のチューニングも、後期のアンディ・ラティマー(Stationary Travellerあたり)を彷彿とさせます。

 四曲目の「L`oiseau Bleu」は、全ての楽器の魅力を順番に聞かせてくれる総集編的楽曲で、憂愁に満ちた旋律から徐々に長調に転じていく感動的な展開は「ロワゾ・ブルー=青い鳥」という題名にふさわしいですね。

 以上四曲、もう立派にプロのバンドの音と断言していいのではないでしょうか。惜しむらくは曲の終わりに入る拍手がまばらなのと、ライブにもかかわらず謝辞だけでMCがないのが寂しいですね。以前francofrehleyさんに頂いたDr.Diamondのライブの方がその点では圧倒的に勝ってます(笑。まあ、冗談はともかくとして、これだけカチッとして遊びの無いサウンドなら、KCの「Starless and Bible Black」のように、ライブ録りということをあえて強調せずオリジナル・アルバムとして出しても良かったのではないかと思いました。

 とにもかくにも日本プログレのレベルは高い!と思わせる作品で、バンド名の如く今後も和製プログレの新たな地平を開拓していかれることを願って止みません。なお、ジャケット写真はfrancofrehlyさんの許可を得て掲載させていただきました、ありがとうございました。

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2007/02/24

Ladies Of The Road / King Crimson

hLadies of the Road
 去年ボズ・バレル氏の追悼記事を書いたばかりだと言うのに、また第2期キング・クリムゾンから一人天に召されてしまいました。DGMのニュースによりますと、ドラマーのイアン・ウォレス(Ian Wallace)氏が2月22日食道癌のため逝去されました。謹んでご冥福をお祈りします。

 冒頭のリンクはフリップ翁お得意の企画モノ(KCファンの間では「お布施」と言いますが)で、1971-2年のライブ・コンピレーションです。2枚組みで2枚目のCDは「Schizoid Men」という「21st Century Schizoid Man」のインプロ部分だけを延々とつないであるという、

イクラナンデモソリャナイダロドレダケボリャキガスムンダ

的なトホホ企画で、まあ余程の好事家にしかお勧めできる代物ではありませんが、Ianの「Notes from the Drum Stool」というライナーノートが載っていて読み返してみると涙を誘います。
 当時のKCのメンバーはバンドを可能な限り「西寄り=ジャズ」へ持って行こうとしていたようですが結局KCそのものであったフリップ翁が良しとせずバンドは解散してしまいます。そのあたりIanがKCに加入した時、そして解散する時にどのように考えていたか、抜粋してみましょう。

Then I came along. Oh Joy! At the time, all I ever wanted to be was either Tony Williams or Elvin Jones or both, with maybe a hint of Ringo Starr thrown in for good measure. The wind of this permetuation definitely blew the tree of King Crimson even further to the West. It was sort of like swapping Benjamin Podemski playing Rimsky-Korsakov's "Capriccio Espangnole" for Miles Davis' "Mademoiselle Mabry," ( I wish!)

By now the tree had been struck by lightning, three dead branches pointing to the West and the living part of the tree, though slightly singed, leaning back to the East.

Robert has been quoted as saying, "King Crimson was unfair opportunity for these exceptional players." On the contrary, I prefer to think of it more as "these exceptional players were unfair opportunity for King Crimson."
( By Ian Wallace Oct 7, 2002 )

 この後もイアンだけは奇跡的にフリップ翁との親交が続いていたようで、その西方向の念願がかなう形でクリムゾンの衛星企画としてのThe Crimson Jazz Trioで健在振りを最近でもアピールしておられ、我々ファンも第2作を期待していました。しかしもうそれが叶うことも無いと思うと寂しい限りです。合掌。

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2006/11/20

Asia来日公演決定

Asia
 ついに来るんですね、Asia、、、それにしても皆さん濃いお顔になられて、、、ちょっとひいてしまいそう。

それにしても何で大阪は月曜日なんでしょう(-_-;)。イケないじゃん(涙。それと、東京のC.C.Lemonホール。そんなとこ聞いた事無いぞ、一体どこよ?と思ったら、渋公なんだそうです。ちょっとそれは無いだろうと言うネーミングですね、歴史あるホールはその名を残して欲しいもんです。「C.C.渋谷公会堂」とか(汗。

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2006/09/24

Island / King Crimson

アイランド(紙ジャケット仕様)
アイランド(紙ジャケット仕様)

Earth stream and tree return to the sea
Waves sweep the sand from my island,
from me.
(Island, lyrics by Pete Sinfield)
for the memory of Boz Burrell, expired on Sept. 21st, 2006

 これだけ長いことブログやっててKCのアルバム紹介するのは初めてかもしれませんね。ホントにプログレファンか(大汗。
 というわけでIslandです。KC IIの掉尾を飾る傑作、このアルバムを最後にピート・シンフィールドは永久にKCを去りました。ここにきてもなおピートの静的耽美的な感性は深遠なる内的世界を構築し、フリップ翁の暴力的音楽世界とぎりぎりのところでせめぎあい、絶妙なバランスを保っています。そういう意味では彼らにとっての

Close To The Edge

だったのかもしれません。現実にピートの箍が外れたライブ盤Earthboundはおそろしく暴力的な匂いが支配的になっています。

Boz 
 この究極美の世界を構築するのに一役買ってくれているのがボズ・バレルの美声です。昨日の記事でMAO.Kさんに教えていただきましたが、21日スペインの自宅で急逝されました。Islandでの美声による丁寧な歌いこみとEarthboudでの暴力的な激しいシャウトのどちらも高いレベルでこなせる、KC歴代ボーカリストの中でも傑出した人材だったと思います。ご冥福をお祈りします。

アースバウンド(紙ジャケット仕様)
アースバウンド(紙ジャケット仕様)

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2006/06/25

プログレ・バトン漫談

 francofrehleyさんのブログ「Progressive Cafe」が2周年を迎えられました。まことにおめでとうございます。2周年企画として「プログレ・バトン」を企画されましたので、挑戦してみたいと思います。

は: と言うわけで、どうも~、ツッコミボケ執事のはむちぃでございます。
ゆ: どうも~、突っ込まれボケ主人のゆうけいどぇ~す。francofrehleyさん、いつもお世話になってま~す(^o^)/
は: というわけでお祝い事ですからお賑やかに参りませう。

Q1) Progressive Cafeとの出会い
[ Q1) プログレとの出会い ]
は: 手前味噌になりますが、このブログはProgressive Cafeから1か月遅れのスタートでございました。でもって、
ゆ: その時点で「プログレ」でブログ検索をかけると、既に「Progressive Cafe」は不動のトップ人気ブログとなっておられたわけです。
は: ということはプログレファンブロガーは自然に吸いつけられるようにそこに集まっていったわけでございますね。
ゆ: まるで「プログレホイホイ」ですな(^_^;)

Q2) 思い入れの深いバンド or アーティスト
は: これはQ1のサブ質問「プログレとの出会い」とも重複いたしますが、
ゆ: やっぱりキング・クリムゾンですな。フリップ翁の分類に従えばKC I,II,IIIでございます。
は: 出会いは中学時代でございますね。
ゆ: そうそう、厨房のゆうけい少年はその頃ディープ・パープル、レッド・ゼッペリンに狂っていたのですが、ある日ぺらぺらの同人誌っぽい雑誌を読んでおったわけですな。名前は、えっと何だっけ?
は: ほらほら遠い目(゜-゜)ばっかりしてるからボケるんでございますよ、「ロッキン’オン」でございましょ。
ゆ: そうそう、それに

21世紀の精神異常者」の冒頭で音が聞こえてこないのでボリュームを上げたらいきなり頭の殴られるような衝撃的な音が聞こえてきてノックアウトされた

というエッセイが載っておったわけです。
は: よく読むとアホみたいに軽率な行動でございますがーー
ゆ: どんなもんか聴いてみるべ、と思ってしまったのが運のつきでございました。

Q3) 思い入れの深い作品 or 曲
は: やっぱりQ2の続きになりましょうね。
ゆ: 順当なところで「Red」「One More Red Nightmare」「Starless」になりましょうか。
は: 2曲目はどちらかと言うとあまり話題にならないマイナー曲でございますね。
ゆ: あの曲の冒頭のビルブラのチャイナシンバルがオーディオ天国への階段へ一歩踏み出す合図となりました。
は: Stairway To Audio-Heavenでございますね。オーディオ地獄という気もしますが( 一一)

Q4) Progressive Cafe(またはプログレ系ブログ)のエントリーがきっかけで知り、気に入ったバンド or 作品
ゆ: やぱーり、francofrehleyさんに媚を売るわけではございませんが、全然知らなかったイタリアプログレの雄、PFMでしょうか。
は: あ、よいしょっ(^o^)/
ゆ: いえいえ、決してヨイショではございませんっ。
は: では英語盤とイタリア語盤どちらがようございます(ニヤリ?
ゆ: 難しい質問ですな(^_^;)、普段意味の分からない言語には手をつけないなどと言っておりますからなーーー、でもやっぱりイタリア語のほうがいい感じだな。

Q5) 最近よく聴くバンド or 作品
ゆ: やっぱり日本の誇るプログレ・ヴァイオリニスト壷井彰久さん関係でKBBERAあたりですかな。ERAは家族のいるときでも平気で聴けるプログレとして重宝しております(爆。
は: KBBのアメリカ遠征も大成功だったようでございますね。
ゆ: ERAの三作目も出るようで楽しみです。

Q6) 最近行ったプログレ系コンサート
は: これは当方のブログの「ライブ・レポート」のカテゴリーを検索すれば一発でございます。
ゆ: その通り!5月の「夜会」ですな(^_^;)
は: ご主人様、いくらなんでも中島みゆきがプログレ系とはおこがましゅうございます。
ゆ: いいじゃないかよぅ、はむちぃ君、実はfrancofrehleyさんもみゆきファンなんだど。
は: はいはい、後がつかえておりますゆえ、さっさと参りましょう、昨年11月のキース・エマーソン公演でございます、さ、次の質問にいきまっしょい。
ゆ: びえ~ん、4月のジョン・アンダーソン公演も行きたかったんだよ~(涙

Q7) 最初聴いたときは駄目だったが改めて聴いたら良かったバンド or 作品
は: あきっぽいご主人様の事ゆえ、一回聴いてそのまんまという場合も多うございますが、
ゆ: ピーター・ガブリエルのソロ作品群ですかな。最初フリップ翁つながりで聴いた時にはピンと来なかったんですが、
は: 最近はよくオーディオチェックにもお使いでございますね。
ゆ: さすが自分のスタジオを持っているだけあって、
は: おまけに化けもんのようなQRD拡散板を使っているだけあって、
ゆ: オーディオセットをグレードアップしていくにつれ、その凄みが良く分かるようになりますた。

Q8) プログレと言ったらどこの国?
は: これはどう考えても大英帝国で決まりでございますね。
ゆ: でも今のかの地の状況だと日本がプログレバンド救済国になってる気もしますな。

Q9) プログレ初心者にまず聴かせたい作品
は: ブログの名前に使わせていただいております

Camel: Moonmadness

を外すわけには参りません。
ゆ: その通りです。どなたにでも安心してお勧めできるテンピュール枕のような名盤でございます。

Q10) 最後にProgressive Cafeへコメントお願いします
[ Q10) あなたにとってのプログレ ]
は: francofrehley様、これからも突っ込まれボケのご主人をよろしくお願い申し上げます<m(__)m>
ゆ: プログレ家系図のようなスリリングな企画をまた楽しみにしております。家内も美味しそうなケーキ、パンの数々を楽しみにしております。

は: では、ゆうはむ漫談、この辺でお開きでございます。
ゆ: チョーーっと待ったぁ~。
は: おっ、なにやら懐かしいフレーズ(^_^;)、何でございます。
ゆ: Progressive Cafeには殆どBible Black名義でお邪魔しているのを忘れておりましたぁ。
は: はあ(ーー;)、相変わらず世話の焼けること、もう修正も面倒でございますし、大体「BBはむ漫談」などと言う名前は私メがボンレスハムの様で嫌でございます。ではこのままお開きお開き(T_T)/~~~
ゆ: ではそういうことで、こんな漫談でも興味を持たれた方はバトンを継いで下さいませ<m(__)m>

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2005/12/21

Footage II / Camel

footageII
 キャメルの未発表映像を収録して話題になったDVD「Footage」の第2弾です。まことさんに教えていただいてから2ヶ月余、ようやく観ることができました。
キャメル・フーティジII

Track List:
Aristillus (Intro)
1: Arubaluba (Guildford Civic Hall, 1973)
2: White Rider (Hammersmith Odeon, 1976)
3: Another Night (Hammersmith Odeon, 1976)
4: Rhayader (Sight and Sound at The Hippodrome, 1977)
5: Rhayader Goes To Town (Sight & Sound The Hippodrome 1977)
6: Skylines (Sight and Sound at The Hippodrome, 1977)
7: Highways Of The Sun (Sight & Sound, The Hippodrome, 1977)
8: Never Let Go (Sight and Sound at The Hippodrome, 1977)
9: Lies (The Old Grey Whistle Test, 1981)
10: Drafted (Hammersmith Odeon, 1984)
11: Slow Yourself Down (Acoustic version at The Troubadour, Los Angeles, 2000)
12: Eyes Of Ireland (Acoustic version at The Troubadour, Los Angeles, 2000)
13: Fox Hill (The Catalyst, Santa Cruz, 2003)
The Last Farewell (Outro)

 今回もやはりPardens/Latimer/Ward/Synclair/Melの黄金期ラインナップのライブ(4-8)が一番の見所でしょう。LatimerとMelのダブル・フルートなんて涙ものの映像です。個人的には「Moonmadness」からAnother Night(3)が入っていたのが嬉しかったです。
 意外に良かったのがアンプラグド・キャメル(11-12)。Latimerがアコギを持ってるのは初めて見たような気がします。「Eyes of Ireland」なんか聴き惚れてしまいました。

 そういえば、今回は初めからライナーをちゃんと読みました(^_^;)。やっぱりライブは映像だけでスタジオで音入れしたナンバーもあるそうですが、まあ仕方ないですね。「へぇ~」と思ったのはLatimer以外で最も在籍期間の長いのはColin Bassだってこと。確かにそうですね、キャメルと言えば黄金期までのイメージが強いのですが、今から考えるとそう長い期間ではなかったんだ。

 と言うことで、今回もキャメル・ファンなら買って損はありません。是非どうぞ。

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2005/12/10

King Crimson Songbook Vol.1

 先日記事にしたCrimson Jazz Trioがやっと到着しました。
King Crimson Songbook Vol. 1
King Crimson Songbook Vol. 1

Tracklist:
1. 21st Century Schizoid Man
2. Three of a Perfect Pair
3. Catfood
4. Starless
5. Ladies of the Road
6. I Talk to the Wind
7. Red
8. Matte Kudasai

Personnel:

Ian Wallace - drumset
Jody Nardone - acoustic grand piano
Tim Landers - fretless bass guitar

Produced and mixed by Ian Wallace

 ジャズのスタンダードナンバーと言うのは元歌が必ずあるわけで、それが古い時代の流行り歌や映画音楽だけというのも偏狭に過ぎる気はします。以前ハービー・ハンコックThe New Standardと言うアルバムで、新しい時代のスタンダードを作ろうと言う試みをしていました。ビートルズやシャーデー、カート・コバーンなんかのナンバーをアレンジしてましたがなかなか印象的でした。
 それをキング・クリムゾンでやろうという試みをキング・クリムゾンサイドが考えた、と言うところが面白いと言えば面白いわけですが、逆に言うと今までジャズとして演奏されたことは全くと言って良いほどないわけで、ジャズサイドからは魅力の無い、または難しすぎる素材なんでしょうね。確かに変拍子ばっかりじゃあ食指は動かないかも。
 ところがその変拍子の王道を行くビル・ブラフォードは今は完全にジャズの世界におられるわけでそれも皮肉と言えば皮肉なめぐり合わせです。じゃあ、ビルブラにやってもらえば、と言う気もしますが、多分ビルブラはKCナンバーをジャズでは演奏しないでしょう。One of A Kindあたりまでが自分の矜持の許せる限界なんでしょうね。

 という訳で今回の主導権を握っているのは第2期KCのドラマーだったイアン・ウォーレスです。写真で見るとすっかりおっさんになってしまいました。他の二人もおっさん然としていてビジュアル的には見るべきものがありません(^_^;)。
 とはいえ、音的には大変オーソドックスなジャズ・アルバムに仕上がっています。一聴して、

おっ?ラウンジ・ジャズかい?

というくらい衒いの無いオーソドックスなジャズ演奏を展開しています。
 まずイアンについて言えば、彼自身が以前どこかのライナーノートで語っていたように、彼の在籍した第2期は最も西寄り(アメリカのジャズを指している)にベクトルが振れた時期で、本アルバムでも彼のドラミングはオーソドックスなジャズの雰囲気を濃厚に醸し出しています。KCのドラムにラウンジジャズ的ブラシワークはありえませんが、このアルバムではそつなくこなしていますね。
 ピアノのジョディ・ナローンという人は正直言って良く知りません。村上春樹流に言えば、クリスプな、透明感のある綺麗な音を出せる人だな、と言う感じです。もちろん変拍子やKCらしい盛り上がりにもちゃんと対応していますし、オールラウンダーかな。
 ベースは通常のピアノ・トリオと違い、ジャコ・パストリウスですっかり有名になったフレットレスのエレベです。ティム・ランダースという人は、前回記事のコメントでオラシオさんが教えて下さいましたが、ビリー・コブハムのバンドにも在籍したことのあるなかなかの使い手とか。ここでも随所に流麗なソロワークを展開してくれます。グレッグ・レイクピーター・ジャイルスジョン・ウェットンと言ったプレシジョン・ベースでの堅実な演奏とは一線を画した、ジャコ流のジャズ・ベースでKCナンバーを演奏してくれるあたりは、このアルバムでの一番の聴き所かと思います。

 個々の曲については、まあ、皆さん、聴いてみてのお楽しみですよ、と言うことにしておきます。個人的にはCatfood, Ladies Of The Roadと言った2期のナンバーがイアンも安心して叩けるのか、ジャズとしての完成度が高いように思います。キ-ス・ティペットを入れてほしかったと言う意見も多いようですが、それじゃあフリーの方向に振れすぎて、オーソドックスなジャズ・アルバムにはならないと思いますし、2期のまんまの音楽を今聴いても仕方ないかなあとも思います。それよりは、カルテットにして管楽器を入れてほしい。当然ながら

メル・コリンズ

でなくっちゃねヽ(^o^)丿。

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2005/12/04

Oil On Canvas / Japan

 今日は「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を観て来ました。風邪をひいてなければ天気の良い先週に行けたんですが、今日は凍えるような氷雨の降る中を街に降りてきました。映画の方も同じようにくすんだ寒色調の色彩で全体が統一されていました。ということで
抑えられた色彩→禁じられた色彩→D.Sylvian→JAPAN
を無性に聴きたくなり、帰ってからこれをずっと聴いてました。
Oil on Canvas
Japan
B0000AQOQR

 実を言うと、彼等の音楽にはずっと馴染めないでいました。R.バルビエリが私より二日年上、D.シルビアンが私より2ヶ月ほど年下で二人とも同学年、でもってデビューした頃はまだ高校生、それもミュージックライフの東郷かおるこあたりが仕掛けたのであろうビジュアル系優占の宣伝で日本でだけバカ売れ、というシチュエーション。生意気盛りのプログレファンの私たちにとって印象が良かろう筈がありません。
 それ以上に不思議だったのはその音楽。

全くポップ性が無い(断定調)

蛇がのたくっているようなボーカル。おまけにベースラインものたくっておる。メロディにもめりはりがない。何じゃこれは、てなもんです。同じように日本での人気が先行したクイーンはその後見事にポップで万人に受ける音楽性を獲得していきますが、彼等はあいかわらずようわからん呪文のような音楽を産み出すばかりでした。
 ちょっと興味がわいてきたのはクワイエット・ライフの頃から。

楽器の連中はいいなあ

と思い始めました。最後の頃は

ジャケがいいなあ(^_^;)

美的感覚はスゴいやつらだなあ、と。解散した後のシルビアンとフリップ翁のGone to Earthでジャケと音楽と両方凄いなあ、と。ああ、なんと遅咲きの認識なんでしょうか(爆。

 というわけで、唯一のライブアルバム「Oil On Canvas」もジャケが最高です。あいかわらずシルビアンのナルシスティックなボーカルには馴染めませんが、バックの演奏には実に味わい深いものがあります。

JapanChinaを混同してないか

というツッコミは入れたいですが。まあ、それを逆手に取って坂本教授周辺のメンバーは遊んでたんでしょうけど。それにしても、当時の日本の若年女性ファンは本当に彼等の音楽をポップとして受け入れていたんでしょうか?おそるべし、ミーハーパワー!

 ところで、この頃はロブ・ディーンは脱退しており、一風堂の土屋昌巳がギターを担当しています。ジャケ写真で何の違和感もなくメンバーに同化しているところも凄いですが、The Art Of Partiesのギターも凄い。初めから彼がJapanのメンバーだったらもっと早く凄いことになっていたんじゃないかと思わせます。

 一風堂といえば当時は「恥ずかしながら」という形容詞をつけて持たなければならなかったのがLUNATIC MENUです。すべては「すみれSeptember Love」が悪いんじゃあ(涙。
 実はこのアルバム実に前衛的で触れれば切れそうなほどエッジのたったとんがったアルバムでした。「ジャーマン・ロード」なんて最高です。こいつらクラフトワーク!?てなもんです。

 やっぱり頭の回転がおかしいようで、何を書いてるのかわからなくなってしまいました。
(大丈夫ですか、ご主人様、頭が凍ったままでございますよ、ハリポタのレビューはどうなさるんでございます?)
 おおっ、そうでした、ハリポタについて書かねばーーーバタンキュー。
(皆様、申し訳ございません。ご主人様の体力気力が尽きたようでございます。ハリポタはまた次回にでも。なかなか良かったようでございますよ、ご主人様、結構感激しておいででした。)

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2005/11/30

Footage / Camel

Camel Footage
Camel Footage
 

 風邪で寝ている間、普通の映画を見るのはしんどいので久しぶりにこのDVDを引っ張り出してきました。まことさんに教えてもらったFootage IIがまだ来ていないのが残念ですが、あらためて観てみると感慨深いものがありました。

 私が、そして多くのプログレファンがCamelと聞いてまず思い浮かぶのが

Pardens/Latimer/Doug/Ward

のオリジナルラインナップか、黄金期と呼ばれる2期の

Pardens/Latimer/Sinclair/Mel/Ward

ラインナップであろうと思います。残念なことにこの時代の映像はつい最近まで殆ど見ることができず、ライブでの人気が凄かったという話に悔しい思いをしていたわけです。そこに現れたのがこのDVDで、BBC等に残っていたテープをcamelpruductions.com公認で編集し、市販したものです。

TRACK LISTING:
1: Never Let Go (Guildford Civic Hall)
2-4: The Snow Goose, Friendship, Rhayader Goes To Town (Old Grey Whistle Test)
5-9: First Light, Metrognome, Unevensong, Lunar Sea, Rain Dances (Sight and Sound)
10: City Life (Old Grey Whistle Test)
11: Captured (Hammersmith Odeon, London)
12-13: Hopeless Anger, Whispers in the Rain (Amateur Footage of low quality but a great gig at the Town & Country, London)
14-15: Preparation, Dunkirk (previously unreleased footage from Billboard Live, Los Angeles)
BONUS TRACK: Left Luggage (jam recorded at Little Barn Studios)

 実際私もこの時期(1-9)の彼等を見ることができたのはとてもありがたかったですが、残念ながらあの当時のTV用の録音ですから音質的にはそれほど良いものではなく、「ライブ・ファンタジア」には遠く及ばない印象でした。だから正直言って一回見てお蔵入りさせていました。

 今回通しで見てみて驚いたのはAndy Wardの変貌です。故Peter Pardensを筆頭に全員がメロディ命といった感のあったCamelに於いて唯一人リズムで曲に変化をつけていた、また性格的にも唯一人やんちゃ坊主の印象の強かった彼ですが、NudeからのCity Lifeで見る彼はどう見てもおかしい。前回気が付かなかったのが不思議なくらいです。
 ベレー帽をかぶってニコニコはしているものの目は虚ろで表情の変化に乏しく、叩き出すリズムはあまりにも単調でどう聴いてもプロのリズム感覚ではありません。同じNudeからのCapturedの演奏との差は歴然としていました。彼はこの後躁うつ病で長い闘病生活を余儀なくされるのですが、この時期かなり病状が進んでいたんじゃないかと思います。ライナーを読むと、やはりそういう旨の事が書いてありました。そういやライナーも全然読んでませんでした。Never Let Goが後で音入れをしたと知り愕然(-_-;)。読まなきゃ良かった(涙。

 もう一つ、ボーナストラックを前回は見忘れてました。これは2003年にLatimer/Doug/Wardでスタジオセッションしている様子を収録したものでさすがに音質も良いし、楽しめました。何よりもWardが元気になって叩いているのが嬉しい。Dougが太鼓腹の中年のおっさんになっているのも微笑ましいですが。ここにPardensがいてくれたらホント涙ものなのですが。もちろんLatimerは好きですよ。彼が一人でCamelという看板を引きずっていることに内心抵抗のあった時期もありましたが、現在まで引っ張ってきてくれたのは本当に有難うと言いたいです。

 ということでIIも音質的には期待できないだろうけど、とにかく楽しみにしています。

 

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2005/11/23

KBB Live 2004

kbb
 日本の誇るプログレ・バンドKBBの新譜です。リーダーのヴァイオリニスト壷井さんのサイトで、アルバム作成を目的としたライブを行われたことは知っていたのですが、ようやく手に入れることができました。通信販売で壷井さん自ら送って下さいます。送料はサービス!(壷井さん大丈夫ですか(^_^;))ですので、皆さんも家庭に一枚是非どうぞ!
 えっ、何?うるさいのが嫌いなご家族がおられる?大丈夫、ヴァイオリンのアルバムを買うといえばいいのですっ!

Recorded At Silever Elephant (Tokyo), 19&20/Nov/2004
Produced By Akihisa Tsuboy
Recorded and Mixed by Dani
Masterd By Dani, Akihsa Tsuboy

KBB:
壷井彰久(vln), 高橋利光(key), Dani (b), 菅野詩郎(d)       

1: Discontinuous Spiral
2: Inner Flames
3: 白虹 (Shironiji)
4: I am not here.
5: 滅びの川 (Horobi no Kawa)
6: 熱砂の記憶 (Nessa no Kioku)
7: 果てなき衝動 (Hatenaki Shoudou)

 去年の神戸でのライブと殆ど同じ構成です。ダリル・ウェイより凄い壷井さんのヴァイオリンが縦横無尽に音場を駆け巡ります。
 最もキャッチーで売れ線の1、アルバム未収録の2で既にエンジン全開。ファンの間では1,2の人気を誇る3では叙情的なメロディラインから後半強力なドライブ感で盛り上げていくところなど、KCを彷彿とさせるプログレのお手本的演奏でしょうか。
 弦のフィンガリングで始まる4は、去年のライブでは実は別の曲をやる筈が間違えた!それでもメンバーは平然とついてきた!ということで驚かされた曲ですが、結局こちらの展開がその後のルーチンとなったようです(^_^;)。6はベースのDaniさんのベースソロから曲が展開していきますし、クレージーケンバンドとの掛け持ちの忙しい高橋さんも完全にKBBに溶け込んで美しいメロディラインで盛り上げていきます。明るい菅野さんのドラミングも演奏のボトムを強力に支えています。
 録音はスタジオを経営されているDaniさんが全面的に担当しておられるようですが、当たり前とはいえ、もう完全にプロの仕上がり。クリアでレンジも広くKBBの魅力を余すところ無く伝えてくれます。
 ということで現在の日本のプログレの極北を示す一枚、是非どうぞ!

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2005/11/19

Aerial / Kate Bush

Aerial
Aerial

 なんと12年ぶりに天の岩戸から出て来られたKate Bush様の新作 Aerial です。女神様降臨だのなんだのと散々煽っておきながら放置プレーかよ(冷汗、という声が聞こえてきそうですが、先日やっと輸入盤が届いたので毎日ヘビーローテーションで聴きまくっております。

 早速英国チャートでは3位まで上昇したとか、根強い人気はさすがです。「難解」という評価もあるようですが、正直なところ

かつてプログレッシブ・ロックなるものの提示してきた巧妙なまでの難解さに比すれば一体この作品が何ほどの晦渋を包含しているというのか(高村薫風)

と言わせていただきましょう。前作Red Shoesが比較的ポップな作品であったことで余計にそう感じるのかもしれませんが、以前には母性ということを強く感じさせるコンセプト・アルバム的な作品も作った方ですしね。
 でもって今回は

母なる自然への賛歌、或いは回帰

といったあたりがテーマです。特にDisc 2には鳥の声が多くサンプリングされており、全体を通してアルバム名のAerialを強く意識したコンセプト・アルバム的に統一されています。ちなみにジャケット写真で水平線に影を落とす島々のように見えるのは、Blackbirdの声紋だそうです。

Disc 1: A Sea of Honey
1: King of the Mountain
2: Pi(π)
3: Bertie
4: Mrs. Bartolozzi
5: How to be Invisible
6: Joanni
7: A Coral Room

 一枚目は前作にやや近いKate風ポップスとでもいいましょうか。Elvis Presleyや市民ケーンを皮肉った1(お山の大将という言葉を直訳したみたいですね)が既にシングルで先行発売されています。ちょっとディペッシュ・モード風の4なども面白いです。7はDisc 2へのブリッジを意識したのか、とても完成度の高い作品となっています。

Disc 2: A Sky of Honey
1: Prelude
2: Prologue
3: An Architect's Dream
4: Painter's Link
5: Sunset
6: Aerial Tal
7: Somewhere In Between
8: Nocturn
9: Aerial

 先ほど述べたように鳥の声のサンプリングを駆使して組曲的に全体が統一されています。プログレ・ファンにはとってはこちらがKateからの素晴らしいプレゼントと感じられることと思います。
 音質についても、輸入盤で聴いた限り十分オーディオの試聴に耐えうるものです。Kateの声は相変わらず高音まで伸びていて心地よいですし、バックの演奏も完成度が高く、録音の方もベースの量感を意識して出してはいますがあくまでも鳥と大空というコンセプトを大事にするべくナチュラルに録られているように感じます。
 
 メンバーは気心の知れた人たちで固めてあるようです。Kate Bush Newsではミック・カーンが参加したらしいと書いてあったのですが、アルバムのクレジットにはありませんでした。(まことさん、残念!)客演といえるビッグ・ネームはゲイリー・ブルッカー(この人はもうKateに随分付き合っていますが)、ロル・クリームくらいでしょうか。
 是非このメンバーで来日コンサートをしてほしいものです。残念ながらKateの容姿の衰えは隠しようもありませんが、逆に精神的な面では過去の精神病すれすれのエクセントリックさが影を潜めて大変充実しているように感じられます。きっと素晴らしいコンサートになると思うのですが。

 ということで、2枚組みの大作ですが、彼女の円熟ぶりと精神的な充実度を堪能できます。過去にとんでもない作品を産み出してきた人ですからあえて傑作という言葉は使わないでおきましょう。秀作と思います。

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2005/10/11

Crimson Jazz Trio(CJ3)

 DGMからのMLを読んでいたら、CJ3という聞き慣れない文字が目につきました。なんと、クリムゾンをジャズでやる計画だそうです。その名もCrimson Jazz Trio
King Crimson Songbook Vol. 1
King Crimson Songbook Vol. 1

Tracklist:
1. 21st Century Schizoid Man
2. Three of a Perfect Pair
3. Catfood
4. Starless
5. Ladies of the Road
6. I Talk to the Wind
7. Red
8. Matte Kudasai

Personnel:

Ian Wallace - drumset
Jody Nardone - acoustic grand piano
Tim Landers - fretless bass guitar

Produced and mixed by Ian Wallace

MLを読む限り、女性ファンを増やしたいという思惑らしいです。

既にクリムゾンファンである女性にはその勇敢さに敬意を表します

と書いてありますぞ、をいをい。まあ、クリムゾンをジャズで聴きたい方、またジャズは好きだけどクリムゾンを知らない方、どうぞ聴いてください、というスタンスのよう。ビルブラに比べれば中途半端な気もしますが、さてどんな出来になっているのやら。3,5,6,8あたりは音を想像できるような気がしますが、1,4あたりはどう料理するのやら。KCの長い歴史の中で最もジャズに近かった第2期のIan Wallaceがドラムを担当しているので、それなりに楽しみにはしています。彼が時々フリップ翁と会っているという記事は目にした事がありましたが、このような形で戻ってくるとは意表をつかれました。
 ちなみに11月発売だそうです。

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2005/07/02

船はどこへ行った?

 なんともビックリ。Yesの名作「Fragile」の船無しジャケットです。
yes_point
リンク: 音楽専門オークション&ショッピングサイト「ミュージックフィールド」OPEN記念 - 激レアアイテム出品中!!.

 UKオリジナルでしかもミスプリでなく、

今まで数多くのミス・プリント盤が存在しましたが、これはミス・プリントでは無くロジャー・ディーンが意図したYESコレクターの網にも今まで掛からなかった激レアの度を越えた激レア盤です!!

 私はもちろんそんなコレクターではないので全然知りませんでしたが、そんなもん、なんで40年近くもコレクターの網にひっかからなかったのでせうか?ちなみに新宿ディスクユニオンからの出品。最低落札価格100K也。

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2005/06/02

祝プログレ家系図1000人達成!

rose
 francofrehleyさんのProgressive Cafeの「プログレ家系図製作PJ」がついに目標の1000名を達成\(~o~)/。まことにおめでとうございます。
      誰やそれ?継ぎ継いで 一千人  UK/BB

  「プログレ家系図製作PJ」とは

コメント欄を利用してプログレ・ミュージシャンの家系図を作ります。
直前の書込みミュージシャンとつながりのあるミュージシャンを考えてください。
つながりのあるミュージシャンとは下記のような場合を指します。
 ・ 同じバンドに在籍した(メジャーデビューしていないバンドでも可)
 ・ ゲストとして正規発表されている作品(ライブを含む)に参加した
 ・ 正規発表されている作品をプロデュースした
 ・ 正規発表されている作品に曲を提供した(一方的なカバーは除く)
(Progressive Cafeより抜粋)

というものです。前回500名達成の記事を書いたのが2月7日でしたから前半500名は20日足らずという脅威のペースで達成したことになります。
 それに比べると後半の500名は約4ヶ月かかりました。既出が多くなり難しくなったことはもちろん、参加人数も少しずつ減り始め4月を過ぎた頃からfrancofrehleyさん、MAO.Kさん、そして不肖私の3人で殆ど継いでいったような状況でしたからね。
 それにしても継ぎに継いで断絶無しに1000人ものアーチストを出し切れるとは当初は思いもよりませんでした。本当にクラシック以外はほとんどあらゆるジャンルの音楽家が登場したんじゃないでしょうか。何度かこりゃもう無理だろうと思うような人が出たのですが、三人よれば文殊の知恵とはよく言ったもので断絶0回というのは本当に素晴らしいと思いますね。

(ご主人様、自画自賛モードでございますね、でもお手つきが多ございましたね)
(はむちぃや、まあお手付きはご愛嬌ご愛嬌(^_^;))

 嬉しかったのはBill Brufordで始まり、彼の現在の活動の主体であるアースワークスで終了して1001人目を無事にBill Brufordに回帰させることができたこと。このあたりの思い入れはこちらの記事をご参照いただければ幸いですが、francofrehlyさんご自身がアースワークス人脈で終わりたいと言ってくださったことは

ビルブラファン冥利

に尽きました。この場を借りて感謝します。

 最後にかすっていたのに入れられなくて残念(ToT)という人を3人ここに記して終わりたいと思います。

Marc Bolan ( 今は亡きグラム・ロック・スター、T-REXのボーカリスト )

鬼束ちひろ (Mao.kさんにサジェスチョンを貰っていながら既出と思い込んでいた(涙 )

壷井彰久 (今や日本を代表するプログレバイオリニスト、KBBやERAで活躍中 )

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2005/05/27

Nude/Camel(比で元日本兵生存!)

 フィリピンで元日本兵が生存というニュースには本当に驚きました。横井さんが発見されたのが72年、小野田少尉が発見されたのが74年ですからそれからまだ30年もたってーーとは。反政府ゲリラに参加していたらしいので、敗戦を知らずにジャングルに隠れていた、というわけではないんでしょうけど、本当によくご存命であったと思います。思わずこのアルバムを引っ張り出して聴いてみました。それにしてもCamelからブログのタイトルを頂いていながらレビューするのは初めてでちょっと緊張したりして(^_^;)
Nude
Nude

 今確認してみたら、このアルバムの発表されたのも1980年とはるか昔。Camelのアルバムの中でも随分後期という印象があったのでちょっと驚きました。当然アナログLPで、当時は最新鋭だったデジタル・ミキシング特製重量レコードで音質のよいことを売りにしていました。オーディオファイルの間でも当時ちょっと噂になっていましたが、今聴いても確かにCDに引けをとらない高音質だと思います。
 ライナーを見てみると、なんとズラ疑惑(失礼!)の独特のヘアスタイルで有名なオーディオ評論家石田善之先生がオーディオ評を書いておられます\(~o~)/

 閑話休題、なぜこのアルバムを持ち出したかというとこれ、所謂コンセプトアルバムで、

Mr.Oの帰還

というサブタイトルがついているんです。そう、小野田少尉の物語なのですね。当時失礼ながら落ち目だったキャメルがまだ人気のあった日本への感謝の気持ちだったのか、「The Snow Goose」のようなコンセプト・アルバムを日本のファンが望んでいるのを知っていてあてこんだのか、多分両方の思惑が合ったと思いますが出来上がったのがこれでした。

 故Peter Pardensが抜けて名実ともリーダーだったAndy Latimerは琴まで弾いております。Peterに代わってキーボードを担当しているDuncan Mackayは元コックニーレーベル、10cc。
 アルバムの出来自体は悪くはないと思いますし、私の好きなサックスプレーヤーMel Collinsも随所でいいプレイを聴かせてくれますが、やはり私にとってはPeterとAndyがいてこそのCamelだったんだなあと思わずにはいられません。

 それにしても、LPからCD更にはSACD,DVDと時代は進んで戦後60年。彼らの望郷の思い如何ばかりぞ、と思うと、胸が痛みます。戦争の愚かさを為政者がもう一度再認識するいい機会ではないかと思います。そういえばCamelの傑作「The Snow Goose」の原作だって戦争の悲しさを白雁に託した物語でした。
The Snow Goose [Bonus Tracks]
The Snow Goose [Bonus Tracks]

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2005/02/07

祝プログレ家系図500名突破

Flowers いつも楽しませてもらっているfrancofrehleyさんのProgressive Cafeの「プログレバンドしりとり合戦」に続く一大プロジェクトが「プログレ家系図製作PJ」です。連日の盛り上がりにより、ついにポイントレース終了の500名を達成\(~o~)/。まことにおめでとうございます。  「プログレ家系図製作PJ」とは

コメント欄を利用してプログレ・ミュージシャンの家系図を作ります。 直前の書込みミュージシャンとつながりのあるミュージシャンを考えてください。 つながりのあるミュージシャンとは下記のような場合を指します。  ・ 同じバンドに在籍した(メジャーデビューしていないバンドでも可)  ・ ゲストとして正規発表されている作品(ライブを含む)に参加した  ・ 正規発表されている作品をプロデュースした  ・ 正規発表されている作品に曲を提供した(一方的なカバーは除く) (Progressive Cafeより抜粋)

というものです。私も微力ながら参加させていただくことができました\(~o~)/。私の投稿したアーチスト名を下に掲げておきます。さてさて、大体一割弱のこの人名からどう繋がったかあなたは想像できるでしょうか。私もこれだけ見てもサッパリ判りません(>_<)。なにしろ筒井康隆から、Left Aloneのマル・ウォルドロンまで出てきますからねえ。 プログレ家系図(1)スタートはBill Bruford Malcolm Burn Eliot Easton Billy Cogan Larry Coryell /6位4Pts プログレ家系図(2)Gary Wrightから /8位4Pts 真夜中の激闘等にて口をくわえてみていたのみ プログレ家系図(3)Carmine Appiceから Ian Anderson (Bonus Point) Mike Oldfield /8位19Pts プログレ家系図(4)加藤ジョー(誰なんだ?by francofrehley)から 安藤正容 村上Ponta秀一 Kerry Livgren /7位 23Pts プログレ家系図(5)Vivian Campbellから Steve Nye JB Dunckel David Sylvian /7位26Pts プログレ家系図(6)David Sylvianから Lucio Fabbri Grace Slick Harry Miller Elton Dean /7位39Pts プログレ家系図(7)Gary Boyleから Alan Gowen Ralf Hutter Steve Lacy X(既出) /7位40Pts プログレ家系図(8)Eugenio Finardiから Omar Hakim (Bonus Point/300人目キリ番) Randy Rhoads Andy Vanderberg Toyah Willcox Phil Manzanella 井上富雄 カルメン・マキ /7位53Pts プログレ家系図(9)小原礼から Rod Stewart Christian Vander Uli Jon Roth (Bonus Point 未出だったUで始まる人) Michael Schenker Larry Carlton Miles Davis Bob James /7位73Pts プログレ家系図(10)Bob Jamesから Bob Dylan Leslie West Jimmy Page Yngwie Malmsteen Keith Relf X (既出) /7位77Pts プログレ家系図(11)Robin Trowerから Gary Brooker John Lennon Max Middleton Ben Mink Miroslav Vitous Bill Frisell Bjork Kevin Godley David Byron 500人目はAnton Fierでした。って誰やそれ?ともあれ私も後半は大分貢献できたかな?なんせ、プログレの範疇を完全に超えて広がりましたから私でも参加しやすくなりました。堂々の

>7位 Bible Black 87pts (47entries)

を獲得させていただきました。francofrehleyさん、素敵な企画有難うございました。これからも1000人目指して頑張りませう。

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2005/01/08

Heart Of Sunrise

Sunrise-2

Love comes to you and you follow
Lose one on to the heart of the sunrise
I feel lost in the city---

     (Heart of Sunrise/Yes)

 今朝は冷え込みましたね、通勤途中で朝焼けが綺麗でした。まさしく「燃える朝焼け」ですね。

 ただ、六甲山系の山端の空が焼けるように見えると、あの日を思い出して動悸がしてくるのも事実なのです。もう10年たちましたか。

こわれもの
イエス

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2004/12/18

ビルブラの夏と冬

sig_of_bill Bill Bruford:言わずと知れた英国プログレ界を代表するドラマーです。KCDBさんによると本人はブルッフォードと発音してほしいとのたまっておられるそうですが、私もかれこれ20年以上「ビルブラ命」と唱えてきたもんで^^;、引き続きビルブラで行きます。ビルブラ様、いつぞやはサインをありがとっ!!(写真拡大クリックしてください。右のサインはスティーヴ・ハウ氏です)

 KCDBで知ったMusic for Piano and DrumsのReissue盤が先日着いたと言う記事を書きましたが、久しぶりに聴くと何とも懐かしくっていいですね。Morazの超絶技巧的ピアノもいいし、ビルブラの変拍子も普段は他の電気・電子楽器の洪水の中に埋もれてしまうようなところまで聴けて嬉しいです。Duo独特の間合い?のようなものも伝わってきますし、あんな地味なアルバムが当時結構評判になってわざわざ日本まで公演に来たのもうなづけます。その日本ライブが今回3曲もBonus Trackとして入っているのも嬉しい(ビルブラも結構商売上手ですね)ところです。

summerfold ところで、このアルバムにはおまけCDが入っています。1987年以降彼がジャズ・ドラマーの方向へ行ってしまってからの作品とインタビューが入っています。個人的にはインタビューでの彼の肉声は涙もの。それもかなり長い時間熱弁をふるっています。また、未聴だったBurford-Borstlapの「16 Kingdoms of the 5 Barbarians」を入れてくれたのも嬉しかった!この辺の事情についてはトラバさせて頂いたKCDB Blogに詳しいのですが、要するに

プログレ時代のビルブラしか知らない人にアースワークスを知ってもらおう
アースワークスしか知らない若者には昔のプログレ時代の活躍を知ってもらおう

ということで夏冬二つのレーベルを立ち上げ、それぞれにボーナストラックとして反対の季節のサンプラーを入れたということです。今回私が買ったプログレ時代のものはWinterfoldです。だからSummerfoldの方を買えばプログレ時代のサンプラーがついているので、それも聴いてみたいですね。それにしてもプログレ時代は彼にとって冬だったのでしょうか^^;

 さて、インタビューでは熱くジャズドラマーとしての決意を語り、

ピンク・フロイドの「狂気」の様に何か月もデジタル処理のためにスタジオにこもって傑作を作るというのも素晴らしいとは思うが、僕はそれよりもFootloose and Fancy Freeのようにジャズをオーディエンスの前で演奏して音楽を作っていくやり方でいきたいんだ

とあくまでもジャズのライブミュージシャンとしてこれからもやっていくと宣言しています。とはいえ、ライナーでは結構弱気なところも見せており、

Holdsworth,Stewart,Berlin,Morazという面々と演ってたころに僕の音楽を聴いていてくれた人たちを、僕はBates,Ballamy,Garland,Hamiltonといった無名のメンバーと演るようになって置き去りにしてしまった。ごく単純に言えば、我々はGood Listenersを失い、彼らは私たちを見失ってしまった、それも特別な理由も無しにね。

とプログレ時代のファンに結構未練たっぷり。

ジャズと言う言葉を聴くとナーバスになるよね、僕もそれは分かってるよ

と媚びてみたりもしてますね^^;。僕は両方の彼を知っていますしジャズも大好きなのでそんなに平身低頭しなくてもいいのにと思ってしまいますが、イギリスでジャズで食っていくと言うのは想像以上に大変なんでしょう。インタビューでもイギリスで最も息の長いジャズグループになってきたとのたまっておられます。自由奔放に叩いている印象しかなかった彼も、もう重鎮と言われるような年になってきてるし、次世代の英国ジャズを育てるのに結構苦労してるんだなあ、と年月の流れを感じてしまいますね。

 それにしてもジャズドラマーとしての決意を固めた1987年以降ロックバンドでの唯一の長期レギュラーだった、キング・クリムゾンVは彼にとって一体なんだったんでしょうね。イエスのユニオンツアーは彼にとっては資金稼ぎだったのでしょうけど。冒頭のサインは実はその時もらったものです。実はその時どきどきしながら「僕はKCの熱狂的なファンであなたの再参加を願っているのだがその予定はありますか?」と聞いてみたのですがその時点では「全くない」という返事でした。。
 それなのに(ー_ー)!!、しばらくしてKC参加のニュース。やっぱミュージシャンと言うのは気まぐれなんだと思いましたね。でもその後約4年ひたすらメタル武装していくフリップに付き合ったというのは、もしアースワークスのための資金稼ぎだとしても立派と言えば立派。最後にフリップ卿の例のごとく皮肉たっぷりながら、彼なりの精一杯の賛辞を記してこの記事を終わりましょう。がんばれビルブラ!

第3期KCのドラマーだったのは、クラシック気質を持っていながらジャズドラマーになりたがっており、ロックバンドで働いているという輩だった。(中略)私はBruford/Wettonがいいリズムセクションだったかどうか確信は無い。しかし一緒に演奏していてamazing,busy,exicting,mobile,agile,intensive and terribleだった。

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2004/11/20

偉大なる詐欺師よ

 中島みゆきに中島みゆき研究所があるように、King CrimsonにはKCDBですっ(断定調。時々チェックさせていただいているのですが、新譜の話題が二つありました。

The 21st Century Guide to King Crimson, Vol. 1: 1969-1974
King Crimson
Discipline
2004-11-09


by G-Tools

  「紅伝説」の改訂版的内容で、貴重なスタジオ録音が入っているらしいです。しかし、CD4枚組みという高額商品にこういうレア音源をちょびっと入れて購買欲を誘うという手法はいかがなものでしょうかね。いい加減こういうあこぎとも言える商売は止めた方がいいんじゃないかな、フリップさん。そう言えばLadies of the roadの2枚目のSCHIZOID MENの馬鹿馬鹿しさには泣いたぞ、ホント(ーー;)。
Ladies of the Road
Ladies of the Road

二つ目はこれ。

Music for Piano and Drums
Bill Bruford
Winterfold
2004-10-11


by G-Tools

 ビルブラと聞くと思わず反応してしまいますが、ENOを思わせるようなこのタイトルは確かMoraz-Brufordの第一作のはず。まだCDになっていなかったんですね、これは買いかな。

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2004/10/13

祝プログレしりとり500バンド突破!

 いつもチェックしているblog「Progressive Cafe」のしりとり合戦がついに500バンドを突破しました。お祝いをかねてトラックバックさせていただきます。

 以前より固唾を呑んで見ていたのですが、出るわ出るわ、こんなの知らんぞと言うのばっかり。おそらくプログレに造詣の深いStarlessさんでも全部は知らないのでは?Led ZeppやDeep Purple、先日話題にしたColosseumなんかがプログレかと言われるとちょっと?という気もしますが、コメントを見ると妙に納得してしまったりして。

 ちなみにこのあたりが私的にはツボにハマりました(^^♪

Yes → 新月 → UK → Kraftwerk → King Crimson

KBB → Beatles →
Sameti → Ilya → Anderson, Bruford, Wakeman and Howe

 KBBからビートルズていうのは何とも憎いと言うかシュールと言うか。壷井さん関係でKBB,ERA、Bondage Fruitがちゃんと入っているのはファンとしては嬉しいところですね。(もうプログレファンには当たり前なのかもしれませんが)

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2004/10/01

ジェイミー・ミュアーが見たい

 今日の午後は家で一人だったので、久しぶりに「一人の時しかかけられない」音楽を、家中閉め切って大音量で聴いてみました。まあそういう時私は、大概は第3期キング・クリムゾンを聴きます。

 昔はブートでしか聴けなかった伝説のコンセルトヘボウ公演を殆ど完全収録した「ザ・ナイトウォッチ」をまずかけていましたが、あまりの気持ちよさに昨日の疲れも手伝ってうとうと眠ってしまいました。おっといけない、気を取り直して、眠るといけない^^;アナログで「太陽と戦慄」を聴いてみました。やはり良いです!!インプロ的緊張感と様式美、繊細さと暴力性が混在してあの時期の彼らでなければ創造し得ない音世界を構築しています。
 
 オーディオ的には、最近低音がかなり出るようになったので、それほどの音量でなくても十分満足できるようになり、その分S/N比が向上した印象を今日は受けました。例えばタイトル曲Part1での冒頭のバイブのソロに凄く深みが出ているように感じました。Silence between notesというやつでしょうか。
 また音場が広がったせいか、各楽器のセパレーションが良くなり見通しが利くようになりました。そうなると楽しいのはジェイミー・ミュアーのパーカッションのパート。何しろ長いクリムゾンの歴史の中でも彼の演奏が聴けるのはこの一枚だけですし、それ故このアルバムの個性は際立っているように思います。

 ジェイミーの在籍した時期のブートは幾つか出ていますが、彼の血まみれの演奏というのはやはり映像で見てみたいです。フリップによれば血の入った袋を口にくわえて演奏していたそうで、まるでプロレスのショウなみ。「BEAT CLUB vol.7」というヴィデオに収録された、ドイツ公演での太陽と戦慄Part1が唯一の映像記録と言われています。昔ヤフオクで見かけた気がするのですが、なんとなく競り落とさなかったのが悔やまれます。

ザ・ナイトウォッチ
キング・クリムゾン
太陽と戦慄 (紙ジャケット仕様)
キング・クリムゾン

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2004/09/05

To Kill The Child Part-2

 前回の続きです。Roger WatersはPink Floydの初期から「狂気」に至る頃までは比較的内省的な詩を多く書く人だったように思います。これにはおそらく、"dark side of the moon"に行ってしまったシド・バレットの影響が大きかったと思われますが、彼との訣別的なアルバム「」でいったん自分の中で区切りをつけたと思われ、続く「アニマルズ」、「ザ・ウォール」では社会へ目を向けたメッセージ的な作品が多くなりました。そのあたりからメンバーとの齟齬が生じ始めたのでしょう、ソロになってからは"Amused To Death"に代表されるように更に直截的に文明批判を展開するようになりましたね。

 個人的なことを言わせていただくと、内省的で静的な印象のある「炎」と言う作品はPFの数ある作品群の中でもとりわけ大好きです。怪物的な傑作だった「狂気」の次の作品だったこともあり、一般には地味な印象しか持たれていませんが、ロジャーにとっても思い入れの深い作品であるらしく、2年前の公演では”狂ったダイアモンド”を完全再演していました。表題作であるシドへの思いを歌った”Wish you were here"は古いラジオのようなSEから始まりメランコリックなギターの音へとつながるイントロがとても印象的で、”If"(原子心母所収)と並んでロジャーのバラッドの代表作と呼べるのではないでしょうか。
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 ですから、現在の彼が社会へ向けて積極的にメッセージを発信しているということには色々と複雑な思いもあります。ストリーミングで流している2曲のうちの"Leaving Beirut"がブッシュ政権への強烈な批判であることは前回申し上げましたが、それが今までの文明批判の延長線上なのか、それとも歌詞のとおりの体験を実際にしての個人的思い入れなのかは判りませんが、新アルバムが出たら買ってみてその辺りも探ってみたいと思います。

 さて一方の"To KIll The Child"は直接的にはイラクやブッシュ等の具体的な名前は出てきませんが、衒学的修辞をちりばめた彼らしい曲だと思います。難解で手に余るところもありますが自分なりに訳してみたくなりました。もとの歌詞は冒頭のリンクから入っていけば見られますので御意見御批判等あれば遠慮なくお聞かせください。

”To Kill The Child"
星の降る夜その子はお気に入りのドナルドダックの灯かりの下安らかに寝入っている
そのような命を奪うとは、子供を殺す道を選ぶとは、なんというおかしなことをするのだろうか
フーヴァー、ブラウプンクト、日産ジープ、ナイキ、ラコステ、その他もろもろの安ブランド、
キャディラック、アムトラック、ガソリン、ディーゼルーーー
それらすべては現在の我々の生活のスタンダード、そのようなものが
その子を殺す道を選ぼうとする理由になるのだろうか
その子を殺す道を選ぼうとする理由になるのだろうか

アラー、エホヴァ、仏陀、キリスト、孔子、カリ、共産主義、豆と米、舌平目のグージョン、リ・ド・ヴォー、豚の足肉、サーモンとクリームチーズのベーグル、骨付き肉、そして石に刻まれた戒律、聖書、コーラン、神道、イスラム、プロシュット(生ハム)、リゾット、ファラフェル(ヒヨコ豆のコロッケ)、そしてハムーーー
一体ドグマなのか、ドーナッツなのか、冷やかしの誠意なのか、邪悪なものへの畏怖なのか、それとも恥辱?それとも汚名?
その子を殺す道を選ぼうとすることは
その子を殺す道を選ぼうとすることは

砂漠は冷え込み、
宇宙は大きすぎるのに
救助ロープは短かすぎ、
そして壁は厚すぎる。

俺はお前に弱みなど見せない、
俺は歌でお前を嘲ってやろう、
しかりつけて馬鹿にして、
侮ってたしなめてやる。
お前を棒で打ちすえ、
お前の家をブルドーザーでぶっ潰してやる
カエサルのローマへの道のような俺の勝利への道をお前は見物できるだろう、お前の家の特等席ででも、十字架に張り付けられてでも

一体これは怒りなのか、ねたみなのか、それとも損得勘定なのか
その子を殺す道を選ぼうとすることは
その子を殺す道を選ぼうとすることは

この子を呼び寄せて強く抱きしめてやってくれ
聖なる恐怖統治から守ってやってくれ
この子を呼び寄せて強く抱きしめてやってくれ
この子を道徳的な高みへ連れて行ってやってくれ
この地球の中庭で戦いをやめない頑迷な政治家やその用心棒どもを見下せるような高みへ連れて行ってやってくれ

注)フーヴァーはアメリカの大手家電メーカーだと思います。ブラウプンクトはおそらくドイツのカーオーディオメーカーのことだと思います。グージョンと言うのはフランス料理のひとつで魚の切り身の油揚げを指します。哲学、宗教と料理食物をごっちゃに羅列するところがなんともにくいですね。だからドグマなのかドーナッツなのかというところは韻を踏んでいるのだとは思いますが宗教も食べ物も同じ次元のものではないかという彼の主張もあるのでしょう。bigot and bully boysというのはUSAと多国籍軍を指しているのかもと思うと日本も当然入っているわけで胸が痛みますね。

長文を読んでいただき感謝します。さすがに今回はちょっと疲れました(^_^;)。

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2004/09/04

To Kill The Child

 moondialさんの記事へのトラックバックです。今まで意識的に政治的な話題というのは避けてきたのですが、今回Roger Watersが新曲をアメリカ大統領選前というタイミングで出してきたというmoondialさんの記事は注目に値すると思い、私も書いてみることにしました。
Roger Waters

 新曲は2曲でどちらもブッシュ政権への強烈な批判がこもっているようです。
”To Kill The Child"
"Leaving Beirut"
一曲目は固有名詞の羅列や衒学的な表現の多い彼らしい曲です。一聴しただけでは形而上的文明批判ぽくって直接イラク戦争への批判には聞こえませんが、次の曲にそのヒントがあるように思います。"Leaving Beirut"の中に

アメリカよ、お前の国は”Atticus Finch"を生んだだろう

というフレーズがあるのです。このアティカス・フィンチと言う人の名前は

To Kill A Mockingbird

という本に出てくるのです。白人女性をレイプしたという冤罪で有罪になり、逃亡して殺された無実の黒人の弁護を担当する弁護士がアティカス・フィンチで、グレゴリーペックの主演で「アラバマ物語」という映画にもなっています。
 ”To kill The Child”という曲名をロジャーが選んだ時”To Kill A Mockingbird”を意識していたのであれば、アメリカという国がイラクの何の罪もない子供たちを殺しているという思いをこの曲にこめているということは想像に難くないと思います。

 2曲目は13分もある大作ですが、「ジョージ、ジョージ、貴様のテキサスの子供時代のくそ教育が今のお前を生んだのか」なんてもうもろにブッシュ政権批判を展開しています。ここまで直截的な曲を試聴自由、歌詞も公開するという彼の姿勢はもちろん賛否両論はあるでしょうけれども個人的には支持したいです。

 moondialさんのギターが弱いという御指摘もうなづけますが、どちらかといえば上記のようなプロテスト色を強く出したくて派手なアレンジを意識的に抑えたという見方も出来るかと思います。2年前でしたか、大阪でのロジャーのコンサートに帯同していたのも確か彼だったと思いますが、オリジナリティを云々するのは彼の役割ではないように思いますし決して下手な人では無かったです。

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2004/08/23

プログレ占いをやってみた

プログレ占い

どこをどう伝ってこのサイトに行き着いたかサッパリ覚えてないのですが、やってみました。

プログレ占いでは私はマイク・オールドフィールドだそう。「チューブラー・ベルズ」に凝りまくっているうちに精神衰弱になったあの人?と思うとどうも納得できないですけど(^_^;)

相性診断ではジャズ・ロック。まあどちらも好きですけどね。モー娘の名前を全部言えると何にたどり着くんだろう?

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2004/08/17

壷井さんとD.Cross氏競演

Tsuboy's BBS --- Message Board

 嬉しいことにKBBの壷井さんのBBSへ投稿していたらレスをいただきました。おまけにスゴい記事を見つけました。なんと第3期クリムゾンのヴァイオリニストDavid Cross氏が19日の壷井さんのライブにゲスト参加するとのこと。なんと羨ましい&行きたい。けど木曜夜では不可能(ToT)
 Starlessさーん、こっそり録音してくれませんか(をい←Takさん風。ほんと「太陽と戦慄Part1,2」なんか演られた日にはたまらんでしょうね。

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